【2024年最新!】CMの制作と放映にかかる料金とは?料金相場やCM制作と放映の料金を安くするためのポイントも解説

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CMは見た人に強い影響力を与えることのできる広告媒体の一つです。

しかし、CMを制作したり、実際に放映するときに発生する料金がどれくらいなのか分からないという方も多いでしょう。

そこで、本記事ではCM制作や放映・配信料の料金相場やCMの制作・放映を安くするためのポイントをご紹介しています。

ぜひ、参考にしてみてください。

目次
目次

CMとは?

CMとは、コマーシャルメッセージ(Commercial Message)の略で、日本語にすると「商業の伝言」という意味になります。

CMは商業放送中に行われる広告宣伝文句で、見たり聴いたりした人へ企業や商品、サービスのイメージを訴え、興味や購入の意欲を抱かせることが目的です。

CMでイメージするものとしてテレビCMを思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、実はテレビだけでなくラジオで流れている広告もCMの仲間になります。

テレビCMの種類

テレビCMは、タイムCMとスポットCMの2種類があり、それぞれ扱いが違います。

それぞれのCMの特徴を理解し、効果的にCMを流すことができるようにするための参考にしてみてください。

■タイムCM

タイムCMは、広告主が指定したテレビ番組の提供となり、その番組内で流すCMのことを指します。
特定の番組を視聴する層に強くアピールできるというところが特徴です。

ゴールデンタイムで視聴率の高い番組で流すCMはゴールデンスポットCMとして扱われており、効果が高い分料金が割り増しになっています。

CMの流せる時間は30秒で、スポットCMと比べて尺を長く確保することができます。

タイムCMのメリットとしては、

  • 特定の番組と時間にCMを流せる
  • CMを流す時間がスポットCMより長い
  • 番組のスポンサーとしてアナウンスされる

のようなことがあげられます。

■スポットCM

スポットCMはざっくりとした時間帯を指定して、時間内でランダムに流すCMのことを指します。
タイムCMのようにどの番組で流すのか指定することはできませんが、期間や予算を設定することができるので、期間限定でCMを流すという利用をすることができます。

番組を指定しないため様々な番組でCMが流れるので、幅広い層にCMを視聴してもらうことができます。

テレビCMの料金の仕組み

先述したように、テレビCMはタイムCMとスポットCMの2種類があります。

ここでは、それぞれのCMを放映する時にかかる料金の算出方法をご紹介します。
それぞれのCMで料金の算出方法に特徴があるので、放映にかかる料金が気になる方は確認してみてください。

タイムCMに料金の仕組み

タイムCMの放映料金は、「提供する番組」「放送期間」によって決まります

また、提供する番組が全国ネットで放送するのか、ローカルのみで放送するのかで料金は大きく変動します。

全国ネットで放送する場合は、キー局の系列局全てに放送されるので、キー局系列の他の地方局でもCMが放送されます。
一方、ローカルのみで放送する場合は、そのテレビ局が放送することができる地域にのみCMが放送されます。

【タイムCMの料金の算出方法】

1ヵ月単価×放送期間=タイムCMの放映料金

Ex.)2,000,000円×4ヵ月=8,000,000円


【1ヵ月単価を決める要素】

視聴率×放送エリア×提供表示の有無=タイムCMの1ヵ月単価

スポットCMの料金の仕組み

スポットCMの放映料金は、「出稿金額」「放送期間」「放送時間帯」によって決まります

また、スポットCMの放映料金は、「GRP(CMに対してどれだけ視聴者の接触があったのかの合計)」と「パーコスト」で決まります。

基本的には、獲得したいGEPを設定して料金を算出します。

【スポットCMの料金の算出方法】

GRP×パーコスト=スポットCMの放映料金

Ex.)150GRP×20,000円=3,000,000円

【GRP(世帯視聴率の合計)の計算方法】

視聴率×CM本数=GRP

Ex.)20%×12本=240GRP

【パーコストの料金の計算方法】
パーコストは、1%の視聴率を獲得するために必要な費用のことです。

GRPを発注送金額で割って算出することができます。

CMの費用対効果を高める|認知による間接効果とは

テレビCMの目的は認知を高めることであり、認知を高めることで間接的な効果を期待することができます。

CMの間接効果とは、CMを見て何らかの話題性が上がり、SNSなどで拡散されて興味を持った人が、目的達成の行動をするという効果です

テレビやラジオのCMで興味を惹くことはできても、直接購入や申込みに繋がることは少ないこともありますが、間接効果によって費用対効果を得られると考えましょう。

今では同じフレーズの音楽や言葉を何度も繰り返して、強い印象を与えるCMがあります。他にも面白いストーリー性のあるCMを流し、話題性を高める効果があります。

間接効果のメリットは、相乗効果です。例えば有名人を起用してファンの間で拡散され、その有名人がやっているから信頼できるなどで流入数が想定より上がります。

どんな会社であろうと検索や登録を促すという間接的な流入を意識しましょう。

CM制作の料金相場・内訳

CMで使う動画を制作する料金は、動画制作の段階ごとで発生します。

CMの尺の長さや出演者を起用するかしないかでかなり制作料金は変動します。

段階ごとにどれくらいの料金が発生するのか確認しておきましょう。


料金相場
企画・15秒のCMの場合:30,000円~ ・30秒のCMの場合:50,000円~ ・30秒以上のCMの場合:100,000円~
撮影200,000~800,000円 スタッフ1人当たり:15,000~20,000円
編集150,000~400,000円前後 1時間:50,000円
出演者の費用【有名タレントを起用】 ・年間契約の場合:40,000,000円~ ・1クール契約の場合:20,000,000円~

企画費

CMの内容を企画する際にかかる費用を企画費といいます。

CMは決められた時間内に、自社の商品・サービスをアピールしなければなりません。
そのために、どのようにアピールするのか企画段階で入念に考えておきましょう。

CMの仕上がりは商品・サービスの売れ行きを大きく左右します。
世間に受け入れられるCMの内容を企画しましょう。

企画費の料金相場は15秒のCMの場合30,000円~、30秒のCMの場合50,000円~、30秒以上のCMの場合は100,000円~と、CMの時間によって料金は変動します。

撮影費

CMを撮影する際には、撮影に必要な機材や撮影で施設などのロケ地に費用が発生します。
さらに、撮影をするスタッフの人件費も発生してきます。

機材はレンタルが多く、ロケ地に関してもスタジオを借りる場合には時間単位で利用料が発生することが多いです。

人件費はスタッフの技量で上下することがありますが、料金相場としてスタッフ1人当たり15,000~20,000円程度が相場になっています。

編集費

編集費は撮影をした動画を編集する際にかかる費用です。

編集作業はミキサーやエディターなどを行っていきます。

撮影した動画を編集するスタジオを使用する料金も発生するため、スタジオによって料金は様々ですが、1時間50,000円程度必要になります。

出演料

出演料は、タレントを起用した際にタレントに支払う料金のことです。

出演料はタレントの人気度や知名度によってピンキリですが、人気のタレントと契約すると、年契約の場合は40,000,000円~、1クールの契約の場合は20,000,000円~が料金の相場になります。

CM放送・配信料の料金相場

CMの放送料はCMを流す局によって大きく変動します。

また、制作したCMはテレビCMだけでなく、交通広告への配信も可能です。

ここでは、テレビCMの放送料の料金相場と交通広告の配信料についてご紹介します。

それぞれの放送方法の料金相場の参考にしてみてください。

テレビCMの放映料金の相場

テレビCMはCMを放送するために、テレビ局に放送料を払う必要があります。

放送料は放送される地域によって異なったり、放送する時間帯やCMの内容、番組の視聴率によっても料金は変動してきます。

放送局料金(15秒あたり)
関東エリア(地上波)300,000~1,000,000円/回
関東エリア(独立局)25,000~40,000円/回
関西エリア(地上波)40,000~250,000円/回
関西エリア(独立局)15,000~45,000円/回
全国BS系50,000~100,000円/回
全国CS系18,000~35,000円/回

テレビCMは放送されるごとに数万~数十万円程度の放送料が発生します。

CMの制作料金とあわせて、ご紹介した放送料が発生してくることを頭に入れておきましょう。

交通広告の配信料金の相場

制作したCMは交通広告で配信することも可能です。

タクシー広告の掲載期間は、すべて1週間となっています。

東京のタクシーは、地方のタクシーに比べてタクシーの台数が多くなるため、表示回数(インプレッション数)は増えますが、広告料金が高くなってしまいます


形式想定表示回数枠数広告料金と再生単価
東京版タクシー最大60秒 音声あり180万回1枠6,500,000円[3.6~5.5円/回]]
最大30秒 音声あり150万回5枠4,500,000円[3~4.5円/回]
80万回10枠2,500,000円[2.8~3.3円/回]
地方版タクシー最大60秒 音声あり12万回1枠600,000円[5円/回]
最大30秒 音声あり10万回5枠400,000円[4円/回]
8万回10枠200,000円[2.8~3.3円/回]

タクシー広告のような、交通広告の特徴として、配信エリアや配信の時間帯によってターゲットが明確になるということがあります。

平日は通勤や移動の際にビジネスマンの方が多く利用する傾向があったり、土日祝はファミリー層などが利用する傾向があります。
このように、配信するエリアと時間帯を絞ることで、誰に向けて配信するのかが分かりやすいメリットがあります。

CM制作を依頼する際に伝えるべきこと

CM制作を依頼する際には、以下の5つを伝えましょう。

  • CMを流す目的
  • CMを見てほしいターゲット
  • CMの大まかなイメージ
  • CMで強調するアピールポイント
  • CMを見た人が取ってほしい次のアクション

順に解説します。

CMを流す目的

伝えるべきことの1つ目は、CMを流す目的です。

CMを流す目的は、以下のようなものが考えられます。

  • 商品やサービスのPRをしたい
  • テレビCMで流せば話題となるから信用性を上げたい
  • 知名度を上げて会社に興味を持ってほしい

目的を明確にしておけば、制作会社も大まかなイメージが可能です。CMを流す効果を実感するためには、目的が達成できているかを知る必要があります。

何を達成すべきかを、第一に考えてください。

CMを見てほしいターゲット

伝えるべきことの2つ目は、CMを見てほしいターゲットです。

ターゲットとは、自社の商品やサービスを一番に知ってほしい人物です。その人物の性別・容姿・性格・好きなものなどをイメージします。

その人物の興味を惹くCMを制作するのが効果的です。ターゲットを設定し、制作会社に伝えましょう。

CMの大まかなイメージ

伝えるべきことの3つ目は、CMの大まかなイメージです。

動画共有サイトなどで、過去に放送されたCMを検索してみるのも一つの方法です。過去のCMを参考に、こんな感じで作ってほしいと制作会社に伝えましょう。

CMで強調するアピールポイント

伝えるべきことの4つ目は、CMで強調したい商品やサービスのアピールポイントです。

CMは短い時間の中で、効果的に見た人へ印象付けなければなりません。商品やサービス内容を長くわかりやすく説明していては、終わってしまいます。

一番伝えたいことを全面に押し出すのがCMなので、アピールポイントを考えておくと話がスムーズです。

CMを見た人が取ってほしい次のアクション

伝えるべきことの5つ目は、CMを見た人が取ってほしい次のアクションです。

CMは間接的な効果を狙うのが重要です。

次のアクションとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 自社のWebサイトを検索してほしい
  • アプリに登録してほしい
  • キャンペーンに参加してほしい

制作会社は次のアクションに繋がるような印象のCMを作ります。CM制作会社の実績を見て、効果的なものが作れるか確認しましょう。

CMの制作・放映の料金を安くするためのポイント

CMを制作したり、放映するためにかかる料金はなるべく安く抑えたいと考える方が多いのではないでしょうか。

ここではCMの制作・放映の料金を安くするためにできることをご紹介します。

CM制作や放映を検討中で料金はなるべく抑えたいという方はぜひ参考にしてみてください。

CM制作のスタッフや撮影機材を自社で準備する

CMを撮影する際に実写での撮影をするとなると、出演者やカメラマンなどのスタッフ、撮影機材は必ず必要になるため、費用が発生します。

しかし、出演者を社内の人で補ったり、撮影機材を自社で準備することができれば、その分の料金を抑えることが可能です。

できる範囲で自社で準備できるものは準備しておくことは、料金を抑えるためにおすすめです。

撮影期間を短くする

CMを撮影する際にタレントを起用したり、撮影機材や撮影場所を借りたりする場合は、できるだけ撮影期間を短くすることで、出演料やレンタル料などを抑えることができます。

撮影場所を選ぶ際に、天気に左右されない場所を選ぶことも撮影期間を短くするために大切なポイントです。

CMの内容を静止画にする

CMの内容を静止画にすることによって、CMの制作料金を抑えることができます。

動画で使用するコンテンツを写真や画像にして、スライドショーのようにすることで、撮影に必要なスタッフの人数を減らすことができ、機材も少なくすますことができます

使用するコンテンツをフリー素材や自社で用意したものにすることで、さらに料金を抑えることができます。

ローカル局で放映する

ローカル局で放映することで、放映料の費用を抑えることができます。

関東圏の地上波でCMを放映すると、1回で300,000~1,000,000円ほど放映料がかかってきます。
しかし、関東圏のローカル局で放映を行うと、1回25,000~40,000円ほどで放映料を抑えることが可能です。

「放映したのに想定していたより効果が出なかった」のようなリスク回避や、「テレビCMでどれくらいの効果が得られるのか試してみたい」というようなときは、ローカル局で放映を開始してみるのも選択肢の一つです。

ネットCM(ネット広告)であれば低予算で流すことが可能

予算面でテレビCMを依頼するのが難しい場合、ネットCM(ネット広告)を検討してみてください。

ネットCMのメリットは、クリックされてCMが流れると料金が生じる成果報酬型なところです。何回クリックされて見てくれたかというのがわかり、データ分析も可能なところもメリットです。

効果が数字で示され、制作会社にも改善点を伝えられます。

動画編集も自社で行うことで、さらに費用を抑えられます。商品やサービスを熟知した社員同士で制作が可能です。共通認識もあるので円滑なコミュニケーションやアサインができます。

また、動画制作のノウハウも積めるので、新たな戦略を考案できます。

テレビ広告の費用対効果について

テレビ広告の費用対効果は、企画費や撮影費などのコストに対して実際にテレビ広告でどのくらい売上が増加したかを指すもので、広告を打つ番組や時間帯、曜日などによって変動するのが特徴です。

テレビ広告は一般的に多額の広告費を支払うため、どのくらい効果が出ているのか気になるかもしれませんが、テレビ広告は費用対効果を測るのが難しい施策です。

インターネット広告であれば、クリック数やコンバージョン数などからサイトにアクセスした人数、購買に至った人数、サイト経由の売上といった情報を得ることができます。

一方で、テレビ広告は広告から発生するクリック数やコンバージョン数などといった効果を分析するための明確な数値を得ることができないので、費用対効果の測定が困難です。

しかし、テレビ広告の費用対効果を全く測定することができないわけではなく、参考程度の数値を確認・測定することはできます。

下記でテレビ広告の費用対効果を測定する方法について解説していきます。

テレビ広告の費用対効果を出したい方は、以下の記事もご覧ください。

https://pitta-lab.com/posts/414486

テレビCMの効果測定を行う方法とは?

テレビCMの効果測定を行う方法は、以下の通りです。

  • GRP測定
  • Webサイトへの流入数
  • 商品やサービスの購入時にアンケートを取る
  • 差分分析

ただし、これらの方法は正確な数値を求めるものではないので、あくまである程度の数値を測定する方法であることに注意してください。

それでは、テレビCMの効果測定を行う方法についてご説明しましょう。

GRP測定

GRPとは「延べ視聴率」のことであり、特定の期間中に地域内で放送されたテレビCMの世帯視聴率の合計を割り出す方法です。

複数の方法の中でもオーソドックスな方法で、主に広告業界で広く使われています。

たとえば視聴率が7%の時間帯に5本、視聴率が4%の時間帯に6本のCMを流した場合、「7×5+4×6=59GRP」となります。

GRPが高いほど、視聴率の高いテレビ番組でより多くCMが放送されたという意味になり、このGRPを活用することで、いつ、どの番組でCMを放送するのが効果が高いかを判断することが可能です。

このように特定の時間帯に放映したテレビCMの効果測定を行う場合、放送局が決めた時間枠に放映するスポットCMに向いています。

Webサイトへの流入数

単にテレビCMを放映するのではなく、Webサイトと連携する方法もあります。

WebサイトとテレビCMを連携させることによって、テレビCMを放映した後にWebサイトへの流入数が変化すれば、テレビCMによって効果が得られたものだと言えるでしょう。

後はWeb解析ツールを使ってどのくらいの流入数があったのか、テレビCMを放映した時間帯ごとにWebサイトのセッション数が分かります。

商品やサービスの購入時にアンケートを取る

ユーザーが商品やサービスを購入した時にアンケートを取ることでテレビCMによる効果があったのかがある程度分かるのがポイントです。

商品やサービスを購入した時にアンケートを取る場合、「購入された商品やサービスをどこで知りましたか?」「何をきっかけに購入しようと思いましたか?」などという設問を用意します。

そこでユーザーがテレビCMを見て購入に至ったと回答した場合、集計結果でテレビCMだと回答したユーザーが多いほどテレビCMによる効果が高いと言えます。

差分分析

差分分析とは、テレビ広告を打っていない状態とテレビ広告を打った状態でどのくらい売上が伸びたかを測定する分析方法です。

実際に広告で増加した売上をテレビ広告にかかったコストで割り引くと、売上を伸ばすためにはどのくらい投資すれば良いかわかるようになります。

この情報をもとに、広告にかける予算をどのように設定するか、広告の効果を最大限に活かすための戦略を立てる際に役立つ情報となります。

最後に

本記事では、CMの料金相場や料金の仕組み、安くするためのポイントについてご紹介してきました。

CMは制作料金と放映料で構成されており、動画の内容やキー局で放映するのかローカル局で放映するのかで料金は大きく変動します。

CMを見てほしいターゲットは誰なのか、どれくらいの予算が使えるのかなどを踏まえてCMを制作・放映してみてください。

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