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意匠登録のメリット・デメリットや活用事例・最新情報も紹介

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公開日: 2020.12.23
更新日: 2021.11.24

模様や形状などデザインを保護する権利である意匠登録。意匠登録という言葉は何となく知りつつも、どんなメリットがあるのかよくわからないものです。また、登録しておくことでデメリットにならないのかも気になりますよね。

今回は意匠登録のメリット・デメリットと、活用事例と意匠登録の最新情報についてご紹介いたします。

目次
目次

意匠登録はメリットが多い!

意匠登録を行うメリットは次の3つです。

模倣品を抑制・市場での優位性

意匠登録を行う一番のメリットは自社のデザインを専有する権利をもつことができ、市場競争で優位に立てることです。オリジナルデザインの商品を世に送り出している企業にとって、自社のデザインの模倣品(コピー商品)が安価で市場に出回るのはゆゆしき問題。

意匠権を取得しておけば模倣品や類似品を製作、販売した業者が意匠権侵害にあたることになり、意匠者は差止請求や損害賠償請求を行うことができます。模倣品を効率良く排除できる効率的な方法となるのです。

費用が安価で権利化が早い・保護期間も長い

意匠登録は特許、商標など他の出願に比べ費用が1/4~1/2で済むケースが多く見受けられます。また、出願書類が願書と図面のみで出願~登録まで平均6ヵ月ほどで権利化が可能となるため、とにかく最短で権利化したい方に向き、結果として権利の保護期間も長くなるのです。

会社の信頼度が上がる

意匠権が取得できた商品は「日本でたった1つのオリジナルデザイン商品」であると公的に認められることになり、他社より圧倒的に優位な立場で商品を販売できます。

ユーザーからは意匠権取得済の商品として安心して購買頂くことに繋がり、しいてはそのことが会社の信頼度アップに大きく貢献してくれることになるでしょう。

意匠登録の唯一のデメリットは権利範囲の狭さ

出願することのメリットが多く、デメリットがほぼ見当たらない意匠登録。唯一のデメリットを挙げるとすれば、認められる権利範囲が狭いケースがあることではないでしょうか。

多少のデザイン変更では出願不可なことも

意匠権が認められる大前提は「市場に出ていないオリジナルデザイン」であることです。既に市場で出回っている人気デザインの一部分を少し変えた程度であれば、出願不可と判定されることも少なくありません。

ただ、近年では「部分意匠制度」や「関連意匠制度」などデザインの一部分や、関連部分に付属する意匠登録も可能となっています。

まず出願戦略からプロに相談するのがベスト

「自社が考案・製作したデザインが意匠登録できるかどうかわからない……」このような場合は迷わずその道のプロに相談してみられることをおすすめします。

意匠登録の出願、手続きの代行を請け負ってくれるプロは弁理士です。弁理士は該当商品が出願可能かどうかはもちろん、そもそも出願することで収益化に繋がるのかなど出願戦略に関わる相談からお願いすることができます。

意匠登録の活用事例・最新情報

ここでは、意匠登録の意外な活用事例・最新情報をご紹介します。意匠登録を行う業種といえば、アパレルや家電など「物品」のデザインでなくてはならないと思い込んでおられる方は多いのではないでしょうか。

意匠登録は「工業用利用可能性がある」ことが前提ですが、出願できる商品は多岐にわたります。

手作りスイーツや内装デザインも出願可能

あまり知られていませんが、意匠権は食べ物、容器や建築業界の内装デザインなど固体の物品でなくても出願可能です。食べ物はチョコレートやケーキ、個人の手作りスイーツでも量産できるものならOKですし、食品パッケージなどもオリジナルデザインであれば対象となります。

内装デザインは意匠権が認められる審査に時間は要しますが、登録が認められれば同業他社が同じデザインを使えなくなるため、大きな出願メリットが期待できるでしょう。

IT業界必見!画像デザインが新たに適用に

2019年5月、130年ぶりに意匠法の大幅改正が成立しました(2020年4月1日施行)。IT・デジタル化がすすむ現代において、デザインの知的財産権をもはや物品だけに限定することは困難だと判断されたからです。改正内容は意匠権が「webデザイン」「画像デザイン」にも適用されるようになったという点。

ただし、既に公開されているものは登録対象とならないため、webデザインの意匠権を取得するには企画と同時並行で出願手続きを視野にいれましょう。

最後に

今回は意匠登録のメリット・デメリット、活用事例と意匠登録の最新情報と共にお話しました。まとめますと、意匠登録を行うメリットは次の3つです。

  • 模倣品を抑制し、市場で優位に立てる
  • 費用が安価で権利化が早く、保護期間も長い
  • 会社の信頼度が上がる

意匠登録の唯一といえるデメリットは、認められる権利範囲の狭さが挙げられます。意匠権は物品に限らず食べ物から内装デザインなど、身近のあらゆるものが出願可能です。

そして、2019年の大幅改正以降はwebデザインや画像デザインなどweb関連のデザインにも適用されるようになり、ますます活用の範囲が広がりました。自社が考案・製作したデザインが意匠登録可能か迷われる方は、意匠登録出願のプロである弁理士にぜひ一度相談してみてください。