「Macが立ち上がらない時の対処法を知りたい」「自分で対応して直らない場合はどうすればいいんだろう?」このようにお悩みではありませんか?
この記事では、Macが立ち上がらなくて困っている人に向け、下記を紹介していきます。
- Macの電源が入らないときの対処法
- MacのOSが立ち上がらないときの対処法
- データを救出する方法と必ず抑えておくべき注意点
記事を読むことで、Macを危険から守ることができます。パソコンのような電子機器は精密に作られていますから、記事を読みながら慎重に対処していきましょう。
Macの電源が入らないときの原因と対処法
以下では、Macの電源が入らない時の原因と対処法を解説していきます。
なお、OSが立ち上がらないときの対処法については、次章で解説していますのでご参照ください。
電源ケーブルを確認する
まずは電源ケーブルを確認しましょう。意外と多いのが、電源ケーブルが抜けている、もしくはしっかりと入っていないというケースです。
電源ケーブルを確認する際は、
- ケーブルと本体の差し込み部分
- ケーブルとコンセントの差し込み口
をよく確認してみるようにしてください。
Macを充電してみる
ノートパソコンを利用している人は、一度、Macを充電してみてください。Macのノートパソコンは、充電が不十分であると電源を押しても起動しない可能性があるためです。一定以上の充電量になれば、自動で電源がつくようになります。
OSが立ち上がらないときの7つの対処法
「電源は入るが OS が立ち上がらない……」という人は、以下の対処法を試してみてください。
- ケーブルを外して再度電源を立ち上げる
- セーフモード起動でOSの反応を見る
- 起動ディスクを変更して起動してみる
- リカバリーモードで起動し、修復を実行
- PRAMをリセットしてMacを起動させる
- SMCをリセットしてMacを起動させる
- 【最終手段】ハードウェア診断
まだ行っていない対処法がある人は、まずはそちらを試してみるとよいでしょう。それぞれの対処法について、詳しく解説していきます。
1.ケーブルを外して再度電源を立ち上げる
ケーブルを一旦外して再度電源を立ち上げることで、 OSが復活する可能性があります。この対処法は、パソコンの内部に不要な電力がたまり、上手く電源を立ち上げられていないケースに効果的です。
手順は下記の通り。
- 起動しているアプリケーションをすべて閉じる
- パソコンにつないでいる周辺機器をすべて外す
- パソコンをスリープ状態にする
- スリープ状態を解除しMacを再起動する
- 再度電源ががついたらシステムを開き、パソコンのシステムを終了させる
- 再度電源を入れ直す
この手順を行う行うことで、OSが復帰する可能性は高いです。
2.セーフモード起動でOSの反応を見る
セーフモードを起動し、OSの反応見るという方法もあります。セーフモードとは、最小限のシステムのみを起動させることです。この動作を行うことで、OSが立ち上がる可能性があります。
セーフモードを起動する手順は下記の通りです。
- Macの電源を一度落とす
- 電源ボタンを押し[shiftキー]を長押しする
- アップルのロゴマークが表示されたら[shiftキー]を離す
セーフモードで起動したら一度電源を落とし、再度電源を起動させましょう。
3.起動ディスクを変更して起動してみる
起動ディスクを変更し、電源を起動するという方法もあります。起動ディスクとは、 パソコンの起動に必要なデータが保存されているディスクです。
パソコンの中に起動ディスクが2つ以上ある場合は、別の起動ディスクを指定することでOSが立ち上がる可能性があります。
別の起動ディスクを指定する方法は下記の通りです。
- Macの電源を落とす
- 再度電源を入れて [optionキー]を長押しする
- アップルロゴが表示されたら[optionキー]を離す
上記の操作を行うことで、起動ディスクの指定を行うことができます。普段と違う起動ディスクを指定するようにしましょう。
4.リカバリーモードで起動し、修復を実行
リカバリーモードで起動し、修復を実行するという方法もあります。リカバリーモードとは、パソコンのハードディスクの修復、および削除を実施する際に起動するモードです。
リカバリーモードを起動する手順は下記の通り。
- Macの電源を落とす
- 再度電源を入れて[commandキー][R]を同時長押しする
- アップルのロゴマークが出たら2つのキーを外す
上記の手順を踏んだあと、「言語設定画面」「 Mac OS ユーティリティ」の2つの画面が出れば、リカバリーモードでの立ち上げに成功しています。リカバリーモードを立ち上げる際は、念のためバックアップを取ったうえで実施しましょう。
5.PRAMをリセットしてMacを起動させる
PRAMをリセットし、Macを起動させるという方法もあります。PRAMとは、ハードウェアの情報を保管しているメモリです。あまり多いケースではありませんが、PRAMをリセットすることでOSが立ち上がる可能性があります。
PRAMをリセットする方法は下記の通りです。
-
Macの電源を落とす
-
再度電源を入れて[commandキー][optionキー][P][R]を同時長押し
-
Macが再起動し、2度目の起動音が鳴ったら4つのキーを外す
上記の操作を行うことで、PRAMがリセットされます。
6.SMCをリセットしてMacを起動させる
SMCをリセットし、Macを起動させる方法もあります。SMCとは、パソコンの電源周りを制御・管理する機能です。SMCをリセットすることで、まれにOSが立ち上がる可能性があります。
SMCのリセット方法は下記の通りです。
- マックの電源を落とす
- [shiftキー][contro/キー][ptionキー]を押しながら再起動する
- 3つのキーを10秒間押し続けたら全て離す
上記の操作を行う行うことで、SMSのリセットを行うことができます。リセットした後は通常通りにパソコンを起動してみてください。改善されていればOSが立ち上がります。
7.【最終手段】ハードウェア診断
これまでに紹介した対処法を実施しても、まだ OS が立ち上がらないという場合は、ハードウェアの故障が疑われます。ハードウェアが故障しているかどうかは、Macに備わっている「Apple Diagnostics」という機能を利用することで診断することが可能です。
「Apple Diagnostics」を開く手順は下記の通りです。
- Macの電源を落とす
- Macの電源を入れて[D]を長押しする
上記の操作を行う行うことで「Apple Diagnostics」が開きます。数分の診断後、故障があった場合はエラーとエラーコードが表示されます。エラーコードは修理業者に持っていくと修理がスムーズに進むためメモなどに控えておきましょう。
データ救出と注意点
以下では、Macが起動しなくなった際のデータ救出方法と、 データを救出する際に気をつけるべきことを解説します。
Macが起動しないときはデータ救出を行おう
Macが起動しない時は、データを救出する必要があります。そしてデータを救出する際、最も安全な方法は復旧業者に依頼することです。
Macが起動しない時、原因になりがちなのは「HDDの故障」。HDDが故障しているにもかかわらず、操作を続けてしまうと更に症状が悪化し、復旧することが不可能になる可能性があります。
データ復旧業者に依頼すれば、重度の物理障害や機器故障への対応を行ってくれるでしょう。また、データ復旧業者は、無料で電話相談や診断などを行っている場合もあるため、個人で対応せず、まずは手軽に相談してみてください。
データ救出するために注意すること
「データ復旧業者に依頼する」「個人で対応する」のどちらにせよ、データ救出をお考えの人は、下記3つに注意するようにしてください。
- OSの再インストールをしてはいけない
- 何度も再起動をしてはいけない
- 電源を切っておく必要がある
上記の注意点を押さえておかないと、データ破損につながるリスクがあります。データ救出を考えの人は、必ずチェックしておいてください。
OSの再インストールをしてはいけない
OSの再インストールは任意なのですが、個人で行うことはあまりおすすめしません。たとえば、パソコンのバックアップを取っていない状態でOSの再インストールをしてしまうと、元々のデータが上書きされるリスクがあります。
そのため、パソコンにまだ必要なデータが残っている場合は、 再インストールを避けた方がよいでしょう。OSの再インストールを考えた際は、まずお近くの修理業者屋さんに問い合わせるか、アップルの相談担当に問い合わせてみるとよいです。
何度も再起動をしてはいけない
故障の原因がよくわからないまま再起動を繰り返してしまうと、下記のような故障・障害をもたらす可能性があります。
- 調子の悪いセクタや磁気ヘッドの症状を悪化させる
- 不良箇所を無理に起動させることでパソコンに負担をかける
- 業者でも対応できないほどの重度障害に発展するリスクがある
何度も再起動したくなる気持ちは分かりますが、故障の箇所が不明な場合はスリープにしておくなどして、適切な対処法を選択しましょう。
電源を切っておく必要がある
下記ような障害を起こしている場合、磁気ヘッドが通常とは異なる動作をすることになります。異常行動を起こすことで、部品が摩擦し合い、スクラッチという大きな障害を引き起こすリスクがあるので注意してください。
- 磁気ヘッドやモーターの故障
- HDDまたはSSDの内部部品の障害
上記のような故障や障害がある状態で 電源をつけておくと、さらに大きな障害を引き起こすことになります。最悪の場合、修理業者に頼んでもデータを取り出せないということになりかねません。
Macを長持ちさせる3つの秘訣
Macを長持ちさせるための秘訣は下記の通りです。
- 頻繁に使わない人はスリープモードにしておく
- カバーをつけてしっかりと本体を守る
- 充電をしっぱなしにしない
簡単な対処を施すことで、マックを長持ちさせることができます。製品を長く愛用していきたい人は、ぜひ参考にしてみてください。以下にて、詳しく見ていきましょう。
頻繁に使わない人はスリープモードにしておく
頻繁にパソコンを使わない人は、スリープモードにしておくと良いです。なぜなら、パソコンに一番負担をかける動作は、シャットダウンをするときと起動するときだからです。常時スリープモードにしておくことで、パソコンの負担をかなり軽減することができます。
大体の目安としては、1日に1回必ずパソコンを開くという人はスリープモードを。パソコンを使うのが3日に1回だったり、2週間に1回だったりする人は、シャットダウンを行うとよいでしょう。
カバーをつけてしっかりと本体を守る
カバーを付け、しっかりと本体を守ってあげることも大切です。ノートパソコンは外部からの衝撃に弱くなっています。特に、Macは「持ち運びやすさ」と「軽量感」を重視して作られているため、外部からの衝撃にかなり弱いです。ですから、外部からの衝撃を守るために、カバーの装着をおすすめします。また、カバーをつけておくと、作業中に飲み物や食べ物を落としたときにも安心です。
充電をしっぱなしにしない
一般的に、充電をしっぱなしにすることはよくありません。なぜなら、充電をしながらパソコンを使用していると、バッテリーへの負担が大きくなってしまうからです。バッテリーの負担が大きくなると、老朽化が早まり、寿命も縮まりやすくなります。
そのため、充電は大体30~90%くらいの状態で使用するとよいです。充電が満タンになったら、随時ケーブルを抜くようにしましょう。
最後に
Macは、電源が入らない場合とOSが立ち上がらない場合で対処法が異なります。OSが立ち上がらない場合は個人で対処することもできますが、故障の内容次第では業者に頼む必要が出てきます。
そのため、まずは故障の原因を追求し、その原因が分からなければアップルや修理業者に問い合わせるようにしましょう。変に個人で対応してしまうと、データの破損につながるリスクがあります。
パソコンの中には大切なデータもあるかと思いますので、まずはデータ救出を優先させるようにしてみてください。