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ニッチとはどういう意味?ニッチ市場を見つける方法や成功事例を紹介

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公開日: 2021.04.23
更新日: 2021.04.23

ニッチとは、規模の小さい事業領域を指す言葉です。スキマ産業とも呼ばれ、他の企業が進出していない小さな市場でシェアを独占している事業などを説明する際に使われます。

本記事では、ニッチの意味や市場を見つける方法、成功した会社の事例などを紹介します。

目次
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ニッチとは?

大手企業が独占する大きな市場には参入が難しい中小企業でも、ニッチな分野ではシェアを獲得することが可能です。ここでは、ニッチの意味について確認しておきましょう。

ビジネス用語では「隙間」

ニッチは、建築の用語で「壁の窪み」という意味です。ビジネス上では「隙間」という意味で使われ、潜在的な需要がありながら誰も手を付けずに隙間になっている分野を表します。

「ニッチ市場」「ニッチマーケット」という形で使われ、ニッチ市場にフォーカスした戦略は「ニッチ戦略」と呼ばれることも。ニッチ戦略によって提供された商品やサービスは「ニッチ商品」「ニッチサービス」と呼ぶのが一般的です。これらのビジネスを総称して「ニッチ産業」と表現されています。

特定のニーズを持つ小規模の市場

ニッチは、大企業がターゲットにしない小さな市場や、潜在的なニーズはあるもののビジネスの対象として表面に出ていない分野を表すときに使われています。

大企業にとっては収益が低いと考えられるニッチな分野でも、中小企業が参入してシェアを独占し、利益を上げることが可能です。実際にニッチ市場で地位を築いている中小企業も少なくありません。

グローバルニッチとして世界で活躍する例も

ニッチは市場が小さいため、その成長には限界があるという懸念があります。それを解決するものとして脚光を浴びているのが、グローバルニッチという分野です。グローバルニッチ企業はニッチな分野で世界進出を果たし、世界規模でニッチ分野を独占しています。

経済産業省は2020年、「グローバルニッチトップ企業100選」として世界市場で活躍するニッチ企業113社を発表。グローバルニッチは大きな注目を集めています。

グローバルニッチの定義は次の通りです。

  • 大企業製品サービス市場の規模が100~1000億円で、3年間のうち1年でも20%以上のシェアを確保したことがある企業
  • 中小企業:同じ市場規模で、過去3年のうち1年でも10%以上のシェアを確保したことがある企業

100選に選ばれた企業は世界シェアの平均が43.4%と高く、海外売上比率は45%という優秀な数字を示しているのが特徴です。一例として、「素材・化学部門」に選出されたパウダーテック株式会社について紹介しましょう。

同社は1952年創業で、電子写真用キャリアの開発を手がけています。電子写真用キャリアとは、オフィスで使われる複合機やプリンターの現像に携わる部分で使用される磁性粉です。その技術が国内外で高く評価されており、グローバルシェアは7割を誇っています。グローバルニッチの最先端を行く企業といえるでしょう。

ニッチ市場を見つける2つの方法

ニッチな分野でシェアを獲得したい場合、押さえるべきポイントがあります。次の2点を試してみてください。

1.ターゲットを絞り込む

ニッチ市場を見つけるポイントは、ユーザー目線で考えることです。ニッチなアイデアを編み出すのではなく、ユーザーの立場に立ち、ユーザーの要望が満たされていない分野を掘り下げます。とことん掘り下げ、ターゲットを絞り込むことがニッチを見つけるポイントです。ニッチ市場で成功するには、ターゲットをどれだけ絞り込めるかにかかっているといえるでしょう。

2.競合が満たしていないニーズを見つける

ターゲットを絞り込むと同時に、競合と差別化を図ることも大切です。競合がまだ満たしていないターゲットの要望、解決できていない問題を見つけましょう。

化粧品を例にすれば、同じアイテムでも「オフィスの照明で肌を美しく見せるファンデーション」「スポーツをしても崩れないファンデーション」など付加価値を付け加えていくことで、他社が満たしていな独自のニーズを見つけ出すことができます。

ニーズがあってもターゲットが少なく、利益が出にくい事業に参入するのもひとつの方法です。また、実行するには手間がかかることにもあえて取り組み、エネルギーを注ぐことでシェアを獲得することが可能です。

 ニッチ市場で成功した事例

実際に国内でニッチ市場に参入し、成功している事例はたくさんあります。代表的なものを紹介しましょう。

株式会社エスティック

株式会社エスティックは、ナットやボルト、ネジなどを締め付ける電気工具「ナットランナー」の製造に特化した会社です。全自動車メーカーに実績を持ち、国内トップシェアを誇ります。他にはない特許技術を持ち、汎用性も高いなど、独自の強みを持つのが特徴です。

ニーズに合わせたカスタム対応や納期の早さを実現しており、他社との差別化に成功していることもニッチ市場で成功している理由といえるでしょう。

株式会社ユーグレナ

株式会社ユーグレナはミドリムシ(学名ユーグレナ)の研究開発と製造販売を手がける会社です。2005年、ミドリムシを世界で唯一製造することができる東大発ベンチャー企業として設立されました。ミドリムシというニッチな分野で活躍し、化粧品や食品、バイオ燃料など様々な商品を展開しています。

2018年には138億円の売上高を計上し、2014年に一部に上場するなど、若い企業ながらもニッチ市場で成功を収めた代表例です。

オプテックス株式会社

人を検知するセンサーに特化した会社です。これまで、人の重さでドアが開く足踏み式が主流だった自動ドア業界で、世界初となる遠赤外線を使った自動ドアセンサーを投入しました。それ以来、自動ドアセンサーのパイオニアとなり、日本のシェアは55%、世界でも30%のシェアを獲得しています。

最後に

ニッチは、大きな市場に参入できない中小企業でも活躍できる分野です。ニッチ市場を見つけることが、中小企業の成長に欠かせないポイントといえるでしょう。記事を参考に、ターゲットを絞って自社の技術が活かせるニッチ市場を見つけてください。