ぴったり、を選ぼう。PITTALAB

image4.jpg

プリンターのトナーとは?成分や印刷可能枚数、取扱いの注意点を解説

twitterでシェア
facebookでシェア
はてぶ
公開日: 2020.12.20
更新日: 2021.03.24

プリンターやコピー機で一般的に使われている「トナー」。印刷のために必要だとはわかっていても、これがどんなものなのかはあまり知られていないでしょう。

今回はトナーについて詳しく解説します。トナーに使われている成分や、どうやってトナーの成分を印刷に使っているのか、またトナー1本あたりの印刷可能枚数はどれほどかなど、様々な角度から見ていきましょう。トナーを取り扱う上での注意点も紹介するので、よくチェックしてください。

目次
目次

プリンターやコピー機のトナーとは?

まずはプリンターやコピー機で使われているトナーとは、どんなものなのかを確認していきましょう。

ミクロサイズになった色粒子のこと

トナーとは「ミクロサイズになった色粒子のこと」です。もう1つの印刷方式「インクジェット」で使われているインクと違って液体ではないため、トナーの中身を意外に思う人がいるかもしれません。

トナーの色粒子にはシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色があり、これらはそれぞれ別々の容器に入れられています。トナーにはこれらの4つの色しかありませんが、4色を混ぜることによって様々な色味を作ることが可能なのです。

静電気やレーザー熱で紙に転写できるもの

ミクロのサイズまで細かくなっている、色の粒子であるトナー。どのように紙に印刷するのか、印刷の原理を紹介します。トナーはただの粉ではありません。とても帯電性が高くなっており、静電気でくっつくようになっています。この静電気を活用しているのが、トナーを使うレーザープリント式の印刷機です。

電子で作られた像を作り上げて、静電気によってその形のままトナーの色粒子を紙に転写させます。トナーがうまくついている状態でレーザーの熱で印刷紙に定着させることで、きれいな印刷ができあがるという仕組みです。

トナーは3つの成分からできている

トナーとは色の成分だけが入っているわけではなく、3つの成分からできています。トナーに入っている成分は「プラスチック樹脂」と「ワックス」と「顔料」です。

「プラスチック樹脂」は熱によって溶ける性質がある高分子の樹脂のこと。印刷する際にはレーザーの熱によりこのプラスチック樹脂が溶けることで、色の成分も一緒に紙にしっかりとくっつくようになっています。

「ワックス」は、トナーの中身が印刷機の中に付着してしまわないようにするためのものです。先述のとおりトナーの中身は静電気を持ちやすいため、様々なものにくっつきます。しかし、印刷機内部で狙った部分じゃない所にくっついてしまうことも。そうすると印刷機の汚れになったり、印刷したものに色が移ってしまう可能性が出てくるのです。印刷機内部でトナーの中身がローラーにくっつかないようにするため、ワックスが入っています。

「顔料」もトナーの重要な成分です。顔料とは色を付けるための素材であり、「プラスチック樹脂」と「ワックス」だけで顔料が入っていないと何も印刷ができません。顔料によって色づけることで、いつものきれいな印刷が可能になります。

1つのトナーで印刷できる枚数とは

トナー1つあたりで印刷できる枚数はどれほどなのか、確認しましょう。これは厳密にはトナー自体の搭載量によって異なるため、その目安だけ伝えます。

A4ビジネス文書で印刷した場合にトナーカートリッジを1本使用して印刷ができる枚数は、平均で5,000~20,000枚ほどです。なお、トナーの内容量1gあたりで印刷が可能な枚数は、15枚程度だといわれています。

印刷可能枚数は印刷物により異なる

これらは印刷した書類で使われるトナーの量でも変わるため注意が必要です。塗りつぶしやびっしりと記載されている場合などは、たくさんのトナーが必要になってきます。そのため記載量の多い書類を印刷するケースなら、もちろんもっと印刷できる枚数は減ります。

日本人は特に「紙がもったいない」と思う人が多いため、1枚あたりにたくさんの情報を入れて印刷することが多いです。平均で約5,000~20,000枚ほどという目安まで印刷はできないと考えておくのが無難でしょう。具体的には、目安枚数の7割ほどの枚数を使うとトナーはなくなるといわれています。

トナーの取扱い上の注意点

トナーは印刷に必要なものですが、その取扱いを間違えると大変なことになることも。トナーの取扱い上の注意点については、しっかり確認しておきましょう。

静電気を帯びる分手や服につきやすい

トナーは静電気を帯びやすい性質を持っています。そのため静電気の働きが悪い方向に向かうと、「手や服につきやすい」という困った性質になってしまうのです。通常の印刷の際はトナーを触らないためつくことはないですが、トナーの中身が切れてしまって交換をしなければならないときには、手が汚れたり服が汚れたりしないように注意しましょう。

未使用のトナーなら中身が出てこないため大丈夫ですが、使用済みのトナーはその周りに中身がついていることがあります。さらに誤って使用済みのトナーを落としてしまった場合には、床にトナーの内容物がばら撒かれてしまうことにも。この場合カーペットについてしまうことも問題ですが、さらに大きな危険が潜んでいます。

火気厳禁、掃除機にも注意が必要

先述のとおりトナーは細かくて帯電性があるため、火の気が近くにあると「粉塵爆発」というアクシデントが起きてしまうことがあるのです。そのためトナー周辺では火気厳禁だと覚えておいてください。

「火の気があるものは使わないから」と思っていても、意外な部分に落とし穴があります。トナーの内容物をこぼしてしまったときに掃除機を使って掃除をすると、吸引時に自然に引火してしまうことがあるのです。

そうでなくても、掃除機で吸い上げるだけだと結局吸い取った粉をまた舞い上げてしまうことに。細かい粒子が気管支に入り込んではいけないため、濡らした雑巾などでふき取るようにしましょう。

最後に

今回はトナーの成分や印刷の仕組みなど、トナーについて詳しく紹介しました。このように、トナーとは帯電性があることや細かい粒子であることなどの性質をうまく使って印刷に使われています。

しかし、トナーの中身がこぼれてしまった場合にはその性質が悪い方向に向かってしまうこともあるのです。トナーをこぼさないように気を付けて扱い、万が一こぼれてしまった場合の取扱い上の注意点などを確認して、安全に活用しましょう。