クレドカードとは?クレドの意味や効果、導入の成功例について解説

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クレドカードとは企業の行動方針を記載したカードのことです。社員が持ち歩くことで、様々な効果が生まれると注目されています。

本記事ではそもそもクレドとは何かや経営理念との違いについて説明し、そのもたらす効果やクレドカードの作成方法、実際に取り入れて成功した企業の事例について紹介しましょう。

目次
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クレドカードとはどんなもの?

まずはクレドカードに記載するクレドの意味とは何か見ていきましょう。さらに、経営理念とはどう違うのかについても紹介します。

クレドの意味について

クレド(Credo)とは「信条」という意味のラテン語を起源にしており、企業の信条や行動指針を示す言葉です

会社全体で共有され、従業員の具体的な行動に反映されることを目的にしています。

経営理念とは異なる?

クレドは経営理念と似ていますが、同じではありません。経営理念は会社の存在意義や価値観、目的などを表すもので、クレドに比べると抽象的です。

一方、クレドは従業員の行動方針になるため、具体的で伝わりやすく、実践的な内容で表現されています

また、経営理念は創業以来変わらないものですが、クレドは会社の成長や時代の流れに対応して内容が変化する場合もあるのです。

クレドカードを作成する3つの効果

クレドを記載したカードを作成して従業員に携帯させることで、会社に様々な効果をもたらします。ここでは3つの効果について紹介しましょう。

1.クレドの内容が浸透する

従業員はクレドカードを持ち歩くことで、判断に迷ったときにもクレドカードをすぐ見て問題を解決できます

カードを朝礼などで読み上げるなどの活動も行えば、クレドの内容がより浸透していくでしょう。組織の一員としての自覚を持ち、チームに貢献しようと積極的に行動できるようになります。

2.他社と差別化して目標を明確にする

クレドは会社がどのような戦略を持っているかを明らかにし、他社と差別化する目的で作成します。

例えば低価格な製品の販売を主力にしている場合は、「高品質な製品を安心価格で」という内容をクレドで示すことで、多くの競合企業の中で自社が目指す目標が明確になるでしょう。従業員は目標に向かい、的確な行動をとれるようになります

3.モチベーションを高める

クレドカードで明確な行動基準を知ることで、自信を持って業務に取り組めるようになります。現場で的確な判断ができ、自分で考え主体的に行動する人材が育成されるでしょう。

従業員のモチベーションが高くなり、仕事への取り組み方も変わります。満足度が上がり、仕事の効率が高まることで業績アップにつながるでしょう。

クレドカードの作り方

クレドカードのメリットがわかったら、さっそく作成してみましょう。ここでは、クレドの作成からカードに印刷して作るまでを紹介します。

クレドを作成する

クレドを作成するに際しては、まず作成する目的と計画を明確にして、プロジェクトチームを作ります。的確に全従業員の考えをクレドに反映させるため、経営陣や従業員など、様々なポジションからチームメンバーを集めましょう。

目標やスケジュールを決め、経営陣や従業員へのアンケートを行い、クレドを明文化します。クレドは全従業員にわかりやすい行動方針になるよう、短い言葉で簡潔な表現を目指しましょう。

プラスチックカードやテンプレートを活用してカードを作る

クレドカードは紙やプラスチックなどで作成しますが、おすすめは耐久性の高いプラスチックカードです。これなら他のキャッシュカードなどと同じく財布や名刺入れなどに入れ、携帯しやすいでしょう。

情報量が多い場合は、紙で作成するのも一案です。三つ折りやジャバラ折りなどにすればかさばることもなく、厚みのある丈夫な材質の紙を使えば耐久性も問題ありません。

印刷に発注する際は、テンプレートを活用すると便利です。ダウンロードして作成できる業者もあるので、利用してみるとよいでしょう。

クレドカードを導入した事例

クレドカードを活用している企業はたくさんありますが、ここでは特に有名な2社について紹介します。

リッツ・カールトンホテル

リッツ・カールトンホテルのクレドは顧客満足を最優先に考えるという内容で、1983年の創業以来、長年利用されてきました。「従業員満足とお客様満足の向上」というリッツ・カールトンホテルの価値観が、すべてクレドカードにまとめられています。全従業員が身だしなみ基準の一部としてクレドカードを常備し、いつでも読めるようにしているのが特徴です。

今や世界最高のサービスを提供するホテルとして名高いリッツ・カールトンホテルですが、その名声は、クレドカードによって作られたと言っても過言ではないでしょう。

楽天

楽天は「成功のコンセプト」として5項目をクレドとして掲げ、従業員の行動指針にしています。「常に改善、常に前進」「顧客満足の最大化」などの項目はどれも短い言葉でシンプルに表現されているのが特徴です

従業員に浸透しやすいクレドで、企業がとるべき行動を明確に表しています。今日の楽天が、日本最大級の通販サイトといわれるようになった活躍を見れば、クレドの内容が従業員によく浸透しているといえるのではないでしょうか。

最後に

クレドカードは従業員に企業の行動指針を与え、人材育成やモチベーションアップに貢献します。チームの一体感を作り、会社の業績も高められるでしょう。この記事も参考に、ぜひクレドカードを導入して会社の成長に役立ててみてください。

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