企業信用調査会社を利用するメリット
企業信用調査とは、企業の”金銭”に関する信用度の調査を指しており、企業としての取引リスクを最小限に抑えるための与信管理の一環として行う必要があります。
企業信用調査は下記のような方法のもと実施されることが多いです。
①社内調査:関係部署や担当者が持っている社内情報の調査を行う
②直接調査:電話・メール・FAX・訪問など直接的な手段のもと調査を行う
③外部調査:官公庁・インターネット・同業者から情報の収集を行う
④依頼調査:企業信用調査を第三者に依頼して調査を行う
企業信用調査を行うことによって仕入や販売代金の未回収リスクの軽減につながり、後払い(掛け販売)が多い企業間取引に安心感をもたらします。
新規取引を開始する際や、支払いについて信用度に欠ける場合は、企業信用調査会社に依頼して、相手先の状況を把握することをおすすめします。
企業信用調査会社を選ぶときのポイント
新規取引をするなど、”ある企業”を調査したい、またその際にどういった判断軸で会社を選べばいいか分からないと悩んでいる担当者も少なくないでしょう。
ここでは、企業信用調査会社を選ぶときに大切なポイントを4つご紹介していきます。
信用調査期間の目安を確認する
企業の信用を調査するには時間がかかるもので、目安としては最短7日(オプション料金として別途料金加算あり)〜約1ヶ月ほど必要になることが多いとされています。
調査対象の企業がある所在地によってはさらに追加で日数がかかるケースもあるため、情報がほしい日程(リミット)から逆算して、企業信用調査会社を選択することが大切です。
企業データの報告書が見やすいか
企業信用調査会社は基本的に、過去に行った調査から収集した企業情報を格納したデータベースを提供しています。
オンライン上で企業概要や過去の調査データなどを照会することができるため、直近に更新された最新情報の取得が可能です。
企業データの報告書では、企業概要をはじめ、倒産情報や海外企業の概要など、様々な情報を照会することができる(コンテンツによっては検索やダウンロードに別途費用発生するケースもある)ためデータの読みやすさという点もポイントになってくるでしょう。
特に企業信用調査は数字を含むデータが多いので、表やグラフが必須になります。あらかじめ、です。報告書のサンプルをもらって、表やグラフ・色使いなどを確認しておくことがおすすめ
総合or専門、どちらの信用調査会社か
企業信用調査会社には、地域や業種に関係なく総合信用調査会社によって一般的な信用調査ができる”総合的なもの”と、コストや利用条件が厳しい専門信用調査会社によって詳細な信用情報を得ることができる”専門的なもの”の2種類が存在します。
依頼する企業信用調査会社がどちらに該当するかについて、あらかじめチェックしておくようにしましょう。
海外企業に対応しているかもチェック
すでに海外企業との取引がある場合や、これから海外企業と取引を開始しようとしている場合は、海外企業に対応している企業信用調査会社であるかどうかの確認も重要です。
その際は、報告書が日本語表記か、英語(その他の外国語)表記かについても一緒にチェックしておくと効率的でしょう。
企業信用調査会社おすすめ25選
新規取引や企業の今後を見極める与信管理の一環として企業信用調査をする際におすすめの会社をご紹介していきます。
”信用調査といえば〜”という大手2社を含め、細かなニーズに応えくれる会社や海外対応できる会社をピックアップしているので、ぜひご検討してみてくださいね。
※比較項目表中の「レポート」とは国内・海外での企業調査レポートになります。
※記事中に登場するIT用語の補足は以下の通り。
アラームボックス株式会社
企業取引の重大なリスク回避
情報収集業務を大幅削減
与信判断のアドバイス付き
アラームボックスは、AIや与信審査のプロの目線を用いて、企業間取引に欠かせない与信管理業務を効率化させるクラウドサービスです。
取引の始まりから売掛金の回収まで与信管理に関わる全ての業務をアラームボックスなら安心して行うことができます。
新規取引先、既存取引先、取引を始める前の保証など要件に合わせて使用方法を変えることが出来るので、企業信用にかかわること全てに対応可能です。
導入企業数5,000社以上と数多くの実績もあるので、どんな業種業界でもまずはご相談されてみてはいかがでしょうか?
- 扱う企業の数
- -
- レポート
- ◯
- 365日対応
- 土日、祝日休み
- 無料トライアル
- ◯
- 海外対応
- ✕
- 所要日数
- 数秒から数日
- 与信判断
- ◯
- 実績
- 南都キャピタルパートナーズ株式会社、株式会社伊予銀行、auコマース & ライフ、株式会社エアトリ、日本ベンチャーキャピタル株式会社、H.I.F.株式会社、株式会社ヤギ、株式会社D&Mカンパニー、その他多数
株式会社帝国データバンク
新規の取引先や顧客の開拓・管理、信用度の調査のもと、”今”と”これから”をしっかり見極めるためのサービスです。
業績や業歴などから見る定量評価と、経営者の視点から見る定性評価などに加点と減点を反映した全9項目から総合的に評価する帝国データバンク独自の評点によって100万社以上の企業を分析しています。
企業のデータは調査員が実際に足を運んで入手したものであるため、ネットでは得られない情報のデータベースを得ることができるでしょう。
- 扱う企業の数
- 要問い合わせ
- レポート
- ◯
- 365日対応
- ◯
- 無料トライアル
- ×
- 海外対応
- ◯
- 所要日数
- 要問い合わせ
- 与信判断
- ◯
- 実績
- 明治3年創業、昭和62年設立の実績あり
エム・ユー信用保証株式会社
MUFGグループで培った審査ノウハウと最適な与信モデルを融合して的確でスピーディーに審査を行う信用保証会社です。
提携金融機関の利益を最大化できるよう、リスクと期待収益の可視化かつ最適化を図っています。
また、個人の調査にも対応しており、一人ひとりの取引状況や債務状況の変化など、途上与信モデルを用いて定期的に推奨与信額も提供してくれるのです。
※途上与信とは、本来第三者からの不正利用防止、利用者が利用金額をきちんと返済できるように使用しているかを確認ためであり、そのモデルを使用しています。
- 扱う企業の数
- 株式会社SMBCに準ずる
- レポート
- ◯
- 365日対応
- ◯
- 無料トライアル
- ×
- 海外対応
- ◯
- 所要日数
- 要問い合わせ
- 与信判断
- ◯
- 実績
- 要お問い合わせ
リスクモンスター株式会社
日本最大級の企業データベースと総合商社の与信管理ノウハウを組み合わせた調査によって、倒産実績に裏付けられたRM格付(約75万社の倒産実績に裏付けられた倒産判別に特化した格付けで、2000年12月のサービス開始〜約480万社もの膨大な企業を対象に倒産確率を算出・公表している実績のあるリスクモンスター独自の指数)、ASP(アプリケーションサービスプロバイダとは、アプリケーションソフト等のサービスをネットワーク経由で提供するプロバイダのこと)、クラウド、コンサルティングなど、各種サービスで与信リスク管理をサポートしてくれます。
- 扱う企業の数
- 約480万社
- レポート
- ◯
- 365日対応
- ◯
- 無料トライアル
- ×
- 海外対応
- ◯
- 所要日数
- 要問い合わせ
- 与信判断
- ◯
- 実績
- 法人会員数6,195(2019年3月末時点)
株式会社データ・マックス
平成6年設立、福岡を中心としたビジネスニュースや経営情報を発信し、健全な経営活動を支援・サポートする会社です。
九州地方の情報ネットワークに強く、取り引きを開始する上での判断資料や企業経営のリスク管理のために必要な情報を調査します。
事業歴や資本金の推移を知ることができる基本データをはじめ、事業目的や主力商品(サービス)の状況といった事業データ、土地所有の有無や投融資規模の状況などの設備データ、資金繰りの概況や財務諸表を見る経営データなど、様々な情報をスピーディーで的確な企業信用レポートにて開示してくれるのです。
- 扱う企業の数
- 100社以上
- レポート
- ◯
- 365日対応
- ◯
- 無料トライアル
- ✕
- 海外対応
- ✕
- 所要日数
- ✕
- 与信判断
- ◯
- 実績
- 建設、流通、政治等のデータを扱う
LBC
国内拠点網羅率99.7%(820万拠点)という日本最大級のデータベースを活用し、企業の資本関係や本社・事業所関係のグループ情報をもとに、保持顧客の発見と育成を支援する会社です。
既存の顧客分析・調査によって、RFM分析(顧客分析の一種であり、Recency (最近の購入日)、Frequency(来店頻度)、Monetary (購入金額ボリューム)の 3 つの指標で顧客をランク付けする手法)以外の視点から顧客像を可視化し、潜在的なポテンシャルの把握を実現します。
- 扱う企業の数
- 国内拠点網羅率99.7%(820万拠点)
- レポート
- ◯
- 365日対応
- ◯
- 無料トライアル
- ✕
- 海外対応
- ◯
- 所要日数
- -
- 与信判断
- ◯
- 実績
- 日本最大のデータベース(消費者9,500万件・企業情報820万拠点)
株式会社セイケイデータ
新規取引を行う上で欠かせない与信判断や取引先の支払能力を調べたり、不渡り・倒産情報・企業データ・適正チェックに必要な個人情報などのデータベースを即時検索したりするなど、会員限定で様々な情報を提供する会社です。
目まぐるしく変わる企業情報や経済情報をいち早く把握し、システム化を図ることでデータバンクの機能をフルに発揮させることで時代に即応したスピーディーな情報提供を実現しています。
- 扱う企業の数
- 企業情報:約30万件 不渡・倒産情報:約28万件
- レポート
- ◯
- 365日対応
- ◯
- 無料トライアル
- ×
- 海外対応
- ×
- 所要日数
- 要問い合わせ
- 与信判断
- ◯
- 実績
- 昭和48年創業の実績
三井物産クレジットコンサルティング株式会社
精度の高いMCC格付(三井物産のリスクマネジメント・ノウハウを基に、与信判断の基本情報をランキングしたもの)を主軸とした取引先与信管理によって、国内だけでなく海外企業まで与信管理がおこなえるサービスです。
取引先の情報収集から与信判断、定期的な見直しまでを明確な基準のもと、課題に対するソリューションとしてASP(アプリケーションサービスプロバイダとは、アプリケーションソフト等のサービスをネットワーク経由で提供するプロバイダのこと)を利用したワンストップ体制で効率的かつ効果的な与信管理を実現します。
三井物産のノウハウを凝縮した精度の高い与信判断で、ASPならではの利便性・迅速性・効率性を兼ね備えている上に、ASP以外でも企業データ(CSV、Excelなど)の提供やMCC格付まで可能です。
- 扱う企業の数
- 三井物産に準ずる
- レポート
- ◯
- 365日対応
- ◯
- 無料トライアル
- ×
- 海外対応
- ◯
- 所要日数
- 要問い合わせ
- 与信判断
- ◯
- 実績
- 10社以上
最後に
新規取引や既存の取引先の今後を見極める上で欠かせない企業信用調査。
データ分析・レポートの作成にかかる所要日数や海外対応の有無など、自社のニーズに合わせて依頼する会社を選ぶようにしましょう。
この記事でご紹介した企業信用調査会社も含め、この機会にぜひ導入を検討してみてください。
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