土地家屋調査士は、土地や建物の調査・測量・登記のほか、境界に関する鑑定人としての役割などを担っている存在です。この記事では、土地家屋調査士の具体的な仕事内容や選び方、おすすめ29選をご紹介しています。
土地家屋調査士とは
不動産の表示に関する調査・測量・登記を行う有資格者です。登記は大きく分けて、土地や建物の所在(地番、地目、地積、床面積など)の物理的な状況の表示に関する登記と、登記された不動産についての所有権など権利関係に関する登記の2種類あります。前者の”物理的な状況の表示に関する登記”を行うのが土地家屋調査士です(後者の”権利関係に関する登記”は司法書士が行う)。土地家屋調査士は、調査・測量・登記を行うほか、境界に関する鑑定人の役割なども担っています。
土地家屋調査士の主な仕事3つ
実際に、土地家屋調査士は普段どのような仕事をしているのでしょうか。具体的にご紹介していきます。
不動産の調査・測量
土地や建物などの物理的な状況の表示に関する登記をするには、正確な情報が必要になるため、古くからある地図を見て位置や形を調査したり、現地に足を運んでミリ単位まで測量をしたりします。
登記申請の代行
物理的な状況の表示に関する登記をするための申請は、原則、所有者かつ土地家屋調査士の資格を持った人が行わないといけません。ただ、所有者が土地家屋調査士という専門知識を必要とする資格を持っているケースは少ないため、土地家屋調査士が代理で申請を行っているのです。
筆界特定の手続
土地の境界線をめぐったトラブルは起きやすく、隣の土地との公的な境界である”筆界(ひっかい)”が曖昧になっている場合、言い争いになることも少なくありません。もし、トラブルが起きてしまった際には、土地を所有する人は筆界調査委員という専門家に筆界特定してもらうことができます。このような筆界特定を行う時の手続きも代理で担っているのです。
土地家屋調査士の選び方
不動産や建物、土地の利用やトラブル防止のためにも、頼れる土地家屋調査士と契約を交わしたいものです。ここからは、土地家屋調査士を選ぶ上で大切なポイントをご紹介していきます。
料金体系が分かりやすく明確である
土地家屋調査士との契約の中で、お金(報酬や必要な費用など)に関する話を濁したり、あいまいにされたりする場合は少し注意が必要です。報酬の仕組みなどを聞いた時に、嫌な顔をせずきちんと説明してくれる土地家屋調査士(紹介会社)を選びましょう。
積極的に相談を受けてくれる
自分(自社)では分からないことや不安に思う内容を相談したい時、積極的に話を聞いてくれるかどうかも大切なポイントです。些細な相談ごとでも親身になり、解決策やアンサーをくれる土地家屋調査士(紹介会社)を選びましょう。
ニーズの把握が早く予備知識が豊富
何か相談や問題を投げかけた時、先ずは、自分(自社)の要望をきちんと理解してくれているかチェックするといいでしょう。その上で、予備知識を交えて対応してくれるような土地家屋調査士(紹介会社)を選ぶのがおすすめです。
土地家屋調査士おすすめ29選
最後に
土地家屋調査士は、土地や建物の調査から測量、登記を中心に、時には境界に関する鑑定人として個人や企業をサポートしています。自社ニーズとのマッチ度合いをもとに、自社に合った土地家屋調査士を選んでください。