「おしゃれな店舗紹介動画を作ってお店をPRしたい」「店舗紹介動画にはどんな情報を伝えればいいのかわからない」店舗紹介動画を作成・公開する企業が増えていますが、実際に作るとなると数々の疑問が生まれるでしょう。
店舗紹介動画は、店舗の雰囲気やイチオシのポイントを視覚的に伝えられる有用な宣伝手段です。
ソーシャルメディアやSNSをはじめ、動画で情報を伝えられる手段が増えている今だからこそ、魅力的な店舗紹介動画を公開することは、宣伝において大きな意味を持つでしょう。
今回は、店舗紹介動画を作るメリットや基本的な作り方とともに、動画制作会社に依頼するポイントを解説いたします。
魅力的な店舗紹介動画で集客アップを目指したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
店舗紹介動画とは？
店舗紹介動画とは、読んで字のごとく飲食店などの店舗が一般向けに自店やサービスを紹介する目的で制作・公開された動画です。
近年では個別のHPを公開するよりも、ソーシャルメディアやSNSに情報を公開する方が注目される機会が多いです。
そのため、HPでの宣伝よりも動画での宣伝に力を入れる店舗が増えてきました。
動画はテキストや写真よりも、短時間且つ的確に店舗の様子を伝えられるため、より視覚的な宣伝方法を考えている方におすすめです。
しかし「注目される店舗紹介動画」はそう簡単に制作できません。
店舗の魅力を伝えるには、動画を観た人に「このお店に行ってみたい」と思ってもらえるように情報を盛り込み、わかりやすく伝える必要があります。
店舗紹介動画を制作する際は、魅力的な動画作りのポイントを押さえた上で制作に取り掛かることが大切です。
店舗紹介動画を導入するメリット
店舗紹介動画を作成する企業・事業者は業種を問わず増えています。
ここでは店舗紹介動画を作成するメリットを3つのポイントでご覧ください。
(1)視覚的に店舗の魅力を伝えられる
テキストよりも画像の方が、画像よりも動画の方がより視覚的に多くの情報を伝えられます。
「1分の動画にはWEBサイト3600ページ分に相当する情報が含まれている」という学説もあるほどで、動画で紹介することで店舗の魅力をより端的に伝えることが可能です。
例えば店内の様子を伝えたい場合、長文で内装や雰囲気を伝えるより、数秒の動画で店内を映し出した方が、より理解しやすい情報を伝えられます。
また、テキストで魅力を伝えたい場合も、文章よりもスタッフが映像で身振り手振りを加えながら話した方がより理解が深まるでしょう。
(2)臨場感を持って店舗の雰囲気を伝えられる
店舗紹介動画のターゲットは「どんなお店なのかわからない」「店舗の雰囲気を知りたい」という新規客です。
新規客は初めて訪れる店舗は敬遠しがちなため、店舗内の様子や雰囲気を動画で視覚的に伝えることで、初来店のハードルを下げられるでしょう。
店内の様子は写真よりも映像の方が雰囲気を掴みやすいため、店舗紹介動画の方が店内の雰囲気は伝えやすくなります。
また、内装や過ごしやすさに力を入れている店舗であれば、店内の雰囲気を動画として紹介することで大きなアピールポイントとなるでしょう。
そのため、店舗紹介動画はそのまま店舗スタッフを募集する際にも使用できます。
(3)訴求できる層を大幅に拡大できる
店舗紹介動画は、訴求できるターゲット層を大幅に広げられることも大きな魅力です。
ホームページやチラシで店舗を宣伝しても、伝えられる層や地域が限られるでしょう。
しかし、動画を作成しSNSに投稿すれば、能動的に店舗HPを見ることがない層やチラシを配布できない遠方の方にも店舗の魅力を伝えられます。
また、外国人をはじめ日本語がわからない方にも店舗の魅力を伝えられることも、店舗紹介動画ならではのメリットです。
店舗紹介動画を制作することは、利用者層の大幅な拡大に繋がることが期待できます。
店舗紹介動画を活用できる媒体
ここでは店舗紹介動画を活用できる媒体についてご紹介します。
媒体ごとの特徴を把握し、動画の活用方法や動画の尺の長さなどを決める際の参考にしてみてください。
自社ホームページ
気になるお店を調べる際、スマートフォンやパソコンでお店のホームページを検索する人が多いのではないでしょうか。
店舗の特徴が文章だけで紹介されているホームページと比べて、文章と動画で紹介されているほうが店舗の特徴や雰囲気などがよりイメージしやすいホームページになります。
ホームページに店舗動画を掲載する際は、パソコンで見られるときとスマートフォンで見られるときの表示のされかたを意識した掲載形式をとることがおすすめです。
Instagramは写真や動画などのビジュアルでの訴求に最適な媒体です。
そのため、Instagramに掲載する店舗動画はクリエイティブにこだわることがとても重要になります。
最近では、Instagramのハッシュタグ機能を使って情報収集を行うことが一般的になっています。
投稿を行う際はハッシュタグを使い、店舗名とあわせて「渋谷グルメ」「表参道カフェ」などの店舗に関連するキーワードも一緒にタグ付けすることで、関連のキーワードで検索された場合でも表示されることが見込めます。
さらに、投稿に位置情報をつけて投稿することで、投稿を見ただけで店舗の雰囲気と一緒に場所も知ることができるため投稿を見た人の行動喚起に繋がりやすいです。
Twitterは投稿をリツイートする機能があるため、投稿が拡散されることが期待できます。
そのため、店舗のことを知らなかった人にも店舗を知ってもらうきっかけにも成り得ます。
Twitterで店舗動画を投稿する際は、動画の尺の長さに気をつけましょう。
投稿できる動画は2分20秒の制限があるため発信したい情報を精査する必要があります。
YouTube
スマートフォンの普及により、YouTubeをスマートフォンで視聴できるようになり、近年ではテレビよりも気軽に見られるメディアとして認知されています。
YouTubeは動画の尺の長さに決まりがないため、アピールしたい店舗の特徴を詰め込みたいだけ詰め込むことができます。
YouTubeで動画を再生してもらうためには、サムネイル画像の写真や文言にこだわり、見てみようかなと思わせる必要があります。
サイネージ広告
サイネージ広告に店舗動画を掲載することで、サイネージが設置されている地域での認知拡大やPRを行うことができます。
サイネージ広告は音声のあるものとないものがありますが、音声があるもののほうが効果は高いです。
サイネージ広告はサイネージの設置されている地域への訴求をすることができますが、配信する地域を間違えると意味のない動画配信になってしまいます。
店舗のある場所などを考えて配信する地域を検討しましょう。
基本的な店舗紹介動画の制作の流れ
動画作成技術は今や身近なものになり、個人で店舗紹介動画を作成する方も少なくありません。
ここでは、基本的な店舗紹介動画の制作の流れを4つの工程に分けて解説します。
(1)企画・ターゲット層の設定
まず最初に考えたいのが、企画やターゲット層の設定です。
どんなテーマで動画を作るのか、どんな層に向けて動画を作るのかを考えることで、用意するべき素材や動画構成が見えてきます。
例えば「まったり過ごせるカフェ」なら店内の雰囲気や過ごしやすさを、「こだわりの料理を提供するレストラン」であれば調理風景や実際の料理を紹介するのが効果的でしょう。
同じ飲食店でも訴求したい内容によって動画構成や用意するべき映像素材は異なるので、まずは動画を観る人の視点に立った企画設定を考えていくことが必要です。
(2)動画構成の組み立て
どんな人に向けた店舗紹介動画を作りたいのか決まったら、実際に動画構成を組み立てていきます。
例えば「まったり過ごせるカフェ」であることを紹介するなら、まず店内の様子を見せて、「雰囲気のいいカフェ」を探している層の心を掴みましょう。
そこからメニューやスタッフの様子を映したり、コンセントをはじめ長時間過ごすのに適した設備があることを伝えるなど、ターゲット層に向けた情報を加えていきます。
そして伝える順番や差し込む映像を選定し、絵コンテとして書き起こします。
複数人で動画を制作する場では、ほかの人も動画の意図や構成を誤解なく理解できるよう、わかりやすい絵コンテを作成することが大切です。
(3)必要な映像を撮影
絵コンテが完成したら、必要な映像を撮影します。
店舗紹介動画の場合は店舗の様子を撮影することに加え、スタッフが店舗を紹介する場合は台本を考えたり、ナレーションを収録する必要もあるでしょう。
特に店内の様子を撮影する場合、店内に客がいない時間やタイミングを狙うなど、計画的な撮影スケジュールを立てる必要があります。
また店内に窓がある場合は、昼間の太陽が差し込むタイミングを狙うなど、より店内が素敵に見える映像作りを目指すのがポイントです。
目視とカメラ越しでは景色の見え方はガラリと変わります。
カメラを通して店内の見え方を確認しながら、時間や照明の明るさを調整して撮影することで、より綺麗で魅力的な店内紹介映像を作り上げましょう。
(4)撮影した素材を編集
必要な映像素材が揃ったら、1本の店舗紹介動画にするため編集します。
動画編集ソフトを使用し、撮影映像の中から必要な部分を切り取ったり、テロップやBGMを加えることで視覚的な紹介動画を作り上げましょう。
編集の際に気をつけたいのが、読みやすいテロップやナレーション速度を調整することです。
店舗紹介動画はスマホから観られる場合も多いため、テロップは大きめにしたり、聞き取りやすい速度や音量のナレーションになっているか確認しながら作る必要があります。
また、動画が完成した際はほかの方にも確認してもらい、わかりづらいポイントが無いか第三者目線で判断してもらうと、より良い店舗紹介動画が完成するでしょう。
店舗紹介動画は動画制作会社への依頼もおすすめ
近年では動画編集の手段は身近なものになり、個人でも手軽に動画作成ができるようになりました。
そのため、店舗紹介動画を個人で制作するケースもありますが、より魅力的な動画を作りたいのであれば、動画制作会社に依頼するのもおすすめです。
動画制作会社に依頼すれば、プロによる構成・編集技術によるハイクオリティな店舗紹介動画が出来上がります。
また、映像素材もプロ仕様の撮影機材により撮ってもらえるのも魅力の1つです。
プロに頼れば、個人で制作するよりも早く・綺麗な動画が出来上がります。
長く1本の動画を店舗紹介用として使用していくのであれば、動画制作会社に依頼して店舗紹介動画を作ってもらうのがおすすめです。
店舗紹介動画を動画制作会社に依頼するコツ
動画制作会社に店舗紹介動画を依頼する場合、いくつかの注意点があります。
「こんな店舗紹介動画を作りたい」をより明確に伝えるためにも、ここでご紹介する3つのコツを守って動画制作会社に制作を依頼しましょう。
(1)公開媒体の選定
どんな媒体に動画を投稿するのかによって、作成する動画の長さや形は変わります。まず考えたいのが、動画の長さです。
例えばSNS上に動画を投稿するのであれば、短い動画の方が最後まで観てもらいやすい傾向にあります。
特にTwitterやInstagramに投稿するのであれば、3分以内を目安に制作すると良いでしょう。対してYouTubeや店舗サイトに載せるのであれば、5分から10分程度でも観てもらいやすい傾向にあります
次に考えたいのが、形です。YouTubeやTwitterであれば横縦比16:9のHDカメラサイズですが、Instagramの場合は正方形である必要があります。
この横縦比を大きく逸脱していると、動画の端が切れて綺麗に観られなくなるため、投稿媒体を考えた動画制作が必要です。
(2)制作目的の明確化
どんな目的で店舗紹介動画を作りたいのかを明確にし、動画制作会社のスタッフと意見を伝え合う必要があります。
例えば店舗のどんなところを強くアピールしたいのかは、まず制作スタッフに伝えるべきポイントです。
また、外国人観光客の来店を目的に制作するのであれば、日本語での店舗紹介を極力減らすなどの工夫も必要なため、事前に想定し制作会社に伝えましょう。
制作目的さえはっきりしていれば、どんな構成で伝えればより魅力的な動画が出来上がるか、動画制作に携わるプロ目線から提案してもらえる場合もあります。
(3)訴求したい情報の取捨選択
1本の店舗紹介動画でアピールしたい内容は、ある程度絞ることが大切です。
「あれもこれも」と情報を詰め込みすぎると、長尺の動画が出来上がり最後まで観てもらいづらくなったり、1つ1つの情報の印象が薄まってしまい観る人に覚えてもらいづらくなります。
そこで、店舗紹介動画は訴求したい情報を取捨選択し、観る人にとって必要な情報だけを盛り込めるよう目指しましょう。
また、訴求したい情報が多い場合は、5分から10分程度の店舗動画を複数本作り、少しずつ観てもらえるように工夫するのもおすすめです。
店舗紹介動画の成功事例15選
ここでは、魅力的な情報を発信している店舗紹介動画の事例をご紹介します。店舗紹介動画の制作を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
レクサス長良
動画の長さ：0:35
再生回数：7100回
車のショールームは、車を所有している方でも「初めていく店舗は入りづらい」と感じるものです。そこでレクサス長良では、店内の雰囲気を紹介するため1分足らずで観られる店舗紹介動画を投稿しています。
店舗の外観から始まり、明るく綺麗な店内の様子や各ブースの内装がおしゃれなBGMとともに映し出されています。ラグジュアリーな雰囲気の店内やラウンジの様子が端的に映し出されているため「ワンランク上のショールームに足を運んでみたい」という方の心を射止めるような店舗紹介動画です。
ネッツテラス尼崎
動画の長さ：1:46
再生回数：210回
車の購入サポートを承るネッツテラス尼崎も、初めて来店する方のハードルを下げることを目的とした店舗紹介動画を公開しています。動画は車で店舗を訪れた1人の女性客の視点で描かれており、店内の風景はまるでドラマの1シーンのようです。
明るいBGMとともに女性がスタッフと笑顔を交えながら言葉を交わし、店内での時間を和やかに過ごす様子が映し出されています。。セリフが一切ない動画ですが、それでも丁寧なスタッフの対応や店内の過ごしやすい雰囲気が映像で伝わる魅力的な店舗紹介動画です。
MINI千種
動画の長さ：0:19
再生回数：5100回
ディーラーのMINI千種の店舗紹介動画では、アクセスと店内・工場の雰囲気の紹介が中心です。店舗はある程度駅から距離がありますが、レポーターの女性の解説と1人称視点の映像により、初めて来店する方でも迷わず足を運べるよう工夫されています。
また映像は遊び心のある編集が要所に盛り込まれており、視聴していく中でクスッと笑顔が溢れるシーンも豊富です。店舗スタッフの紹介も挟まれているので、大切な車をどんな方に預けるのか知りたい方にも有益な動画です。およそ8分半の店舗紹介動画ながら、飽きずに楽しめる工夫が盛り込まれています。
TOKIWA
動画の長さ：1:04
再生回数：1万回
貴金属やブライダルジュエリーを取り扱うtokiwaの店舗紹介動画は、店舗ロゴとナレーションから始まります。店舗映像とともに扱っているジュエリーの魅力が伝えられており、ジュエリー購入を検討している方が欲しい情報が盛り込まれているのが特徴です。
店内映像とともに注目したいポイントとして、短く魅力がまとめられたナレーションの言葉選びが挙げられます。必要な情報は端的に・短いナレーションで伝えられているため、ナレーション付きの店舗紹介動画の制作を検討している方には注目の店舗紹介動画です。
ラランジェ
動画の長さ：4:12
再生回数：4800回
京都・広島の美容室ラランジェの店舗紹介動画は、店舗に入店する1人称視点の映像から動画が始まります。スタッフに笑顔で迎えられ、入り口からカット台・シャンプー台のエリアをぐるりと回るように確認できます。
また、こちらの美容室は複数の系列院を展開しており、1本の動画で各店舗の内装を確認できるようになっています。近隣に複数店舗を展開しているのであれば、こちらの動画のように店舗紹介をまとめて1本の動画で行うと、動画を観た人に気に入った雰囲気の店舗に足を運んでもらえるでしょう。
ドッグサロン めいぷるしろっぷー
動画の長さ：2:15
再生回数：970回
ドッグサロン めいぷるしろっぷーの店舗紹介動画は、可愛らしいテキストと店内で過ごす犬の映像から動画が始まります。ナレーションとテロップでサロンが提供しているサービスを解説しており、動画後半はサロン代表者がサロンの魅力を解説しています。
動画全編に渡って可愛い犬の映像が多く映し出されているとともに、テロップや図表も雰囲気にマッチするフォントや色味で統一されているため、編集技術やテロップの入れ方も注目の動画です。可愛い雰囲気の店舗紹介動画を制作したい方はぜひ参考にしてください。
りんご屋
動画の長さ：2:41
再生回数：6500回
居酒屋「りんご屋」の店舗紹介動画は、店主の想いが動画の主題のため、ノスタルジックな店舗風景とともに店主のインタビュー音声から始まります。「地域で採れた食材を余すことなく使った料理を」というテーマに合わせて、買付や開店準備の様子が映し出されています。
BGMも暖かみのある雰囲気を惹き立てるようなシンプルなものが使われていることも、店舗の魅力がより伝わりやすいポイントの1つでしょう。じんわりと心が温かくなるような静かで綺麗な映像に引き込まれるような店舗紹介動画です。
cafe M.PLANET
動画の長さ：1:55
再生回数：1.5万回
cafe M.PLANETの店舗紹介動画は、おしゃれな店頭・店内の魅力がわかりやすく伝えられています。店頭・店内の様子をさまざまな角度から映し出し、暖かみのある素敵な店内の様子が伝えられている動画です。
なかでも注目したいのが、店内設備の訴求方法です。店内の紹介シーンの中には「Wi-Fi使えます」のシールや「PC電源FREE」の看板など、店内設備に関する情報も2分弱の動画の中でさりげなく盛り込まれています。必要な情報が1本の動画の中で綺麗にまとめられているため、店内の情報を余すことなく伝えたいと考えている方にぜひ参考にしてほしい動画構成です。
COMATSU kitchen&bar
動画の長さ：2:26
再生回数：3500回
COMATSU kitchen&barの店舗紹介動画でまず目が惹かれるのは、キャッチコピーです。動画タイトルと動画最初のシーンは「COMATSUのはじまりは1枚のピザだった。」と、気になるテキストから始まります。
動画は音楽とともにスタッフの様子やお客さんで賑わう店内の雰囲気が映し出されているシンプルな構成です。それでも店内の雰囲気が伝わりやすいよう、テンポ良くシーンを切り替えて多角的に映し出すことで、シンプルで最後まで楽しんで観られる店舗紹介動画として作られています。
マザーハウス立川グリーンスプリングス店
動画の長さ：1:10
再生回数：4500回
マザーハウス立川グリーンスプリングス店の店舗紹介動画は、店頭の映像から始まり、徐々に店内の様子へとクローズアップしていきます。ガラス張りの店頭という構造を活かし、店内を映す際も明るい光が入り込むガラス窓が背景となる角度を多く使うことで、店内の雰囲気をより魅力的に映し出しているのがその特徴です。
また動画後半では子ども向けのDIY体験教室や、バッグのお直しブースの様子を映し出すことで、店内で利用できるサービスを視覚的に表現しています。女性やファミリー向けの清潔感のある動画です。
子どもの本とおもちゃ 百町森
動画の長さ：2:25
再生回数：8100回
子どもの本とおもちゃ 百町森の店舗紹介動画は、女性のナレーションとともに店内の様子やアクセスが解説されています。児童書や子ども向けのおもちゃが所狭しと並んでおり、子どもはもちろん大人も足を運んでみたくなるような魅力的です。
また、基本的に動画は店舗映像とナレーションのみですが、音が鳴る木のおもちゃを紹介するシーンでは、あえておもちゃの音を動画に乗せています。店舗だけでなく児童書やおもちゃの魅力もよく分かる動画構成です。また動画後半では店舗が行なっている電話サービスも紹介するなど、世界中から観られる店舗紹介動画の強みを活かしたアピールも盛り込まれています。
株式会社かごや
動画の長さ：1:42
再生回数：3600回
介護用品や家具用品を取り扱う株式会社かごやの店舗紹介動画は、女性をターゲットとしています。ナレーションはなく、穏やかな音楽とともに家具が並ぶ店内の様子を映し出すことで、まったりとした雰囲気の動画です。シンプルでテキスト量が極限まで絞られているため、ゆったりとした気持ちで店内の雰囲気を見られます。
また、介護用品を紹介するシーンでは「終活カウンセラーのいるお店」の看板を最初に映すなど、介護・終活を視野に入れ始めている方に向けたアピールもされています。家具・介護用品の購入を検討する層が安心して来店できるポイントが盛り込まれた店舗紹介動画です。
元祖本吉屋
動画の長さ：1:00
再生回数：2050回
老舗うなぎ店である元祖本吉屋の店舗紹介動画は、ドローン撮影された店舗の俯瞰映像から始まります。緑に囲まれた店舗は風情があり、老舗らしい雰囲気が視覚的に伝わるのが特徴です。
店頭・看板映像の次は食欲がそそられるうなぎの調理映像、うなぎ調理に関する料理人へのインタビューへと移り変わっていきます。伝統ある老舗店の雰囲気にマッチする穏やかなBGMとゆったりとした映像に惹き込まれる店舗紹介動画です。
ボタニカルショップarbo
動画の長さ：10:30
再生回数：6150回
ボタニカルショップarboの店舗紹介動画は、「お花を贈りたい人はいますか？」という投げ掛けから始まり、店内の映像が映し出されます。1分40秒ほどのナレーションなしの店内映像ののち、紹介動画はスタッフによる店舗解説に切り替わります。
店内の様子や特徴的なインテリアはスタッフの解説とともにテロップも付け加えられており、明瞭で目にも鮮やかな動画です。また、10分ほどの長めの動画ではありますが、シーンの切り替えに合わせてチャプターが加えられており、気になるシーンをピンポイントで観られます。
惣菜・弁当の専門店 知久屋
動画の長さ：2:21
再生回数：990回
惣菜・弁当の専門店 知久屋の店舗紹介動画は、店舗を訪れたファミリー客へのインタビューが中心です。「忙しいママ」をターゲットとした動画のため、栄養バランスの取れた惣菜を手軽な価格で提供していることを主体に紹介されています。
インタビューの中で特定のメニューが出た際はその商品をアップで映すなど、食欲がそそる動画構成になっているのも工夫の1つです。惣菜店や弁当店は日常的に利用できる場所のため、利用者のリアルな声により「それなら一度利用してみようかな」と思わせる作りは、新規顧客の獲得に効果的です。
最後に
店舗紹介動画で自店の雰囲気を視覚的に伝えることで、より幅広い層への訴求を目指せます。そのためには、店舗の魅力や雰囲気がよりわかりやすい動画作りが大切です。ご紹介した制作のポイントや制作事例をもとに、どんな店舗紹介動画がアピールに効果的か検討してみてください。個人で制作するのはもちろん、動画制作会社に依頼して魅力的な店舗紹介動画の作成を目指しましょう。
