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部下をダメにする上司とは?特徴や行動を知って「頼れる上司」に

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公開日: 2021.04.04
更新日: 2021.04.05

「部下をダメにする上司」とは、部下の成長を妨げたりモチベーションの低下を招いたりと悪影響を与える上司のことです。優秀な人材を育成するためには、部下に愛情を持ち、適切な指導ができる頼れる上司の存在が必要不可欠でしょう。今回は「部下をダメにする上司」というテーマで、その行動や口癖にみられる特徴、頼れる上司になるためのポイントなどについて説明します。

目次
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上司の影響で離職する部下は少なくない

「ダメな上司に当たってしまい、早く異動したい」「上司が嫌いで職場にいくのが憂鬱」など、ダメな上司との関係に悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。人として尊敬できない、あるいは人間性に問題があるなどダメな上司の元で働くことは、部下社員の成長意識や業務の生産性に悪影響を与えます。

2017年に「マイナビ転職」が実施した「嫌いな上司に関するアンケート調査」の結果では、回答者の2割に該当する19.3%が「嫌いな上司のため、異動・転職したことがある」と答えました。企業の成長には優れた経営戦略や設備機器も重要ですが、同様に欠かせないのが「人材」でしょう。

社員がのびのびと仕事に取り組み、自身のパフォーマンスを最大限に発揮することは会社として常に成果を残し続ける上で不可欠のはずです。そのため部下をダメにする上司への対処は、企業にとって早期に取り組むべき課題と言えるでしょう。

部下をダメにする上司の5つの行動

上司からすれば当たり前の行動が、気づかないうちに部下のモチベーション低下や自信喪失を招いているケースは少なくありません。また中には明確な悪意を持って部下に接する、たちの悪い上司も存在します。知らず知らずのうちに部下をダメにしている、上司の5つの行動について見ていきましょう。

1.部下の立場を考えず感情的に叱ること

上司が部下をダメにする行動の1つ目は「部下の立場や気持ちに配慮せず、自分の感情に任せて部下を叱る」ことです。自身の立場を守りたい、あるいは部下にとにかく不満をぶつけたいといった、自分本位な考え方の上司にありがちな行為です。

例えば、本来なら会議室などに呼び出して二人きりで叱るべきところを、大勢の社員の前で長時間怒鳴り続けるといった行動が該当します。また部下の「行動」ではなく「人格」や「学歴」など、問題とは関係ない要素を持ち出して否定する行為もダメ上司によくあるパターンです。上司であれば「部下のため」を最優先に考え、最適な指導を行うことが求められます。

2.自分の好みで評価や対応を変えること

2つ目は「自分都合で部下への評価・対応を変える」ことです。自分本位な上司は自分のメリットや都合を第一に考えます。そのため良好な関係を持つことで自分が有利に動ける部下は丁寧に対応しますが、自分にとって価値がない、見下している部下に対しては軽視した態度を取ることも少なくありません。

また気に入らない部下に対して、必要以上にミスを責めたり、厳しく叱ったりする上司も存在します。ただし、このように「人によって評価や態度を変える」行為は、自身に対する周囲からの評価や人望も自ずと失うことになるでしょう。

3.部下の意見や努力を軽視すること

3つ目は「部下の考えや努力を尊重しない・蔑ろにする」ことです。これは自分、もしくは自分より上の立場の意見が絶対だと思っている上司に多くみられます。たとえ部下が良いアイデアを提案したとしても「それは無理だろう」「君は黙って自分の仕事だけ考えればいい」などと否定するのです。

また部下の努力の過程を一切見ず、最終的な数字や結果だけをみて評価を下す上司も少なくありません。どれだけ部下が意欲を持って仕事に取り組んでも「成果が出ていないこと」にばかり焦点を当てて低い評価を下します。部下は自身の意見が承認されない、あるいは頑張りが認められないことで、仕事へのやる気を失ってしまうでしょう。

4.部下を叱れない・指導できないこと

4つ目は「部下の間違いを叱れない・指導できない」ことです。人を指導することに苦手意識がある、あるいは人から嫌われる・批判されることを嫌う性格の上司の行動によく見られます。

よくある例としては、部下の遅刻に対して叱らずに見過ごす、部下の作成資料にミスがあっても自分で手直ししてしまう。あるいは、取引先との間で失敗を起こしても「誰でもあることだから大丈夫」「気にしなくていいよ」と指導せずフォローだけで終えてしまう、などの行為が該当します。

部下の仕事に対して適宜、指導やアドバイスを行い成長を促すことは上司の重要な役割です。企業が経営拡大を目指す上でも、優秀な部下の育成は必要不可欠と言えます。

5.部下の成長を重要視していないこと

5つ目は、上司がそもそも「部下の成長を重要視していないこと」。これは優秀な部下の台頭を避けたいという自分本意な上司に見られる特徴です。部下を育てるには、自分がやればすぐに終わる仕事をあえて部下に任せる、答えがわかっている課題について解決策をあえて部下に考えさせるなどの工夫が必要です。

しかし、部下の育成をむしろ面倒に思っており、いい加減な対応をしがちな上司は少なくありません。部下の成長を本気で後押ししたいのであれば、多少の労力には目をつぶり、部下に自ら考えさせるよう指示を行いましょう。

部下をダメにする上司の4つの口癖

いらない一言で部下のモチベーションを下げる、あるいは日常的に部下の心を傷つけているダメな上司は、普段どんな発言をしているのでしょうか?ここからは部下のパフォーマンスに悪影響を与える、上司の口癖4つを見ていきましょう。

1.「〇〇さんなら出来るのに」

部下をダメにする口癖の1つ目は「〇〇さん・〇〇君なら出来るのに」です。本当に部下のためを思って注意するのであれば、当人の課題だけに焦点をあてて注意すれば事足りるでしょう。他の人間と比較をしてダメ出しをすることは、部下に劣等感を抱かせるだけで根本的な課題解決には役立ちません。

2.「俺の時代はもっと大変だった」

2つ目は「俺が、私が若手の時代はもっと大変だった」です。これは過去の栄光を語りたいタイプの上司に多く見られる発言と言えるでしょう。また「お前は努力が足りていない」というメッセージを暗に伝えることで、部下を威圧したいという上司も存在します。

問題解決を図るべきは現状であり、過去と比較することでは何も改善しません。歳を重ねるにつれ、つい無意識で口にしがちな言葉でもあるため上司に当たる人間は注意が必要です。

3.「いや」と必ず否定から入る

3つ目は「いや」「でも」と必ず第一声に否定の言葉を発してしまう、という口癖です。部下がなにか発言をするたび「いや、それは違う」と否定することは、部下から「この上司には何を言っても反対されるから、伝えるだけ無駄だ」と思わせてしまうかもしれません。

明確な悪意をもって否定することはもってのほかですが、無意識に「いや」「でも」が口癖になっている方も多いのではないでしょうか。これでは自然とコミュニケーションの数が減ったり、仕事の相談やアドバイスを求められなくなったりします。たとえ部下の発言が間違っていても「まずは聞く・受け入れる」という姿勢を意識することが重要です。

4.「だからお前はダメなんだ」

4つ目は「だからお前はダメなんだ」です。「お前はダメ」という表現は相手の人格否定に繋がります。このあとに参考になるアドバイスや指摘が続いたとしても、励ましにはなりません。本当に部下のためを思って叱るのであれば、人格を否定するのではなく問題点に焦点を絞り、冷静な指導をするべきでしょう。

頼れる上司になるための5つのポイント

部下の成長を促進させ、周囲からも頼られる上司の存在は職場に好影響をもたらします。信頼される上司には、5つの傾向があります。以下で順に見ていきましょう。

1.適切な目標設定をすること

頼れる上司になるためのポイントの1つ目は「部下に適切な目標設定をさせること」です。適切なゴールが設定されることで、部下の仕事に対するモチベーションやパフォーマンスの向上が期待できるでしょう。

また明確な目標が定まっていなければ、部下は自分自身がどの程度成長できているか、目標を達成できたのかを把握できません。曖昧な目標設定をすると自身の成長を感じることや課題を見つけることができないため、部下のやる気アップさせるためには上司が適切な目標設定をすることが大事です。

2.部下の意見・意思を尊重すること

2つ目のポイントは「部下の意見や意思にきちんと耳を傾け、尊重すること」です。上下の立場関係なく、部下の良い発案や意見を承認できることは上司として非常に大切な素養と言えるでしょう。意見を尊重されることで、「この上司には自分の意見を伝えても大丈夫」という心理的な安全性を確保することにも繋がります。

3.部下に思考させること

3つ目のポイントは「まずは部下に自分で考えさせること」です。仕事を円滑に進めたい、指導が煩わしい上司に見られがちな特徴として「最初から答えを教えてしまい、当人に思考の機会を与えない」というものがあります。あるいは単純に部下の指導に慣れておらず、考えさせることが苦手という場合もあるでしょう。しかし、これではいつまでたっても部下が成長できません。

部下を育てるためには「これはこうすればいいよ」「今回の問題はこれだよ」と最初から教えてしまうのではなく、ヒントを与えながら部下自身に頭を使わせましょう。これによって部下は自力で問題を解決する能力や論理的な思考能力を養うことができます。

4.結果だけでなくプロセスを見ること

4つ目のポイントは「仕事の結果だけでなくプロセスにも目を向けること」です。営業など数字で評価される部署では特に、結果だけで部下の能力を判断する上司は少なくありません。

しかし結果の背景には、取引先都合のトラブルや途方も無い努力が隠れている可能性も十分に考えられます。できる上司であれば結果に対するプロセスにもきちんと把握し、指導すべき点は指導する、褒めるべき点はしっかりと承認することが求められるでしょう。

5.チャレンジの機会を与えること

頼れる上司は部下の成長意欲やチャレンジ精神を尊重し、部下が積極的に挑戦するチャンスを与えます。本来、部下に挑戦させることは上司にとって失敗に繋がるリスクでもあります。短期的な思考であれば「能力のある人間に仕事を振ろう」という発想に陥りがちですが、本当に部下の成長を重視するならば、自身が責任を取る覚悟で部下にチャレンジを促すでしょう。

最後に

今回は「部下をダメにする上司」というテーマで、その行動や言動の特徴、頼れる上司になるためのポイントなどを解説しました。部下が業務を通してどれだけ人材として成長し、仕事で結果を残せるかは上司の能力にかかっていると言っても過言ではありません。何が本当の意味で部下のためになるのか考え、愛情を持って日々の指導やコミュニケーションに当たることが必要です。