統率力とは、組織などでメンバーをひとつにまとめる能力です。チームを速やかな目標達成へと導く力でもあり、会社の業績を高めて成長するために必要とされます。
本記事では、統率力の意味や身につける方法、日ごろから心がけたいことを紹介しましょう。
統率力とは
統率力は、経営者など組織のリーダーに求められる力です。よく似た言葉にリーダーシップやマネジメントがありますが、これらと統率力は異なります。
統率力の意味や他との違いについて紹介しましょう。
現代における統率力の意味
統率力とは、組織やチームの中でメンバーをまとめる能力です。ただまとめるだけでなく、目標を達成するために導く力も必要とされています。
統率力は、単にカリスマ性があることを意味するわけではありません。一つの目標に向かい、メンバーを行動に導く具体的な力を意味します。
リーダーシップやマネジメント力と統率力の違い
統率力はリーダーシップやマネジメントと似ていますが、意味合いは違います。リーダーシップとは、統率力も含めた指導者としての資質や能力です。組織の課題を解決し、組織の目標やビジョンをメンバーに共有させるなど様々な能力を含んでいます。その中でも統率力は重要な能力といってよいでしょう。
また、マネジメントは目標に向けて仕事の進捗やリスクを管理し、品質を向上させることです。組織全体をまとめる統率力とは役割が異なります。
統率力を身につけるには
会社の経営者などには、従業員をまとめる統率力が求められます。統率力を身につけるためには統率力を持つ人に特徴的な能力を知ることが大切です。また、実際に統率力が身につくための経験を積むことも必要になるでしょう。
統率力がある人の5つの力を知る
まず、統率力がある人には具体的にどのような能力があるのかを知ることから始めましょう。具体的には、次の5つです。
- 状況把握能力
- 勇気
- 決断力
- 指導力
- 傾聴力
統率力がある人は、常に現状を的確に判断し、選択を迫られたときに進むか撤退するか決断する勇気があります。また、指導力も欠かせない要素です。部下が能力を最大限発揮できるように必要な指導を行い、目標を達成できるようにまとめていきます。
いつも各メンバーに目を配り、コミュニケーション能力が高いのも特徴です。人の話には耳を傾け、決して独断で行動することはありません。
仕切る経験を積む
統率力を身につけるためには、積極的に仕切る経験を積むことが必要です。プロジェクトを立ち上げてリーダーとなる、会議でも進行役を務めるなど、自ら仕切る経験を積んでいきましょう。
社内のイベントなどを積極的に開催して仕切るという方法もあります。仕切るためには日頃から社員とのコミュニケーションをよくすることも大切です。
統率力を発揮するために必要な3つの心がけ
統率力を十分に発揮するためには、次に紹介する3つの点に留意することが大切です。
1.自分に置き換えて考えること
自分であればどのようなリーダーについていきたいか、自分を統率されるメンバーに置き換えて考えてみてください。ついていきたいリーダーとは、チームの声に耳を傾ける人です。発言しにくいメンバーには自分から積極的に声をかけ、すべての者の意見を汲み取るでしょう。
また、責任から逃げず、何事にも情熱的なのも統率力がある人の特徴です。自分の弱みをオープンにして、必要であれば部下を頼ります。メンバーの悩みは自ら積極的に解決しにいき、仕事の成果にはフィードバックを欠かしません。
他にも、ついていきたいと思うリーダー像を考えてみてください。イメージしたことを、その通りに実践していきましょう。
2.部下を「駒」ではなく「人」としてあつかうこと
部下は「使用する対象」ではなく、ともに仕事を進めていく存在です。決して会社の「駒」ではなく、経営の大部分を構成する人材という大切な資源と考えてください。
社員を「駒」と考える意識は社員にも伝わり、信頼を得られないでしょう。社員は会社にとって最高の財産であることを認識し、「人」としてあつかうことが大切です。
3.職分ではなく共感で人を動かすこと
統率力に大切なことは、職務上の役目としてではなく共感で人を動かすことです。そのためには、社員とのコミュニケーションを積極的に行い、存在価値を認めることから始めましょう。
仕事で成果を上げたときは褒めるなど、社員への感謝や承認を表現することで信頼が得られます。ただ仕事のために従うのではなく共感によって動くことで、チーム全体が活性化していくでしょう。
最後に
統率力とは組織のメンバーをまとめ、目標達成に導くことです。スムーズな目標達成で業績を上げるため、必要な能力といえます。統率力を持つためには周囲をまとめる経験を積み、社員とも積極的にコミュニケーションを図ることが大切です。会社の成長に向け、ぜひ統率力を身につけましょう。