アフターコロナでも「多くの来場者を呼び込める」ということで引き続きニーズのあるオンライン展示会。これまで開催されていたリアルな展示会(オフライン展示会)が、ハイブリッドでの開催で行われているものもあり、今後もオンライン展示会に対する需要はあると見ていいでしょう。
本記事では、そのようなオンライン展示会のメリットについて、他社が開催するオンライン展示会に出展する企業と自ら開催する企業のふたつの視点にわけて、ご紹介しています。
それぞれ、理由や隠れた注意点、しっかりメリットの恩恵を受けるためのコツも解説しているので、よければご参考ください。
イベントの企画・運営に関するご相談はストラーツまでお気軽にご相談ください。
1.オンライン展示会のメリット・出展企業視点
まずは、出展企業の視点から見たオンライン展示会のメリットをご紹介しましょう。主に次があげられます。
- コストがかかりにくい
- 人的リソースが少なく済む
- 顧客層の幅が広がる
- 効率よく営業ができる
①コストがかかりにくい
オンライン展示会では、ブースの装飾費用がかかりません。また、ブースに常駐してもらうスタッフの人件費、製品の運搬・搬入費用がカットできるので、コストを大きく削減することが可能です。
しかし、オンライン展示会には参加費用がかかるところもあり、また必要な機能が有料オプションに設定されているケースもあります。オフライン展示会よりはかからなかったものの、思った以上に出費するケースはしばしばあります。
もし有料の展示会に出展する場合は、出展要件からかかる費用を算出するだけでなく、どの程度の顧客獲得が見込め、採算が取れる可能性があるのか見立てておくのが大切です。
顧客獲得の数については、出展企業の営業力に加え、オンライン展示会の参加者数にも左右されます。
前回のオンライン展示会、あるいは類似業界のオンライン展示会の参加者はどのくらいだったのか、主催企業はどの程度の参加者数を見込んでいるのかなどを加味しながら、慎重に吟味することをおすすめします。
②人的リソースが少なく済む
オンライン展示会では、人的リソースが少なく済むケースが多くあります。チャットボットによって簡単な受け答えをAIに任せることができ、1社あたりに費やすスタッフの対応時間を減らすことが可能のためです。
手の空く時間が相対的に増えるので、より1人で多くの顧客に対応でき、結果的に必要なスタッフの人数を少なく済ませられます。
ただし、チャットボットに任せすぎると、きちんと話せば顧客となり得たかもしれない機会も逃す可能性が大きくなります。それでは本末転倒なので、やはりある程度の余裕は持っておきたいものです。
人的リソースを節約するにしても、たとえば、これまでオフラインの展示会に出展しているなら、ひとまず同じ人数を常駐させ、感覚を掴んでから検討することをおすすめします。
③顧客層の幅が広がる
オンライン展示会では、パソコンやスマホがあれば、どこからでも参加できます。
展示会には興味があったが、今まで都会で開催されていて参加を見送っていた……といった顧客が参加しやすくなっているのがメリットです。そのため、これまでとは違う顧客との縁を作れる可能性があります。
ただ、顧客層の幅が広がりやすいとは言え、自社のブースに来てくれるのかどうかは別の問題です。
むしろさまざまな顧客が来るので、できるだけ成約につながりやすい顧客にだけ来てもらえるように工夫する必要があります。そうでないと、たくさんのコミュニケーションをしただけで取引につながっていない、となりかねません。
方法はさまざまですが、まず自社の製品やサービスがどのような特徴があり、顧客にどのようなベネフィットをもたらすのか、わかりやすく整理するのが大切です。その上で、顧客が判断しやすいようなコンテンツの選定・作成を心がけるといいでしょう。
制作に時間的な余裕がなかったり、スキルに自信がなかったりするときは、外注を検討するのもひとつです。
④効率よく営業ができる
オンライン展示会では、来場者のさまざまな行動データを簡単に取得できます。
それによって、たとえば、ブースに訪れただけで問い合わせには至らなかった顧客はいるのか、配信した動画は最後まで見られているのかなどを知ることが可能です。
また、オフライン展示会と異なり、問い合わせ⇒アンケート回答という流れに持ち込みやすいので、多くの顧客の反応を確かめられるメリットもあります。
ただし、大事なのは、顧客の興味が薄れてしまわないうちに、スピーディーに次のアクションを起こすことです。
そのため、オンライン展示会の開催後に顧客の対応を考えるのではなく、事前に顧客の興味度に応じた対応方法を決めておくことをおすすめします。たとえば、このレベルならWeb商談を持ちかける、こういった行動をしているときは別な詳細資料を送るといった具合です。
2.オンライン展示会のメリット・主催企業視点
今では、複数の企業と合同で開催するオンライン展示会を、自ら開催するケースも珍しくなくなってきました。
参加企業に対して、前項でご紹介したメリットを提供できるほかに、主催企業自身にも次のようなメリットがあるからでしょう。
- オリジナルな展示会が簡単に開催可能
- 環境の影響を受けにくいため安定して顧客を集められる
- リアルタイムでイベント状況を把握できる
こちらも、順に理由や注意点をご紹介します。
①オリジナルな展示会が簡単に開催可能
オンライン展示会に注目が集まる流れで、オンライン展示会のプラットフォームも多く登場してきています。プラットフォームとは、必要事項を入力するだけで、オンライン展示会をスムーズに開催できるようなハコのようなものです。
多くの会社が、それぞれ特徴の異なるプラットフォームを開発しているため、どの企業も簡単にオリジナルな展示会を開催できるようになっています。
しかし、そうは言っても、やはり予算に見合うプラットフォームを選ぶのが理想です。
プラットフォームを選ぶときは、各社のプラットフォームが適している展示会の規模、そうでない規模に分けられるので、まずはどのくらい出展企業が集まるのかを想定するといいでしょう。
その上で、ブースは2Dがいいのかバーチャルがいいのか、どんな機能が必要なのかなどを決めると比較的選びやすくなります。
規模感やブースのスタイル、必要な機能などについては、イメージしにくい場合はこれまで開催されたオンライン展示会の事例を見たり、類似の業界のオンライン展示会に参加するのがおすすめです。
②環境の影響を受けにくいため安定して顧客を集められる
これまでの展示会は、雨天の場合に顧客が集まりにくい傾向にありました。オンライン展示会であれば、仮に台風の日であっても影響がないため、安定して顧客を集められます。
顧客の数(来場者数)が予測できれば、出展企業に対して、「こちらに出展すれば効率よくリード獲得ができますよ」と強くアピールもできます。
一方で、そうした偶発的なものに左右されないということは、さまざまな顧客がやってくると期待する出展企業も少なくないということです。主催企業の集客力の真価が自ずと問われると言ってもいいでしょう。
集客の方法には、新規顧客に対してはリスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告といった各種Web広告、既存顧客に対してはメルマガや直接営業などがあげられます。
利用するプラットフォームによっては事前の集客支援サービスを行っているので、集客に自信がない場合はそちらを利用するのもおすすめです。
③リアルタイムでイベント状況が把握できる
オンライン展示会では、参加者の行動データを簡単に収集できるので、「今どれくらいの人が参加しているのか」「どんな人が、どんな企業のブースに訪れているのか」などがリアルタイムで確認できます。
そうした情報を出展企業に提供し、出展企業がより確度の高い顧客へアプローチできるようなサポートすることが可能です。
こちらも出展企業としては求めているところなので、主催企業には常に展示会の様子を見張る必要が出てきます。特に出展企業の数や来場者数が多いときは、必然的に情報を伝達する手間が増えるので、ある程度の人的リソースが不可欠となるでしょう。
3.オンライン展示会プラットフォームの問い合わせは株式会社ストラーツへ
オンライン展示会は、出展企業・主催企業ともに、さまざまなメリットがあります。
【出展企業の場合】
- コストがかかりにくい
- 人的リソースが少なく済む
- 顧客層の幅が広がる
- 効率よく営業ができる
【主催企業の場合】
- オリジナルな展示会が簡単に開催可能
- 環境の影響を受けにくいため安定して顧客を集められる
- リアルタイムでイベント状況が把握できる
しかし、参加すれば、必ずその恩恵を受けられるわけではありません。また、これ以外にも、オンライン展示会にはデメリットがいくつかあります。
いずれにしても、事前にオンライン展示会の特徴を深く知り、準備をするのが大切でしょう。
特に主催する企業は、万全な状態で臨む気持ちを持っていて悪いことはありません。そこで、おすすめなのが、これまでご紹介しているオンライン展示会プラットフォームの利用です。
株式会社ストラーツでは、オンライン展示会のプラットフォーム「Event BASE」を提供しております。Event BASEには、開催前の顧客の集客から終了後のアフターフォローまで必要な機能が揃っているので、はじめて開催するときにも安心して利用できます。
また最短10日で開ける、必要事項を記入するだけでブース構築ができるなど、迅速かつ手軽にオンライン展示会に取り組めるのも特徴です。
お問い合わせいただければ詳細な資料をお送りしますので、ぜひお気軽にご連絡ください。