「ホームページ制作会社はどうやって選べば良い?」
「どんなホームページ制作会社を選べば、理想通りのホームページが作れるんだろう?」
ホームページ制作を外注する際は、制作会社の選び方やどの会社を選ぶかが問題ですよね。しかし、一見しただけではクオリティや予算が分かりづらく、途方に暮れている方も多いでしょう。
そこで今回は、ホームページ制作会社の選び方と選定の際の10個のポイントと注意点をご紹介します。
この記事を最後まで読めば、スムーズにホームページを作ってくれる制作会社を選べるでしょう。
ホームページ制作会社の選び方とは?メリットとデメリットも解説
ホームページ制作会社の選び方は、2つあります。
- コンペ方式
- 指名発注方式
以上の2つの方法がありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。1つずつ説明するので、どちらの方式で選ぶか決めておきましょう。
(1)コンペ方式
ホームページ制作会社の1つ目の選び方は、コンペ方式です。複数の会社から提案を出してもらい、希望を叶えてくれる企業を選びます。選択肢が増えて、豊富な企業から選べるのが魅力なのですが、コンペ数が増えれば増えるほど、クオリティの低い企業からも提案がくる可能性があるのが難点です。複数社でクライアントの依頼を競い合う形なので、見積額を下げる企業もあり、費用を安く抑えられる可能性があります。
ただし、コンペ数が多いほど選定作業が大変になってしまい、時間がかかることは頭に入れておきましょう。
(2)指名発注方式
ホームページ制作会社の2つ目の選び方は、指名発注方式です。指名発注方式とは、自社でホームページ制作会社を選定し、直接発注する方法のこと。自社で候補を選んでから、依頼をかけるため、流れとしてはスムーズです。コンペ方式のように、選定作業は不要ですし、自社が事前にリサーチして、実績確認した上で企業を決められます。
ただし、自社からの依頼のため費用を下げる割合が低くなり、コストは高くなる可能性が高いです。また、自社で事前に企業を選ぶ作業に時間をかけないと、思ったクオリティのホームページを作れないリスクがあります。
ホームページ制作会社を選ぶ10個のポイント
ホームページ制作会社を選ぶ10個のポイントを紹介します。
- 制作会社の強みはなにか
- 密な連絡・面談ができるか
- 同業他社のホームページ制作の実績があるか
- ホームページ制作後のフォロー体制はあるか
- 意思疎通ができ意図を汲み取ってくれるか
- 納期は柔軟に対応してくれるか
- どの程度の修正に応じてくれるか
- 更新や編集についてのレクチャーがあるか
- 制作会社自体のサイトの充実度はどうか
- SEO対策の実績や運用ノウハウは確立されているか
クオリティが高く、なおかつ予算も納得いく制作会社を選ぶために、10個のポイントを意識してみてください。1つずつ説明します。
(1)制作会社の強みはなにか
ホームページ制作会社を選ぶ1つ目のポイントは、制作会社の強みです。デザインが売りの制作会社や、設計・システムが強いなど、それぞれアピールポイントが違います。
ホームページのスクリプトを強化したい場合は、設計やシステムに強い会社を選ぶべきです。デザインにこだわりたい場合は、自社サイトのターゲット層が好むサイトを作ったことがある会社を選んでください。
制作会社の強みを比較して、自社の作りたいホームページのイメージに会う制作会社を選びましょう。
(2)密な連絡・面談ができるか
ホームページ制作会社を選ぶ2つ目のポイントは、密な連絡・面談ができるかです。可能なら、自社から近場にある制作会社が良いでしょう。制作会社との打ち合わせでは、人件費だけでなく、出張費が経費になります。そのため、近場の方が交通費は抑えられます。
また、問い合わせや進捗確認の返事が早い、連絡が取りやすい会社を選びましょう。お互いに連絡が取れないとストレスになりますし、修正依頼をしたい場合なども、スムーズに行えます。可能であれば、連絡が早く近場の会社を選んでください。
(3)同業他社のホームページ制作の実績があるか
ホームページ制作会社を選ぶ3つ目のポイントは、同業他社のホームページ制作の実績があるかです。自社と似たようなホームページ制作をした企業は、自社の狙っているターゲット層のニーズなどを知っています。もちろん同じホームページを作ることはありませんが、仕事の概要を理解しているかどうかで、ホームページを作る目的・デザイン等の理解度が変わります。
ターゲット層のニーズを知っているので、先方からクライアント側にデザインなどの提案もしてもらえる可能性があります。必ず選定の前に、制作会社のサイトで実績を確認しましょう。
(4)ホームページ制作後のフォロー体制はあるか
ホームページ制作会社を選ぶ4つ目のポイントは、ホームページ制作後のフォロー体制はあるかです。ホームページを作った後にメンテナンス作業をしてもらえるか、また集客目的の場合は、SEO対策や広告運用をしてくれるかも大切なポイント。
例えば、集客目的でホームページを作っても、自社で集客管理や改善ができなければ、作っただけで意味がありません。
ホームページ制作後のサイトの管理は誰がするのか、外注する場合は同じ会社に任せられるかも確認しましょう。
(5)意思疎通ができ意図を汲み取ってくれるか
ホームページ制作会社を選ぶ5つ目のポイントは、意思疎通ができ意図を汲み取ってくれるかです。担当者との打ち合わせでは、まずホームページを作る目的や概要、デザインの希望を伝えます。その際に相性が悪いと、意図が伝わらずに、希望通りのホームページが作れません。
制作会社選定前に見積もりや、打ち合わせをする機会を設けて、制作会社との相性を確認しましょう。
(6)納期は柔軟に対応してくれるか
ホームページ制作会社を選ぶ6つ目のポイントは、納期は柔軟に対応してくれるかです。制作から公開までに時間がかかりすぎると、事業の進展や集客目標自体を見直す必要があります。自社で「この日付までにホームページ公開をしたい」という日付がある場合は、事前に相談しましょう。
その上で、納期に応じてくれるホームページ制作会社を選定するとうまくいきます。
(7)どの程度の修正に応じてくれるか
ホームページ制作会社を選ぶ7つ目のポイントは、どの程度の修正に応じてくれるかです。大体の開発会社は、修正に無料で応じる回数の上限を定めています。会社によっては、2〜3回の修正は無料で、その後は有料になる企業も。そのため、修正が多いと開発費用自体が高くなってしまいます。
軽微な修正なら無料の範囲で応じてくれるのか、またその際の”軽微”の定義などについてもすり合わせしておきましょう。
(8)更新や編集についてのレクチャーがあるか
ホームページ制作会社を選ぶ8つ目のポイントは、更新や編集についてのレクチャーがあるかどうかです。メンテナンスやコンテンツ更新を自社で行う場合は特に、使い方を教えてもらわないと、スムーズにメンテナンス等ができません。外注もできますが、追加費用が発生するので、基本操作は覚えておくべきでしょう。
特に独自CMSを作成した場合は、マニュアルの他に実際に教えてもらえる時間を設けてもらう、またはアフターフォローで電話・ビデオ通話等でサポートができるか聞いておいてください。この工程を怠ると、実際に画像や内容の差し替え・更新をしたい時にやり方が分からず、作業ができないリスクがあります。事前に更新や編集のレクチャーがあるか聞き、自社内でもメンテナンス担当を決めておきましょう。
(9)制作会社自体のサイトの充実度はどうか
ホームページ制作会社を選ぶ9つ目のポイントは、制作会社自体のサイトの充実度はどうかです。制作会社を選ぶ前に、制作会社自体のサイトを見ておきましょう。クオリティの高いホームページを作れる制作会社は、自社サイトをポートフォリオのように作っています。そのため、どのような技術があるか、デザイン性への意識などを確かめられるでしょう。
稀にWeb制作を請け負っている制作会社でも、ホームページ自体は非常に稚拙、ということもあります。制作会社ホームページをチェックして、自社のイメージするサイトが作れそうな企業か確認してください。
(10)SEO対策の実績や運用ノウハウは確立されているか
ホームページ制作会社を選ぶ10個目のポイントは、SEO対策の実績や運用ノウハウは確率されているかです。集客のためにホームページを作る場合は、検索エンジンからの流入がユーザーを集める重要なポイントになります。
自社でSEO対策専門部署を立ち上げても良いのですが、未経験の場合は、SEO対策への知識が不十分なはずです。その場合は、ホームページ制作だけでなく、作成後のSEO対策やWebコンサルティング業務を行っている制作会社を選びましょう。SEO対策のノウハウがあれば、自社でノウハウのレクチャーを受けることもでき、また初期の立ち上げは任せられるので、スムーズに集客できます。
8種類のホームページと目的に合わせた選び方を紹介
コーポレートサイト
|目的
企業を紹介するためのサイト。会社のことを知ってもらうことが目的。
|掲載内容・コンテンツ
企業の基本情報、沿革や役員情報など。
企業の独自コンテンツを発信しているサイトもある。
プロモーションサイト
|目的
商品や商材のプロモーションを行う。商品の認知や購入が目的。
|掲載内容・コンテンツ
商品の特徴や購入した際のメリットがメイン。プロモーションイベントを行う場合はイベント情報なども掲載。
オウンドメディア
|目的
サービスの魅力を伝えるためのサイト。自社サービスのファン獲得が目的。
|掲載内容・コンテンツ
自社サービスや商品の「お役立ち情報」がメインとなる。
SEO対策を行い認知度を高めていくため、上位表示されるコンテンツが必要。
サービスサイト
|目的
商品やサービスの紹介を行うサイト。購入や申し込みが目的。
|掲載内容・コンテンツ
ターゲットとなるお客様が知りたい情報をコンテンツにする。
商品の基本情報や特徴、メリットなど、サイト訪問者が気になる情報を提供します。
ブランドサイト
|目的
商品やサービス、企業などの認知度を高めることが目的。
|掲載内容・コンテンツ
サービスや商品のコンセプトなどをコンテンツとして掲載することで、商品などのイメージを与えてブランディングへとつなげていきます。
イメージとなるものは、特徴やメリットではなく、利用することで得られる感情などを伝えることで、ブランディングすることができます。そのため、メッセージ性のあるコンテンツが必要です。
採用サイト
|目的
求職者に向けて自社のPRをします。自社に魅力を感じて応募を促すことが目的。
|掲載内容・コンテンツ
募集要項や企業情報はマストで掲載しましょう。加えて、社員インタビューや自社独自のコンテンツを発信することで、オリジナリティがあり企業の魅力へと繋がります。
ECサイト
|目的
サイト上で商品の購入を行う。売上アップが目的。
|掲載内容・コンテンツ
商品の特徴や料金、機能などを紹介します。サイトの機能としては決済機能がマストとなります。売上アップのため、顧客管理などもできるといいでしょう。
ポータルサイト
|目的
サービスサイトの情報に加えて、お役立ち情報や最新情報などを掲載します。
認知度アップだけでなく、広告収入なども見込めるため、収益アップや認知拡大が目的となります。
|掲載内容・コンテンツ
サイトのテーマに合わせたニュース配信やお役立ち情報、業界ニュースなどが一般的です。
掲載記事が多くなるため、検索機能を付けると利用しやすいサイトとなります。
9つのホームページの機能をわかりやすく解説
ホームページには様々な機能があります。
ここでは、どのような機能があるのかを簡単にご紹介します。
発注するにあたって、イメージはあるけど名称がわからずどのように伝えたらいいかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
エントリーフォーム|ユーザーが入力した情報を取得できる
マウスオーバー|カーソルをのせて色や画像が変わる仕様
カラム|画面の縦の区切りを表す
カルーセル|画像が横にスライドする機能
グローバルナビゲーション|ページ上部の主要コンテンツを表示したメニュー
バナー|リンク付きの画像
パンくずリスト|閲覧しているページが、サイトのどの位置にあるかを表示するリスト
ポップアップ|特定の操作で最前面に表示されるウィンドウ
サイトマップ|サイト全体の構造がわかる図
コンテンツの重要性や種類を徹底解説
ホームページ制作において、とても重要なコンテンツ制作。
しかし、ホームページ制作はデザインやレイアウト、情報量などを重視しているご担当者も多いのではないでしょうか。
コンテンツとは
まず、コンテンツとは「情報」です。すでにある情報ではなく、0から情報を作り出すのです。
そもそもその「情報」がないホームページは、サイト訪問者にとって有益なホームページとは言えません。
そのため、コンテンツが重要とされています。
コンテンツの重要性
サイトを訪れる人にとって、価値のある「情報」を提供することがホームページ制作では大切です。ホームページの強みであるコンテンツを活かして、ホームページ制作の目的や目標達成に大きく貢献します。
なぜ、ホームページにとってコンテンツが重要となるのか。
それは、以下の3点です。
・検索のしやすさ
・お客様ごとに最適な情報の提供
・無制限にコンテンツは作ることができる
ただ発信したい情報を掲載するだけであればホームページを制作する必要はありません。そのため、紙媒体やSNSでの発信でも同じことができます。
せっかくホームページを制作するのであれば、よりお客様に検索されやすく、お客様が求めている情報を提供するために、最適なコンテンツを制作することをおすすめします。
目的やペルソナに合わせたコンテンツ制作をすることで、ニーズに合わせた最適なホームページを制作しましょう。
コンテンツの種類
単発型|一つのコンテンツだけで完結できる
ユーザーの悩み解決や時事ネタなどでサイトの認知度を上げる。
情報が古くなると読まれにくくなってしまう。
連載型・継続型|シリーズもので同じテーマのコンテンツ
テーマに興味を持った人がリピートしてサイトへ訪れる。
リピーターを増やすことができる。
追記型|すでに投稿した記事に追記して、記事の質を上げる
定期的に追記されるため、リピータを獲得しやすく、
記事の質が上がることで検索で上位表示されやすい。
イベント型|旬のニュースやイベントを発信
トレンドの話題や季節ごとの行事など、イベントを掲載します。
マニュアル型|教科書やマニュアルなど、自己啓発向きなコンテンツ
「ビジネスマナー」「敬語の使い方」など時間が経過しても価値があるコンテンツです。
辞書型|テーマに沿って解説をしていくコンテンツ
用語説明など解説をしていくため、安定した集客力が狙えます。
インタビュー型|インタビュー形式のコンテンツ
Q&Aのような、読み手にも理解しやすいことが特徴のコンテンツです。
ユーザーの欲しい情報をピンポイントで提供できます。
データ型|テーマの調査結果を報告するコンテンツ
調査結果を表やグラフでまとめて、わかりやすく紹介できることが特徴です。
ホームページ制作会社を選ぶ際の3つの注意点
ホームページ制作会社を選ぶ際の3つの注意点を紹介します。
- ネームバリューや価格など、1つの理由だけを重視しない
- 納期に余裕を持たせる
- 権利関係について確認しておく
悪質な制作会社も中にはあるので、この注意点を覚えておいてください。1つずつ説明していきます。
(1)ネームバリューや価格など、1つの理由だけを重視しない
ホームページ制作会社を選ぶ際の1つ目の注意点は、ネームバリューや価格など、1つの理由だけを重視しないことです。ネームバリューが高い制作会社は、確かに知名度があるだけに技術力や経験も豊富なことが多いでしょう。しかし、価格的には高額の部類に入るので、サイト規模によってはオーバースペックかもしれません。
例えば、テンプレートを利用して簡単なサイトを作りたいだけなら、知名度を重視する必要はありません。
反対に価格を重視しすぎると、低品質でサービスが不足している可能性もあります。
1つの基準だけにとらわれず、相対的に制作会社を選ぶようにしましょう。
(2)納期に余裕を持たせる
ホームページ制作会社を選ぶ際の2つ目の注意点は、納期に余裕を持たせることです。あまりに納期が近々すぎると、特急料金と言って追加料金が発生する可能性があります。
また、納期が近すぎると、制作会社側も焦ってしまい、ホームページに不備が生じる・ミスがある可能性もあるでしょう。ある程度納期に余裕を持たせた方が、クオリティ的にも満足できるものが完成します。
ホームページの制作期間は、数ヶ月程度余裕を見て依頼し、お互いにストレスなく制作作業できるように進めましょう。
(3)権利関係について確認しておく
ホームページ制作会社を選ぶ際の3つ目の注意点は、権利関係について確認しておくことです。制作したホームページ自体は、開発会社の成果物ですから、その権利をいつの時点で譲渡してもらうかなどは話し合っておきましょう。
また、機密事項を渡してホームページを制作するので、機密事項についての契約も交わしておくべきです。
当然契約時に話し合う事項ではありますが、自社でどの範囲まで依頼をするのか、委任関係の契約などの契約書を準備しておきましょう。
最後に
今回はホームページ制作会社の選び方と注意点を紹介しました。ホームページ制作会社は様々ありますが、依頼先の企業によって予算やクオリティが変わります。
制作会社の選び方はコンペ方式と指名方式がありますが、どちらにもメリットとデメリットがあるので、自社のサイト規模などに合わせて選びましょう。それぞれの制作会社に強みがあるので、まずは自社でホームページの制作方針を固めてから、制作会社を選定してください。
また、制作会社のホームページはある程度その会社の技術力の指針になるので、必ず確認すること。実績等も大事なので、事前にチェックして、できれば同業他社のホームページ制作を担ったことがある会社を選んでくださいね。
ホームページ制作会社の中には悪質な企業もあるので、注意点3つも頭に入れて、慎重に選ぶことが大切です。
適切なホームページ制作会社を選び、自社の集客や売上を促進するホームページを作りましょう!