サイトリニューアルをする目的は、サイトが古くなった時、使い勝手が悪くなった時、アクセス数が増えないとき、サイトの目的を変える時などさまざまです。
しかし、いざリニューアルをしようとしても、費用やリニューアルに失敗したときのことを考えるとなかなかリニューアルできないこともあるでしょう。
そこでこの記事では、サイトリニューアルの手順、費用相場や失敗を防ぐコツを詳しく説明していきます。
サイトリニューアルをお考えの場合は、ぜひこの記事を参考にしてください。
サイトリニューアルとは
サイトリニューアルとは、既存のサイトを大幅にデザインやコンテンツを含めて変更することをいいます。一般的にサイトの目的が変わったときや、使い勝手が悪い、サイトが古いときにリニューアルをします。
(1)サイトリニューアルの意味と目的
サイトリニューアルは、現在あるWEBサイトを違う目的で運用するために行い、主な目的は以下の3点となります。
- 業務効率化
- 採用
- 集客
業務効率化
現在のウェブサイトは更新がしにくい、スマートフォンからでも簡単に編集できるようにしたいなど、業務を効率化するためにリニューアルすることがあります。
このような目的でサイトをリニューアルする場合は、更新に必要な時間の短縮を目標数値にすることが一般的です。
また、担当者以外でも更新しやすいサイトにすると、属人化を防ぐことができます。
採用
採用を目的とする場合は、応募数だけでなく面接で合格する確率、内定まで進んだ確率を目標数値にするとよいでしょう。
ただ応募数を増やすのが目的ではなく、自社で働いてもらい企業に貢献してもらうことが目的です。
集客
集客を目的にする場合は、問い合わせの数、アクセス数、来店予約に至った数など、それぞれホームページの目的にあった項目において目標数値を設定することが大切です。
(2)サイトリニューアルすべき時期とは?
サイトリニューアルをするべき時期ですが、見た目が古い、機能的に古くなっているタイミングがまず挙げられます。サイトの評価は常に新しい情報を提供することで評価され、ユーザーにとって見た目が古いと他のサイトに移動する可能性が高くなってしまいます。
さらに企業側のコンセプトが変更されたとき、経営の刷新があったとき、明らかにアクセス数やコンバージョンが下がっているときなどが対象になります。
これらの他にも、スマホ対応ができないホームページもリニューアルするべきです。スマホの普及率が高い今、スマホ対応ができないと大幅にアクセス数が減ってしまいます。
今はスマートフォンでいろいろな情報を仕入れられる時代ですので、スマホで情報が調べられないとそれだけで評価が落ちると考えましょう。
(3)サイトリニューアルにかかる期間は?
サイトリニューアルは、目的の決定、自社サイトの分析をしっかりとしてから実際に作成し始めます。そのためサイトを実際に公開するまで3〜4ヶ月はみておくべきでしょう。
目標や目的の設定、自社サイトや競合サイトの分析だけでも1ヶ月ほどかかることが一般的です。それだけサイトリニューアルには、明確な目標と十分な分析が必要であることがわかります。
さらに、サイトマップの作成から、デザイン、コーディーング、コンテンツ作成とそれぞれに時間を必要とし合計で少なくても2ヶ月は見ておくようにしてください。
また運用してからも定期的に効果測定、改善が必要になります。そのためサイトリニューアルをしてから、実際に結果がでるまで時間が必要であることを認識するようにしましょう。
サイトリニューアルの手順
サイトリニューアルの手順を以下に説明していきます。
- 目的・目標の決定
- 自社サイト・競合サイトの分析
- サイトマップの作成
- デザイン・コーディング・コンテンツ作成
- 効果検証・運用開始・改善
いきなりサイトリニューアルを始めるのではなく、十分な準備が必要です。
(1)目的・目標の決定
まずはサイトリニューアルする明確な目的や目標の設定が必要です。
例えばECサイトなど売り上げが目的の場合は、集客の数値に加えてカートに入れた数、売り上げにつながった数が目標数値となります。
もしカートに入れている数と比較して、売り上げにつながった数が少ない場合は、購入の仕方がわからない、カートに入れてから不安を感じた、他社と比較をしているなどさまざまな理由があります。
このように目的に対して、効果測定をしやすいようにサイトを構築することが大切です。
サイトの目的が集客であれば、売り上げまで考える必要がないためサイトの内容自体が変わります。そのため明確なサイトの目的や目標の設定をするようにしましょう。
(2)自社サイト・競合サイトの分析
次に現状の自社サイト、また競合他社サイトの分析を行います。自社サイトの分析をして、不満点をリストアップし課題を明確にします。リニューアルサイトはその課題を解決しているようにしましょう。
自社サイトの分析といっても専門知識が必要ではなく、文字が読みにくい、スマホでは画像がずれてしまう、伝えたいコンテンツが見にくい場所にあるなどサイトをみた率直な感想を列挙していきます。
次にGoogle Analyticsを使って、アクセス数やページビュー数などのデータを分析し、課題点を見つけます。
競合サイトを確認して、これまで挙げた課題に対してどのように工夫しているのかを参考にします。また新たにユーザーが求めている内容が見つかることもあるでしょう。
(3)サイトマップの作成
自社サイトで見つけた課題や、競合サイトの分析結果を基にサイトの設計をしていき、サイトマップの作成では、コンテンツの内容や量などを具体的に決めていきます。
自社サイトの課題や、競合サイトの分析、またサイトの目的や目標が明確であれば、それほど時間がかかる工程ではありません。
サイトマップの作成が終わったら、ページのレイアウトやリンク設定などワイヤーフレームの作成をしていきます。ワイヤーフレームの作成は、サイトマップと比べても時間がかかる作業です。
また、同じコンテンツであっても、レイアウトが違うだけで見ている人の印象が変わることはよくあります。そのため最も重要なページを作成して次の工程に進んでも問題ありません。
先に重要なページを作ってから、その他の内容はあとから付け足すこともできます。
(4)デザイン・コーディング・コンテンツ作成
サイトの規模によっても変わりますが、デザイン、コーディング、コンテンツ作成がもっとも時間がかかります。1〜2ヵ月見ておくべき工程であり、実働時間も40〜60時間ほどです。
まずデザインですが、あとからデザインの変更をするのは容易ではありません。そのため依頼者と十分に打ち合わせをしておくようにしましょう。
デザインが決まったら、テキストや画像を準備していきます。サイトのリニューアルはIT関連の技術が必要なのはもちろんですが、文章力(コンテンツ作成能力)が重要になります。
サイト制作会社によっては、コンテンツまで準備してくれる場合があるため、もし自社で作成する時間やスキルがなければ外注することをおすすめします。
デザインやコンテンツ作成が終わったら、エンジニアがコーディングを行いサイト公開が可能です。
(5)効果検証・運用開始・改善
サイトは公開することがゴールではありません。
サイトリニューアルをするときに設定したゴールを達成しなければならないため、効果検証を繰り返し、その都度改善していくことが求められます。
サイトリニューアルにかかる費用相場
サイトリニューアルをするうえで、懸念材料になるのが必要な費用でしょう。ここではサイトリニューアルが決まる要素や、サイトの種類別の費用相場を説明していきます。
制作会社により費用体制が違うので一概にはいえないですが、参考にはなるでしょう。
(1)サイトリニューアルの費用が決まる要素
サイトリニューアルにおいて、費用が決まる要素は目的・ページ数・コンテンツ・機能が挙げられます。例えばオウンドメディアとECサイトではするべきことが大幅に異なります。
また、ページ数(基準は100ページより多いか少ないかが多い)やコンテンツの量によっても、費用は大幅に変わります。
最後に機能ですが、コンサルやメンテナンス、サイトの更新などそれぞれ制作会社によって異なり、費用に影響します。サイトは、運用しはじめてからの保守作業やアクセス解析など必要な作業が多いため、全ての内容を含めて見積もりをしてもらうようにしましょう。
(2)【種類別】サイトリニューアルの費用相場一覧
サイトの種類によって、サイトリニューアルの相場が異なります。ここでは主な3種類の費用相場を説明していきます。
- オウンドメディア
- ECサイト
- コーポレートサイト
費用に影響するポイントとして、サイトの目的とコンテンツの量が挙げられます。
オウンドメディア
オウンドメディアはページ数は多くなりがちですが、オリジナルのデザインを作成する必要が少ないのが大きな特徴です。
リニューアルする場所がデザインのみと、集客戦略から見直す場合とで費用が異なります。
オウンドメディアの特徴として、ページ数が多くてもデザインが必要なページが少ないことから、集客戦略が必要で100ページ以上でも100万円前後でリニューアルできる場合もあります。
リニューアルする場所 | 総ページ数 | 初期段階で | 運用時の費用 |
デザインのみ |
| 80万円~100万円 | 運用不要 |
| 100ページまで | 100万~200万円 |
|
集客戦略から | 100ページ以上 | 200万円以上 | 30万~40万円 |
ECサイト
ECサイトのリニューアルは、カートがある場合とない場合でコストが大幅に変わることがあります。もし現在のECサイトをリニューアルする場合は、管理画面から変更することになりサイト全てをリニューアルすることになります
制作会社によりますが、一般的な相場は以下のようになっています。
ECサイト変更の有無 | 総ページ数 | 総額費用 |
不要 | 100ページまで | 80万円以下 |
不要 | 100ページ以上 | 80万円~400万円 |
必要 | 100ページまで | 80万円~400万円 |
必要 | 100ページ以上 | 400万円以上 |
ECサイトが利用しているECカートにはさまざまな種類があります。カードによって開発費用が大幅に変わるため、リニューアルするカードによっては上記の表以上にたかくなる可能性もあります。
またどのECカートを利用していいかわからない場合は、ECカート取扱実績のある制作者に相談をしましょう。
コーポレートサイト
コーポレートサイトは、集客をしたい、売り上げにつなげたい、ブランディングをしたいなど目的によって大幅に費用が変わります。制作会社によっても大幅に変わりますが、相場は以下のようになっています。
目的 | 初期段階で必要な費用 | 月額費用(運用時) |
会社説明(最小限の内容) | 20万円~40万円 | 2万~3万 |
会社説明 | 50万円~100万円 | 3万~5万円 |
集客 | 200万円~300万円 | 5万~10万円 |
集客やブランディング | 350万円~ | 10万円~20万円 |
運用費用は保守作業、サイトの更新の他に、マーケティング戦略、コンバージョンをあげるアドバイスなどコンサル費用が含まれている場合、また別料金が必要な場合もあります。詳しくは制作会社にお問い合わせください。
サイトリニューアルを行うメリット
サイトリニューアルを行うメリットは、以下の4点が挙げられます。
- 今後快適に運用しやすくなる
- SEO評価の向上が期待できる
- スマホ閲覧時のユーザビリティの向上
- アクセスユーザーが増える
自社側の運用がスムーズにできること、またユーザーが見やすくなおかつ必要な情報を得られることがメインとなります。
(1)今後快適に運用しやすくなる
サイトリニューアルをする目的として、サイトの更新や編集をよりしやすくして快適に運用することが挙げられます。サイトは最近の情報を載せている必要があり、更新をあまりしていないサイトは信用されない傾向にあります。
近年WordPressをはじめ、運用が楽なCMSが充実しています。WEBに関する知識があまりない方でも更新しやすくなっており、サイト運用をしやすくするだけでもリニューアルをする価値があります。
(2)SEO評価の向上が期待できる
Googleの評価はユーザビリティが大きな要素となります。そのため、ユーザーにとって有益な情報を提供することにより、SEO評価の向上が期待できます。
また、リニューアルをすることで、コンテンツの整理をし直すなど構築の見直しによるSEO施策に影響があります。
さらに、URLの変更だけでも成果が出る場合もあるため、リニューアルすることでアクセス数が増える可能性があると考えてよいでしょう。
Googleの評価内容は年々変更されているため、SEO施策をするためには定期的なリニューアルが必要です。
(3)スマホ閲覧時のユーザビリティの向上
スマートフォンの利用者が年々増えており、スマートフォンでサイトを閲覧することも前提でリニューアルすることが重要です。特にPCでもスマートフォンでも見やすいデザインにすることができる、レスポンシブデザインを導入することをおすすめします。
PCで閲覧すると見やすいデザインであったとしても、レスポンシブデザインでなければスマートフォンで閲覧すると文字がずれたり、画像が開かなかったりと、見にくいサイトになってしまいます。
せっかく購入意志があったとしても、スマートフォン対応していないことから購入方法がわからず、購入を断念してしまうお客さんも決して少なくはありません。
見込みのある顧客を失わないためにも、スマートフォンで見やすくなるような対策をするようにしましょう。
(4)アクセスユーザーが増える
ユーザーにとって新しく有益な情報を提供して、スマホ閲覧時のユーザビリティの向上などをすることでアクセスユーザーの増加が期待できるでしょう。また、サイトをリニューアルすることにより、デザインを大幅に変更できます。
デザインの中でもパソコン、スマートフォンそのほかのタブレットなど、さまざまなタブレットに対応しているレスポンシブデザインを導入することで、アクセスを増やす効果が期待できます。
サイトリニューアルをする際の注意点
ここでは、サイトリニューアルをする際の注意点をまとめました。
サイトリニューアルに失敗しないためにも注意点をしっかり把握しておきましょう。
(1)要件定義によって課題や目標を明確にする
サイトリニューアルでは、要件定義が最も重要であるといっても過言ではないほど重要になります。
要件定義とは、
- 誰に :どのようなユーザーをターゲットにして
- 何を :どのようなコンテンツを提供して
- どのように:自社サイトを見たユーザーにどのような行動変容を期待するか
を明確にすることです。
この3つの観点をもとにサイトリニューアルの目的を明らかにすることがサイトリニューアルにおける要件定義となります。
ターゲットのユーザーやコンテンツの方向性、サイトの目的についてサイトリニューアルに関わる人達の間で意見をすり合わせてから要件定義に落とし込みましょう。
要件定義をまとめておくために、まずは社内でヒアリングを行ったりアクセス解析などを実施し、現在のサイトの問題点を洗い出しましょう。
(2)SEOを考慮できているか
サイトリニューアルをするときは、自然検索からの流入を増やすためにSEOを考慮しておくことが重要になります。
SEOはコンテンツの内容だけでなく、サイトの構成やタグの最適化といった内部対策も必要です。
特に、内部対策は改修範囲が広くなりやすいため、サイトリニューアルに合わせてSEO対策を整理することをおすすめします。
【サイトリニューアルのSEOでおさえるべきポイント】
- コンテンツの内容を減らしすぎていないか
- タイトル、ディスクリプション、見出しが適切に設定されているか
- 内部リンクを減らしすぎていないか
- robots.txtでクローラーを拒否していないか
- XMLサイトマップを設定しているか
- 存在しないページや削除したページは404を返しているか
- 検索エンジンがページ内容尾読み取りづらい仕様になっていないか
- スマートフォン向けとPC向けそれぞれのURLを対応させているか
- Google Search Consoleでドメイン変更を伝えているか
- 旧URLと新URLを対応させてリダイレクトしているか
- サイト内にあるリンクのURLを、新しいURLに変更しているか
上記のように、考慮すべき領域が広く専門的な知識m問われる内容になります。
必要に応じてSEOに強いコンサルティング会社に相談することもおすすめです。
サイトリニューアルで失敗しないために
準備しておくべきこと
サイトリニューアルで失敗しないためには、特に以下の4点を準備しておく必要があります。
- 信頼できる外注先を選ぶ
- サイトリニューアルの目的を確認
- リニューアル後の運用方法を検討
- デザインよりもサイト設計に注力する
(1)信頼できる外注先を選ぶ
サイト制作会社は数多くあり、それぞれでサービス内容が異なります。そこで、信頼できる外注先を選ぶことが重要です。
また、サイトリニューアルの目的にあった制作会社を選ぶようにしましょう。例えば集客が目的である場合は、SEO対策、マーケティング戦略など集客に強い制作会社を選ぶ必要があります。
集客をするためには、サイトのリニューアルだけでは結果を出すことは難しいでしょう。そのため、運用後のサポートが充実していることも、外注先を選ぶときに求められる要素です。
この他にも、サーバーダウンしたときや正常通りに表示されないなど、トラブルがあった時の対応も必ず契約をする前に確認するようにしましょう。
最後に、依頼者が求めているサービス内容に関する実績は必ず確認し、目的とマッチするかどうかを判断してください。
(2)サイトリニューアルの目的を確認
サイトリニューアルの目的は明確にしておく必要があります。例えば集客が目的のサイトで、ただアクセス数が増えても目的を達成したとはいえません。
既に上述していますが、サイトリニューアルの目的は必ず確認しておき、意味のないサイトリニューアルとならないように注意しましょう。
(3)リニューアル後の運用方法を検討
サイトはリニューアルされたら終わりではありません。サイトをリニューアルするそれぞれの目的に合わせて、運用をしながら効果測定をする必要があります。例えば集客が目的であれば、アクセス数やページビュー数、問い合わせの数などを定期的に分析して、課題がある場合はその都度修正をしていきます。
決して、リニューアルすることが目的の運用をしないことが大切です。また、集客やマーケティングなど、それぞれに特化した制作会社もあるため、ニーズに合わせて相談するようにしましょう。
サイト運用は、何度もユーザーのニーズを考えながら、修正を重ねて初めて結果がでるものだと考えてください。そのため、運用サポートが充実している制作会社を選ぶことをおすすめします。
(4)デザインよりもサイト設計に注力する
企業のイメージがあるためデザインは重要であり、企業のイメージを崩さないことに注意する必要があります。しかし、それ以上にサイトリニューアルにおいてはサイト設計が重要です。
ユーザーにとって、どこになにがあるのかわからないようなサイトだった場合、数分もすれば離脱してしまう可能性が高くなり、せっかく商品やサービスを気に入っていても、サイトの使い勝手が悪ければ企業の評価が落ちることもあります。
また、サイトを見ている人のなかですみずみまで文章を読む人はほとんどいないと考えてください。そのため、最も伝えたい内容はなるべく見やすい場所に配置することが重要です。
文章内容に関連するような画像や動画をうまく織り交ぜて、ユーザーの興味をひくようなサイト設計を心がけましょう。
サイトリニューアルの外注費用を安く抑えるには?
サイトリニューアルの外注費用は少しでも抑えたいものです。しかし、費用だけで外注先を選ぶのは危険といえます。
そこで、外注費用を抑えるためにできるおすすめの方法は、以下の3点です。
- 外注したい会社で見積もりを取る
- コンテンツや機能を盛り込みすぎない
- 補助金制度を活用する
(1)外注したい会社で見積もりを取る
自社が目的とするサイトリニューアルについて、条件を満たしている業者に連絡して見積もりを行います。この時1社だけでなく、必ず数社に見積もりを依頼するようにしてください。
同じようなサービスを提供している制作会社であっても、比較をしないとわからないこともあるため、複数社での検討が欠かせません。
(2)コンテンツや機能を盛り込みすぎない
サイト制作会社は、効果的なコンテンツや機能を増やせば、その分費用が高くなることが一般的です。しかし、なかにはサイト評価を高める効果のない、無駄なコンテンツや機能である場合もあります。
制作会社に見積もりを依頼するときには、サービス内容を具体的に記載するようにしてもらうことがポイントです。ただ総額だけが書かれている場合、どのような機能が含まれているかが分からなくなってしまいます。
また、あまりにコンテンツが多いと、ユーザーにとって必要な情報を探すのに苦労するといったデメリットもあります。ユーザーにとってシンプルな操作方法で、必要な情報がすぐに見つかるようなサイトを心がけることが大切です。
あまりに複雑なコンテンツや機能は、ユーザーにとっても、サイト運用者にとってもデメリットとなりかねません。
(3)補助金制度を活用する
政府ではデジタル化の導入を推進しており、条件を満たしていればデジタル化を導入する企業に補助金を提供しています。ホームページのリニューアルは、主に小規模事業者持続型補助金やIT導入補助金に該当します。
いずれも条件を満たす必要がありますが、ホームページリニューアルにあたり、以下のような金額を補助してもらえます。
補助金 | 補助額 |
小規模事業者持続型補助金 | 必要経費の3分の2、最大50万円まで |
IT導入補助金 | 必要経費の2分の1~3分の2 30万円~450万円まで |
最後に
今回は、サイトリニューアルについて意味や手順、メリット、費用を抑えるコツなどを紹介しました。
また、サイトをリニューアルする理由としては、古くなったサイトや使い勝手の悪いサイトを新しくしたい、サイトの目的を変えたいなどが挙げられます。リニューアルをするためには、3ヶ月以上かかることが一般的なため、余裕を持ったスケジュールで行うようにすることがポイントです。
さらに、運用を始めてからも随時修正が必要になるため、随時効果検証を行っていくことも欠かせません。そのためにも、既存のサイトや他社サイト、ユーザーのニーズなどを良く分析し、自社にあったサービスを提供してくれる制作会社を選ぶようにしてみてください。