「メンション」とは、SNSなどで特定の人に向けたメッセージを送る機能のことです。SNSは閲覧したすべての人に情報を発信できますが、特定の個人に向けて何かを知らせるときにはメンション機能を用います。メリットや便利な使い方について見ていきましょう。
メンションとは
メンション(mention)とは英語で「言及する」や「少し触れておく」という意味の動詞で、名詞で使う場合は「言及」や「記載」などの意味もあります。
SNSでメンションというときは、大勢に向けたメッセージの中に特定の個人に向けたメッセージを潜ませること、あるいはその機能を指すことが多いです。つまり、メンション機能を使うことで、ひとつのメッセージを大勢と個人の両方に送ることができます。
メンションの送り方
メンションは以下の方法で送ります。
- @ユーザ名
ユーザ名は各SNSによって異なることがあるため、そのSNSで利用されている正しい名前なのか確認しておきましょう。また、TwitterやFacebookなどのSNS以外にもSlackやLINE、Chatworkなどのさまざまなメッセージアプリでも使われるので、ツールごとのユーザ名を確かめてから送信してください。
メンション機能を使うメリット2つ
メンション機能を使うことで、大勢へのメッセージの中に個人に当てたメッセージを含めることができます。例えばグループでパーティーを開く場合、グループ全体に「明日のパーティーは17時からです。遅れるときには連絡してください。 @ha1ru5 は忘れずに例のビデオを持ってきてね」と送ったとしましょう。グループ全体にパーティーの告知をするだけでなく、ha1ru5さんにビデオを持ってくることをリマインドできます。
1.メンションを使えば相手に通知が届く
メンション機能を使うと、グループメッセージとは別に通知が届きます。例えばグループラインにメンション機能を使ったときであれば、メッセージ一覧のところに「メンションされました」という文字が表示されるので、自分宛てのメンションがあったことがすぐに分かるでしょう。また、Chatworkなどではメッセージ一覧の未読メッセージ数の部分に緑の〇が表示され、メンションが送られたことが分かります。
2.「@ユーザ名」の色が変わるので見落とさない
メッセージが頻繁にやり取りされているSNSやメッセージアプリを閲覧するときは、つい流し読みになってしまい、各メッセージの細かな部分を見落としてしまうことがあります。しかし、メンション機能を使うと、「@ユーザ名」の部分の色が変わるため、見落としにくくなるでしょう。絶対に気づいて欲しいメッセージはメンションして色でアピールしてください。
【注意点】グループの全員が閲覧できる
メンションした内容は、メンションを送った相手だけでなく、そのメッセージを読む可能性がある人すべてが閲覧できます。ほかの人に知らせても構わない内容であれば問題はありませんが、プライベートな内容やほかの人に関係のない内容のときには向きません。内容を吟味し、ほかの人に知らせないほうが良い内容と判断したときは、メンションではなく個別メッセージとして送りましょう。
SNSでのメンションの使い方
「@にユーザ名をつなげる」というメンションの基本ルールは、すべてのSNSに共通しています。しかし、細かなルールに関してはSNSごとに異なるため、違いを理解して使いこなすようにしましょう。
間違った方法でメンションを送ると、メンション部分の色が変わらないこともあります。TwitterとLINE、Facebookのそれぞれのルールについて見ていきましょう。
Twitterでのメンションの使い方
Twitterのツイートの中に「@ユーザ名」を含めることで、メンション機能を活用することができます。メンションとして認識されると青色に変化するので、必ず確認してから送信しましょう。
なお、@を記入した時点でフォロー中のユーザ名が候補として表示されます。メンションを送りたいユーザを選択し、「ツイートする」ボタンを推して送信を実行してください。
リプライとメンションの違い
ツイートの冒頭に「@ユーザ名」を記入すると、メンションではなく「リプライ」として処理されるので注意が必要です。リプライを送信すると、ユーザ名の本人と、ユーザ名とツイートした本人の両方をフォローしている人だけのタイムラインにメッセージが表示されます。すべてのフォロワーに送信したいメッセージは、「@ユーザ名」を文頭以外に置くようにしましょう。
LINEでのメンションの使い方
LINEのメンション機能はグループラインで使用します。メッセージの中に@を含めると、グループ内のメンバーが一覧表示されるので、メンションを送りたいユーザ名をタップしてください。メンションを受け取った人のメッセージ一覧に「メンションされました」という文字が表示されます。
なお、LINEではリプライ機能はありません。そのため、文頭に「@ユーザ名」を置いてもすべてのメンバーにメッセージが送信されます。
Facebookでのメンションの使い方
Facebookでメンション機能を使うときは、投稿あるいはコメントのテキストボックス内で、メッセージの最後に「@ユーザ名」を記載します。@を入力するだけでもユーザ名の一覧が表示されるので、メンションしたい相手を選択してください。メンションした相手とグループにお知らせが届き、注意を引くことができます。
最後に
メンションとは、グループ全体にメッセージを送信しつつ、特定の相手にもメッセージを送信できる機能です。メンションを使うことで、相手の注意を引き、素早い反応を得たりリマインドしたりすることができます。グループ全体に知らせたくない内容は個人宛のメッセージとして送り、上手に使い分けてコミュニケーションを取っていきましょう。