新しい事業やサービスを始めるのを機に、ホームページ制作を検討している方も多いでしょう。ホームページは集客にも影響を与えるため、コツを押さえて制作することが重要です。
本記事では、ホームページが集客に与える影響やホームページ制作時のポイント、併せて知っておきたいSEOの概要や仕組みについて解説します。
これからホームページを制作する方はもちろん、すでにあるホームページの刷新を検討されている方も、ぜひ参考にしてください。
ホームページが集客に与える影響とその重要性
ホームページには、集客に影響を与える以下のような重要な役割があります。
- 1.ブランド認知が向上する
- 2.販売促進につながる
- 3.見込み客の獲得につながる
- 4.マーケティング効果が向上する
- 5.コストが削減できる
- 6.採用活動が有利になる
それぞれ、詳しく説明します。
1.ブランド認知が向上する
ホームページには通常、自社のブランドや製品・サービスに関する情報を掲載します。
ホームページを制作するおもな目的は、これらの情報提供により、自社に対する認知を高めることにあるためです。
それらの情報は結果として、企業としての信頼性やブランドイメージの向上につながります。
また、ホームページのデザインが与える印象も訪問者のブランド認知の向上につながります。
2.販売促進につながる
ホームページに製品やサービスの情報を掲載すると、人の目に触れる機会が増え、問い合わせの増加や購入意欲の向上が期待できます。
新商品やキャンペーン情報も併せて発信していけば、販売促進にも効果的です。
3.見込み客の獲得につながる
ホームページの訪問者がいきなり製品やサービスを購入してくれるケースは多くありません。
しかし、ホームページにコンバージョンフォームを挿入して、見込み客の獲得につなげることは可能です。
コンバージョンフォームとは、訪問者にホームページの目標に沿ったアクションを促すためのリンクなどのことです。
具体的には、「お問い合わせ」や「資料請求」などのフォームが挙げられます。
4.マーケティング効果が向上する
ホームページでは、さまざまなデータを収集することが可能です。
例えば、アクセス解析(どのような検索キーワードでどのページが閲覧されたか)や、リード獲得(どのくらいの訪問者が見込み客となったか)などのデータが挙げられます。
これらのデータから、ホームページにおけるマーケティングの効果を分析できます。
分析結果に基づいてホームページを更新していけば、より効果的な集客が可能になるでしょう。
5.コストが削減できる
ホームページには、広告・宣伝のコストを削減する効果が期待できます。
ダイレクトメールや折込チラシ、雑誌広告といった従来の手法に比べて、ホームページであれば広告コストが削減可能です。
6.採用活動が有利になる
ホームページによる認知の向上は、顧客のみならず人材採用にも効果を発揮します。企業やブランドとしての印象が良くなれば、価値を感じてもらえるようになるためです。
求職者の多くは、希望する業種の企業がホームページでどのような情報を公開しているのかをチェックしています。
親しみを感じられる内容や、メディアからの取材情報などを掲載すれば、採用活動が有利になるでしょう。
ホームページ制作における重要なポイント
集客に有利なホームページを制作するためには、7つの重要なポイントがあります。
- 1.ホームページのターゲットを明確にする
- 2.ホームページのゴールを決める
- 3.自社の強みを明確にする
- 4.競合他社と差別化できるものを探す
- 5.ターゲットに向けたコンテンツを作る
- 6.ホームページの効果測定と改善を繰り返す
- 7.最新の情報に更新する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.ホームページのターゲットを明確にする
ホームページ制作では、ターゲットの設定が大切です。「どのような人に閲覧してほしいか」を明確にしましょう。
具体的には、性別や年齢層のほか、消費動向の傾向などの属性をできるだけ細かく設定していきます。
こうしてユーザーのニーズを把握すれば、掲載すべき情報を絞り込めるため、ホームページの方向性を定めやすくなります。
2.ホームページのゴールを決める
ホームページは、ゴールを明確にしたうえで作り込んでいくことが重要です。
「資料請求を増やしたい」「商品の購入につなげたい」「人材を募集したい」などの目的によって、ホームページの方向性は変わります。
このとき、ターゲットが明確になっていれば、最終的に訪問者に起こしてもらいたいアクションも決まります。
反対に、ゴールが定まらないまま制作を進めてしまうと、ユーザーがアクションに迷い離脱してしまいやすくなります。[s13]
3.自社の強みを明確にする
ホームページでは、自社にしかない強みを明確に打ち出すことも重要です。
競合他社のなかには、自社と似たような商品を扱うケースもあるでしょう。ホームページの閲覧者は、すでにそのような情報を目にしているかもしれません。
そのため、他社と比べてどのような点に自社の強みがあるのかを、はっきりと訴求することが大切です。
また、訴求内容が明確なコンテンツのほうが、ユーザーの目にも留まりやすくなります。
4.競合他社と差別化できるものを探す
ホームページを集客につなげるために、競合他社のホームページも調査しましょう。
競合となるホームページが「どのような情報を発信しているか」「何を強みとして打ち出しているか」などを把握します。
そのうえで、内容や見せ方で差別化できる点を探しましょう。自社にしかない魅力的なコンテンツを用意して、集客につなげてください。
5.ターゲットに向けたコンテンツを作る
ホームページ制作では、訪問者の満足度を高める工夫が必要です。
自社の魅力をいくら伝えたとしても、求める情報がなければユーザーは離脱してしまいます。ターゲットが求めていると思われる情報は、できる限り網羅しましょう。
加えて、操作性や導線設計も重要な要素です。ユーザーのニーズを満たす有益な情報をしっかりと閲覧してもらうためにも、ナビゲーションやコンテンツはわかりやすさを意識して配置する[作成者17]
必要があります。
6.ホームページの効果測定と改善を繰り返す
集客のためには、効果測定に基づいて繰り返し改善していくことも重要です。
ユーザーの満足度や、思ったような結果が出ない要因がわかれば、改善点を洗い出してより良いコンテンツを作れます。
ホームページの効果測定は、「Googleアナリティクス」などの解析ツールを利用すれば行なえます。
より的確な効果測定のために、何を指標とするかをホームページ制作の段階から決めておくとよいでしょう。
7.最新の情報に更新する
ホームページは、定期的に更新しましょう。
更新が止まったままのホームページは、ユーザーの満足度を下げてしまう場合があるためです。
一度は興味を持ってくれたユーザーであっても、情報が古いとわかれば離脱してしまい、再訪問をしてくれないかもしれません。
このような事態を避けるにも、ホームページ制作時からコンテンツの更新が容易にできる仕組みを検討しておくとよいでしょう。
集客につなげられるホームページのデザインとは
ホームページのデザインは、集客を狙ううえでも重要な要素です。ここでは、ユーザビリティとデザインについて解説します。
ユーザビリティを意識する
ホームページによる集客を狙うには、離脱率を下げる工夫が欠かせません。そのためには、ユーザビリティを意識することが重要です。
ユーザビリティとはユーザーにとっての「使いやすさ」や「使い勝手」のことです。使いづらいホームページは離脱を招きやすくなるため、ユーザビリティの向上に取り組みましょう。
ユーザビリティを意識したホームページは、ユーザーに以下のようなメリットをもたらします。
- ストレスが低減される
- 短期間で目的の操作ができる
- 欲しい情報にたどり着きやすい
一方、情報を提供する企業側にも以下のようなメリットがあります。
- ホームページの効果を示す数値が改善される
- 売上アップにつながる
- ユーザーの定着が期待できる
ユーザビリティを意識したデザインとは
ユーザビリティを向上させるには、何を意識してデザインすればよいのでしょうか。
ホームページの第一印象は、訪問してから約3秒で決まるといわれています。よってまずは、第一印象が良くなるように意識しましょう。
その際には、ターゲットに合わせて雰囲気や色味を統一したり、有益な情報がどこにあるのかが一目でわかるようにしたりといった工夫が必要です。
「商品を購入する」「問い合わせる」「情報を見つける」など、ユーザーが目標を達成しやすいサイト構造を検討しましょう。
近年では、スマートフォンなどのモバイル端末でホームページを閲覧するユーザーが増えているため、レスポンシブデザインの採用も重要です。
レスポンシブデザインとは、どのような端末でも見やすくなるように、画面に合わせて自動的に表示を調整する仕組みのことをいいます。
また、ページの読み込みが遅いと離脱の原因になるため、表示速度を改善する施策も必要です。ページが表示されるまでの時間は、3秒以内を目指しましょう。
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ホームページで集客するなら知っておきたいSEOとコンテンツ戦略
ここからは、集客できるホームページを作るために知っておきたい、SEOとコンテンツ戦略について解説します。
- SEO対策とは
- SEO対策のポイント
- コンテンツ戦略とは
- 質の良いコンテンツの作り方
SEO対策とは
SEOは「Search Engine Optimization」の頭文字で、日本語では「検索エンジン最適化」といいます。
Googleなどの検索エンジンで検索した際に、自社のホームページが上位に表示されるよう対策することだと理解すればよいでしょう。
検索結果で上位に表示されれば目に留まりやすくなるため、多くのユーザーが訪れることが期待できます。
SEOのための施策は無料で始めることが可能です。また、具体的に行なうべき指標としてはGoogleの公式情報が参考になります。
“検索結果での存在感を高めるには、魅力的で役立つコンテンツを作成することが、このガイドで説明している他のどの方法よりも有効であると考えられます。”
引用:Google検索セントラル|検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
この説明から、ユーザーにとって有用なコンテンツを作ることが一番の対策になることがわかります。
SEO対策のポイント
ユーザーにとって価値のあるコンテンツとするために、情報をよく整理し、文章も読みやすくしましょう。
専門的な知識や経験に基づいた独自性のあるコンテンツであれば、よりユーザーのニーズを満たしたり悩みを解決したりできるかもしれません。
魅力的なコンテンツの発信を続けることで、読者は自然に集まってきます。
また、ホームページをWordPressで作るのも有効な手段です。
WordPressはCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の一種で、難しい設定を加えなくても、初期状態である程度SEOが考慮された設計になっています。
特別な知識が不要でありながら、ページの更新なども行ないやすいのが特徴です。
なお、基本的にSEO対策はある程度の時間と費用をかける必要があります。また、必ずしも狙いどおりに上位表示できるとは限らないことも念頭に置いておきましょう。
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コンテンツ戦略とは
SEOと混同されがちな概念として、「コンテンツ戦略」があります。
コンテンツ戦略とは、ビジネス目標の達成につながる良質なコンテンツを作っていくための戦略のことです。
コンテンツを活用して売上アップにつなげる「コンテンツマーケティング」のために、どうやってコンテンツを作っていくか考えることだと理解すればよいでしょう。
これは、企業のブランディングのためにも大切なことです。
コンテンツ戦略においても、質の良いコンテンツの作り方が重要である点はSEOと変わりがありません。
ただし、SEOが検索エンジンからホームページへのアクセスを狙う施策であるのに対し、コンテンツ戦略はビジネス目標の達成(コンバージョンの増加)がおもな目的という違いがあります。
質の良いコンテンツの作り方
質の良いコンテンツを作るために必要な要素はさまざまです。
デザイン力、執筆力、企画・構成力のほか、読者に不利益を与えるような誤った情報をなくすためのチェック工程も重要です。
また、コンテンツの公開後に必ず成果測定を実施し、必要に応じて改善につなげることも良質なコンテンツにつながります。
この作業は、ビジネス目標の達成につなげるためにも大切です。
コンテンツは、公開のタイミングも重要です。月に何本公開するかなどを具体的に決めて、制作時間を確保しましょう。
また、コンテンツの発信媒体や方法についても検討してください。
例えば、新規顧客を獲得したいのなら、拡散力に長けているSNSを活用する、購入前の比較検討を行なっているユーザーを想定して、導入事例やお客様の声とともに発信するなどです。
適切な媒体や方法で発信することでより、大きな効果が期待できます。
なお、コンテンツ制作は、必ずしもすべて社内で完結させる必要はありません。必要に応じて外注も活用すれば、計画を立てやすくなるため活用しましょう。
まとめ
ホームページには、ブランドの認知向上や販売促進といった、集客に影響を与える重要な役割があります。集客に有利なホームページを制作するには、ターゲットやゴール、強みなどを明確にすることが大切です。併せて、ユーザビリティやデザインにも配慮しましょう。
また、集客のためにはSEOやコンテンツ戦略についても知っておく必要があります。質の良いコンテンツを自社だけで制作することが難しい場合は、外注も視野に入れて検討してみてください。