ヒヤリハットとは?その事例とヒヤリハット報告書の重要性について

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ヒヤリハットとは、事故につながる可能性に気づくことを指す言葉です。今回はたまたま事故にはならなかったけれど、何かひとつ違ったら大惨事になっていたことなども指します。

具体的にはどのような事例があるのか、また、報告書をつくることの大切さについても見ていきましょう。

目次
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ヒヤリハットとは

ヒヤリハットとは、事故の危険を感じて緊張することを指します。例えば、信号が青になるのを待って横断歩道を渡ろうとしたとしましょう。一歩足を踏み出したときに、猛スピードで車が横断歩道を横切ったとします。

「あと一歩早く足を踏み出していたら、車に引かれたかもしれない」と感じ、背筋が凍って「ヒヤリ」とするかもしれません。思わぬ車の暴走に「ハッ」と驚くこともあったでしょう。

ヒヤリハットを経験すると、「信号が青になっていても、左右をちゃんと見てから横断歩道を歩くべきだ」というように次に繋がる教訓を得られます。つまり、ヒヤリハットとは、危険を未然に防ぐための気づきを得られる経験でもあるのです。

どんなタイミングでヒヤリハットが起こるの?

ヒヤリハットはさまざまな場面で起こります。特に危険が多いと考えられる場面では、毎日何回もヒヤリハットが起こるでしょう。

例えば高齢者が多い施設ならば、入浴中や歩行中の転倒に「ハッ」としたり、食事を喉に詰めて「ヒヤリ」としたりすることがあります。そのほかにも工事現場や道路のそばなども、ヒヤリハットが何度も起こる現場です。

ヒヤリハットの事例

ヒヤリハットに気づいたときは、驚くだけで終わらせてはいけません。ヒヤリハットの経験を活かして、将来的に事故が起こらないように対策を考えることが必要になります。

業種ごとのヒヤリハットの事例を紹介しますので、ぜひ日常の業務にどのような危険が潜んでいるのかを知り、事故防止のための対策を練っていきましょう。

運送業者のヒヤリハット

トラックの荷台の上でシートをかける作業をしているときに、雨で足を滑らせ、転倒・転落しそうになった事例も報告されています。

荷台で作業をするときは、常に安全帯を装着することで、転倒の可能性を減らせるでしょう。

また、万が一転落したときに備えて、安全帽を被る、滑りにくいゴム底の靴を履くことも大切なことです。

福祉用具のヒヤリハット

車いすの足を乗せる台(フットサポート)を踏んで立ち上がり、車いすごと転倒しそうになった事例も報告されています。

車いすに座っていないときはフットサポートに足をかけないことで、転倒の危険を減らすことができるでしょう。

また、万が一のために車いすを使用していないときはフットサポートを上に跳ね上げておくこともできます。

セキュリティのヒヤリハット

社内で十分なセキュリティ対策を実施していても、大切な情報が漏洩することもあります。例えば自宅に持ち帰って作業をしていたときにウイルスに感染し、そこから情報漏洩につながることもあるでしょう。

また、データファイルを入れていたUSBケーブルを紛失したことで、情報が漏洩することもあります。マニュアルを作成し、大切な情報の扱い方を徹底しておく必要があるでしょう。

ヒヤリハットの対策

ヒヤリハットした経験を同じ環境にいる人々や職場の人々と共有しておくと、ヒヤリハットそのものを防ぐことができます。ヒヤリハットをするということは、少し何かが間違うと事故が起こる、大惨事につながるということです。

ヒヤリハットしないで業務を遂行していくためにも、職場全体でヒヤリハット対策を行っていきましょう。

報告書を活用する

ヒヤリハットした経験を経験者自身が報告書に書くことで、職場の人々に注意を換気することができるでしょう。

ヒヤリハットした経験をまとめたものを「ヒヤリハット報告書」と呼び、同じ作業を行う人や同じ場所で働く人が閲覧できるように分かりやすい場所に置いておくことができます。面倒に思わず、経験を報告書に記載しましょう。

報告書に記載するべき内容

ヒヤリハット報告書には、次の内容を記載することができます。

  • いつヒヤリハットを経験したか
  • どこで起こったのか
  • 誰が経験したのか
  • 何をしているときに起こったのか
  • どのようなことが起こったのか

ヒヤリハット報告書に記載された事例を基に対策を練ることができるように、できるだけ詳細に状況を記載することが大切です。また、考えた対策や起こった原因として推測される事柄も報告書に含めます。

報告書の作成にあたっての注意点

報告書を作成するときは、読んだ人が分かりやすいように注意することができます。状況を知らない人であっても読めば状況が浮かんでくるように、具体的かつ簡潔な言葉で記載するようにしましょう。

また、主観的な意見を入れると、職場全員の教訓として活用しづらくなります。客観的な事実を淡々と記録するようにしましょう。

ヒヤリハット報告を習慣化する

ヒヤリハットが起こったときに、「事故にならなくて良かった」と考えて終わらせることは避けましょう。決して良い経験ではないので、職場の人々に言いたくないと考えるのは自然なことです。

しかし、同じ経験をほかのスタッフがしなくて済むためにも、ぜひヒヤリハットの報告を習慣にしましょう。経験を共有して次に活かせるならば、そのヒヤリハットは決して無駄にはなりません。

最後に

ヒヤリハットは危険な思いをすること、あるいは危険の可能性に気づくことを指す言葉です。ヒヤリハットを経験したときは、報告書に詳しく状況を記し、どうすればヒヤリハットを避けることができるのか考察し、危険が起こった状況を分析しておきます。

報告書で経験を共有することで危険を避け、安全に作業を進めていくようにしましょう。

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