SNSなどを通して、世間に大きな影響を与える方のことを指すインフルエンサー。SNSの普及によって、近年このインフルエンサーという言葉が頻出しています。今回はインフルエンサーについて、語源や種類(階級)、ビジネスでの戦力としての活用方法、今注目のインフルエンサーなどを紹介します。
インフルエンサーって何?
そもそもインフルエンサーとは何か、どのような人たちのことを指すのかなど、「インフルエンサー」について、言葉の意味や語源を説明します。意味を正しく理解して、ビジネスなどに活かしてみてはいかがでしょうか。
インフルエンサー=大きな影響力をもつ人
インフルエンサーの意味をひと言で説明すると世間への影響力が大きい人のことです。この影響力を計る「基準」として見られるのがSNSでのフォロワー数です。
一般的にインフルエンサーと呼ばれる方は、TwitterやInstagram、Facebook、YouTubeをはじめとしたSNSで、フォロワー数やチャンネル登録者数が多い方を指します。情報の受け取り手、つまりフォロワーが多ければ多いほど、インフルエンサーの定義としては「強力」といえるでしょう。
語源は「Influence」+「er」
インフルエンサーの語源は「影響・感化・作用」を意味する「influence」からきています。influenceに「〜する人」という意味である「er」が付いて「influencer(インフルエンサー)」となりました。
インフルエンサーの種類は3段ピラミッド
インフルエンサーの中にも、フォロワー数によって種類が分けられ、その形はピラミッド型で表されます。頂点に行くほどフォロワー数が多く、影響力も大きいと考えられます。しかし、フォロワー数が少ないからといってビジネスの効果が薄いというわけではありません。ここではインフルエンサーの種類を「著名人」「マイクロインフルエンサー」「ナノインフルエンサー」の3つに分けて紹介します。
頂点は著名人
インフルエンサーにおけるピラミッドの頂点は、著名人や芸能人です。モデルやタレント、芸人、各ジャンルの専門家が面白ネタや流行、ファッションなどの様々な投稿をしています。
数百万人のフォロワーをもつ著名人もいるため、ビジネスの宣伝としては大きな効果が期待できるでしょう。しかし芸能関係者が多い著名人層のインフルエンサーを起用するには、それ相応の費用がかかります。影響力が大きい反面、コスト面で起用するのは難しい場合もあるでしょう。
中間層にいるマイクロインフルエンサー
フォロワー数が1万〜10万人ほどの方のことをマイクロインフルエンサーと呼びます。頂点ほどの影響力はありませんが、一定のコミュニティへ確実にアプローチすることができます。
また、エンゲージメント率が高くなる傾向にあることが特徴です。エンゲージメント率とは1つの投稿に対してのユーザーの反応率のことで、フォロワー同士がつながっていることが多いマイクロインフルエンサーは、これが高くなりやすいのです。エンゲージメント率が高いことで効果の測定がしやすく、マーケティング視点からみても頼もしい存在でしょう。
一般人と繋がりが強いナノインフルエンサー
ピラミッドで最も一般人に近いところに位置するのがナノインフルエンサーで、フォロワー数は1000〜1万人ほどです。
ナノインフルエンサーの強みは、一般人と近いフォロワー数ということ。一般人と同じ視点で商品のレビューなどを行うので、PRひとつとっても「信憑性が高い」と言うイメージを持ちます。
また、1つのジャンルに特化した人が多いことも特徴。特定のジャンルに絞って投稿しているアカウントは、そのフォロワーもジャンルへの関心が高い人に限られます。そのため購買意欲も高いといえます。狙いを定めて情報を発信する際には心強いでしょう。
インフルエンサーは貴重な戦力
インフルエンサーはビジネスでも、貴重な戦力です。現在のビジネス市場は、モノやサービスに人が集まるのではなく、1人の人に集まっています。このような背景からインフルエンサービジネスやインフルエンサーマーケティングが注目されているのです。ここでは、ビジネスにおけるインフルエンサーについてを紹介します。
ビジネス面でも注目のインフルエンサー
マーケティング視点でのインフルエンサーの強みは、体験情報が蓄積されていることです。ユーザー視点ではも、メディアが伝える「美味しい」「感動する」「面白い」という言葉は、「宣伝文句」に捉えられてしまうことも。
そこで、インフルエンサーから発信することによって「友人におすすめされている」といった状態を擬似的に作り出し、身近な情報として伝達できるというわけです。消費者へより近い立場から情報を発信することは、情報の信憑性を増す要因になります。
インフルエンサーを起用する理由
インフルエンサーを起用してビジネスを展開していく理由は、主に以下の3つようなことが挙げられます。
- ターゲットを絞って情報が発信できるため
- 情報の拡散が期待できるため
- 広告への嫌悪感を軽減できるため
インフルエンサーを起用することによって、より細かなターゲティングができたり各SNSならではの拡散力に期待できたりします。また、広告というイメージを薄め、身近に感じてもらえるといった効果があります。
フォロワー数が多い=必ず成果が出るというわけではありません。また情報が拡散されるには、ある程度の期間が必要です。マーケティング全般的に言えることですが、効果を実感するまでは長期的に取り組む必要があるでしょう。
SNS別!注目のインフルエンサー
では具体的にインフルエンサーには、どのような方々が名前を連ねているのでしょうか。SNSごとに名前と特徴を表で紹介します。
・Instagramで注目のインフルエンサー (特徴)
渡辺直美/フォロワー数938万人 | 奇抜なファッションや独特な世界観の投稿 |
ローラ/フォロワー数648万人 | 抜群のスタイルを武器にファッション関連の投稿 |
・Twitterで注目のインフルエンサー
きゃりーぱみゅぱみゅ/フォロワー数500万人以上 | サブカルチャー系の話題を中心に発信 |
孫正義/フォロワー数200万人以上 | 通信・ビジネスに関連した話題を中心に投稿 |
・YouTubeで注目のインフルエンサー
はじめしゃちょー/登録者数900万人以上 | 〇〇やってみたなど、おもしろコンテンツを中心に投稿 |
ヒカキン/登録者数800万人以上 | 商品レビューやゲーム実況を中心に投稿 |
最後に
インフルエンサーは、単にフォロワー数だけでは測れず、インフルエンサーの種類ごとに強みが異なります。自社でインフルエンサーを起用する際には、目的を明確にしたうえで、最適なインフルエンサーを探してみてください。