ここ数年SNS市場の急速な拡大やコロナによる移動が制限されることを背景に、求人活動にも積極的に動画コンテンツを取り入れる企業が増えています。
本記事では求人動画を取り入れる企業が増加しているその背景や、求人動画を作成するメリット、作成時に注意しなければならないポイントについて解説します。
この記事をお読み頂いた皆様の、今後の採用活動のヒントになれば幸いです。
ぜひ最後までお付き合いください。
求人動画事例15選
ここからは求人動画の活用事例についてご紹介します。
株式会社モリエン
動画時間:1分41秒
再生回数:1.4万回以上
神戸の塗装商社、株式会社モリエンの従業員女性によるナレーション形式の動画です。
事業所の風景やそこで楽しそうに働く従業員の方々の姿を映しながら会社の事業や歴史について紹介されています。
求める人物像を明確に伝えることで採用のミスマッチを防いでいます。
株式会社和翔工健
動画時間:1分43秒
再生回数:5596回以上
株式会社和翔工健の求人動画で、ドキュメントタッチのインタビュー動画となっています。
語り手と職場の風景が交互に映し出されることで、実際に仕事をするイメージができるのと同時にそこで働く職人のプライドが見て取れます。
また冒頭からの「仲間」という言葉で従業員を大切にする想いが伝わります。
株式会社商船三井
動画時間:6分19秒
再生回数:17,833回
商船三井の求人動画はそこで働く女性の一日に密着するインタビュー形式の動画となっています。詳細な業務内容と実際にそれを行う風景が映し出されます。若手のうちから責任ある仕事を任せられることを描くことで採用時のミスマッチを防いでいます。
株式会社バンダイ
動画時間:4分48秒
再生回数:8159回以上
バンダイの企業動画は様々な部署の社員が20〜30秒程度の出演するインタビュー形式の動画で、それぞれの社員が実際に仕事に取り組む様子が映像で紹介されます。
話される内容が全てテロップとして下部に表示されるのに加え、強調するポイントがタイプ音とともに表示される点は応募者がメモを取ったり記憶に留めるための仕掛けとなっています。
楽天グループ株式会社
動画時間:1分53秒
再生回数:1.1万回以上
楽天の企業動画は社内の風景とともに各部署の社員が映し出されるイメージ動画です。
各社員がどういったこだわりを持って仕事に取り組んでいるかが手書きのテロップで映し出されることで一人一人が会社の主人公であることを印象付けます。
井出鉄鋼株式会社
動画時間:1分10秒
再生回数:2437回以上
井出鉄鋼株式会社の企業動画は工場内の風景や製品が映し出されながらのインタビュー形式の動画となっています。
自分たちの仕事は「人の命を守ること」と表現し、社員には責任感ある仕事を求めます。
最後に求める人物像を「ロールプレイングゲームでレベル上げが好きな子」と表現し、
強くなっていくことにワクワクする気持ちを思い出させてくれます。
ブリッジ・ジャパン株式会社
動画時間:1分15秒
再生回数:2884回以上
ブリッジ・ジャパンの企業動画は若手男性社員のインタビュー動画となっています。
個人の業務内容や苦労していること、仕事のやりがいといった内容がインタビューでは語られます。目まぐるしく切り替わる映像とアップテンポのBGMによって、若手社員が忙しさに揉まれながら成長していく姿が描かれ、新卒者応募者の心を惹きつけます。
ディップ株式会社
動画時間:4分15秒
再生回数:6883回以上
ディップ株式会社の企業動画は前半はイメージ動画、後半はインタビュー動画の2部構成となっています。
チャレンジ精神を持った社員が多く、そういった社員の出る杭を引っこ抜くような会社風土が伝わります。さまざまな年齢層の社員が出演しているという点で、中途社員が入社する上での不安を取り除きます。
トヨタ自動車九州株式会社
動画時間:2分16秒
再生回数:7551回以上
トヨタ自動車九州株式会社の企業動画は求人動画とは思えないほどドラマチックでかっこいい仕上がりになっています。
冒頭からの「あなたは知っているか?」という質問が見る人を一気に引き込み、後半では質問の答えである「人」が仕事に充実感を持つ姿が描かれ新卒者の心を鷲掴みにします。
株式会社光洋
動画時間:1分56秒
再生回数:6489回
スーパーマーケットの店舗を展開する株式会社光洋の企業動画では従業員をスーパーヒーローと比喩したイメージ動画となっており、その言葉遊びの面白さや扉を開ける瞬間に変身する見せ方が非常に上手くできています。
身近なところで誇りとこだわりを持って仕事に励む従業員の姿が新卒応募者の心に刺さります。
RFA digital brain 株式会社
動画時間:4分00秒
再生回数1.5万回以上
RFA digital brain 株式会社の企業動画はイメージ動画とインタビュー動画が細かく切り替わるような構成となっており、電子音楽がBGMに使われたり細かくテロップが入ったりとデジタルな印象がIT企業らしい印象です。
「尖ったやつだけスカウトしたい」というメッセージで上昇志向、結果主義の企業の考えに同調する応募者を求めています。
株式会社タカラトミー
動画時間:4分00秒
再生回数:8.3万回以上
タカラトミーの採用動画は4人の従業員の方によるインタビュー動画となっています。
出演されている方々はいずれもスケールの大きなお仕事をされていて、若いうちから大きなチャレンジをさせてくれる会社だということが伝わります。
このような新卒採用向けにこの動画を使用することで大きな夢を描ける人材の採用に繋がっているのではないでしょうか。
日揮ホールディングス
動画時間:1分43秒
再生回数:4304回
日揮ホールディングスの企業動画は壮大な映像と音楽、テロップから構成されるイメージ動画となっています。
一見すると映画の広告にすらみえるようなドラマチックな構成です
同社は「One Team One Vision」というフレーズのもと、大きな課題に対して使命感を持って仕事に取り組める人材を募集しています。
トラスコ中山
動画時間:2分00秒
再生回数:1888回以上
トラスコ中山の求人動画は若手女性社員によるインタビュー動画となっています。
テンポの良いインタビューの受け答えと素早く切り替わる映像でまるでそこにいるかのような臨場感が生まれます。
倉庫内で若手社員が笑顔で働く姿から女性でも働きやすいクリーンな職場環境が伝わり、男女問わず新卒者の興味を惹く動画となっています。
三和建設株式会社
三和建設株式会社の求人動画は、有名アナウンサーを起用してのナレーション動画となっており、アナウンサーと従業員のQ&Aによりインタビュー動画の要素も組み込まれています。
動画全体が報道番組のような見え方、聞こえ方になるため、そこで話される内容に客観性や信憑性が生まれます。
独自の選考方法や早期キャリアアップによりスピード感を持って成長できる仕組みが整っている点が新卒者に魅力的に映るでしょう。
求人動画の普及とその背景
まず初めに、現代の採用活動において求人動画を使用し求職者との接点を持つ企業が急速に増えています。
ではなぜそれほどにも急速に求人動画が普及しているのでしょうか?
(1)コロナ禍での新しい人材採用ツール
一つ目の理由には新型コロナウイルスの蔓延があります。
コロナ禍では、人の移動が厳しく制限されており、それは求人活動、就職活動に関するものについても例外ではありません。
コロナ以前では企業や求人サイトが主催する大規模な説明会が頻繁に開催されていました。
しかし、今では人と人との直接の接触を避けることを理由に、こういった求人イベントは企業にとって開催しづらく、求職者にとっては参加しづらいものとなってしまいました。
このような環境下で企業が求職者に直接的に会社をアピールすることを目的に、求人動画を使用することが増えていっているのです。
(2)SNSの拡大
2つ目の理由にはSNS利用の急速な拡大が挙げられます。
総務省の調べによれば令和2年時点で日本国民のうち何らかのSNSを使用している人の割合は実に73.8%にのぼります。
なかでも求職活動を行う中心の年齢層である20代においては
- LINE(97.7%)
- Twitter(79.8%)
- Facebook(33.8%)
- Instagram(68.1%)
- YouTube(97.2%)
と、非常に高い利用率となっています。
一昔前であればSNSは個人対個人が趣味やライフスタイルを共有して単に楽しむためのものでしたが、現在ではその発信力や拡散力が注目され、企業やそれに所属する人たちが積極的に使用する媒体となっています。
逆に、一個人がそういったSNS上で様々な情報収集を行うことも一般的となりました。
求人動画や求職活動ついてももちろん例外ではなく、企業のアカウントにより発信された動画によって求職者と企業が出会うことも日常となっています。
(3) 検索順位の向上
これは求人動画そのものの目的というよりは、求人動画を企業サイト等に掲載した際に付随するメリットです。
ネット上で何らかのキーワードを入力し検索結果が一挙に表示された際、どのサイトに最もクリックが集まるかと言えば、当然1ページ目に表示されたサイトであることは言うまでもありません。
では、現在のGoogleの検索エンジンで表示順位はどのように決定されているのでしょうか?
簡単にお伝えすると「そのページがどれだけユーザーにとって有益なものであるか」をAIが分析し、表示順位が決められていると言われています。
動画を企業サイト内に組み込むことで
- ・サイト滞在時間を伸ばすことができる
- ・直帰率を下げることができる
ということにより、AIはそのサイトが利用者にとって有益な情報を発信しているものであると判断し、結果的に検索順位の向上に繋がります。
現在採用活動を行う企業にとっても、求職者にとっても、求人動画が必要とされる背景には以上のような事柄があります。
求人動画の作成を検討される御社様にもいくつか思い当たる、当てはまることがあったのではないでしょうか?
求人動画を作成するメリット
ここまでの記事でwithコロナ・SNSの時代に於いて、求人動画の制作が企業にとって有益なものであるということをお伝えしてきました。
とはいえ、強い発信力を持った情報伝達の手段には動画以外に、HPや書籍などの文字媒体のものや、ビデオ通話といった直接コミュニケーションをとるものもあります。
ここからはそういった様々なコミュニケーションツールの中でも「なぜ求人動画がいいのか」について詳しく説明していきます。
(1) 静止画と活字では伝えきれない空気感を伝えられる
求人を行う際に文字媒体や静止画だけでなく、動画を活用した際に得られる一つ目のメリットとして「空気感を伝えられる」という点が挙げられます。
例えば企業が求職者に対して、コミュニケーションのよくとれた働きやすい環境であることをアピールしたいと思います。
そこで「我が社にはチームワークを大切にする社風があります。」と文字で記載した場合と
動画の中で社員同士がすれ違いざまに笑顔で挨拶をしている姿や、会議の場で真剣に意見をぶつけ合っている姿、社員食堂で楽しそうに食事をとっている姿が映し出されるのでは、圧倒的に後者の方が説得力があります。
また同時に求職者は動画に映る先輩社員の姿に自分自身を重ね合わせ、チームの中で楽しみながら仕事に励むイメージを膨らませることもできるでしょう。
(2)伝えられる情報量が多い
文字媒体や静止画以上に動画媒体が圧倒的に優れている点としては、その情報量の多さがあります。
動画の中で言葉によって伝えられる情報量はその動画の時間数に比例しますが、映像や音を巧みに利用することで短い動画にも多くの情報を詰め込むことが可能です。
仮に求人動画の内容が社長によるオフィスでのインタビュー動画だったとします。
この時動画の特性を上手く利用することで
- 社長は穏やかな笑顔で話す優しそうな人だ
- 自分や会社にとっての目標を話す姿には力強さがあった
- 会社のオフィスは景色の良い高層ビルにある
- オフィスは広々とした空間で堅苦しい感じがしない
など、動画で話される内容に加え、様々な情報を詰め込むことができます。
文字を読んだり直接コミュニケーションをとるより手軽に多くの情報を得ることができる動画は、情報の発信者だけでなく受け手にとっても非常に有益なものといえます。
(3) 採用コストの削減
求人動画を作成した際に得られる3つ目のメリットとして、採用コストの削減が期待できるという点があります。
当然ながら求人動画を作成する際には製作費用が発生しますが、この動画を繰り返し使用することで人件費を主にした様々な経費を削減することができます。
例えばこれまで繰り返し担当者が行っていた企業紹介や事業説明、社長から求職者へのメッセージなど、面接や質疑応答を除いては動画で代用できるものが多くあるはずです。
また、動画作成以前は地方へ各担当者が出向いて説明会などを開催していた場合はその交通費などもコスト削減の対象となります。
これまでの採用活動の中で人が行っていたものの中で動画に任せられるものがあれば、そこはコスト削減に繋がるポイントとなりますので動画制作を前向きに検討していきましょう。
求人動画を作成する前に考えるべきこと
求人動画にはご紹介したような様々なメリットがありますが、その効果を最大化するためには採用におけるマーケティングが不可欠となります。
ここから求人動画を作成する前に企業が考えるべきポイントについてお伝えします。
(1)ターゲットを明確化する(WHO)
まず一つ目に考えるべきポイントは「WHO」=「誰にその動画を見せるのか」ということです。
求人動画ですので当然対象は求職者であることに違いありませんが、求職者を細かくセグメントしターゲットを明確にしていきましょう。
例えば
- 性別(男性・女性・その他)
- 年齢(20代前半・後半など)
- キャリア(新卒・未経験中途・業界経験者)
- 就職活動状況(就職活動中・潜在的に就職、転職に興味がある)
など、求職者と一言で言っても様々です。
まずは企業の採用戦略に基づき、採用したい人材はどういった人材なのかということを起点に、誰に向けた動画を作るのかを決めることが不可欠です。
(2) 主に使用する媒体はどこかを考える(WHERE)
どういった人材に向けた動画を作るのかが決まった、その次に考えるべきポイントは「WHERE」=「どこでその動画を見せるのか」ということです。
例えば、
- 企業説明会
- 合同企業説明会
- 企業HP
- SNS広告
などが動画を見せる場の一つとなります。
なぜこれらを考える必要があるかというと、求職者の企業に対してやそもそもの就職(転職)に対する志望度合いは様々だからです。
企業説明会に参加している求職者はその企業に対してすでに興味を持った状態でその動画を見ているため、動画に求められる役割は入社の決め手になるような内容でしょう。
一方、合同説明会で動画を見る求職者は就職(転職)に対してのニーズは顕在化しているものの、企業の事業内容や業界についてあまり知識がないかもしれません。
なので動画の目的は、企業や業界に興味を持ってもらうということになります。
SNS広告で動画を見つけ視聴する場合、視聴者にとって就職(転職)へのニーズは潜在的なもので、視聴者は実際には求職活動を行っていない可能性もあります。
よって動画に求められる役割は、見た人にインパクトを与え、企業の魅力を発信することとなります。
企業HPについては発信する情報やその見せ方には少し注意が必要です。
なぜなら企業のHPは求職者だけが閲覧できるものではなく誰しもが見ることのできるものであるからです。
企業や業界の数値的な情報を一般消費者や顧客が見ることは好ましくないですし、会社の中長期的な戦略をライバル企業に知られてしまっては大変なことになるでしょう。
よって企業HPで発信する内容は企業のPR動画やイメージ動画といったものが相応しく、企業ブランディングに繋がるようなものが良いでしょう。
(3)伝えたいメッセージは何かを考える(WHAT)
「誰に」対して「どこで」見せるための動画を作るかが明確になると次の「WHAT」=「伝えたい・伝えるべきメッセージは何か」ということは自ずと決まってきます。
例えば新卒者に企業説明会で伝えるべき内容は、その企業の教育制度の充実具合やキャリアプランの充実など、個々の成長に関わる内容にフォーカスすると良いでしょう。
一方、経験者中途に合同企業説明会で伝えるべき内容は、他の企業以上の高待遇で経験者を受け入れていることや、中途入社の社員が多く所属する企業であること、社歴や年齢ではなく経験やスキルを平等に評価する人事制度が整備されているといったことでしょう。
つまり、企業風土や人事制度など会社の持つ魅力の中から、その求職者が企業に求めるものは何かを考え、適切にアピールすることが重要であるということです。
ちなみに求職者が企業に何を求めているかについては、インターネットで検索すると男女別、年齢別など想像する以上に多くの情報を得ることができます。
採用担当者の主観に頼らず客観的な数字を参考にしましょう。
(4)どの程度の時間や予算をかけて制作するかを考える(HOW LONG/HOW MUCH)
ここまでの「WHO」「WHERE」「WHAT」については製作した求人動画を見る求職者の人物像やその状況を起点として考えてきました。
逆にここで次に考える
「HOW LONG」=「どの程度の時間をかけて制作するか」
「HOW MUCH」=「どの程度の予算をかけて制作するか」
は上で決定したことに加え企業ごとの状況に応じて検討すべき項目となります。
まず「HOW LONG」=「どの程度の時間をかけて制作するか」は、いつまでにその動画が必要なのかによって決まります。
このとき社内部署や動画制作会社とのスケジュールの調整が必要となります。くれぐれも無理のない段取りで制作を行っていただくことをお勧めします。
先述したとおり動画の制作には当然制作費用が発生するので、「HOW MUCH」=「どの程度の予算をかけて制作するか」を考えることも必要です。
動画を制作したことで得られるリターンをどう見積もるかによって費用のかけかたが大きく異なってきます。
例えば求人動画に求めるリターンがこれまで求人活動に使用していた人件費の削減なのであれば、動画を制作したことで削減される経費の金額に基づいて制作の予算を設定します。
一方、求人動画に求めるリターンの目標を例年より100名多く採用することと設定するのであれば、100名多く採用したことで会社にもたらすメリット(売上額・利益額)に基づいて制作予算を設定すると良いでしょう。
(5) メッセージをどのようなストーリーで伝えるか考える(HOW)
最後に「HOW」=「どのようなストーリーで伝えるか」を考えましょう。
求人動画は大きく
- インタビュー動画
- ナレーション動画
- イメージ動画
の3つに分類することができ、これらを組み合わせて一本の動画を制作することも可能です。
インタビュー動画はその企業の社長や従業員がQ&A方式で企業の魅力や業務内容などを紹介するもので、実際に働く従業員の生の声や人柄が伝わるという特性があります。
ナレーション動画は動画に合わせてナレーションの声を乗せていく形式の動画の制作方法で、社内の風景や製品、数値的な情報などを視覚的に見せながらそれらを説明する内容を言葉にして伝えます。
企業の歴史や数値情報など客観的な事実を正確に伝えるのに向いていると言えるでしょう。
イメージ動画はインタビュー動画やナレーション動画とは異なり、BGMと映像、キャッチコピーのような端的かつ会社を印象付ける言葉で構成される動画を指します。
インパクトのある映像で求職者の心を引きつけたり、企業HPやSNSで多方面に発信するのがおすすめです。
以上が求人動画を作成する前に考えるべきことです。
この後実際に企業で求人動画として製作されたものを解説を交えてご紹介します。
誰に向けてどんなメッセージをどのような方法で発信しているのか、そんな視点を持ってご覧いただき、これから制作される御社の広告制作の参考にしていただければ幸いです。
求人動画の内容について
上記で求人動画を作成するメリットや作成する前に考えるべきことをお伝えしてきましたが、具体的にどういった求人動画を作ればいいか分からない方も多いかと思います。下記では求人動画の代表的なコンテンツをご解説いたします。
(1)社員インタビュー
求人動画で最も印象に残るコンテンツは従業員(社員)インタビューと言われています。(参照:株式会社プルークス 「新卒採用動画・就活PR動画の効果とは?就活生アンケート調査」より)
各企業の社員がどのような働き方をしているのか、自社の雰囲気を伝えられます。また、入社後の自身の先輩になる可能性がある方からのメッセージを聞くことで、安心感を得ることが出来る点も大きな魅力です。
特に新卒においては、自身と年齢の近い社員であればあるほど、入社後の働き方のイメージが付きやすいため、インタビューする社員も非常に重要な要素の一つになってくるでしょう。
(2)職場の雰囲気を伝える
就活生が企業に魅力を感じることとして、まず一番に「職場の雰囲気が良い」企業になります。(参照:人事メディア 就活生の「企業の魅力と働き方」に関する意識調査アンケートより)
密にコミュニケーションが取れることや相談しやすい環境は、働きやすさに繋がりり、生産性の向上に繋がります。逆に雰囲気が悪い職場などは仕事のパフォーマンスに大きく影響してくることでしょう。
上記の点からも、就活生も働きやすい環境で働きたいはずです。
自社の何気ない仕事の風景や、ランチの映像などを映すことでより職場の雰囲気を伝えることが出来るので、動画のコンテンツの一つとして構成することをオススメします。
(3)社員の具体的なタイムスケジュール
就活生が企業の個別説明会で最も知りたかった内容は、「具体的な仕事内容」になります。(参照:2019年卒マイナビ学生就職モニター調査 4月の活動状況より)
社員のポジションと具体的なスケジュールを記載することで、就活生はその企業での自身の働き方や、将来のキャリア設計まで想像することが出来ます。
特に仕事内容やスケジュールについては、文章で具体的に記載するよりも動画で表現することでイメージが付きやすく、相手に伝わりやすいです。
就活生により具体的に自社で働いてもらうことを想像してもらう為にも、社員の具体的なタイムスケジュールを構成に入れてみてはいかがでしょうか。
最後に
求人動の事例はいかがでしたでしょうか?
こんな動画を作りたい!と、参考になるものはありましたか?
この記事の最初にもお伝えしたように、現在の社会環境やSNSの普及により、企業活動に使用される様々な媒体の使用方法に変化が起きています。
今回紹介した求人動画ももちろんその一つであり、それを制作することで得られるメリットについても十分にご理解頂けたと思います。
もし求人動画に興味をお持ち頂けたようであれば、「誰に」「どこで」「何を」「どのように」伝えるべきかを意識して動画制作を検討してみてください。
その結果、求人動画を制作した企業様の求人活動がより効率的なものになることを心から願っています。
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