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商標登録のメリットとは?全事業者が検討すべき理由・IT最新事情も解説

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公開日: 2020.12.23
更新日: 2021.03.23

商標登録を行うメリットとは何かご存知でしょうか。商標登録は現代の全事業者が検討すべきだといえるほど、圧倒的なビジネスメリットがあるのです。

今回は商標登録の5つのメリットのほか、全事業者が検討すべき理由やIT関連の最新事情を解説します。

目次
目次

商標登録を行う5つのメリット

商標登録を行うメリットは次の5つです。

商標を独占使用できる

商標登録を行う一番のメリットは、自社のブランド名・ロゴといった商標の独占使用が可能になることです。

これにより、類似のブランド名やロゴを製作して販売した業者は商標権侵害にあたるとみなされ、権利者から差止請求や損害賠償請求をされてしまうことになりかねません。商標登録した商品が実質的に市場を独占している例は身近に多く見受けられます。

例えば、「バンドエイド」はジョンソンエンドジョンソン社の商標登録商品です。他の企業が「バンドエイド」と名付けて絆創膏を勝手に販売すれば、ジョンソンエンドジョンソン社から商標権侵害で差止、損害賠償請求の対象にされてしまいます。

他にも、サランラップ(旭化成)、カップヌードル(日清食品)、シーチキン(はごろもフーズ)など名称が商品そのものの市場を独占している例は少なくありません。

このように、商標登録をすると、自社が開発した商品の市場を独占でき、他社を効率良く牽制できる最適な手段となるのです。

自社の防御策になる

商標登録のメリットはライバルを効率的に牽制する、「攻め」の意味合いだけではありません。商標権を取得していないことで、気付かないうちに他社から訴訟を起こされる事態に発展することも十分考えられます。予め商標登録を行っておくことで、他社とのトラブルを防ぐ、「守り」の役割も果たすのです。

自社の財産になる

商標登録は企業にとって貴重な財産となります。財産といえば家、土地など形のあるものが浮かびますが、商標登録は「知的財産権」という形のない無形財産です。

企業が一定期間市場で独占権を得ることができる権利を「知的財産権」として保護しておくことでその期間中自社だけが独占してその商品、サービスに対する利益を得ることができ、市場において優位にたつことができます。

ライセンス収入が得られることも

商標登録は市場での独占権だけでなく、ライセンス収入が得られるメリットもあります。商標登録は、例え個人であっても先に商標権を取得した者が権利者となり、販売者からライセンス収入を得ることが可能です。

例えば、海外旅行で現地の人気ブランド商品を見つけたとしましょう。日本で、その商品の商標権をもっている人が他にいなければ、先に日本で商標登録を行うことで企業からライセンス収入をもらえるのです。

このように、商品の開発者でなくても、商標登録そのものをビジネスとしている人は決して少なくありません。

資金調達がしやすくなる

企業経営において資金調達は必須ですが、商標登録を行うことで資金調達がしやすくなるのもメリットとなります。

特に、会社としての信用がまだない創業期の資金調達においては、商標をもっていることが金融機関や資本家からの評価に繋がるからです。また、商標の価値によっては担保価値とみなされ、融資の増額ができるケースもあります。

文字でなくロゴ商標登録を行うメリット

商標登録はバンドエイド、サランラップなどブランド名のみを登録することもありますが、近年ではブランド名とロゴのどちらも登録しておくケースが多く見受けられます。

ここでは、文字のみでなくあえてロゴも同時に商標登録するメリットについて検証していきましょう。

企業ブランドを視覚で訴えられる

ロゴを商標登録するメリットは視覚で訴えることができる点です。一般的に、文字のみによる名称は、人間の記憶に残りづらい傾向にありますが、インパクトのあるロゴは脳裏にやきついて離れないことが少なくありません。

個性的なロゴの商標登録例として有名なのはスターバックスやナイキ、プーマなどです。例えブランド名を知らなくてもロゴのイメージで企業ブランドの認知度を上げている典型例となっています。

ロゴ製作を外注する場合は注意が必要

ロゴはブランドのイメージを一目で表す便利なものですが、肝心のロゴ製作に関しては外注デザイナーに委託することが多いのが現状。このような場合、発注者が気を付けておくべきことは、デザイナーの「著作権」です。

ロゴデザインは、製作したデザイナーに著作権があります。安全に使用し続けるためには著作権の譲渡契約を予め結んでおくか、本人にロゴデザイン使用許可の同意を何らかの形で書面化しておくことが必要となるでしょう。

もし、本人に同意なくそのロゴを商標登録しようとした場合、公序良俗違反で出願・登録が認められないケースがあります。

これはほとんどの事業者が見落としがちな手続きなので、トラブル回避のために必ず押さえておくようにしましょう。

IT事業者必見!商標登録の最新活用事例

かつて商標登録といえばアパレルや家電など「物品」に対して行うものという認識が根強くありました。

しかし、今や商標登録は、めざましい拡大を続けるIT分野でも広く活用されているのです。ここでは、商標登録の最新活用事例をのぞいてみましょう。

ポータルサイトは商標登録必須

ポータルサイトは、Google、Yahoo!などの検索エンジンを兼ねるものから、食べログ、ぐるなび、All Aboutまで、もはやネットユーザーにとってなくてはならない存在です。

しかし、中には閲覧数の多い人気サイトのロゴやサイト名をそのまま真似たようなものも多く存在しており、類似サイトの閲覧数が本家を上回る現象が起こることも珍しくありません。せっかく認知度を高めた自社サイトが模倣業者に市場を脅かされることは見過ごすべきではないでしょう。

このような場合、予め自社ポータルサイトの立ち上げ前に商標登録を行っておくことで類似業者の差し止めや、損害賠償請求を行うこともできます。

SEO対策・ECでは優位性有り

商標登録は、Web上の検索結果を上位表示させる対策であるSEO対策にも大きな役割を果たしてくれます。

例えば、自社商品である「サンダル」を「SS」というブランド名で商標登録を行ったとしましょう。このような場合、他社は「サンダル」に関連する「SS」というキーワードやメタタグそのものも検索対策として使えなくなるため、Web上で上位表示されなくなります。

EC販売も同様に、自社のECサイト名、看板商品のブランド名の商標登録を行うことで類似品を販売した競合他社に差し止め請求を行うことが可能となるのです。

商標登録をきちんと取得しているオリジナル企業であれば、ユーザーからの信頼度もアップし、市場での優位性を獲得できるようになります。

プログラム・webサイト保守管理でもOK

IT区分の商標登録はWebサイト関連だけにとどまりません。プログラム、ソフトウェア、アプリなどに商品名を付け、そのブランド名を商標登録することも可能です。

それだけなく、Webサイトの保守管理に関するサービス名もオリジナルのものであれば多くのケースで商標登録が認められています。

これらの商品やサービスが商標登録できる事実はまだ知られていないことも多く、IT関係の事業者の方はぜひ一度自社の商標登録を前向きに検討されてみてはいかがでしょうか。

商標登録を行う際の注意点

企業にとって、大いなるビジネスメリットとなる商標登録。ここでは商標登録を行う際に気を付けるべき3つの注意点について紹介します。

出願費用・維持費がかかる

当然、商標登録には出願費用がかかり、予算として10万円前後をみておく必要があります。また、権利維持にも10年ごとに手続きを更新する費用がかかり、期間内に更新しなければ商標権を失効することになりかねません。

しかし、商標権の更新は政府から補助が受けられることがあります。この点に関しては、ビジネス上で得られるメリットや損害賠償などのリスクと比較すれば大きな費用とはいえないでしょう。

個人の場合は住所が公になる

個人の方が出願する際の注意点は、商標登録すると住所が公になり、誰でも個人情報の閲覧が可能となることです。

通常、個人が出願する場合の住所は、免許証や住民票の住所と同一とすることが多いため、自宅住所が公になることに抵抗がある方はこの点も予め想定に入れておきましょう。

安易な出願は炎上する危険性もあり

SNSが普及した現代社会において、本人が意図しない不用意な発言や行動を取ったことで「炎上」してしまうケースは少なくありません。この「炎上」は、近年では商標登録がきっかけで巻き起こることもあり、安易な出願は差し控えるべきという議論がなされています。

商標登録で「炎上」に発展するほとんどの原因はその対象物を世に広めた当事者ではなく、第三者が商標登録をしてしまったことで「不謹慎である」とみなされた場合です。

東京オリンピックのエンブレムや、アマビエなどが一例ですが、違法ではないものの、世の中から批判を買うリスクも加味し出願は慎重に検討するようにしましょう。

商標登録出願をプロに相談するメリット

商標登録は、出願、手続きをプロにお願いすることもできます。商標登録のプロといえば、弁理士です。ここでは商品登録出願をプロに相談するメリットについてご紹介します。

商標問題について専門的な意見が聞ける

1つ目は、商標問題について専門的な意見が聞けることです。例えば、次のようなケースを想定してみましょう。

  • 自社の商品の類似品が既にあちこちで出回っている
  • 競合との価格競争に巻き込まれて対策に困っている
  • 自分の店と間違われて付近のよく似た店に客が流れている

このような事業者にとっては、商標登録をどのように出願し、活用するべきか素人では判断が難しいこともあります。商標登録出願のプロである弁理士は自社の状況に見合った商標登録法を考案し、市場でどのように活用するべきかのアドバイスを行ってくれるのです。

出願の時間と手間が省ける

2つ目は、出願の時間と手間が省けることです。商標登録出願の手続きは、出願したいロゴやブランド名がすでに登録されていないかどうかのチェックから始まり、書類作成、提出など、6ヵ月~最大13ヵ月もの期間が必要となります。

商標登録を検討している多くの事業者は、日々の業務で手いっぱいなことが少なくありません。プロに代行を委託することで時間と労力が省けることは十分なメリットといえます。

想定外のトラブルも対応してもらえる

3つ目は、商標登録審査上における想定外のトラブルもプロならではのノウハウで対応してもらえることです。商標登録は、そのブランド名やロゴが特許庁に届けられていなければ出願自体は誰でも可能ですが、肝心の審査に関しては100%通過する保証はありません。

ある日突然、特許庁から「拒絶理由通知」という書面にて出願を拒絶されるケースもあります。出願を拒絶される理由は様々ですが、大方は「ブランド名やロゴがありふれ過ぎて新たな商標登録に相応しくない」「既に登録されている商標に似ているものがある」などです。

この場合、すぐに諦めてしまう人もいますが、出願を受け入れてもらえるよう「意見書」を作成し特許庁と交渉をすすめることもできます。しかし、これは自力の出願ではなかなか難しい対応ですので、プロに手続きを委託する大きなメリットとなるでしょう。

最後に

今回は商標登録のメリットと、全事業者が検討すべき理由・IT関連の最新情報について解説しました。商標を独占使用でき、自社の財産ともなる商標登録は、業種を問わず行うことで得られるビジネスメリットは絶大です。

商標登録を行う上で注意すべき点はありますが、商標登録を行うことは、商標登録を行わなかった場合のリスクと比較すれば大きなデメリットとは言えないでしょう。

これまで商標登録を考えていなかった方、するべきかどうかわからなかった方も含め、全ての事業者がぜひ前向きに検討することをおすすめします。