目標管理ツールが注目される理由
「Objectives and Key Results」の略”OKR”は、目標管理方法のひとつとして注目を集めています。OKRを取り入れることによって「組織としての目標」と「個人としての目標」をつなぎ合わせ、組織そのもののチーム力を高めることできるといった考え方です。OKRでは、目標(O)を組織の上位から下位までブレイクダウンしつつ共有することや、綿密な進捗確認、コミュニケーションが不可欠になります。
目標管理ツールを取り入れるメリット
企業に目標管理ツールを取り入れることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
1.目標や進捗が明確になる
組織や個人の目標を明確化することで、ゴールに達するまでに必要な内容(業務や売上など)を把握することができます。そもそも目標管理ツールを導入していなければ、組織としてはもちろん、「個人としての目標も分からない」といった課題ことも考えられます。ひとつひとつの業務に意味を見い出すためにも、目標管理ツールを導入して、達成までに必要なことや進捗を確認することが大切です。
2.目標達成への意識が強まる
組織のチーム力が高まったり、目標達成までに必要なこと・進捗が確認できたりすることで、目標達成への意識の高まりが期待できるでしょう。
3.社員評価に活用することができる
目標管理ツールを導入していれば、その目標に対する個人の貢献度を見ることができるため、社員を評価する際にとても役立つツールだといえるでしょう。評価する人間の目では分からない業務への評価や、偏った評価をなくすことなど、正当な評価を行うことができます。
目標管理ツールを選ぶときのポイント
企業に目標管理ツールを導入するときは、全ての進捗を一括して管理できるシステムを選ぶようにしましょう。チーム全体が日常的に利用するのがOKRツールであるため、誰にとっても「分かりやすい(業務や進捗の管理がしやすい)」かつ「使いやすい」という条件が必須になります。一元管理ができるシステムの他に、操作画面がわかりやすいものを選ぶのもおすすめです。ただし、さまざまな機能をもつOKR専用ツールは、海外でのサービスが主流になっていることが多いため、日本語に対応していないものもあります。英語表記が使いにくい・意味が分からないとなればOKR管理が困難になってしまうため、日本語で管理できるツールを選ぶことがおすすめです。
目標管理ツールおすすめ29選
それでは厳選した目標管理ツールを紹介していきましょう。
Smart Company
個人での目標設定の段階から上司による承認や確認、上司との面談の記録、さらに組織(部署・企業全体)としての目標と連動した個人の評価など、目標の管理・運用に関するワークフローをシステム化するツールです。2000年に発売されてから今までの実績により培ったノウハウを集約していることで、様々な規模・業種・業態のマネジメントを支える基盤システムとして人材戦略に導入されています。設定した目標の進捗具合をチェックすることができるのはもちろん、目標に対して行ったアクションの履歴を記録・管理していくことによって、目標を達成するための計画から、必要な行動の実施、得た結果、これからの改善といったプロセス管理を実現。目標管理機能をはじめ、人事評価機能、キャリア管理機能、タレント分析機能、スキル管理機能など、人事業務に必要な機能を持つシステムです。
- 目標共有
- ◯
- 他ツールとの連動性
- ◯
- 進捗の把握
- ◯
- テンプレート
- ◯
- カスタマイズ
- ◯
- トライアル期間
- ×
- 導入実績数
- 180社以上
- サポート
- ◯(導入サポート/運用支援サポート)
HRMOS評価
MBO(マネジメント・バイアウト)やコンピテンシー評価などのさまざまな制度に対応した人事評価クラウドで、チームの目標設定や評価プロセスをサポートし、評価や考課に必要なスキル・給与などのデータをHRMOS COREで一元化するツールです。過去から現時点まで、目標を達成するために行った行動を可視化する評価データや目標の変更履歴、コミュニケーションの取り方など、全てを蓄積することができます。目標設定に加え、フィードバック内容を日常的に記録できる機能を備えています。
- 目標共有
- ◯
- 他ツールとの連動性
- ◯
- 進捗の把握
- ◯
- テンプレート
- ◯
- カスタマイズ
- ◯
- トライアル期間
- ×
- 導入実績数
- 33社以上
- サポート
- ◯(TEL)
Goalous
OKRの考え方をベースに、自発的かつチームに一体感をもたらしながら、さらには楽しいを作り出すことをモットーとして目標管理を行う独自の”GKA”によって、目標への活動プロセスを見える化するSNS型の目標管理ツールです。これまでに1,000以上のチームで導入されてきた実績を誇ります。運営もとによる組織改革セミナーも定期的に開催されており、経営者や人事、チームマネジメント・組織力を上げたい方に好評のようです。
- 目標共有
- ◯
- 他ツールとの連動性
- ◯
- 進捗の把握
- ◯
- テンプレート
- ◯
- カスタマイズ
- ◯
- トライアル期間
- ◯
- 導入実績数
- 1000以上のチームで導入
- サポート
- ◯(お問い合わせ窓口)
あしたのクラウド
個人が掲げた目標に対して目標設定者→評価者→承認者→管理者の順でコメント・承認をおこない”目標”を明確にし、目標を達成できたか個人の評価を記入たものに対して評価者〜管理者がコメントと評点を記入する目標管理ツールです。設立して間もない・評価制度が確立していない・従業員が少ない企業はもちろん、現状の評価制度に問題を抱えている・数千人規模の企業まで、幅広いニーズに対応することができます。資料請求から最短1週間ほどで利用開始できるため、スピード性にも優れているといえるでしょう。
- 目標共有
- ◯
- 他ツールとの連動性
- ◯
- 進捗の把握
- ◯
- テンプレート
- ◯
- カスタマイズ
- ◯
- トライアル期間
- ×
- 導入実績数
- 100社以上
- サポート
- ◯(お問い合わせ窓口)
HITO-Talent
総合人材サービス会社パーソルキャリアの人事部門と人事コンサルタントが設計し、実際に社員7,000人の運用を通してブラッシュアップしてきたツールです。人材データベースの管理項目数に限界がないため、カテゴリから情報項目まで、企業のニーズに合わせて設定を変更することができます。目標・評価・自己申告運用をはじめ、人材情報の一元化や可視化、人事施策の徹底、スキル管理など、さまざまな効果をもたらしてくれるでしょう。
- 目標共有
- ◯
- 他ツールとの連動性
- ◯
- 進捗の把握
- ◯
- テンプレート
- ◯
- カスタマイズ
- ◯
- トライアル期間
- ×
- 導入実績数
- 登録社員数の平均3400人
- サポート
- ◯(お問い合わせ窓口/TEL)
MBO Cloud
個人が決めた目標と成果をシステムを連携することで、人事での手間がかかる業務を大幅に削減し、効率的かつ適正な評価を可能にします。社員が入力した目標をもとに、上司が進捗状況を一覧で確認・承認・コメント入力・差戻しすることができるため、目標の共有も簡単です。また、各部門ごとの評価分析や調整から帳票の作成もおこなえるので、部門ごとの評価分布を確認することで評価ギャップのある組織を確認することができ、適正な評価をを実現します。
- 目標共有
- ◯
- 他ツールとの連動性
- ◯
- 進捗の把握
- ◯
- テンプレート
- ◯
- カスタマイズ
- ◯
- トライアル期間
- ×
- 導入実績数
- 要問い合わせ
- サポート
- ◯(お問い合わせ窓口/TEL/メール)
gamba!
目標や進捗具合を見える化し、良くない点を修正していくことで目標達成へのルートを明確にしていきます。営業自身の意識が高まる効果もあり、契約や売上などの”数字”に対する意識も変えられるでしょう。目標を管理する上で欠かせない日報機能も備わっており、SNSと日報を組み合わせたシステムを導入。コメント欄でリアルタイムで返答ができる他、いいねによる承認が可能です。日報を’面倒なもの”という認識から”楽しいもの”へと変えることを目的にしています。
- 目標共有
- ◯
- 他ツールとの連動性
- ◯
- 進捗の把握
- ◯
- テンプレート
- ◯
- カスタマイズ
- ◯
- トライアル期間
- ◯
- 導入実績数
- 要問い合わせ
- サポート
- ◯(Asana サポート窓口)
Perdoo
ドイツの企業が開発したシンプルさが特徴のOKR管理ツールです。目標の進捗管理はもちろんのこと、OKRの考え方に沿ったロードマップの作成や共有が可能となります。日本語対応していないというデメリットはあるものの、シンプルさからその利便性がマッチする企業もあるでしょう。海外ではAirbnbが導入していることから、OKRを採用するスタートアップやベンチャー企業などは、導入を検討してみるといいでしょう。
- 目標共有
- ◯
- 他ツールとの連動性
- 要問い合わせ
- 進捗の把握
- ◯
- テンプレート
- 要問い合わせ
- カスタマイズ
- ◯
- トライアル期間
- 要問い合わせ
- 導入実績数
- 要問い合わせ(Airbnbなどが導入)
- サポート
- ◯(お問い合わせ窓口)
最後に
組織としての目標、個人としての目標をつなぎ合わせることで、チームとしての力を高めることができるOKR。従業員に対して目標達成を意識づけたり、社員評価の際に活用したりするなど、目標管理だけでなく人事にまつわる業務を管理できるツールもあります。この記事でご紹介した目標管理ツールも含め、この機会にぜひ導入を検討してみてください。