人材育成は、企業の未来を担う社員を育てるうえで必要不可欠です。効率的に成果を上げるのであれば、人材育成を専門としている会社に依頼するのが近道です。この記事では、人材育成会社を利用するうえで企業が行うべきことや選び方、おすすめ28選をご紹介します。
人材育成とは
人材育成とは、企業が掲げる経営戦略の実現に貢献できるよう社員を成長させることを意味します。そのため、人材育成によって社員の仕事能力を向上させることが目的ではなく、自社の経営戦略の実現の助けになるかどうかがポイントになります。企業の将来像を見据えたうえで社員を育てるシステムのため、生産性の向上や組織力アップなどに期待できます。
自社で人材育成を行う場合、プログラム作成から結果の検証までさまざまな作業がともないます。業務が多忙で人材育成に充てることができない、育成能力がある人材が不足しているといこともあるでしょう。自社で人材育成に課題があるのであれば、外部企業に委託するのがおすすめです。
人材育成会社を利用する前に企業が行うべきこと
人材育成会社を利用し、その効果を最大化させるためには、企業側の体勢を整えることが必要です。ここでは、人材育成会社利用する準備段階として企業が行うべきことについて説明します。
企業が置かれている”今”を把握する
人材育成を行うにあたって、今の状況をきちんと把握しておくことが大切になります。というのも、社員を育てる最終地点は自社の発展であり、現状で何が足りないのか知っておく必要があるのです。実際に社員や部署の状況から問題点や改善ポイントを見出し、あるいはヒアリングを通じて社員が抱えている課題を把握しましょう。
目標を明確にする
企業の現状を知った後は、目標を明確にする必要があります。事業目標の達成にはどのような人材が必要なのかといった分析が必要だからです。売り上げ金額や営業達成数など、具体的な数字を用いた目標を掲げるようにしましょう。人材育成会社のサービス内容は多岐にわたるので、目標が明確になっていないと適切な提案を得られない可能性もあります。
人材育成を依頼できる研修会社の選び方
ここでは、人材育成会社に依頼する際に検討しておきたい8項目をご紹介します。選定する際に参考にしてみてください。
1.料金
研修の料金は、研修会社を選定するための重要なポイントです。 費用の主な要素として、研修テーマ・所要時間・受講人数などがあります。受講人数が変われば、同じ研修内容であってもかかる費用は異なるので、依頼の際は注意しましょう。また、パッケージ価格で受講できるプログラムを提供している会社もありますが、カスタマイズができない場合などもあるので、自社に最適な研修が開催できるように研修会社に細かく問い合わせることをおすすめします。
2.受講時間
研修会社を選ぶ際はだいたいの実施期間を決めてから依頼するのをおすすめします。 研修の実施期間は研修会社や研修内容によって様々です。自社が求める成果を得るためにどれくらいの期間が必要なのか、研修を行う目的や研修を受講する社員の現状などを整理してから依頼することが大切です。そうすることで自社に適切な研修カリキュラムが組むことができるでしょう。
3.対象階層
一口に研修といっても特定の職能やスキルに特化したものや、階層別のものなど様々です。 そのため、誰を対象として実施したい研修なのか、どんな成果を得たいのかを明確にしておくことが大切です。これらを明確にしておくことで、自社の求める研修プログラムを実施する会社を選択できるでしょう。
4.受講方法
研修会社によって研修の実施方法は、
・講師派遣型
・集合型研修
・公開型研修
・オンライン研修(録画・live)
のように様々です。
実施する研修の受講人数が少ない、または多い時、社内で会場が確保できない時、社員が全国各地にいて集まることが難しい時など、自社の実施したい研修のニーズに合う研修が行える研修会社なのかも確認してみましょう。
5.実績
研修会社を選ぶ際は、実績豊富な研修会社を選ぶのが良いでしょう。 現在、国内には多くの研修会社があり、様々な研修を提供しています。その中で、実績の少ない会社の実力が劣っているとは言い切れませんが、実績の多い会社のほうがよりクオリティの高い研修を提供しているでしょう。また、自社と同業種の導入実績があれば、自社にも向いている研修会社だといえるでしょう。 研修会社を選ぶ際は、実績にも注目して選ぶことをおすすめします。
6.無料セミナー
研修を依頼する会社で無料セミナーが開催されているかもチェックすると良いでしょう。 研修会社の中でも、講師によるセミナーに無料で参加できる会社も多くあります。無料セミナーがある研修会社に依頼をすることで研修を受講する社員だけでなく、会社の社員全員に学びの場を提供することができます。無料ということもありセミナーへの参加のハードルも低く、社員が気軽に知識を増やす機会を作ることができるので、会社を選ぶ際の一つのポイントにしてみるのも良いでしょう。
7.対応エリア
依頼したい研修会社の対応エリアは必ず確認しておきましょう。 対応エリアが全国であるか、都内だけか、一部地域のみかなど重要なポイントです。研修を開催する場所が対応エリアに入っていない場合は、選定リストから除外することをおすすめします。 ただし近年ではオンライン研修に対応している企業もあるので、受講方法によっては問い合わせてみましょう。
8.特徴
研修会社を選ぶ際には、その会社の特徴にも注目しましょう。 研修会社によっては細かく研修をカスタマイズすることができる会社やフォローが充実している会社など様々な特徴があります。自社にとってより良い研修が開催できるように、それぞれの研修会社の特徴にぜひ注目してみてください。
人材育成が依頼できる研修会社おすすめ28選
株式会社インソース
【ポイント】
組織に講師を派遣するオーダーメイド研修を実施、個別の課題に応えてくれる
1名から参加できるオープンセミナー研修に対応、少人数制で講師とやり取りしやすい
あらゆる業界出身者の講師が在籍、業界・業種別の研修を提供
年間受講者数49万人を超え、公開講座、講師派遣、いずれも豊富な実績をもつ株式会社インソース。新人研修についても、いずれの形式にも対応し、ビジネスマナーや仕事の進め方、ロジカルシンキングといったベーシックな内容から、テレワークに即したビジネス文書の添削プログラムなど、時勢に合った幅広いコンテンツを用意しています。ビジネス基礎だけでも100ページを超える、充実した同社オリジナルテキストも、研修後のふりかえりに役立つと支持されています。
- 料金
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- 受講時間
- -
- 対象階層
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- 受講方法
- 集合型研修(オンライン・派遣)、Web学習
- 実績
- -
- 無料セミナー
- -
- 対応エリア
- -
- 特徴
- -
Co-Learning
【ポイント】
実践につながるカリキュラムにより、現場で活躍できるマーケターが育つ
チーム内に共通言語が生まれ、コミュニケーションが活性化
学習進捗や課題を可視化することができ、人材育成の正しい打ち手につなげたい方におすすめ
いつでも、どこでも、網羅的に学べる「Co-Learning(コラーニング)」アプリを企業向けに提供する人材育成会社です。知識の学習から実践の定着、業績貢献、スキルアップをワンストップで提供して、デジタル人材のマーケティングスキルを育成します。なお、手軽に学べるチャット形式のアプリシステムは、導入企業の内定者・新入社研修にも採用されています。
- 料金
- 1企業あたり月額10万円~ 要問い合わせ
- 受講時間
- 1コンテンツあたりおよそ5分(12ヵ月のカリキュラム)
- 対象階層
- -
- 受講方法
- WEB学習
- 実績
- 株式会社NTTドコモ / アサヒグループ食品株式会社
- 無料セミナー
- -
- 対応エリア
- 全国
- 特徴
- -
株式会社プレセナ・ストラテジック・パートナーズ
集合研修やeラーニングを通して、さまざまな研修プログラムを提供している人材育成会社です。日本電産、ヤフー、トヨタ自動車など大手企業が導入しています。「オンライン・ハイブリッド研修」PLS(プレセナ・ラーニング・システム)とzoomやteamsによる講師のディスカッションセッションを組み合わせた研修や「グローバル人材育成」を展開しています。
- 料金
- -
- 受講時間
- -
- 対象階層
- 全階層
- 受講方法
- Web学習、集合型研修(オンライン)
- 実績
- 日本電産株式会社・ヤフー株式会社・トヨタ自動車株式会社など
- 無料セミナー
- ✕
- 対応エリア
- 全国
- 特徴
- 思考力と推進力
セレクションアンドバリエーション
企業と個人の成長を当たり前にする人事制度の設計と運用を支援するセレクションアンドバリエーション株式会社。ケースワークやロールプレイを多用したアクションラーニングを取り入れ、役職・階層別のさまざまな教育プログラムを実施します。
- 料金
- (例:25名を見積り) 各回6時間 600,000円/回×5日 3,000,000円 研修時 アセスメント 20,000円/人×25名×5日 2,500,000円 ナッジサポート 5,000円/名・月×25名*×6ヶ月 750,000円 6,250,000円 (消費税別途)
- 受講時間
- 全8回。各回6時間程度
- 対象階層
- 新入社員(または社会人2~3年目)
- 受講方法
- WEB学習、集合型研修(オンライン)
- 実績
- -
- 無料セミナー
- -
- 対応エリア
- -
- 特徴
- -
- 資料ダウンロードの有無
- 〇
- 設立年
- 2006年
NewsPicks Learning
企業変革を推進するため、国内最大級のソーシャル経済メディア「NewsPicks」を展開している人材育成会社です。NewsPicksを活用した法人向けサービスには、動画学習サービスや実践型DX人材育成プログラム、リスキング人材開発プログラムがあります。幅広い社員の実践力を高めるとともに人材の再教育も可能です。
- 料金
- 初期費用:55,000円(税込) 3〜9名:初期費用、1人あたり18,000円(税込)/年 10〜99名:初期費用、1人あたり15,000円(税込)/年 100名以上:初期費用無料、要相談
- 受講時間
- 講義動画は1シリーズ=約3分×10回
- 対象階層
- 問わず
- 受講方法
- WEB学習
- 実績
- 株式会社電通
- 無料セミナー
- -
- 対応エリア
- -
- 特徴
- -
最後に
企業が掲げている経営戦略を可能な限り実現するためにも、企業に貢献できる人材を育成していくことで、個人としてスキルアップはもちろん、組織力の向上や営業目標の達成といった結果につながります。そのために、先ずは企業としての現状を理解し、この先どうなりたいか目的を明らかにしておくことが大切です。この記事でおすすめしている会社28選を参考にしつつ、自社に合った人材育成会社を選んでください。