採用サイト制作の費用相場と理解するための重要なポイントについて

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採用サイトを自社で制作する場合にはほとんどコストはかからないかもしれませんが、制作会社というプロが制作した採用サイトと比較すると見劣りしてしまう可能性が高いでしょう。当然ながらプロに外注した方がクオリティの高い採用サイトになりますが、そこには必ずコストが発生します。採用サイト制作に関して生じる費用の算出方法や相場などについて解説します。

目次
目次

1.採用サイト制作の相場・料金の算出方法

採用サイトはデザインと使用する素材によって制作費用が大きく異なります。こだわったデザインの採用サイトは魅力的に映りますが、その分費用もかかることが一般的です。動画・写真・テキストなどの素材もどれを使うのか、によって印象が大きく変わるとても重要なファクターです。

こうした素材を自社で用意すれば安く済むかもしれませんが、他社と差別化するためにはプロのカメラマンが撮影した写真などを使用する、ということになればやはり費用が嵩みます。また、最近は採用サイトのスマホ対応も常識になりつつあります。若年層をターゲットにした採用を考えているのであれば、通常の採用サイトとは別にスマホ対応のサイト(モバイル最適化)を用意することも不可欠でしょう。

ただし、モバイル最適化には別途費用が発生します。つまり、採用サイト制作の相場・料金はホームページ内の仕様によって決まる、ということになります。

2.採用サイトの規模別の制作費用の相場

採用サイトは規模によって制作費用が異なります。外注する場合の規模別の制作費用の相場は以下の通りです。

大規模なサイト

ボリューム

20ページ以上

コンテンツ

・オリジナル原稿や取材が必要なコンテンツ

・動画の埋め込みなどのリッチコンテンツ

・コンテンツを更新するためのCMSの活用

・求人応募フォームや応募者管理システムなどの設定

デザイン

オリジナルのデザインを制作・使用

制作期間

   2~3ヶ月くらい、ただしボリュームによってはそれ以上    

制作費用の相場

100万円以上

採用サイトの制作に100万円以上かけられれば、かなり思い切ったことまでやれるので訴求力高い採用サイトを作り上げることが可能になるでしょう。

中規模なサイト

ボリューム

15~20ページくらい

コンテンツ

オリジナルの原稿や取材が必要なコンテンツ

デザイン

オリジナルデザイン

(ただし、デザインの一部にテンプレートを使用、

 あるいは同一レイアウトの流し込みによってコストを抑制できます) 

制作期間

1~2ヶ月くらい

制作費用の相場

50~100万円くらい

中規模なサイトでは制作費用の相場には幅があるので、予算に合わせてある程度はやりたいことをやれるはずです。また、コスト抑制のためにフリーランスに依頼することもひとつの方法です。

小規模なサイト

ボリューム

10ページくらい

コンテンツ

最低限のコンテンツ

デザイン

  オリジナルデザインとデザインテンプレートの一部利用の組合せ  

制作期間

2週間~1.5か月くらい

制作費用の相場

10~50万円くらい

小規模な採用サイトを制作する場合には、原稿・素材に関して取材を受けることができないのでクライアント側で用意する必要があります。

3.なぜ費用が異なるのか?価格差が生じる理由とは

採用サイトの制作費用に価格差が生じる理由は、コンテンツの制作費用に差があるからです。オリジナルのデザインを使用して採用サイト全体を構築して、取材を実施してインタビュー記事や動画コンテンツの制作まで担う場合の制作会社の料金は当然ながら高額になります。反対に、CMSのテンプレートを使うような制作会社の料金は比較的低額で、インタビュー記事の作成などは、原則として、クライアント側に任せる場合が多いと思われます。

ただし、費用に応じてコンテンツの見せ方を工夫することもとても重要なので、多額の費用をかければよいというものではないことも理解しておく必要があります。いかにコストを抑えて訴求力の高い採用サイトにして訴求力を向上させるのか、がポイントになります。コスト抑制については「6.なぜ採用サイト制作に注力する必要があるのか(1)採用にかかるコストを抑制できる」で後述します。

4.採用サイト制作会社の料金・費用の具体的な事例

採用サイト制作会社の料金・費用の具体的な事例として、フリーランスの料金表・小~中規模の制作会社の料金表・大手の採用サイト制作企業の料金表・採用サイトの構築ツールの料金表・採用サイトと連携可能な管理ツールの料金表についてご紹介します。

(1)フリーランス

フリーランスに採用サイトを最初から最後まで制作してもらう事例はそれほど多くはないでしょう。採用サイトのコンテンツは、インタビュー取材の実施、画像・原稿作成などの用意、など様々な作業が多岐にわたって必要になるので、独力で行うことが難しいからです。

つまり、採用サイト全体をフリーランスに制作してもらうことは困難ではありますが、採用サイトのデザイン・コーディングなどの部分的なタスクの場合にはフリーランスに対応してもらうことができるでしょう。このケースでは一般的なホームページ作成と同様の相場になると考えられます。

(2)小~中規模の制作会社の料金表

次いで、小・中規模の制作会社の特徴や料金を具体的事例を挙げてご紹介します。

株式会社スターラボ

特徴

ホームページ制作事業・Webプロモーション事業、加えて人材サービス事業なども運営・展開している東京都中央区の企業です。 ホームページの企画・設計から制作までを途切れることなく対応することができます。 グラフィックデザインにも対応することが可能で、ホームページなどの他の制作物も含めてブランディング支援にも対応可能です。さらに、各種ネット広告の運用もサポートしています。

料金

50~200万円くらい

株式会社ハイファクトリ

特徴

ホームページ制作・運営、Webマーケティングなどを展開している、東京都渋谷区と茨城県神栖市にオフィスを構える制作会社です。 ホームページ・採用ページ・ランディングページ・ECサイトなどの実績は1,000社を超える豊富な件数を誇っています。 化粧品・サプリメント・健康食品などの業界を主な取引先としており、クライアントの継続発注のリピート率は脅威の89.7%という高水準です。また、採用サイト制作に特化した「採用サイト制作ラボ」を運営しているので、Indeed・googleお仕事検索にも対応することが可能です。

料金

スタンダードプラン:198,000円~

ゴールドプラン:398,000円~

プラチナプラン:778,000円~

iREC

特徴

最短2週間で手軽に採用サイトの作成をすることができる採用サイト制作ツールで、とりわけ中小企業におすすめします。テンプレートが用意されているので誰でも取り扱いが容易で、大手の求人サイトであるIndeed・Googleしごと検索・求人ボックスなどと自動連携することが可能です。また、パソコンのみならずスマホにも対応しているので、Facebook・Twitter・Instagramなどとも連携可能なので、最大限にSNSを活用してアピールすることもできます。他社のサービスでは、月額費用だけでなく、オプション料金が必要になることもありますが、採用サイトの制作に必要な機能は標準搭載されているので、最安プランでもコストパフォーマンスには優れています。

料金

月額費用はどのプランでも29,800円ですが、初期費用はプランによって異なります。

ライト:5万円

スタンダード:20万円

プレミアム:30万円

(3)大手の採用サイト制作企業の料金表

次に、大手の採用サイト制作会社の特徴や料金を具体的事例を挙げてご紹介します。

株式会社ONE

特徴

1万社を超える導入実績を誇る、採用サイトの企画・デザイン・構築までをシームレスに提供可能な、東京都新宿区に本社を構える企業です。オーダーメイドプランの提供のみならず、テンプレートプランも準備しています。加えて、応募者の募集・対応・選考・入社などのそれぞれの業務を代行して請け負うサービスも展開しています。クライアントの要望に沿って様々な支援を依頼することが可能です。具体的なサービス内容は、オーダーメイド・テンプレートのどちらにも対応できるも採用サイトの制作、採用代行サービスの提供(別途、費用の 見積もりは必要です)、Googleしごと検索との自動掲載、アクセス解析を活用した運用・改善サービス、などです。

料金

テンプレートプラン:初期費用は5万円~、月額費用は 18,000円

オーダーメイドプラン:初期費用は40万円~、月額費用は都度見積もり

株式会社LIG

特徴

徹底的な分析力を武器にクライアントの魅力を抽出して、卓越したデザイン力で具現化することができる、東京都台東区に本社を構える採用サイト制作会社です。100名を超えるクリエイターが所属していて、トップページなどの制作力は高く評価されています。テキスト・画像などの修正が生じやすい部分はWordPressで作成しており、管理画面から修正しやすいように設計を行っています。具体的なサービスとしては、競合している他社の調査や市場分析を踏まえた戦略の提案、社員に対するインタビューの実施による自社の強みや社風の把握の実施、多数のクリエイターによる最適なクリエイティブの提案、などを挙げることができます。

料金

基本的には都度見積となっていますが、平均発注金額は3,00,000円~8,00,000円くらいとなっています。

株式会社ダトラが運営する「トル―」

特徴

「トルー」は採用サイトの制作から応募管理・運用まで一貫して対応することが可能な採用マーケティングのためのツールです。専任の担当者が採用に関する課題をヒアリングをしたうえで、初期戦略の設計サポートをしてくれるという頼りになるサービスが付いています。他社と比べると求人検索エンジンとの連携も多いので応募者数の最大化することを目標にすることが可能です。専任の担当者による支援、独自ドメインへの対応、LINE応募機能も利用可、Indeed・Googleしごと検索・などの5サイトとの自動連携、Indeedの広告運用代行(ただし、オプション)、などのサービスを提供しています。

料金

初期費用はどのプランでも同額の110,000円(税込)ですが、月額費用は以下のようにプランによって異なります。

・ライト:16,500円

・スタンダード:27,500円

・エンタープライズ:38,500円


また、サポートオプションとして以下のようなサービスも用意しています。

・サイト制作代行(私たちについて/社員インタビュー/制度・環境・文化/求人一覧(インタビュー 3 名分/求人制作 4 求人まで):20万円(税込22万円)/件

・写真撮影(首都圏・関西圏対応、その他の地域はご相談下さい、撮影時間 4 時間まで、カット数無制限、利用範囲無制限、データ納品、カット案のご提案は弊社サポートチームから提案します):15万円(税込16.5万円)/回

・制作代行(求人記事/インタビュー記事、採用サイトで特に大切な求人票とその効果を向上させる社員インタビュー記事を専門家である求人ライターがライティングします):8万円(税込8.8万円)/件

・CSV入力代行:5万円(税込5.5万円)/10件

・オンラインサポート(トルーの使用方法から応募者への対応方法・求人票の書き方までオンラインでサポートします):3.5万円(税込3.85万円)/月

・広告月次レポート(トルーとIndeed の応募者数の推移と訪問状況を詳しく報告して改善提案を行います):3.5万円(税込3.85万円)/月

(4)採用サイトの構築ツールの料金表

採用サイトを構築するためのツールも現在では多く利用されています。採用に特化したホームページを制作するためのツールなので細かい点にも配慮が行き届いているツールが好まれています。具体的な採用サイトの構築ツールの特徴や料金についてご紹介します。

engage

特徴

engageはエン・ジャパンが運営している、求人掲載・採用ページの作成、応募者管理や他社の求人サービスとの連携、などのすべてを無料で行うことが可能になる採用支援ツールです。無料で利用することができるという気軽さから35万社もの企業で導入されているツールです。

料金

利用料金は無料です。

Airワーク採用監理

特徴

Airワーク採用監理はリクルートが運営している、80種類もの豊富なデザインから好きなものを選ぶだけでほんの5分ほどで高品質な採用サイトを制作することが可能なサービスです。採用サイトを制作できるのみならず、求人情報の掲載・応募受付・応募者とのやり取り・情報管理など様々なことを行うことができます。作成した求人情報はIndeed・Yahoo! JAPAN・Googleなどに自動的に掲載できます。機能が充実しているにもかかわらず無料で利用できるのが大きなメリットです。

料金

利用料金は無料です。

採用係長

特徴

採用係長は株式会社ネットオンが運営しているサービスです。用意されている豊富なデザインテンプレートを使って採用サイトを手軽に制作することができるツールです。採用サイトの制作後には、Indeed・求人ボックス・Googleしごと検索・キュウサク・キャリアジェット・スタンバイという6つの求人検索エンジンと連携することが可能で、求人応募を一括で管理して効率化することもできます。

料金

利用料金は月額19,800円です。

(5)採用サイトと連携可能な管理ツールの料金表

これまでご紹介してきた中にも「トル―」や「採用係長」などのように採用サイトとも連携できるツールを紹介してきましたが、ここでは株式会社ヒューマネージが運営している「i-web」を紹介します。

i-web

特徴

i-webは、株式会社ヒューマネージが提供・運営している採用管理ツールですが、すでにリリースから20年以上が経過しているにもかかわらず、現在でも新たにリリースされることが多い採用管理ツール市場の中においても確固としたポジションに位置しています。リクナビ・キャリタス就活・CFNなど大手企業の採用サイトや適性検査と連携・連動可能な点が重要なポイントです。

料金

利用料金は月額75,000円です。

5.採用サイトの料金・相場を理解するためのポイント

採用サイトの料金・相場を理解するためのポイントとしては、コンテンツの構成・求職者が求めているコンテンツ・製作期間の目安はウェブサイト制作やホームページ制作も同様に考えて問題なし、の3点を挙げることができます。以下に詳しく解説します。

(1)コンテンツの構成

採用サイトのコンテンツの構成要素としては、会社概要・事業内容・募集要項・代表者あいさつ・社員紹介・選考フロー・応募ページ(お問い合わせページ)などを挙げることができます。会社概要・事業内容は会社のこれまでの歴史を記載した沿革や、メインで展開・運営している事業の内容はどのようなものか、どういったビジネスをしている企業なのか、ということを簡潔かつ明確に紹介しましょう。

募集要項には、応募者に対してどのような条件を求めているのか、採用されたらどのような勤務条件なのかを記載します。給与・休暇・福利厚生などに関してや研修体制についてなど、といった詳細なレベルまで記載することで安心して応募者はエントリーすることができるでしょう。

そして、どのような流れで採用選考が進むのかも説明しておきましょう。中途採用のケースでは各応募者によって採用フローが変わることも多々ありますが、新卒採用のケースでは一律に進行していくことがほとんどなので、必ず記載しておきましょう。

また、適性検査を面接前に実施するのか、面接は何回実施するのか、などについて応募後にどのようにスケジュールが進んでいくのかを伝えておくことによって、応募者が全体の流れを把握しやすくなるので、応募した企業に対して好印象を持つでしょう。

(2)求職者が求めているコンテンツ

上記で紹介したようなコンテンツは採用企業にとっては制作が必須のコンテンツだともいえますが、どうしても採用企業の目線でコンテンツを考えてしまいがちです。大切なポイントは求職者側の目線でそういったコンテンツが必要なのか、ということです。

例えば、新卒を対象にした求人サイトでは昨年新卒入社した社員を紹介してインタビューを掲載したり、反対に管理職の中途採用を目的にした採用サイトでは実際に管理職として活躍している中途採用者の紹介とインタビューを掲載する、など採用サイトの目的に応じて対応することが必要になります。

(3)制作期間の目安はウェブサイト制作やホームページ制作も同様に考えて問題なし

採用サイトの制作期間は、基本的には、他のホームページなどの制作期間と同じように考えて問題はないと思われます。採用サイトに特有のコンテンツ(社員の紹介ページなど)はありますが、例えば、会社の商品を紹介するために動画制作をするケースなどを考えると、採用サイトだからといってとても長い制作期間が必要になるというわけではありません。

6.なぜ採用サイト制作に注力する必要があるのか

なぜ多くの企業が採用サイトの制作に力を入れているのでしょうか。上述したように少子高齢化によって我が国の労働力不足が顕著なので優秀な人物を採用したい、ということも大きな理由のひとつですが、以下のようなポイントも挙げることができるのではないでしょうか。

(1)採用にかかるコストを抑制できる

採用には多くの人の手がかかるので、そのまま採用の仕事をハンドメイドで行っていると人的コストが膨大にかかってしまいます。応募者とのやり取りひとつを例に挙げても、応募者が在宅している時間帯に電話をかけて面接日時を決めたり、応募書類を郵送で送ってもらったり、とアナログな業務が大量に発生してしまうおそれがあります。

ところが採用サイトを活用すれば、面接日時の調整も応募書類の送付も採用サイト内で完結させることが可能になります。したがって採用サイトの制作は採用コストの抑制に寄与することが期待できます。

(2)収集したデータを分析して有効活用できる

採用サイトを通じて収集したデータを分析することで今後の採用活動でも有効に活用することが可能になります。応募者の属性(性別・学歴・住所・家族構成など)に基づいて、どのような人物が応募してくる傾向が高いのかを把握できるので、そういった人物像を想定して採用戦略を練ることができます。

(3)求人検索エンジンなどを利用した応募者数の増加を期待できる

求人サイト構築ツールの中には自動的に求人検索エンジンに求人情報を掲載できるものもあります。求人検索サイトへの掲載を人の手で対応していたのでは、迅速性に欠けるので、結果的に応募者の増加には繋がらない可能性が考えられます。反対に自動的に求人検索エンジンに求人情報を掲載できる求人サイトを構築できれば応募者数が増加することを期待できます。

(4)採用活動のスピードアップ

求人サイトを構築・活用することで手作業が大きく減るので、採用活動そのもののスピードが飛躍的に向します。

(5)内定辞退率の改善

応募者から評判が高い採用サイトを持つ企業は内定辞退者も減少すると考えられます。採用にこれだけ力を入れている企業であれば、社員を大切に育ててくれるだろう、という期待も高まり実際に入社を決めてくれる応募者の割合もアップすると思われます。

7.最後に

採用サイトを制作する場合には、採用サイト制作会社に依頼したり採用サイト制作支援ツールを利用したりする方法が考えられます。初めて採用活動を実施するケースではこれまでの成功事例がないのでどれだけ費用がかかるのかわからないような場合もあるかもしれません。

こうした企業には無料で簡単に求人票や求人サイトが制作できる採用サイト作成支援ツールの活用がおすすめです。ただし、予算に余裕がある企業の場合には採用サイト制作会社に外注してもよいかもしれません。


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