アプリ開発の依頼の流れと自社で決めておくべき5つのこと

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「アプリ開発を依頼したいが、イマイチ流れが把握できない」「手順や、どこに依頼したら良いか、選択肢が多くて迷っている」

アプリ開発の流れは、関わったことがなければ非常に複雑に見えます。さらに、開発会社の選択肢も多く、迷ってしまうでしょう。

今回は、アプリ開発の流れや依頼をスムーズに行う5つのポイント、アプリ開発の依頼ができる業者をご紹介します。

本記事を参考にすれば、スムーズなアプリ開発に必要な知識を得られるでしょう!

目次
目次

1.アプリ開発の依頼の流れ

アプリ開発の依頼の流れは、以下の通りです。

  1. 自社で依頼するアプリの概要・予算を決定する
  2. 決定した企画書を元に製作会社を選定
  3. 見積もりの依頼
  4. 設計作業
  5. 開発作業
  6. テスト
  7. リリース

初めての開発の前に、事前に流れを把握しておくと、自社で決めるべき事項や用意、スケジューリングがしやすくなります。

1つずつステップを確認しましょう。

(1)自社で依頼するアプリの概要・予算を決定する

まず、自社で依頼するアプリの概要や予算を決定します。社内の会議を開いて、アプリの目的・ターゲット層、どの程度の期間で予算はいくらくらいかを見積もりましょう

例えば、自社内で顧客管理をするアプリを作るなら、小規模なので、予算は大体30万円程度、期間も3ヶ月程度で開発できます。

また、自社のロゴを入れる場合はロゴの画像を用意したり、イメージカラーなども決めておくと打ち合わせがスムーズです。この段階でイメージが曖昧になると、開発会社側との打ち合わせが長くなり、その分人件費がかさみます。後の企業選定の際に役立つので、できるだけ詳細に社内で決めておきましょう。

(2)決定した企画書を基に制作会社を選定

自社で依頼するアプリの概要・予算を決定したら、企画書にまとめます。その企画書を持って、次はアプリ制作会社を選定しましょう。アプリ制作を依頼できる業者候補を最初はざっくりと洗い出し、自社の外せない条件の優先順位順で絞り込むとスムーズです。

選定の際は、アプリ制作の実績等も確認し、自社で作りたいアプリに似た系統の制作経験がある会社を選ぶと良いでしょう。

制作会社のサイトを見れば、大体のアプリの規模と見積額が記載してあります。予算や過去の実績を見比べながら、自社のイメージするアプリを作れそうな企業を選びましょう。何社か候補を絞り、次のステップへ移行します。

(3)見積もりの依頼

先程の工程で選定したアプリ開発会社の候補から、最終候補を絞ります。そして、選定した複数のアプリ制作会社に、見積もりの依頼を出します。すでに作成した企画書の内容を、開発会社に伝えることで、概算を計算してもらいましょう。

例えば、アプリ開発の目的や背景、必要な機能、スケジュールや想定している予算を全て記載して渡してください。クライアント側の想定期間と、実際に開発する側の想定期間はずれが生まれることもあります。

選定業者が見積もりを出してきたら、チェックを行い、予算を確認しましょう。安いからといって飛び付かず、含まれている保守作業等のサービスの範囲も確認してください。

見積もりを複数社に依頼することで、金額の比較ができ、条件面と予算面がもっとも適したアプリ制作会社を選べます。

(4)設計作業

アプリ制作会社の選定後は、アプリの設計作業に入ります。クライアントと制作会社の打ち合わせを行い、アプリのイメージ・デザインなど、詳細の会議を開きましょう。その後、制作会社側が仕様を決定し、問題なければ開発作業がスタートします。

設計作業は主に、以下のような流れです。

  1. 要件定義…システムの概要を決める
  2. システム設計…要件に合わせた全体のプログラムの設計

クライアント側は、要件定義まで参加し、その後は開発会社がチームで作業を始めます。システムの概要を決める際には、なるべく自社のイメージを開発会社に伝える必要があるでしょう。

そのため、アプリの外観などのイメージや希望がある場合は、事前に資料作成したり、画像を用意するのがオススメです。

また、制作会社が理解しているイメージが、クライアントと違うこともあります。制作工程によっては後の修正が難しくなるので、イメージと違う箇所はこの時点で指摘しましょう。

(5)開発作業

アプリ制作会社が、開発作業を始めます。制作会社の規模によりますが、プロジェクトごとにチームを作り、数人で作業を行うケースが多いです。

開発作業は以下の流れで行われます。

  1. デザイン制作…アプリのデザインやインターフェイスを作る
  2. プログラミング…実際にエンジニアがプログラムを組む作業

まず外観を作っていき、その後に中の詳細なプログラムを作るイメージです。デザイン制作などが一通り終わったら、確認作業でクライアントと打ち合わせが入ります。

また、プログラミングの際も、作業の手順によっては、クライアントと随時細かく確認して、テストしながら進める場合もあるでしょう。特にアプリの規模が大きい場合は、開発作業の途中で数度打ち合わせや確認作業が入ります。

(6)テスト

アプリ開発が終了したら、実際にテスト稼働を行います。作成したアプリを作動させ、問題なく動くか現場の人間も含めてテストしましょう。問題がある場合は修正作業も行います。

ほとんどの場合は、アプリテストで問題が生じた場合、5回程度までは無料で修正が効くことが多いです。ただし、根本的な仕様に関わる部分はこの段階では修正できないので注意しましょう。

(7)リリース

テストに問題がなければ、いよいよリリースを行います。社内アプリなら使用開始、アプリストアに掲載する場合は、ストアへの登録などを実行しましょう。

2.アプリ開発の依頼をスムーズに行う5つのポイント

アプリ開発の依頼をスムーズに行う5つのポイントを解説します。

  1. 自社内での企画はなるべく詳細に
  2. クライアントを選ぶ際は実績を出してもらう
  3. 事前にアプリの開発依頼の相場を調べておく
  4. 密に連絡をとり進捗確認を行う
  5. リリーステストは慎重に行う

開発会社との打ち合わせや、予算立てをスムーズに行えるポイントです。

1つずつ説明します。

(1)自社内での企画はなるべく詳細に

アプリ開発の依頼をスムーズに行う1つ目のポイントは、自社内での企画はなるべく詳細に伝えることです。クライアント選びが楽になり、また実際の開発会議でも、要望を明確に伝えられます。

会議段階で制作会社に希望が伝わっていないと、想定外のアプリが出来ることも。自社で詳細に企画しておけば、スムーズに理想のアプリを作れます。

(2)クライアントを選ぶ際は実績を出してもらう

アプリ開発の依頼をスムーズに行う2つ目のポイントは、クライアントを選ぶ際は実績を出してもらうことです。過去に似たようなアプリを作っている業者は、その分野が得意・または経験があるため、ノウハウを持っています。ワークフローの理解も早く、また開発作業の工程も早いでしょう。

(3)事前にアプリの開発依頼の相場を調べておく

アプリ開発の依頼をスムーズに行う3つ目のポイントは、事前にアプリ開発依頼の相場を調べておくことです。相場を知らなければ、予算も決められず、また見積もりが妥当かの判断ができません。

アプリ開発の費用は、社内管理ツールなら50〜300万円程度、コミュニケーションツールを作る場合は、100〜500万円と高額です

また、ゲームになると300〜1,000万円程度になることもあります。自社で作りたいアプリの相場を調べておいてください。

(4)密に連絡をとり進捗確認を行う

アプリ開発の依頼をスムーズに行う4つ目のポイントは、密に連絡をとり進捗確認を行うことです。会社を選定する際に、連絡のペースや打ち合わせの回数も確認しましょう。

密に連絡をとっておけば、途中修正や仕様変更の連絡もスムーズになります。また、進捗を常に確認しておけるので、互いにスケジュールを把握できます。

(5)リリーステストは慎重に行う

アプリ開発の依頼をスムーズに行う5つ目のポイントは、リリーステストを慎重に行うことです。リリーステストとは、事前にアプリの動作確認を行う最終テストのこと。

例えば社内アプリを作成する場合に、限定された部署でテストをしてリリースすると、連携する他の部署で作業にミスや支障が起きる可能性があります。

事務で使用するつもりで作ったが、営業・顧客管理部門でも使用することが後から判明。事務側の意見だけで作っているので、他部署では使い勝手が悪い、また複数部署で連携させると落ちる、と言ったようなトラブルの可能性があります。連携部署は全て含めて、なるべく広範囲の部署でテストをしておきましょう。

3.アプリ開発依頼の方法

アプリ開発の依頼ができる3つの方法を紹介します。

  1. アプリ開発会社に依頼する
  2. ITチームを発足させて自社で作成する
  3. フリーランスエンジニアに依頼する

最もメジャーなのはアプリ制作会社ですが、選択肢は他にもあります。予算や用途に合わせて選びましょう。1つずつ説明していきます。

(1)アプリ開発会社に依頼する

アプリ開発の依頼ができる1つ目の方法は、アプリ開発会社に依頼することです。最もメジャーな依頼先であり、専門家なのでノウハウが豊富で、ハイレベルなアプリも作ってもらえます。

打ち合わせからアプリの設計、開発までワンストップで行うので、スムーズな作業ができるのがメリットです。ただし技術力が高いほど、エンジニアの給料が高額になり、コストは高くなります。

注意点としては、アプリの制作と保守作業の費用が別で設定されている会社があることです。その場合は、アプリ制作の後の保守作業については、別途月額等で費用を払っていかねばなりません。

しかし、アプリ制作の時期だけの一時的な支出と考えれば妥当という判断もできるでしょう。また、アプリ制作会社によって金額がかなり違うので、費用はおさえめで最低限の機能を搭載したアプリを作ることもできます。

(2)ITチームを発足させて自社で作成する

アプリ開発の依頼ができる2つ目の方法は、ITチームを発足させて自社で作成することです。自社内にチームを作れば、外注の必要がなく、また保守作業やメンテナンスも社内で行えます。進捗確認なども楽ですし、社員同士なので、仕事や業務フローの理解も早いでしょう。

しかし、今いる人材とは別に専門チームを立ち上げるため、雇用や人件費がかかるのがデメリットです。優秀なエンジニアほど、給与は高額になります。ただし、今後メンテナンス等の保守を外注すると考えると、長期的な目線でコストを抑えられる可能性も。

今後社内でアプリ開発だけでなく、IT系の事業を行ったり、開発するのであればITチームを作るのも良いでしょう。

(3)フリーランスエンジニアに依頼する

アプリ開発の依頼ができる3つ目の方法は、フリーランスエンジニアに依頼することです。フリーランスエンジニアとは、個人でアプリ開発等を請け負っているプロのこと。個人の為、大規模なプロジェクトを任せることはできませんが、規模の小さいアプリであれば、優秀なフリーランスに依頼するのも手段の1つです。

最近はフリーランスエンジニア専用のクラウドソーシングサイトなどもあり、フリーランスへアプリ開発を依頼する会社も増えています。費用はフリーランスの値段設定にもよりますが、一般的にはアプリ制作会社等に依頼するよりも安く済む可能性が高いです。

アプリ制作会社はチーム単位で動くため、全員分の人件費を払わなければなりません。フリーランスは基本1名で作業するので、当然金額が下がります。ただし、フリーランスは保守作業を任せられないことが多く、また修正回数が嵩むと追加料金が発生する料金体系にしている人が多いです。

つまり、ディレクションに失敗すると、修正回数が増えてしまい、都度お金がかかります。依頼時に自社内で企画を立てておき、なるべく修正のやりとりがないように注意しましょう。

最後に

今回は、アプリ開発を依頼する際に把握すべき流れや依頼の際に決めておくこと、そして依頼先について解説しました。

アプリ開発をする際に重視すべきは、自社でできるだけ内容を決めておくことです。開発会社とクライアントの話し合いがうまくいかなければ、思い通りのアプリができません。またアプリ開発の依頼前に、自社の想定するアプリの相場を調べておくことで、適正な金額でアプリ開発を依頼できるでしょう

開発会社・自社チーム・フリーランスと選択肢は3つ選べるので、自社の方向性やアプリの規模、予算に合わせて適切な会社に依頼してください。

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