「監視カメラを選ぶときのポイントどんなものがあるの?」
「どの監視カメラを導入するのが正解なの?」
セキュリティ対策として監視カメラの導入を検討している方の中には、一体どのカメラを選べば良いのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
実は監視カメラにもいくつか種類があって、どこに設置するのか、何のために使用するのかによって選ぶ基準が異なるのです。
本記事では、監視カメラの機能や選ぶポイント、おすすめの監視カメラを紹介します。
この記事を読んで、自分が必要としている監視カメラを見つけることができますよ!
監視カメラとは
監視カメラとは、何らかの対象を監視する目的で撮影するカメラのことで、主に人間や野生動物を対象することが多いです。ドーム状や円筒形のもの、薄い板状になっているものなど形状にはいくつか種類があります。
形状によって設置できる場所や設置方法などが決まっているので、設置場所次第で監視カメラの性能が発揮できるかが決まると言っても良いでしょう。
なお、監視カメラを設置することで主に以下のような目的を果たすことができます。
- 犯罪の抑止
- 被害の原因追求
- 問題の記録
具体的にどのようなメリットがあるのか順に説明するので、何を目的にして監視カメラを設置するのか頭に入れておきましょう。
(1)犯罪の抑止
監視カメラを設置することで、犯罪を抑制することができます。証拠が残る可能性が高い犯行現場がはっきり映るような場所で、あえて犯罪を犯す人はいないでしょう。
これから犯罪を行おうとする者は、まず監視カメラの位置を確認する習性があり、監視カメラがあるだけで犯行意欲が削がれるものです。監視カメラがあることで、被害を未然に防ぐことができるのが大きなメリットと言えます。
(2)被害の原因追求
監視カメラがあることで、何らかの被害を受けたときに映像から原因を追求することができます。犯行の様子がカメラに映っていれば、誰がいつどのような犯行を行ったのか調べることが可能です。
警察を動かすためには状況証拠を提出する必要があるので、被害が出る可能性がある場所や部屋には監視カメラを設置することをおすすめします。何かしらの被害を受けたことがあれば、今後同じ被害を受けたときに対応できるように監視カメラで犯行の証拠を押さえましょう。
(3)問題の記録
監視カメラで撮影した映像はデータとして保存することができます。性能によっては、クラウド上に自動で一定期間保存してくれるカメラもあれば、micro SDカードに記録することができるカメラもあるのです。
リアルタイムで映像を見たときには気づかないことでも、見返したときには新たな情報を得られるヒントになることもあります。データとして保存しておけば、いつでも確認することができるので、将来のためにも情報を残しておきましょう。
監視カメラを選ぶときの10のポイント
監視カメラを選ぶときに注目すべきポイントを紹介します。着目ポイントは以下の10個です。
- 価格
- 設置場所
- 撮像素子
- 画素数
- 接続方法
- 音声録音
- 垂直視野角度
- 水平視野角度
- 夜間撮影
- 消費電力
監視カメラにはさまざまな性能がありますが、特にこれらの10項目を確認しておくと、ある程度ニーズに沿ったものを選ぶことができます。順に紹介するので、監視カメラを選ぶときの参考にしてみてください。
(1)価格
監視カメラは性能によって価格はピンキリなので、最初にある程度予算を決めておくことが商品選びのポイントです。
数千円で購入できるものから数十万円するものまであり、中には本体価格は安くても初期費用で思わぬ出費が発生することもあります。価格が一番の決め手になりやすいので、どのくらいまでコストを割けるのか決めておきましょう。
(2)設置場所
監視カメラの設置場所をどこにするのか決めておきましょう。屋外と屋内では、必要とする機能が異なるため、何を目的に設置するのか明確にしておくことが重要です。
たとえば、屋外に設置するのに防水機能がついていない監視カメラを設置すると故障の原因になります。監視カメラも屋外用か屋内用かで選び方に差があるので、前もって設置場所を決めておくことをおすすめします。
(3)撮像素子
撮像素子とは画像を電気信号に変換する素子で、イメージセンサーとも言われます。一般的には、1/4~2/3であることが多く、この数値より低い製品は割けた方が無難です。
撮像素子の数値が大きいほど多くの光を集めて信号化できるので、薄暗い夜間でもくっきりとした映像を残すことができます。画質は撮像素子が大きく影響するので、なるべく撮像素子サイズが大きなものを選びましょう。
(4)画素数
画素は画像の最小単位を表しており、単位はピクセルで表示されます。画素数が多い方がくっきりと映像として映るので、同じ機能で迷ったときは画素数で決めることも有効です。
監視カメラの場合は、技術の発達により200万画素が標準となっています。状況証拠としてはっきりと映像を残したいのであれば、200万画素より大きな商品を選ぶと良いでしょう。
(5)接続方法
監視カメラの接続方法にも注目で、有線でつながなければならないのか、無線で対応できるのかで設置環境に大きく差が生まれるのです。有線で接続する場合は設置工事が必要になり、設置できる場所がある程度決まってしまいます。
一方、無線の場合はWi-Fi環境を整える必要があるので、ネット環境を配備しなければなりません。職場環境によってはどちらかの接続方法しか対応できない場合もあるので、どちらのタイプで設置できるのか確認しておきましょう。
(6)音声録音
映像の音声が必要な場合は、音声録音機能があるかどうかも確認すべき項目です。全ての監視カメラに音声録音機能が搭載されているわけではないので、マイクがついているのか確認しておく必要があります。
また、どの範囲まで音が拾えるのかも確認しておくと、具体的な設置場所を決めるときの参考になるので、ついでに録音範囲にも注目しておきましょう。
(7)垂直視野角度
垂直視野角度を調べることによって、設置位置から垂直にどの範囲まで映像に残せるのかが分かります。
特に天井など上部に設置する場合は死角が生まれやすいので、撮影範囲を把握することは重要です。設置場所を決めるときは死角をなるべく減らすことを意識しなければならないので、どの範囲まで撮影できるのか確認しておきましょう。
(8)水平視野角度
水平視野角度は水平方向にどの範囲まで映像に残せるかを把握するのに重要な項目です。水平方向にどのくらいの範囲をカバーしているのかによって、どの位置に配置するのが効果的か計算することができます。
広いほど状況証拠として効果を発揮するので、目安としては50°以上の監視カメラがおすすめです。100°以上あれば死角を減らせるので、なるべく数値の大きい商品を選びましょう。
(9)夜間撮影
監視カメラの機能において、夜間撮影機能はマストとも言えるほど重要です。今ではほとんどの監視カメラには夜間撮影機能はついていますが、念のために確認しておくことをおすすめします。
赤外線を利用して暗闇でも撮影することができる機能が搭載されていれば、夜間の撮影現場の状況を目視でき記録として活用できるので、どの範囲まで撮影できるのかもあわせてチェックしておきましょう。
(10)消費電力
電気料金が気になる方は消費電力も意識しておきましょう。技術も発展し、大幅に電力を消費する監視カメラはありませんが、少しでもエコな商品を選ぶことによって、電気料金に多少の差が生まれます。
5~10Wが一般的なので、節約に対する意識が強い方は5W以内のものを選びましょう。なお、最近ではソーラーシステムを応用した製品や動体検知をしたときに撮影を開始する製品などもあるので、効率的に稼働するカメラもおすすめです。
おすすめの監視カメラ30選
おすすめの監視カメラを30選ピックアップして紹介します。メーカーによって機能や性能が異なるので、自社のニーズに合った商品を選ぶことが重要です。監視カメラを選ぶ10個のポイントのアンサーもまとめているので、併せてチェックしてみてください。
WVS1570LNJ【パナソニック株式会社】
4K屋外ハウジングタイプ一体タイプの監視カメラで、夜間屋外や照明の暗い室内でも色の識別性が高い特徴があります。
レンズ部分に特殊なコーティングをしており、水滴がつきにくくなっているので、悪天候でもしっかり映像に残すことが可能です。
価格が他の監視カメラに比べると高めなので、予算に余裕があり、高品質の商品を導入したい企業は検討してみてください。
- 価格
- 294250
- 設置場所
- 屋外設置
- 撮像素子
- 約1/1.8
- 有効画素数
- 約840
- 接続方法
- 無線
- 音声録音
- 要問い合わせ
- 垂直視野角度
- 30~56
- 水平視野角度
- 53~104
- 夜間撮影
- ○(投稿距離は要問い合わせ)
- 消費電力
- 約10
Qwatch TS-NA220W【株式会社アイ・オー・データ機器】
玄関やガレージなど屋外で使えるネットワークカメラで、専用アプリを使えばいつでもスマホから映像を確認することができます。
映像に動きがあった場合に、それを検知してスマホにプッシュ通知やメールで知らせてくれるので、すぐに対応することが可能です。
土日サポートやペイバック保証などがあるので、サポート面を重視したい方に適しています。
- 価格
- 35964
- 設置場所
- 屋外設置
- 撮像素子
- 要問い合わせ
- 有効画素数
- 200
- 接続方法
- 無線
- 音声録音
- ○
- 垂直視野角度
- 約69
- 水平視野角度
- 約125
- 夜間撮影
- ○(投稿距離は要問い合わせ)
- 消費電力
- 4.2
ベビーカメラ KX-HBC200【パナソニック株式会社】
動きを検出した方向にカメラが自動的に向く特徴があるベビーカメラです。
ベビーカメラでも高画質で、動作検知や温度センサー、音センサーを搭載しており、反応があればスマホに通知してくれるので、監視カメラとしても活用することができます。
1日分の動画を時系列につなぎ合わせて10倍速で映像を確認できるので、定期的に映像を確認したい方におすすめです。
- 価格
- 27160
- 設置場所
- 屋内設置
- 撮像素子
- 要問い合わせ
- 有効画素数
- 200
- 接続方法
- 無線
- 音声録音
- ○
- 垂直視野角度
- 約31
- 水平視野角度
- 約54
- 夜間撮影
- 要問い合わせ
- 消費電力
- 通常時最大 約3.5
最後に
監視カメラを設置することで、犯罪の防止や原因追求、情報の保管をすることができます。自社に合った監視カメラを選ぶときは、まず価格を設定し、設置場所、接続方法を明確にしておくことが重要です。
それらの項目を決めた後は、商品の仕様を比べて自社のニーズに近いものを選ぶことをおすすめします。もし、どの監視カメラを導入しようか迷っている方は、今回紹介した30個の商品を参考に選んでみましょう!