ラミネーターは印刷物をフィルムで加工する機械のことで、適切なアイテムを選ぶ際には、押さえておきたいポイントがあります。
ラミネーターとは
ラミネーターとは、書類や写真など印刷物の表面にフィルムを貼るための機械です。ラミネート加工をすることで、劣化を防いで保管することができます。ラミネーターにはさまざまなタイプがあるので、自社に適したアイテムを選ぶ必要があります。そこで本記事では、オフィス向けのラミネーターを選ぶ際のポイントについて解説し、2022年最新のおすすめ商品15選をご紹介します。
オフィス向けラミネーターを選ぶポイント
1.加工可能な最大サイズ
ラミネーターが加工できるサイズは、名刺やカードからA3もしくはA4対応までさまざまです。加工可能サイズが大きければ、小さなサイズの印刷物を1枚のシートに何枚か挟んで加工できますから、利便性が高くなります。効率よく作業するためには、A3以上のラミネーターがおすすめです。
2.加工可能な最大の厚さ
ラミネーターは、機種によって加工可能なフィルムの厚さが異なります。フィルムの厚さは38ミクロンからや350ミクロンまであり、フィルムが厚くなるにつれて硬く、丈夫になります。パンフレットや掲示物に使われる薄手サイズは38ミクロン、厚手サイズは100ミクロンが一般的です。目的に合わせて、加工可能な最大の厚さを確認しておきましょう。
3.ローラー数
ラミネーターのローラーには、2本タイプ・4本タイプ・6本タイプがあり、仕上がりの精度が異なります。求める仕上がりに合わせて、ローラー数を確認しましょう。2本タイプは、A3より小さなサイズの加工に安定性を発揮します。4本ローラーは、小さなサイズだけでなくA3やA4サイズも美しい仕上がりになります。対応機種も豊富なことが特徴です。精度が高く高機能な6本ローラーは、硬度を出したいものの加工に向いています。
4.温度調整機能
温度調整機能とは、加工するものの厚みに合わせて最適な温度にする機能のことです。温度が厚みに適していないと白っぽい仕上がりになったり、波打ったようになったりと、不具合が生じます。仕上がりにこだわるなら、温度調査機能の有無とともに、細かに調節できるタイプを選びましょう。
5.逆回転機能
ラミネーターの故障原因として最も多いのが、フィルムの詰まりです。ローラーがフィルムを巻き込むことで生じる現象ですが、逆回転機能が搭載されていれば、詰まったフィルムを取り出しやすくて、故障を防ぐことができます。
6.ラミネート速度
ラミネート速度も、ラミネーターを選ぶうえで重要なポイントです。ラミネート速度は機種によってそれぞれ違いがあり、遅いものは200mm/分からハイエンドモデルは400~1,200mm/分になります。そのため、効率的に加工をするのであれば、スピードがどれくらい速いのか確認しましょう。
7.ウォームアップ時間
ウォームアップ時間とは、フィルムを加工するために必要な温度まで加熱する時間のことで、機種によって差があります。一般的なウォームアップ時間は4、5分程度要しますが、速いものは1分前後で使えるタイプもあります。作業効率を上げるためには、ラミネート速度とともにウォームアップ時間に注目しましょう。
8.付加機能
ラミネーターは、メーカーや機種、価格帯によって付加機能の種類が異なるため、必要な機能が揃っていないこともあります。また、必須ではないもののあると便利な機能もあります。例えば、一定の時間操作をしないと電源が切れたり再加熱する機能や加工の途中でフィルムを取り出せるリバース機能などです。求める機能とともに付加機能にどのようなものがあるかも確認しておくとよいでしょう。
9.スタンバイお知らせ機能
スタンバイお知らせ機能とは、ウォームアップ時間が終わると、ブザーやランプの点灯で知らせる機能のことです。ウォームアップ時間が長い場合は、お知らせ機能があると便利です。
10.料金
ラミネーターの性能だけでなく、メーカーの保証も確認した方がいいでしょう。代表的なメーカーの特徴についてご紹介します。ラミネートの料金は、メーカーや備わっている機能によって違いがあり、機能性を重視するほど高額になります。自社の予算を検討し、コストを重視しつつ機能性など総合的に判断しましょう。
【2022年最新】オフィス向けラミネーターおすすめ15選
アイリスオーヤマ ラミネーター
アイリスオーヤマのラミネートは、4本ローラーで美しい仕上がりとお手頃な価格でコスパの良さが特徴のラミネーターです。名刺からA3サイズまで幅広く対応しています。さらに、温度調整機能のほかにも、フィルム詰まりに対応する逆回転機能とオートリバース機能など高い機能性と利便性を備えた1台です。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 0.6mm
- ローラー数
- 4本
- 温度調整機能
- 〇
- 逆回転機能
- 〇
- ラミネート速度
- 320mm/分(50Hz)、380mm/分(60Hz)
- ウォームアップ時間
- 120秒
- 付加機能
- 自動オフ機能、ヒーターオートオフ機能, オートリバース機能
- スタンバイお知らせ機能
- 〇
- 料金
- 4,980円(税込)
ナカバヤシ パーソナルラミネータ クイックラミ4
ナカバヤシ・パーソナルラミネータ クイックラミ4は、ウォームアップ時間とラミネート速度が速いことが特徴です。電源を入れて加工開始までまずか40秒、そのうえラミネート速度が44秒(A4の場合)高効率を実現しています。また、シワや反りを軽減する4本ローラー仕様で、逆回転機能や100μmと150μmの2段階の温度調整など機能性も兼ね備えています。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 0.6mm
- ローラー数
- 4本
- 温度調整機能
- 〇
- 逆回転機能
- 〇
- ラミネート速度
- 400・480mm/分(50・60Hz)
- ウォームアップ時間
- 40秒
- 付加機能
- 自動休止機能
- スタンバイお知らせ機能
- 〇
- 料金
- 10,170円(税込)
アコ・ブランズ・ジャパン フュージョンプラス6000L
フュージョンプラスは、作業効率と加工速度にこだわったラミネーターです。最速最速約60秒のウォームアップ時間に加えて、オートモードによって加工物の厚みをセンサーが測定し、最適なラミネート速度を自動設定するので、機能性が高く利便性に優れています。また、フィルム詰まりが発生した場合自動的にフィルムを排出するオートリバース機能も搭載しています。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 1.0mm
- ローラー数
- 4本
- 温度調整機能
- ×
- 逆回転機能
- ×
- ラミネート速度
- 1200mm/分(50Hz/60Hz)
- ウォームアップ時間
- 60秒
- 付加機能
- オートシャットオフ機能、オートリバース機能、自動厚み検知機能
- スタンバイお知らせ機能
- 〇
- 料金
- 25,800円(税込)
フェローズラミネーター
フェローズのラミネーターは、ウォームアップ時間と高速加工が特徴です、操作は軽くタッチするだけのワンタッチオペレーションシステムを搭載しているので、面倒な設定は必要ありません。目詰まりには、自動逆転/オートリバースと手動でも取り除けるマニュアルリバースのW機能で安心です。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 0.7mm
- ローラー数
- 6本
- 温度調整機能
- ×
- 逆回転機能
- 〇
- ラミネート速度
- ー(15秒:A4の場合)
- ウォームアップ時間
- 60秒
- 付加機能
- PTS機能、オートリバース機能、スリープモード、マニュアルリバース
- スタンバイお知らせ機能
- ◯
- 料金
- 29,800円(税込)
ライツ パウチラミネーター
ライツ・パウチラミナーターは、ローラー4本による高品質のみならず、洗練された外観デザインにもこだわったアイテムです。タッチパネルでの操作で、使用する加工フィルム厚をタッチするだけで設定が完了する簡単さが魅力です。オートシャットオフ機能を搭載しているので、うっかり電源を切り忘れても安心です。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 0.6mm
- ローラー数
- 4本
- 温度調整機能
- ×
- 逆回転機能
- ×
- ラミネート速度
- 最大420m/分(50Hz) / 490mm/分(60Hz)
- ウォームアップ時間
- 60秒
- 付加機能
- オートシャットオフ機能、オートリバース機能
- スタンバイお知らせ機能
- 〇
- 料金
- 13,613円(税込)
アスカ ラミネーター
アスカ・ラミネーターは、最速9秒(A4の場合)のラミネーター速度が特徴です。ウォームアップは60秒なので立ち上がりも速く、連続でラミネートされる方に特におすすめです。目詰まりにはオートリバース機能で防止し、発生率を軽減します。また、加工設定をする必要がないフルオートラミネート機能を搭載しており、利便性に優れています。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 1.0mm
- ローラー数
- 6本
- 温度調整機能
- ×
- 逆回転機能
- ー
- ラミネート速度
- 33.3mm/秒
- ウォームアップ時間
- 60秒
- 付加機能
- オートリバース機能、オートパワーオフ機能、ウォームアップ中ラミ防止機能、フルオートラミネート機能、余白感知機能
- スタンバイお知らせ機能
- ー
- 料金
- 37,800円(税込)
フジプラ ラミネーター
フジプラ・ラミネーターは、シンプルなデザインで操作性に優れていることが特徴です。4本ローラー機構を搭載し、150ミクロンのフィルムまで加工することができます。また、フィルムと原稿の厚さに合わせた4段階のスライド式温度調節機能を備え、万一のフィルムづまりにもリバース機能によって取り出すことができます。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 335mm
- ローラー数
- 4本
- 温度調整機能
- ◯
- 逆回転機能
- ×
- ラミネート速度
- 430mm/分
- ウォームアップ時間
- 5分
- 付加機能
- ヒーターオートオフ機能、オートリバース機能
- スタンバイお知らせ機能
- ◯
- 料金
- 10.225円(税込)
サンワダイレクト ラミネーター
サンワダイレクト・ラミネーターは、フィルム厚切り替えスイッチを搭載し、厚みによって調整できることが特徴です。また、ラミネートしたものをその場で裁断できる裁断機付きで、3種のカット形状で裁断することができます。さらにフィルム詰まりには、ローラーのすき間を広げ、フィルムを取り出せるリリースレバーを搭載しているので安心です。
- 加工可能な最大サイズ
- A4
- 加工可能な最大の厚さ
- 0.5mm
- ローラー数
- 2本
- 温度調整機能
- ー
- 逆回転機能
- ー
- ラミネート速度
- 250mm/分(50Hz)、300mm/分(60Hz)
- ウォームアップ時間
- 4〜6分
- 付加機能
- リリースレバー、フィルム厚切り替えスイッチ
- スタンバイお知らせ機能
- ◯
- 料金
- 5,480円(税込)
MSパウチ エコノミーモデル
MSパウチ エコノミーモデルは、ウォームアップ時間1分と簡単な操作で作業時間を短縮できます。フィルムの厚さに合わせて5段階の温度設定が可能です。温度設定が細かくすることで、品質の高い仕上がりになります。フィルム詰まりなどのジャミングが発生するとランプ点滅とアラームで知らせてくれるので安心です。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 0.7mm
- ローラー数
- 4本
- 温度調整機能
- ◯
- 逆回転機能
- ー
- ラミネート速度
- 7.2/8.6mm/秒(50/60Hz)
- ウォームアップ時間
- 60秒
- 付加機能
- 自動冷却機能、ジャミングお知らせ機能、自動節電機能
- スタンバイお知らせ機能
- ー
- 料金
- 19,080円(税込)
OHM ラミネーター
オーム・ラミネーターは、100ミクロンフィルムも使える2本ローラーを搭載しています。また、持ち運びやすいコンパクトな軽量1.4kgタイプなので、気軽に使える点も嬉しいポイントです。1時間後に自動的に電源が切れるオートオフ機能を搭載しているため、温度の上がりすぎを防げるので安心です。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 0.4mm
- ローラー数
- 2本
- 温度調整機能
- ◯
- 逆回転機能
- ×
- ラミネート速度
- 230mm/分(50Hz) 276mm/分(60Hz)
- ウォームアップ時間
- 2分
- 付加機能
- オートオフ機能
- スタンバイお知らせ機能
- ◯
- 料金
- 3,456円(税込)
Ajimuk ラミネーター
Ajimuki・ラミネーターは、コンパクトなサイズ感ながら、A3サイズまで対応します。静音設計なので、周囲を気にする心配がありません。速度と温度など調整不要なうえに、新型加熱システムを採用し、気泡を排除して、なめらかなに仕上げることができます。また、コーナーパンチとカッター付きなので、四隅を丸くすることもできて便利です。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- ー
- ローラー数
- 2本
- 温度調整機能
- ×
- 逆回転機能
- ×
- ラミネート速度
- 250mm/分
- ウォームアップ時間
- 2.5~4分
- 付加機能
- ABS機能、波打ち防止機能
- スタンバイお知らせ機能
- ー
- 料金
- 4,980円(税込)
3M ラミネーター
3M ラミネーターは、電池も電源もいらない簡単操作の手動式タイプです。粘着剤付きのラミネートフィルムを使い、手軽にラミネートできるシステムで、感熱紙や熱に弱い紙などにも使用できます。また、フィルムは粘着タイプなので、自由な形に切り取ることができて、ラミネート独特の臭いもありません。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 3mm
- ローラー数
- ー
- 温度調整機能
- ×
- 逆回転機能
- ×
- ラミネート速度
- ー
- ウォームアップ時間
- 無(手動式)
- 付加機能
- ー
- スタンバイお知らせ機能
- ×
- 料金
- -
エスアイエス ラミネーター
エスアイエス・ラミネーターは、A3サイズに対応しており、書類はもちろん、ポスターなどにも使うことができます。温度上昇防止機能を搭載しているので、波立ちを防いで、クリアな仕上がりになります。また、コールドラミネーター機能付きなので、写真や熱感紙など紙以外も加工ができることが特徴です。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 0.4mm
- ローラー数
- 2本
- 温度調整機能
- ー
- 逆回転機能
- ー
- ラミネート速度
- 300mm/分
- ウォームアップ時間
- ー
- 付加機能
- 温度上昇防止機能
- スタンバイお知らせ機能
- コールドラミネーター機能
- 料金
- 3,480円(税込)
日本オフィスラミネーター ラミネーター
日本オフィスラミネーター・ラミネーターは、業界初のトリプルセンサー式オートリバース機構により、フィルム詰まりが発生しにくいジャムレスラミネーターです。フィルムの向きを逆に投入した場合やフィルムの余白が大きすぎるものなどの異常を検知してオートリバースしてトラブルから守ってくれます。温度制御はデジタルで行う抜群の性能を備えています。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 1.5mm
- ローラー数
- 4本
- 温度調整機能
- ×
- 逆回転機能
- ー
- ラミネート速度
- 7.1/8.6mm/秒(50/60Hz)
- ウォームアップ時間
- 4〜5分
- 付加機能
- オートリバース機能
- スタンバイお知らせ機能
- ー
- 料金
- 23,405円(税込)
コクヨ ラミネーター
コクヨ・ラミネーターは、コールドラミネートフィルムにも兼用可能で、幅広い加工物に対応するアイテムです。ポスターなどの掲示物を加工することが多いA3サイズに対応し、さらに紙以外の加工もできます。また、挿入トレイがついているので、加工物の投入をスムーズにします。使用用途によって使い分けられる機能性の高さが特徴です。
- 加工可能な最大サイズ
- A3
- 加工可能な最大の厚さ
- 0.6mm
- ローラー数
- 4本
- 温度調整機能
- 〇
- 逆回転機能
- 〇
- ラミネート速度
- 10〜13mm/秒
- ウォームアップ時間
- 3分
- 付加機能
- コールドパウチ(熱のいらないパウチフィルム)対応
- スタンバイお知らせ機能
- ー
- 料金
- 35,530円(税込)
最後に
オフィス向けラミネーターを選ぶ際のポイントと、2022年最新のおすすめ商品15選をご紹介しました。ラミネーターは、目的や用途に合わせて選ぶことが大切です。オフィスで活用する1台を選ぶために、ぜひ参考にしてみてください。