電車広告の種類とは?費用相場とメリット・デメリット

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「電車広告にはどのような種類があるの?」

「電車広告にはどんなメリットとデメリットがあるの?」

交通広告の利用を検討している方の中には、電車広告が気になっている方もいるのではないでしょうか。

電車広告にはいくつもの種類があり、目的に応じて使い分けることが重要です。

本記事では、電車広告の主な種類や費用相場、メリット・デメリットについて紹介します。

この記事を読めば、電車広告に関する基本的な知識が身に付くので、ぜひ最後までご覧ください。

目次
目次

1.電車広告とは

そもそも電車広告とは、交通広告の1つで、電車の車両の内外に掲示する広告のことです。

電車の利用者をはじめ、車外の人たちにもアプローチすることができます。

地域住民の生活圏を移動するため、違和感なく広告を掲載することができ、訴求効果が高めです。

反復的に宣伝活動するのに効果的で、ターゲットを絞ってプロモーションを図ることができます。

2.電車広告の種類

電車広告の種類は、大きく分けて9つです。

同じ電車広告でも広告の種類によって、リーチできる層が変わります。

各種類ごとに特徴を紹介するので、広告選びの参考にしてください。

(1)中吊りポスター

中吊りポスターは、通路の上や車両の天井に吊るされている広告のことで、乗客の視界に入りやすいのが特徴です。

視認性が高く、乗客の視界に常に入るため、イベントや新商品のプロモーションに適しています。

一般的には、B3サイズのポスターを掲載することになりますが、2枚分のサイズを掲載することも可能です。

ちなみに、1枚分のポスターをシングル、2枚分のポスターをワイドと呼ばれることが多く、シングルかワイドかで価格が大きく変動します

基本的には週ごとに契約することができますが、路線によっては日数契約もできる場合があります。

訴求効果の高い広告を利用したい方は、まずは中吊りポスターを検討してみましょう。

(2)窓上ポスター

窓上ポスターは、窓と天井の間にあるカーブ部分に掲示する広告です。

基本的には、網棚の上に掲載されることが多く、中吊りポスター同様に、シングルとワイドの掲示方法があります。

1ヶ月単位での契約が一般的で、長期間掲載したいときにおすすめです。

乗客がふと上部を見た際に視界に入るため、掲載期間が長くなるほど複数回リーチすることも可能です。

商品の宣伝だけでなく、沿線施設や金融関係のものもよく見かけます。

リーセンシー(広告が購買意欲を高めること)効果が期待できるので、地域密着サービスの周知を図ることにも効果的です。

(3)ドア上広告

ドア上広告は、ドアの上に掲載される広告のことで、電光文字盤付近に掲示されることが多いです。

乗客が次の停車駅を確認するときなどに注目する箇所なので、多くの人の視線を集めることができます。

停車駅を確認するたびに視界に入るため、反復的効果も期待できるでしょう。

ただし、窓上ポスターよりもサイズ感は小さく、周知できる情報は少ないため、シンプルな文字だけで周知を図る際におすすめです。

(4)ドア横ポスター

ドア横ポスターは、ドアと窓の間に掲示されるポスター広告です。

立って乗車している人の目線の高さに位置しているため、視認性が高く、多くの人に注目してもらえます。

また、常に視界に入るので、精読率が高いのが特徴で、伝えたい情報を十分に発信することが可能です。

ただし、電車広告の中でも人気が高く、掲載可能枠数が少ないため、競争率が高い傾向があります。

ドア横ポスターを活用したい方は、枠が空いたらすぐに掲載できるように準備を進めておきましょう。

(5)ステッカー広告

ステッカー広告は、ドア窓周辺に貼り付けるステッカータイプの小型広告です。

伝えたい情報をPOPのように、シンプルに伝えられるため、記憶に残りやすいといえます。

また、無地の壁面や窓に貼られているので、人の視線が集まりやすいのが特徴です。

特にドア窓に貼られるステッカー広告は、ドア付近に立っている乗客の視界に常に入るため、商品やサービスのプロモーションとして使われる傾向があります。

ステッカー広告も人気が高いので、プロモーション時期と重なるように前もって手続きをしておきましょう。

(6)吊革広告

吊革広告は、吊革の持ち手部分に掲示される広告で、電車広告の中ではサイズは小さめです。

ただし、吊革に同じ広告が連なっているため、インパクトが強く、訴求効果が期待できます。

1つの吊革で宣伝するよりは、複数の吊革に同じ広告を掲示することで、見た人に強い印象を残すことが目的です。

また、人が集中するエリアであれば、吊革の利用者が手元を確認する際に広告を見る可能性があるため、利用客の多い路線で掲示することもおすすめします。

イベントや周辺施設の案内であれば、吊革広告でも的確に情報を発信できるでしょう。

(7)電車内ビジョン広告

電車内ビジョン広告は、ドア上に設置されているモニターで流れる動画広告のことです。

映像が流れるため、多くの乗客の注目を集めることができます。

視認性に長けており、映像による多くの情報量を発信することが可能です。

テレビCMのようなクオリティの広告を出すことができ、最後まで見てもらえる確率が高くなります。

電車広告の中でも競争率が高く、費用も高めなので、商品・サービスやイベントのブランディングを図りたいときやプロモーションの強化したいときに利用してみましょう。

(8)広告貸切電車

電車内の全ての広告枠を貸切できるサービスで、乗客に対して強制的に視認させることができます。

全て同じ広告なのでインパクトが強く、訴求効果が特に高いです。

ブランディングや大型イベントの告知で使われることが多い傾向があります。

路線によっては、ポスターのみを貸切にするといったサービスもあるので、興味のある方は鉄道会社に問い合わせてみましょう。

(9)電車外広告

電車外広告は、車両の側面に施す大型の広告です。

インパクトが強く、注目されやすいため乗客以外の人にも宣伝効果があります。

路線周辺の住民に対しても情報を発信できるので、エリアを絞って告知したい場合にも効果的です。

強い印象を残せるため、ブランディングや大型イベントの案内に適しています。

車内広告と組み合わせてフルジャックすれば、絶大なプロモーション効果を得られるでしょう。

3.電車広告の費用相場

電車広告の費用相場について以下の表にまとめました。

広告種類会社費用相場
中吊りポスターJR東日本217万円(7日間・800枚)
東京メトロ330万円(7日間・1,600枚)
東急135万円(7日間・1,420枚)
小田急90万円(7日間・3,300枚)
窓上ポスターJR東日本140万円(1ヶ月・1,200枚)
東京メトロ123万円(14日間・300枚
西武43万円(14日間・660枚)
多摩モノレール8万4千円(1ヶ月・65枚)
ドア上広告JR東日本350万円(1ヶ月・5550枚)
西部31万5千円(1ヶ月・270枚)
京急108万円(1ヶ月・850枚)
東急30万円(1ヶ月・150枚)
ドア横ポスターJR東日本3000万円(7日間・40,000枚)
東京メトロ700万円(7日間・2,100枚)
東武52万円(1ヶ月・210枚)
京王90万円(1ヶ月・525枚)
ステッカー広告JR東日本900万円(1ヶ月・10,600枚)
東京メトロ820万円(1ヶ月・6,100枚)
東急
195万円(1ヶ月・1,400枚)
西武100万円(1ヶ月・1,320枚)
吊革広告JR東日本130万円(28日間・1,900枚)
東京メトロ270万円(1ヶ月・1,400枚)
東急250万円(1ヶ月・1,250枚)
多摩モノレール10万円(1ヶ月・180枚)
電車内ビジョン広告JR東日本山手線200万円(7日間)
東京メトロ330万円(7日間)
小田急60万円(7日間)
阪急120万円(15日間)
広告貸切電車JR東日本山手線150万円(半月)
東急350万円(2週間)
京王420万円(14日間)
京急280万円(1ヶ月)
電車外広告JR東日本400~600万円(28日間)
東京メトロ250万円(1ヶ月)
東武450万円(6ヶ月)
東急330万円(1ヶ月)

(電車広告.com参照:https://www.densha-koukoku.com/whats

今回記載した価格は2021年度の価格になっており、契約内容によって金額は変わるので、あくまで目安として検討してみてください。

具体的な金額は、各鉄道会社に見積りをしてもらいましょう。

4.電車広告のメリット

電車広告の主なメリットは以下の5つです。

順に紹介します。

(1)視認性が高い

電車広告は、人の目線の位置にあることが多く、視認性が高いのが特徴です。

興味のない人からすると広告は邪魔者扱いされやすいですが、電車広告の場合、自然と視界に入る場合が多いため、不快な思いをさせづらい傾向があります。

また、乗車時間=広告時間となるため、利用者に何度も見てもらえる可能性が高いです。

特に、電車の利用者はリピーターが多いので、同じ人に反復的に見てもらいやすくなり、高い訴求効果が期待できます。

景色の一部として映り、広告の内容に対して悪い印象を与えることがほとんどないため、ブランディングとしても有効な手法です。

(2)ターゲット層を選べる

鉄道会社や路線ごとに広告を掲載できるため、ターゲット層を選べます。

費用対効果を高めるには、潜在顧客に対してアプローチすることが大切です。

集客を期待できるエリアに絞って広告展開できるため、効率良くプロモーションをすることができます。

(3)信頼度が高い

公共交通機関が許可したものしか掲載されないため、世間からの信頼度が高まります。

広告の中には胡散臭い内容のものもたくさんあり、悪い印象を抱く人も一定数いるものです。

しかし、電車広告は出稿してからチェックに通ったものしか掲示されないので、周りに対して安心感を与えることができます。

少なくとも広告を掲示しただけでマイナスのイメージを持たれることはないため、多くの人に受け入れてもらえるでしょう。

(4)購買活動に繋がりやすい

駅周辺に該当店舗があれば、電車広告を見た人がそのまま購買活動に至ることも少なくありません。

反復的に見てもらうことで、商品やサービスに対して興味を持ってくれやすくなり、生活圏内に店舗があれば、立ち寄ってみようと考える人も現れる可能性があります。

認知を目的に広告を出すのが一般的ですが、直接購買活動に繋がるかもしれないので、集客効果としても期待できるでしょう。

(5)リーチできる層が広い

電車広告は、駅の利用者を中心に幅広くリーチできます。

テレビCMなどのマスメディアではリーチできない層までアプローチできる点が魅力です。

性別や年齢を問わず、一度に多くの人を対象にプロモーションできるため、認知度を上げる上で効率的と言えます。

5.電車広告のデメリット

電車広告にはメリットだけでなく、デメリットもあります。

主なデメリットは以下の3つです。

順に紹介するので、基本的な知識として押さえておきましょう。

(1)情報が遅くなりやすい

電車広告は出稿してから掲載されるまでに時間がかかるので、発信できる情報が遅くなりやすいです。

鉄道会社から審査が行われたり、修正の指示が入ったりするため、すぐに広告を掲載できるわけではありません。

厳しい審査を通過する必要があるので、出稿したからといって必ずしもそのまま通過するわけではないので、タイムリーな情報を発信したい場合は、逆算してスケジュールを調整しましょう。

(2)他の広告に埋もれる可能性がある

電車広告の利用者はたくさんいるので、競合他社の広告に埋もれる可能性があります。

広告の掲載枠は限られており、人気の種類から埋まるため、必ずしも希望の部分に掲載できるわけではありません。

また、デザイン次第では、競合他社の広告にインパクトに負ける場合があります。

他の広告に埋もれないように、デザインを重視することが大切です。

(3)費用対効果が見えにくい

電車広告のデータを収集することができないため、費用対効果が見えにくい点が課題です。

交通広告全般でいえることですが、広告による効果を具体的に数値化することが難しいので、電車広告によってどれくらい効果があったのかわかりづらい傾向があります。

広告がどれほど効果があったのか調べるには、利用客に来店動機のアンケートをとり、広告の割合を計算することがおすすめです。

最後に

電車広告には、いくつもの種類があり、どの掲示方法を利用するかで費用がガラッと変わります。

掲示方法や掲示場所によっても宣伝効果が変わるため、広告を出す目的を達成できる種類を選ぶのがおすすめです。

視認性が高く、広告の信頼度が高いので、多くの人に対して効果的にリーチできます。

鉄道会社に見積をとってもらい、予算と相談しながら、ニーズにマッチする広告を利用しましょう。

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