情報漏洩から会社を守る!ファイル暗号化ソフト15選

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「リモートも増えてきたし、そろそろファイル暗号化ソフトを導入したい」
「暗号化ソフトが多すぎて、どの基準を重視して選べば良いか分からない」

個人情報をインターネット上のクラウドへ保管したり、PCを持ち出して自宅で仕事をする機会が増えた会社にとって自社のセキュリティ対策は重要です。

特にファイルの暗号化は、個人情報や社内機密を保持するために不可欠。しかしソフトの種類が多くて、適切なソフトを選ぶのが難しいと感じている方も多いでしょう。

今回はおすすめのファイル暗号化ソフト15個と、選び方の基準をご紹介します。この記事を読めば、自社情報を保護するファイル暗号化ソフトを選べるでしょう。

目次
目次

ファイル暗号化ソフトとは

ファイル暗号化ソフトとは、元のデータに対して特殊な処理をかけて別のデータへ変換することです。データの復元には鍵が必要で、自社内で管理することで第三者に自社のデータが流出した時も内容までは読み取れない状態へ変換。

データを暗号化することで、データの漏洩や万が一のPC・モバイル端末の紛失リスクに備えることが出来ます。

ファイル暗号化ソフトの選び方

ファイル暗号化ソフトの選び方の基準を10個ご紹介します。

  1. 料金
  2. 無料トライアル
  3. 提供形式
  4. 暗号方式
  5. 自動暗号化
  6. 動作環境
  7. 暴露ウィルス対策
  8. 他ツールとの連携
  9. 実績
  10. PC紛失時の秘匿性

ファイル暗号化ソフトが多すぎて、選びきれないという方は参考にしてみてください。

(1)料金

ファイル暗号化ソフトを選ぶ時は、月額の料金もチェックしましょう。月額単位でお金がかかる製品の他に、パッケージで購入するタイプのソフトもあります。

大まかなセキュリティにかける費用を計算し、その中から適正な範囲でファイル暗号化ソフトに払える金額を計算してください。

(2)無料トライアル

ファイル暗号化ソフトを選ぶ時は無料トライアルの有無も確認しましょう。暗号化の強度はもちろん大事ですが、実際に社員が直感的に操作できるシステムが必要です。

現場が混乱してはミスを招き、メールやファイルの誤送信などを引き起こし兼ねません。現場社員の負担を軽減するためにも、まずは試用期間のある製品を導入して使い勝手を確認しましょう。

(3)提供形式

ファイル暗号化ソフトを選び時は提供形式も考慮してください。ファイル暗号化ソフトには柔軟なカスタマイズが魅力のインストール型のソフトウェアや安価で簡単に導入できるクラウド型があります。

ソフトウェアは導入費用や環境構築が必要で高価ですが、自社で自由に設計を変更するなどのカスタムも可能。クラウド型は導入や費用は安めですが、インターフェースや設定に融通が利きづらいです。

(4)暗号方式

ファイル暗号化ソフトを選ぶ時は暗号方式もチェックしてみましょう。一般的に暗号化の方式は”共通鍵暗号暗号化方式”と”公開鍵暗号化方式”があります。

共通鍵暗号化方式とは、暗号化と複合化の時に同じ鍵を使う事です。処理が高速ですが、暗号化の度に鍵が増えるため管理が大変というデメリットがあります。公開鍵暗号化方式とは、暗号化と複合化の時に違う鍵を使う事です。複合時の鍵は秘密裏に管理するので、誰でも暗号化できるが複合はできない、セキュリティの高さが魅力。

ただし処理が遅いので、暗号化に時間がかかるのがデメリットです。その他トークナイゼーションという、データを乱数に置き換える方式もあります。システムへの負荷が低く、元の情報が推測されづらいのがメリットです。

最近は公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式のメリットを組み合わせた形式の暗号化を使用しているツールもあります。

(5)自動暗号化

ファイル暗号化ソフトを選ぶ時は、自動暗号化が可能かどうかも確認しましょう。毎回暗号化ソフトを起動する手順を踏むと、スタッフが暗号化自体を忘れる可能性があります。

自動暗号化が可能なソフトなら、意識しなくても外部への送信や管理の際に自動でファイルを暗号化するので、人為的ミスでの情報漏洩を防げるでしょう。

(6)動作環境

ファイル暗号化ソフトを選ぶ時は動作環境も確認しましょう。自社で使用しているOSに対応していなければ、ソフトを買う意味がありません。

WindowsやMac OSは大抵のソフトで対応していますが、Linuxは非対応のソフトもあるので注意しましょう。自社のPCで問題なく作動するか、環境もチェックしてください。

(7)暴露ウィルス対策

ファイル暗号化ソフトを選ぶ時は暴露ウィルス対策の有無も確認してください。暴露ウィルスは”ランサムウェア”とも呼ばれ、標的の企業のシステムをウィルス感染させて機密情報や個人情報を暗号化し、解除の条件に莫大な金銭を要求するものです。

万が一支払わない場合は、ダークウェブなどに情報が掲載されるため、企業としては大きなリスクになります。日頃から情報バックアップを暗号化することで、暴露ウィルスの被害を抑えられる仕様のソフトも検討しましょう。

(8)他ツールとの連携

ファイル暗号化ソフトを選ぶ時は他ツールとの連携が出来るかどうかも確認しましょう。クラウドストレージとの連携や、個人情報検出ソフトとの連携ができれば、重要情報をより強固に保護できます。自社で使用しているツールと連携ができれば、より業務への導入もスムーズでしょう。

(9)実績

ファイル暗号化ソフトを選ぶ際は、他社の導入実績も確認しましょう。特に自社と同業種の企業は作業フローなども似通っているケースが多いので、同業が使用している暗号化ソフトを選ぶのもおすすめです。暗号化ソフトをどんな企業が何社ほど導入しているのか、実績も確認してください。

(10)PC紛失時の秘匿性

ファイル暗号化ソフトを選ぶ時は、PC紛失時の秘匿性を確認しましょう。万が一社外でPCを無くした時に、端末上のデータの暗号化ができる仕組みのあるソフトがあります。

最近はリモートワークに移行する会社も多いため、端末の紛失リスクは常にあるでしょう。個人情報や機密に誰でもアクセスできないよう、万が一の事故に備えて秘匿性もチェックしてください。

おすすめのファイル暗号化ソフト15選

おすすめのファイル暗号化ソフトを30個紹介していきます。無料トライアルの有無やセキュリティの堅固さを様々な視点から分析して選びました。

1
比較する

DataClasys【株式会社DataClasys】

DataClasysはソフトウェアパッケージ型のファイル暗号化ソフトです。アプリを選ばずにあらゆるファイルを暗号化でき、暴露ウィルス対策もされていますので情報漏洩リスクを防げます。Boxなどクラウドとの連携も可能で、あらゆるファイルを保護できるファイル暗号化ソフトです。

料金
要問合わせ(ライセンス購入)
無料トライアル
提供形式
ソフトウェア
暗号方式
公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式のハイブリット
自動暗号化
動作環境
Windows/Mac
暴露ウィルス対策
他ツールとの連携
実績
800社以上 ・官公庁 ・金融機関
PC紛失時の秘匿性
2
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セキュリティウェアハウス【株式会社スカイネクサス】

セキュリティウェアハウスとは、使いやすいシンプルな操作性のファイル暗号化ソフトです。暗号ファイルをカプセル化するため、万が一情報が漏洩してもファイル名で中身を推測もできなくなっています。Windowsのエクスプローラーに似ているため、操作ミスも最小限にできるでしょう。

料金
ライセンス料:1本4,900
無料トライアル
提供形式
ソフトウェア
暗号方式
要問い合わせ
自動暗号化
×
動作環境
Windows/Mac
暴露ウィルス対策
×
他ツールとの連携
×
実績
・官公庁 ・金融機関 ・医薬品メーカー ・ITコンサルタント ・建設業
PC紛失時の秘匿性
×
3
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SafeNet KeySecure【NTTデータ先端技術株式会社】

SafeNet KeySecureは、公開鍵暗号化方式とトークナイゼーションを組み合わせたアプライアンス型のファイル暗号化ソフトです。サーバーの暗号化も可能なので、暴露ウィルス対策も可能。さらにトークナイゼーションを使うことで、クレジットカード番号などの情報を保護できます。

料金
要問合わせ(ライセンス購入)
無料トライアル
要問い合わせ
提供形式
オンプレミス
暗号方式
共通鍵暗号方式・トークナイゼーション
自動暗号化
動作環境
Windows/Mac/Linux
暴露ウィルス対策
他ツールとの連携
×
実績
600社以上 ・保険関係 ・行政法人 ・ITコンサル ・美容関連
PC紛失時の秘匿性
要問い合わせ
4
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InterSafe Protection【アルプス システム インテグレーション株式会社】

InterSafe Protectionは、自動的に全てのファイルを暗号化してくれるソフトです。社内では自動で復号化しますが、社外のネットワークでは開封不可に設定されるので情報漏洩対策が万全です。さらに自動的にバックアップ保存をし、上書きを防止する機能が搭載されていて、暴露ウィルス対策もされています。

料金
要問合わせ(ライセンス購入)
無料トライアル
提供形式
クラウド/オンプレミス
暗号方式
公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式のハイブリット
自動暗号化
動作環境
Windows/Mac
暴露ウィルス対策
他ツールとの連携
実績
・官公庁 ・教育機関
PC紛失時の秘匿性
5
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SecretX【株式会社DTS WEST】

SecretXは、メールの添付ファイルを暗号化するソフトです。独自の暗号化方式を用いて、情報を秘匿ファイルへ変換して送信するので、万が一誤送信があった際にもデータの中身まで他社に漏れるリスクを減らせます。1ライセンス3,000円(税別)からですが、30日間のトライアル期間があるので、まずは使用感を確かめてみてください。

料金
ライセンス料:1本3,000
無料トライアル
提供形式
ソフトウェア
暗号方式
独自暗号化方式
自動暗号化
×
動作環境
Windows/Mac
暴露ウィルス対策
×
他ツールとの連携
×
実績
要問い合わせ
PC紛失時の秘匿性
要問い合わせ
6
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FINAL CODE【デジタルアーツ株式会社】

FINAL CODEは、ファイルの暗号化だけでなく追跡も行える暗号化ソフトです。サーバーやフォルダごと暗号化したり、社外で万が一PCを紛失した時はリモートでファイルを削除できます。社内外問わずデータをやり取りする機会が多い方向けのソフトです。

料金
要問合わせ(ライセンス購入)
無料トライアル
要問い合わせ
提供形式
クラウド/オンプレミス
暗号方式
公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式のハイブリット
自動暗号化
動作環境
Windows/Mac
暴露ウィルス対策
他ツールとの連携
実績
・教育機関 ・官公庁 ・電子機器メーカー
PC紛失時の秘匿性
7
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AssetView【株式会社ハンモック】

AssetViewは自動でファイルを暗号化し、追跡と削除までできるファイル暗号化ソフトです。ファイルに対して管理者が制御をかけて、開封するユーザーを指定も可能。クラウドやUSBへの書き出し時も自動暗号化するため、情報漏洩のリスクを限りなく下げられます。

料金
要問合わせ(ライセンス購入)
無料トライアル
要問い合わせ
提供形式
クラウド/オンプレミス
暗号方式
公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式のハイブリット
自動暗号化
動作環境
Windows/Mac
暴露ウィルス対策
他ツールとの連携
実績
9,500社以上 ・教育機関 ・製薬会社 ・小売店 ・情報通信
PC紛失時の秘匿性
8
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CIC LOCKⅡ【株式会社シーアイシーシステムズ】

CIC LOCKⅡはマルチプラットフォーム対応のファイル暗号化ソフトです。他社とのデータやり取りが多い企業でも、安心してファイル暗号化を利用できます。マイナンバー保全や経費システムの管理などにも利用されていて、長年多くの企業で愛用されているソフトです。

料金
要問い合わせ
無料トライアル
要問い合わせ
提供形式
オンプレミス
暗号方式
共通鍵暗号方式
自動暗号化
×(コマンドの組み込みが必要)
動作環境
Windows/Linux/UNIX
暴露ウィルス対策
×
他ツールとの連携
×
実績
・クレジット会社 ・銀行 ・保険会社
PC紛失時の秘匿性
×
9
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Infocage【日本電気株式会社】

InfocageはソフトウェアのDLのみで簡単に導入できるファイル暗号化ソフトです。ファイルの暗号化を自動で行うので、バックアップデータも保全できます。ファイル閲覧のログを自動で取れるので、ファイル管理も容易。USBなどへの書き出しファイルも自動で暗号化するので、社外へデータを持ち出す際も安全です。

料金
※ライセンス購入 InfoCage ファイル暗号 Ver2.1 基本セット(20クライアント):160,000〜
無料トライアル
要問い合わせ
提供形式
ソフトウェア
暗号方式
共通鍵暗号方式
自動暗号化
動作環境
Windows/Mac
暴露ウィルス対策
他ツールとの連携
要問い合わせ
実績
要問い合わせ
PC紛失時の秘匿性
×
10
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NonCopy2【サイエンスパーク株式会社】

NonCopy2は、サーバー型のファイル暗号化ソフトで、サーバー自体のファイルを暗号化して暴露ウィルスからなどの脅威から保護できます。ファイルの自動暗号化だけでなく、NonCopy2がない環境下でのファイルの開封を制限するので、PC紛失時のリスクも抑えられます。

料金
※ライセンス購入 ・NonCopy2 サーバー:700,000
無料トライアル
提供形式
オンプレミス
暗号方式
共通鍵暗号方式
自動暗号化
動作環境
Windows
暴露ウィルス対策
他ツールとの連携
要問い合わせ
実績
100社以上
PC紛失時の秘匿性
11
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TrustBind/Secure Gateway【NTTテクノクロス株式会社】

TrustBind/Secure Gatewayはクラウド上のデータ保全を目的としたファイル暗号化ソフトです。データの暗号化はもちろん、トークン化にも対応しているのでクレジットカードやマイナンバーなどのデータ保護に利用されています。さらにクラウドへのアクセスのログを監視できるので、万が一不審な動きがあった場合にもすぐに対策が取れるでしょう。

料金
1100
無料トライアル
要問い合わせ
提供形式
クラウド
暗号方式
共通鍵暗号方式・トークナイゼーション
自動暗号化
動作環境
Windows/Mac
暴露ウィルス対策
他ツールとの連携
実績
要問い合わせ
PC紛失時の秘匿性
×
12
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ファイル暗号化ソフト「ED」【Type74.org】

EDはアメリカでも認可されている暗号アルゴリズムを用いた、解読不可能レベルの暗号を付与できるフリーソフトです。フリーソフトながら暗号化は強力で、セキュリティ強度は高いといえます。操作は非常にシンプルで、暗号化したいファイルを選んでクリックするだけとシンプルです。まずは簡単にファイル暗号化ソフトを導入したい方におすすめです。

料金
無料
無料トライアル
×
提供形式
ソフトウェア
暗号方式
公開鍵暗号
自動暗号化
×
動作環境
Windows
暴露ウィルス対策
×
他ツールとの連携
×
実績
要問い合わせ
PC紛失時の秘匿性
×
13
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SecureCore DSE【飛天ジャパン株式会社】

SecureCore DSEは人為的ミスの防止に長けたファイル暗号化ソフトです。社内ではファイルの送信が自由にできますが、制御機能が長けていて外部に送信する際の漏洩リスク対策ができます。外部媒体や通信制御も可能なので、万が一のPCや端末紛失リスク対策も可能です。

料金
要い問合わせ(ライセンス購入)
無料トライアル
要問い合わせ
提供形式
オンプレミス
暗号方式
要問い合わせ
自動暗号化
動作環境
Windows
暴露ウィルス対策
×
他ツールとの連携
要問い合わせ
実績
・自動車メーカー ・クレジット会社 ・大手家電メーカー ・海外官公庁
PC紛失時の秘匿性
14
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暗号化マスター7【株式会社フロントライン】

暗号化マスター7は、3,000円で購入できる暗号化ソフトウェアです。データ暗号化、自動暗号化に対応していて、ファイルの種類関係なくデータの保護が可能。ファイルやフォルダーの完全消去も可能で、不要なファイルを完全に削除することでデータ漏洩を防止します。

料金
3000
無料トライアル
提供形式
ソフトウェア
暗号方式
共通鍵暗号方式
自動暗号化
動作環境
Windows
暴露ウィルス対策
他ツールとの連携
×
実績
・教育機関 ・官公庁
PC紛失時の秘匿性
×
15
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ReneeFileProtector【Rene.E Laboratory . 】

ReneeFileProtectorは、Windowsで使用できるファイル暗号化ソフトです。ファイルのロックや暗号化のほか、ファイルやフォルダログを監視することで内部対策も可能です。無料版から利用できるので、試用してみてから導入を決められます。安価な暗号化ソフトを探している方におすすめです。

料金
2980
無料トライアル
提供形式
ソフトウェア
暗号方式
共通鍵暗号方式
自動暗号化
×
動作環境
Windows
暴露ウィルス対策
×
他ツールとの連携
×
実績
・PCメーカー ・家電メーカー
PC紛失時の秘匿性
×

最後に

ファイル暗号化 最後に

今回は自社のデータ保全に役立つファイル暗号化ソフトを15個ご紹介しました。リモートワークなど、社外での仕事の機会が増え、また暴露ウィルスの脅威など、ウェブ経由でのリスクは増えています。

ソフト暗号化ファイルでデータを守り、内外の監視を行えば情報漏洩リスクを最小限に抑えられるでしょう。ぜひ今回の記事の中から、自社の目的や予算に合った使用しやすいファイル暗号化ソフトを見つけてください!

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