Webサイト制作におけるロゴの役割とメリットは?ロゴ作りのポイントも解説

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ロゴは企業やブランド、商品の顔ともいえるものであり、Webサイトへのロゴ設置には多数のメリットがあります。サイトの収益性を上げるためにも、効果的なロゴ作りが重要です。

この記事では、ロゴの役割やメリット、Webサイトに適しているロゴの種類やロゴの制作方法などを詳しく解説します。

Webサイトを制作するにあたってロゴを作ろうか迷っている方、どうやって作ったらいいか困っている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

目次
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ロゴが持つ役割

一般的にロゴとは、会社名や商品名、ブランド名、サービス名などを消費者に伝わりやすく図案化したものです。

会社やブランド、商品を象徴する「顔」でもあり、ホームページはもちろん印刷物や広告、商品パッケージなど、さまざまなものに使用されます。

ロゴには、競合との差別化と同時に、企業や商品を守る役割もあります。ロゴには著作権があり、他者が無断で使用することができません。

また、ロゴで商標権を取得すれば、他者が類似したロゴを使うことを防ぐことができます。そのため、企業が社名や商品、ブランド、サービスなどにロゴを施せば、偽造品や模造品などの防止にもつながるのです。

サイト制作でロゴを作るメリット5つ

Webサイトを作成する際にロゴを作ることで、以下の5つのメリットがあります。

  • 見た人の記憶に残りやすくマーケティング強化につながる

  • ロゴを通して理念を伝えられる

  • 従業員の意識統一に役立つ

  • ロゴ自体に価値が生まれブランディングに貢献

  • 公式サイトとして法的に守られる

それぞれわかりやすく解説していきましょう。

見た人の記憶に残りやすくマーケティング強化につながる

人は、文字よりもイメージ(画像)のほうが記憶に残りやすいとされています。

もちろん個人差はあるものの、文字を記憶する左脳に比べて、イメージを記憶する右脳の記憶力は10倍ほど高いともいわれています。

そのため、同じものを見たときでも、ロゴなしよりロゴありのほうが多くの人にとって印象に残りやすいのです。

また、Webサイトをはじめとした各種メディアや商品などにロゴを組み込むことで、視覚的な面から企業・ブランドイメージを確立することができます。

顧客に統一したイメージを印象づければ、広告活動のなかで有利に働きやすく、マーケティング力の強化につながるでしょう。

ロゴを通して理念を伝えられる

ロゴを作るときには、独自のデザインや色彩を通して、企業やブランドが抱える想い、理念、商品やサービスの特徴、ストーリーなどを表現します。

そのため、ロゴを通して顧客に企業のビジョンやアピールポイントを伝えることができるのです。

こうして作られたロゴにはアイデンティティがあり、顧客に強い印象を与えることができます。

従業員の意識統一に役立つ

実際にはロゴを最も目にするのは、顧客ではなく従業員です。日々の業務のなかでロゴを目にしたり、従業員全員が同じロゴを使用したりすることで、団結力や組織への帰属意識が育ちます。

組織の理念や価値観、ビジョンを従業員全員が共有することにより、コミュニケーションの円滑化にも役立つでしょう。

このように、ロゴは外部だけではなく内部にも働きかける力を持っており、インナーブランディングに役立ちます。ロゴが魅力的であればあるほど、その力は強くなるでしょう。

ロゴ自体に価値が生まれブランディングに貢献

企業やブランドの認知度が高まると、Webサイトや広告、商品などに施されたロゴが顧客の目に触れる機会が増え、やがてロゴ自体に価値が生まれます。

例えば、有名ブランドがTシャツを販売したとして、ロゴがない無地のTシャツとロゴが入ったTシャツとでは、後者のほうが高い人気を集めるでしょう。

ロゴがあるだけでその商品を選ぶ理由になり、競合との明確な差別化に貢献します。

さらに、価値のあるロゴなら「あのロゴのアイテムが欲しい」「あのロゴを身に付けたい」というようなファン心理が生まれます。

顧客をファン化することで、リピート購入、口コミ拡散、あわせ買いなども発生し、客単価のアップにつなげられるのです。

公式サイトとして法的に守られる

すでに説明済みのように、作成したロゴには著作権があり、申請すれば商標権も取得できます。第三者によるロゴの無断使用は著作権・商標権の侵害となり、違法行為です。

具体的には「知的財産権の侵害」となり、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金または両方という罰則が科せられます(侵害行為が法人業務として行なわれた場合は、法人に対して3億円以下の罰金がさらに科されます)。

Webサイトにオリジナルのロゴを設置することは、サイトを公式サイトとして守ることにつながります。

ロゴを無断で使用している他サイトはもちろん、偽の販促品などを取り締まることもでき、企業やブランドのアイデンティティの保護と独自性の確立をサポートします。

同時に、ロゴを制作するときは他社の著作権・商標権を侵害しないよう、細心の注意を払う必要があります。

ロゴ作成は優先度が高い

ロゴ作成にはある程度の手間とコストが発生するものの、企業(ブランド)としては作成するメリットは大きいといえます。

Webサイト作成にあたってロゴを作ろうか迷っている担当者の方は多いかもしれませんが、ロゴはWebサイトだけではなく商品デザインなどさまざまなシーンで活用できます。

特に、長期的な展開も見据えるのであれば、ロゴを作って戦略的に活用するのがおすすめです。

「予算の関係でロゴを作るのが難しい」という場合もあるかもしれませんが、予算が限られているのであれば、Webサイトのコンテンツよりもまずはロゴ制作を優先するとよいでしょう。

なぜなら、サイトのコンテンツはあとからでも修正・変更できますが、ロゴは一度作ったら基本的に同じものを使い続けることになり、簡単に変更できないからです。

企業(ブランド)の顔であるロゴには、大きな価値と重要性があります。優先度を高く設定し、納得のいくロゴを作りましょう。

Webサイトにおけるロゴの種類5選

ここからは、ロゴの種類について解説していきます。代表的なロゴの種類は、以下の5つです。

  • ロゴタイプ(テキストロゴ)

  • シンボルマーク

  • ロゴマーク(テキストロゴ+シンボルマーク)

  • 頭文字をモチーフにしたロゴ

  • 紋章(エンブレム)

それぞれ具体例を挙げながら紹介するので、自分たちにはどのようなロゴがふさわしいかイメージしながら読み進めてください。

ロゴタイプ(テキストロゴ)

文字(テキスト)だけのロゴです。社名や商品名を使ったものが一般的で、名称を覚えてもらうのに有効です。

「読む」ことを重視したロゴであるためシンプルで視認性は高いものの、記憶には残りにくいという弱点があります。

長い名前よりも、短い簡潔な名前を持つ企業名・商品名・サイトなどで使用されやすいのが特徴です。

代表例としては、Googleやコカ・コーラなどのロゴが挙げられます。

シンボルマーク

企業やブランド、商品を象徴するシンボルで作られたマークタイプのロゴです。

「見る」ことを重視したイメージ(画像)ロゴなので、ぱっと見ただけで記憶に残りやすく、すぐに識別しやすいのが特徴です。ただし、社名や商品名などは覚えられにくい傾向があります。

具体例としては、Appleのリンゴマークや、Rolexの王冠マーク(通称オイスターマーク)などがあります。

なお、ロレックスのオイスターマークは「最高の品質だけを生み出す」という従業員に向けた想いを表現しているといわれており、インナーブランディングにも一役買っている例です。

ロゴマーク(テキストロゴ+シンボルマーク)

テキストロゴとシンボルマークを組み合わせたものをロゴマークといいます。

両者の良いところを併せ持っており、社名や商品名を覚えやすく、イメージが記憶にも残りやすいのが特徴です。

ロゴを作るときはテキストロゴとシンボルマークの両方を作っておくと、組み合わせてロゴマークにしたり、必要に応じて分けて使ったりと、さまざまな場面で活用しやすくなります。

ただし、商標登録の申請はテキストロゴとシンボルマークでそれぞれ必要になる点に注意が必要です。

さらに、ロゴマークにしたときにテキストロゴとシンボルマークの位置関係が複数ある場合も、それぞれ商標登録が必要になります。

代表的な例としては、Microsoft、adidas、ピザハットなどが挙げられます。

頭文字をモチーフにしたロゴ

商品や企業名の頭文字やイニシャルを意匠化し、シンボルマークにしたものです。

もともとある程度の認知度を持つ企業や商品で使われやすい傾向があります。

また、フルネームよりも頭文字のほうが顧客に伝わりやすい、浸透しているという場合にも採用されやすいロゴです。

頭文字やイニシャルをモチーフにすることでロゴ自体がシンプルになり、さまざまなメディアで使いやすいため汎用性が高いといえます。

異なる言語圏や文化圏にも適用しやすく、一貫したイメージを保ったまま多様な場面で使えるでしょう。

代表例としては、「M」を使ったマクドナルドや、「L」と「V」を組み合わせたルイ・ヴィトン、「7」を前面に出したセブンイレブンなどが挙げられます。

紋章(エンブレム)

紋章(エンブレム)をモチーフにしたロゴです。見た人に歴史や伝統、高級感を感じさせやすく、企業やブランド、商品にクラシカルな印象を持たせたいときに最適といえます。

ただし、紋章タイプのロゴはデザインが複雑化しやすいため、ロゴを作る際にはシンプルさを重視するとともに、現代的な感覚も重要です。

代表的な例としては、スターバックス、BMW、ワーナーブラザーズなどが挙げられます。

Webサイトではロゴマークがおすすめ

Webサイトにロゴを設置するのであれば、社名や商品名を覚えやすく、記憶にも残りやすいロゴマーク(テキストロゴ+シンボルマーク)がおすすめです。

Webサイトでロゴが表示される場所は多数あります。

例えば、ヘッダー(ページ上部)部分には横長に表示されるためテキストロゴが適している一方、ブラウザのタブや検索画面のアイコンでは正方形に表示されるためシンボルマークが適しています。

そのため、テキストロゴとシンボルマークを作成し、必要に応じてロゴマークとして使用したりそれぞれ分けて使用したりすることで、最大限に活用可能です。

また、ロゴマークはWebサイトだけではなくWeb広告を出す際にも活躍します。

Web広告には主体者の名称がはっきりとわかるロゴ(シンボルマークあるいはテキストロゴ)がないと広告審査を通過できません。

ロゴマークを作っておけば、その点もクリアできるでしょう。

Webサイトのロゴを制作する4つの方法

ここからが、Webサイト用にロゴを作る方法を紹介します。おもな選択肢としては、以下の4つがあります。

  • フリーランスに依頼する

  • デザイン会社に依頼する

  • ロゴ作成サービスで作る

  • ロゴ販売サイトで購入する

それぞれ詳しく解説します。

デザイン会社に依頼する場合の流れを知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。

関連記事:ロゴデザイン制作を依頼する方法とは?依頼の流れと依頼時の3つの注意点

フリーランスに依頼する

1つ目の選択肢は、フリーランスでロゴ作成をしている人に依頼することです。

フリーランスのデザイナーを探す際は、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングや、ココナラのようなスキルマーケットを利用すると便利でしょう。

フリーランスに依頼するメリットは、費用が安く仕事にスピード感があること、そしてコミュニケーションがシンプルなことです。

一方、依頼する相手によって成果物のクオリティにバラつきがあるため、デザイナー選びは慎重に行なう必要があります。

デザイン会社に依頼する

デザイン会社に依頼すれば、高いクオリティが期待でき、充実したサポートも得られます。一般的に費用はフリーランスより高くなるものの、信頼感と安心感があるでしょう。

デザイン会社というとその数は膨大ですが、なかにはロゴ専門の制作会社もあります。

ロゴ制作の実績豊富なスタッフが対応してくれるため、スムーズなやり取りと高品質な成果物を期待する方におすすめです。

ロゴデザイン制作にかかる費用を知りたい方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。

関連記事:ロゴデザイン制作の相場はいくら?納得のいく価格で依頼する4つのポイント

ロゴ作成サービスで作る

オンラインですべて完結するロゴ作成サービスを利用するのも、選択肢の一つです。

有料・無料問わずさまざまなロゴ作成サービスがあり、サービスによって使いやすさや作成できるロゴの種類・雰囲気などが異なります。

サービスを探す際には、ロゴに込めたい想いやイメージをある程度形にしておくとよいでしょう。

また、作成したロゴの利用範囲や条件もサービスによって異なります。気になるロゴ作成サービスを見つけたら、作成したロゴが商用利用可能かどうかを確認しましょう。

ロゴ販売サイトで購入する

プロがデザインしたロゴを購入できる、ロゴ販売サイトも多数あります。

好みのデザインやテイストのものを選び、文字や色を指定するだけで希望のロゴを購入できるので、今すぐにロゴが欲しい方におすすめです。

Webサイトのロゴを制作する際の注意点

ここからは、Webサイト用にロゴを制作するときに注意したいポイントを解説していきます。

デザインはシンプルにする

サイトのロゴを作るときは、複雑なデザインを避け、無駄がなく使いやすいシンプルなデザインを心がけましょう。

広告やアイコンで表示されるロゴはサイズが小さいため、複雑なデザインだと視認性が下がってしまいます。

また、シンプルなロゴは汎用性も高いため、仮に業務形態が変わるようなことがあってもそのまま活用できる可能性もあります。

加えて、幅広いターゲット層に好まれやすいのもシンプルなデザインのメリットです。

独自性・差別化を意識する

ロゴを作る際は独自性を意識しましょう。シンプルながらも、特徴があって目を引くものであれば、見た人の記憶に残りやすくなります。

また、色や形などを工夫して、競合他社との差別化にも意識を向けましょう。

著作権・商標権には注意

前述のとおり、第三者が無断で著作権・商標権のあるロゴを使用することは違法行為です。ロゴを作る際は、他社の著作権・商標権を侵害しないよう慎重になりましょう。

前述のとおり、ロゴデザインは複雑なものよりシンプルなデザインのほうがおすすめですが、シンプルにしすぎると他社のデザインと被りやすいので注意が必要です。

すでに同じようなロゴが存在しているかどうかを確かめるには、商標検索サイト「Toreru商標検索」が便利です。

ロゴの画像データをアップロードしたり、商標の読み方などを検索したりすると、商標登録されている既存のロゴから類似のものを調べられます。

適した色を選ぶ

色が人に与える影響は大きいものです。ロゴを作るときには、商品や企業の特徴、伝えたいことを意識して適した色を選ぶようにしましょう。

色が持つ意味や心理効果も考慮すると、より効果的です。

モノクロでも判別できるデザインを選択

ロゴ作りでは色選びの工夫も大切ですが、モノクロでも判別できるようにすることも重要です。

なぜなら、新聞広告などを代表に、ロゴがモノクロでしか表示されないケースもあるからです。

また、ロゴ入りの販促品をつくったときに、色数が多いと製造コストがアップする可能性があります。

ロゴ入りのグッズ展開などを考えているのであれば、あらかじめ色数を抑えてロゴをデザインするのも良い方法です。

適応性と耐久性を意識する

近年はモバイル機器の利用が増えていることから、モバイル・パソコン両方で視認性が高い、適応力を持ったロゴが求められます。

また、ロゴ自体がさまざまなサイズで表示されることから、拡大・縮小への適応性も必要です。

ロゴマークは企業の看板であり、基本的に長く使うものです。5年後、10年後も安定して使い続けるため、トレンドに左右されることのない耐久性のあるデザインにするとよいでしょう。

まとめ

企業やブランドにとってロゴには多数のメリットがあるため、Webサイトを作る際には併せてロゴも作ることをおすすめします。ロゴにもさまざまなタイプがありますが、顧客が目にしてすぐに覚えやすく記憶に残りやすいのは、ロゴマーク(テキストロゴ+シンボルマーク)です。

ロゴマークを作る方法はいくつかありますが、品質を求めるのであればロゴ専門の制作会社に依頼するとよいでしょう。本記事で紹介した注意すべきポイントに気を付けつつ、理想のロゴを作ってください。

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