「動画制作のスケジュールを知りたい」
「動画制作にはどのような工程があるのか知りたい」
動画制作を検討している方のなかには、このような疑問を持っている方も多いでしょう。この記事では、動画制作の一般的なスケジュールや工程ごとにかかる時間を詳しく紹介します。動画制作にどのくらいの期間がかかるのか知っておくことで、依頼までの流れをスムーズに行なうことができます。実写動画・アニメーション動画に分けて、各工程・スケジュールを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
動画制作の一般的なスケジュール

動画制作の一般的なスケジュールを紹介します。
- 動画制作にかかる時間・スケジュール
- チェックにかかる時間・スケジュール
動画制作の一般的な流れは、企画→撮影→編集→納品です。
動画制作にかかる時間だけではなく、チェックにかかる時間も把握しておきましょう。それぞれ順に説明します。
動画制作にかかる時間・スケジュール
の動画制作にかかる時間は一概には言えませんが、大体1〜2ヶ月場合が多いです。動画制作の具体的なスケジュール例を下記にまとめました。
- 企画→3週間~1ヵ月
- 撮影→1日~1週間
- 編集→1週間~3週間前後
企画では「ヒアリング→提案→見積もり」といった、動画制作を発注する前の作業が含まれます。納得のできる動画を制作するためにも、企画はとても重要な段階です。
ヒアリングした内容をもとに、どのような動画にしていくのか提案を行ないます。具体的な納期や予算などもこの段階で話し合います。
撮影は1日で終わる場合もあれば1週間ほどかかる場合もあります。外で撮影する場合は天候にも影響されるため、さらに時間がかかるかもしれません。
編集にかかる時間は約1週間~3週間ですが、細かい技術を取り入れた手の込んだ動画だとさらに長い時間かかる可能性があります。
このように、動画制作には1〜2ヶ月ほどかかるため、配信したい日から逆算して余裕を持って依頼する必要があります。
チェックにかかる時間・スケジュール
動画制作のチェックにかかる時間は、お客様によってさまざまです。
動画制作のチェックとは、できあがった動画の確認チェックはもちろんですが、提案内容・見積もりの確認チェックも含まれます。
チェックに時間がかかってしまうとその分だけ動画制作にかかる時間も長くなってしまいます。
納期スケジュールどおり進めていくためには、決められた期限までにチェックして返答しましょう。
動画制作からチェックまで合わせてかかる時間は、1〜2ヶ月をみておくとよいでしょう。
動画制作会社に依頼するまでの流れ

動画制作に依頼するまでの流れを紹介します。
上記はすべて合わせて動画制作の企画とも呼ばれ、意図した動画を制作するためにとても重要な準備です。それぞれ順に説明します。
問い合わせをする
まずは、依頼する動画制作会社を決めます。気になる動画制作会社のホームページから問い合わせを行ないましょう。
動画制作会社はたくさんあるため、複数の会社に問い合わせをしてみることをおすすめします。
過去の制作実績を紹介してもらい、自分が制作したい動画のイメージが作れそうな会社を選びましょう。問い合わせへの対応の良さや返答までにかかる時間も比較することをおすすめします。
ヒアリングを受ける
動画制作を依頼する会社が決まると、制作会社からのヒアリングが行なわれます。
どのような動画を作りたいのか、目的・予算・納期などをなるべく具体的に伝えます。
意図する動画を制作してもらうためには、曖昧なイメージを伝えるのではなく、できるだけ細かい内容を伝えましょう。
実際に配信されている動画のなかから、完成イメージに近いものを動画制作会社に見せるのもおすすめです。
なお、まだ正式な依頼前のため、万が一ヒアリングの段階で相手と合わない・思っている動画が制作できなさそうと感じれば、断ることも可能です。
提案内容を聞く
制作会社は、お客様のさまざまな要望をヒアリングしたうえで、提案を行ないます。
提案書には、大まかなストーリー・動画の長さ・スケジュールなどが記載されていることが多いです。
要望に合っているか、スケジュールは具体的に記載されているかなどをチェックしましょう。
見積もりをもらう
最後に見積もりが提示されます。見積もりをしっかりとチェックすることは、後々のトラブルになるのを防ぐためにも重要です。
動画制作には人件費・企画費・諸費用などがあり、途中で追加費用がかかる場合もあります。
例えば、追加撮影やスケジュールが遅れた場合に追加費用がかかるのか確認しておきましょう。
また、無料での修正可能回数もチェックしておくと、追加費用がかかるのか判断材料になります。見積もりを確認する際には、追加費用についての項目があるかも併せて確認してください。
関連記事:
【2023年最新】動画・映像制作における見積書の見方とが?記載項目や費用を抑えるコツも解説
発注をする
制作する動画の内容とスケジュール、見積もりが確定したら、制作会社に発注します。契約書を交わしたあとは、制作がスタートします。
なお、契約書の内容などが原因で、契約締結に時間がかかる場合もあります。
制作日程に余裕がないと、締結の遅れが進行に影響を与えることもあるため注意が必要です。
スムーズに制作を開始するためには、発注が決まったら早めに依頼し、契約の締結を進めることが大切です。
動画制作会社に依頼するメリットとデメリット

動画制作を外注するからには、自社で制作するよりも多くのメリットを得たいところです。
ここでは、動画制作会社を制作会社に依頼するメリットと、併せて知っておくと良いデメリットについて説明します。
メリット
動画制作を外注する最大のメリットは、品質が担保しやすい点です。
動画の制作部門が社内にある会社はともかく、多くの会社はプロレベルの動画制作スキルを持ち合わせてはいないでしょう。
専門の制作会社に依頼することで、品質の高い動画が完成しやすくなります。
また、制作会社に依頼をすれば、自社内のリソースを大きく割かなくて済みます。忙しい業務の合間を縫って、自前で制作を進める必要はありません。
制作する動画にマーケティング効果を期待する場合もメリットがあります。
制作会社は動画制作のプロであるため、マーケティングにとって必要なノウハウも持っていることがほとんどです。
制作会社に依頼することにより、マーケティング効果も期待できる動画が制作しやすくなるでしょう。
デメリット
動画制作を外注すれば、その分のコストがかかります。
結果としてコストに見合ったクオリティを得られなければ、「社内のリソースを割いてでも自前で制作すればよかった」と後悔するかもしれません。
後悔しないためには、制作会社の選び方が重要です。
制作会社には、それぞれ得意とするジャンルがあります。制作する目的に応じて、自社に最適な会社を選びましょう。
動画制作を依頼する前に準備しておくこと

動画制作を依頼する前に準備しておくべきことがあります。
- ゴール・目的を決める
- ターゲットを決める
- 予算を決める
- 納期を決める
- 必要となる資料や素材を集める
- 参考動画を用意する
- 制作会社の実績を確認する
- 相場を確認する
それぞれ具体的に解説します。
ゴール・目的を決める
まずは、動画制作の目的・ゴールを決めましょう。動画制作の目的には、例として下記のようなものがあります。
- 商品を紹介する
- 新卒向けに求人をする
- 企業名やサービスの認知度を上げる
動画制作会社によって得意分野が異なるので、目的に合った会社を選ぶ必要があります。そのためにも、動画制作の目的・ゴールを決めておくことはとても重要です。
ターゲットを決める
動画制作にあたっては、ターゲットを明確にすることが重要です。動画の視聴者として、どのような人物が想定されるのかを具体的にしましょう。
そのためには、「ペルソナ」と呼ばれる架空の人物像を設定するのがおすすめです。ペルソナには、例えば次のような属性を与えます。
- 性別
- 年齢
- 住んでいる地域
- 家族構成
- 職業
具体的な人物像をイメージすることで動画のターゲットが明確になっていきます。その結果、動画内での情報の伝え方や、掲載先の媒体なども決まってくるでしょう。
予算を決める
次に動画制作にかかる予算を決めましょう。あらかじめ予算を決めたうえで、予算内で動画制作を行ないたい旨を制作会社に伝えましょう。
動画制作は見積もり以外に追加料金が発生することがあるため、予算を決めていないとトラブルになる可能性があります。
もし、予算を決めるのが難しいのであれば、作りたい動画のイメージを伝えたうえでどのくらい費用がかかるか確認しておきましょう。
納期を決める
次の準備は、納期を決めることです。納期を伝えておくことで、動画制作会社がスケジュールを組みやすくなるからです。
クオリティが高く納得できる動画を制作してもらうためには、余裕を持った納期を伝える必要があります。
動画制作では再編集や複数回の修正が発生する可能性もあるため、○月上旬といったように幅のある納期を伝えましょう。
必要となる資料や素材を集める
制作会社は、依頼元となる会社のサービス内容を最初から把握しているわけではありません。期待通りの動画を制作してもらうためには、適切な情報共有が必要です。
例えば、商品やサービスの資料を提供して、その特徴をしっかり理解してもらいます。ロゴやシンボル、イメージカラーなどがあれば、併せて共有しましょう。
これにより、会社として統一感のある雰囲気やデザインで、動画を制作しやすくなります。
参考動画を用意する
最終的なイメージの参考になる動画を用意しておけば、制作会社に要望を伝える際に役立つでしょう。
「これに近いものを作りたい」と伝えることで、制作に向けた具体的な話もスムーズに進みます。
ただし、テレビや映画で見るような魅力的な動画は、想像を超える予算を投じて制作されていることが少なくありません。
予算に見合った現実的なクオリティで、どうすればイメージに近いものを作れるかを話し合うことが大切です。
制作会社の実績を確認する
多くの制作会社が、これまでの実績を公開しています。実績を見れば、制作会社ごとのスキルやクオリティ、得意とするスタイルなどをある程度把握できます。
なかには、専門とする分野を持ち、特定のジャンルを中心に活躍している制作会社もあります。
実績の確認は、イメージどおりの動画を作る力があるか事前に評価するために重要です。
それぞれに異なる得意ジャンルがあることを理解して、自社のニーズに適した依頼先を選びましょう。
相場を確認する
料金も重要な判断基準です。特に動画の制作費は、クオリティにこだわると際限なく膨れ上がってしまいます。依頼先の制作会社の料金が相場に見合っているかどうかを意識して選びましょう。
相場に見合っているかを判断する手段としては、複数の制作会社から見積もりをとる方法があります。
依頼の候補先を複数社ピックアップしたうえで、料金を比較することが大切です。
ただし、1社ずつ見積もりを依頼すると、手間と時間がかかります。必要に応じてマッチングサイトを活用し、相見積もりをとりましょう。
関連記事:
【2024年最新!】動画制作費用の相場は?内訳やコストを抑える6つのポイントを解説!
制作会社を選ぶ際のチェックポイント

制作会社を選ぶ際のチェックポイントは、以下の5つです。
- 料金体系
- 制作実績
- 担当者との相性
- 制作体制
- マーケティングの知識
それぞれ詳しく見ていきましょう。
料金体系
明確な料金体系になっているかどうかは、制作会社を選ぶ際の重要なポイントです。
見積もりをもらったら、内容に曖昧な部分がないか確認しましょう。
このとき、基本料金に何が含まれており、どのような場合にオプション料金が発生するのかを確認しておくことをおすすめします。
動画制作では、完成までに複数回の修正が必要になるケースも少なくありません。修正回数に上限が決まっていると、超えた場合に追加費用が発生します。
最初の見積もりはリーズナブルに見えても、追加費用が繰り返し発生し、結果的に予算オーバーになってしまうこともあるため注意しましょう。
制作実績
制作会社のホームページには、過去に制作した動画が多数掲載されています。これらを参考にすれば、動画の品質がある程度把握できるでしょう。
どのようなジャンルの動画を中心に制作しているのか、実績数、実績ページの更新頻度などをチェックすれば、ある程度制作会社のレベルを推測できます。
また、依頼前に打ち合わせを行なう場合は、過去の制作物を見せてくれることがほとんどです。
その場でその動画の撮影方法や制作期間、受注金額などをヒアリングしておきましょう。
関連記事:
【2024年最新!】実績が豊富な動画制作会社のおすすめ12選!エアラビ方や費用を抑えるコツも解説
担当者との相性
最終的に納得のいく動画にするには、制作会社との綿密なコミュニケーションによる意思疎通が欠かせません。
依頼先の担当者との相性は、動画の仕上がりも左右することがあります。
例えば、以下の点について相性を確認しておきましょう。
- 話し方などの雰囲気が良いか
- レスポンスにスピード感があるか
- 的を射た回答がもらえるか
- 説明が具体的で確かな知識を有していると判断できるか
これらの点に問題がなければ、制作がスムーズに進めやすく、満足のいく動画が完成しやすいでしょう。
制作体制
動画の仕上がりは、制作体制による影響も受けます。そのため、制作会社がどのような体制をとっているのかを事前に確認するのも大切なポイントです。
例えば、撮影を必要とする動画の場合、所有しているスタジオがあり、撮影機材も充実している制作会社であれば、クオリティも期待できるでしょう。
また、再委託の有無についてもチェックしておくことをおすすめします。
近年では、クラウドソーシングなどを通じて個人のクリエイターにも仕事を依頼しやすくなりました。
制作会社のなかには、実際の制作作業を再委託先で行なっているケースもあります。
こうした制作体制の場合は、修正対応などレスポンスのスピードに影響がでたり、依頼するたびに仕事のクオリティが変わったりすることがあります。
マーケティングの知識
動画制作の目的は、単に綺麗な映像を作ることではありません。多くの場合は、効果的な広告を行ない、ビジネスに役立てることを目的としています。
完成した動画で本来の目的を達成させるためには、制作会社にマーケティングの知識があるかどうかをチェックすることも大切です。
マーケティングの知識が豊富な会社を依頼先に選ぶことで、最終的な目的に沿った動画に仕上がる可能性が高くなります。
関連記事:
【担当者必見】映像制作会社の比較方法と相場を解説!外注のメリットも解説
動画制作依頼後に注意するべきポイント

最終的に満足のいく動画にするには、制作を依頼したあとにも注意すべきポイントがあります。
- 最初のヒアリングで意図を明確に伝える
- 初稿チェックには数日かける
- わかりやすい修正依頼を心がける
- 絵にこだわりすぎないことも大切
上記のそれぞれについて、詳しく解説していきます。
最初のヒアリングで意図を明確に伝える
制作会社によるヒアリングは見積もり前にも実施されますが、正式に制作を依頼したあとは、より綿密な打ち合わせでヒアリングが行なわれます。
動画制作の目的やターゲットについては依頼前で一度説明していますが、この段階ではより踏み込んで説明します。
依頼前では話せなかった社内事情や制作に至った背景なども伝えておくと、より完成イメージに近づきやすくなることがあります。
また、納期や予算については特に重要なため、改めて伝えておきましょう。
なお、制作会社によっては、依頼後の打ち合わせに先立って「ヒアリングシート 」を用意してくれるかもしれません。
ヒアリングシートは、動画制作に必要な質問事項をまとめた資料です。
動画の内容や仕上がりを左右する重要な質問が記載されているので、一つひとつの回答を曖昧にせず、できる限り詳しく記入することが大切です。
初稿チェックには数日かける
最初にできあがった動画がそのまま完成となるケースは多くありません。心構えとしては、「必ず何らかの修正は必要になるもの」と考えておくのがよいでしょう。
実際に何回の修正が必要になるかは状況によりますが、修正回数が多くなれば、それに応じて完成までの期間も長くなります。
場合によっては、追加費用が膨らんで予算オーバーになってしまうかもしれません。
こうした事態を避けるためには、初稿の段階からしっかりとチェックすることが大切です。
ただ時間をかけて確認すれば良いというわけではありませんが、何度も修正を依頼せずに済むように、初稿チェックは数日かけるつもりで行ないましょう。
わかりやすい修正依頼を心がける
動画の修正を依頼する際は、意思疎通が大切です。うまく意図が伝わらなければ、期待どおりの修正にならないばかりか、かえって完成イメージから遠ざかってしまうかもしれません。
意思疎通がうまくいかないまま修正を繰り返すと、時間とコストが無駄にかかってしまいます。動画のどの部分を、どのように直してほしいのかを具体的に伝えましょう。
完成イメージに対して何が違っているのかを、しっかりと言語化して伝えることが大切です。
言語化するのが難しければ、手書きでも構いませんのでイラストを用意するのもおすすめです。言葉では表現しにくいニュアンスを、視覚的に伝えやすくなります。
絵にこだわりすぎないことも大切
動画制作においては、細部にこだわりすぎないことも大切です。
例えば、ある1コマに注目して、「このキャラクターのポーズが気に入らない」と感じることもあるでしょう。
しかし、動画の印象は特定の1コマに大きく左右されるものではありません。
特にアニメーションにおいては、一つの修正によって前後のコマの修正も必要になり、想定以上の作業量となることがあります。
ビジネスをふまえたマーケティングが動画の目的であるなら、1枚の絵に強くこだわるよりも、全体を見て効果的な仕上がりになっているかどうかを判断しましょう。
実写とアニメーションの特徴と使い分け
実写とアニメーションの大きな違いは、視聴者に対する「伝わり方」にあります。
この違いよってメリットとデメリットが違うため、両社の使い分けが大切です。
ここでは、実写とアニメーションの特徴とメリット・デメリット、それぞれの使い分けについて以下のように分けて説明します。
- 実写動画の特徴とメリット
- 実写動画のデメリット
- アニメーション動画の特徴とメリット
- アニメーション動画のデメリット
- 実写とアニメーションの使い分け方
実写動画の特徴とメリット
実写動画とは、実在する人物や商品・サービスなどを撮影した動画を指します。
実写動画のメリットは、リアリティがあり視聴者に「伝わりやすい」点です。採用動画や商品紹介動画などで特に利用されます。
実写動画のデメリット
実写動画のデメリットは、撮影のやり直しが難しいという点です。
例えば、撮影のやり直しをする場合、撮影に必要な人員やロケ地を改めて確保しなければなりません。
出演者が多いときは、スケジュールの調整にも時間がかかるでしょう。さらに交通費や宿泊費、食費・ケータリング費といったコストも追加で発生します。
撮り直しが増えれば、それだけ宿泊費や食事代などがかさみます。
こうしたデメリットを避けるためには、最初から「実写動画の撮影はやり直せない」と考えて、企画の段階からしっかりとイメージを固めておくことが重要です。
アニメーション動画の特徴とメリット
アニメーション動画とは、イラストや文字に動きを加えた動画のことです。
実在する人物や景色を映し出す「実写動画」とは異なり、複雑な情報でもわかりやすく整理して伝えることができるのが大きな特徴です。特に、学習動画や無形商材の商品紹介動画などで利用されるケースが多くあります。
アニメーション動画のデメリット
ビジネスを目的としたアニメーション動画には、活用しやすい素材やテンプレートが多数あります。
これらは比較的安価で利用できますが、多用すると差別化が難しくなるのがデメリットです。
とはいえ、すべてをオリジナルで制作すると、費用が高くなってしまいます。独自性のためにどの程度のコストをかけるべきか、検討が必要になるでしょう。
実写とアニメーションの使い分け方
制作する動画は、動画を通して実現したい目的によって使い分けることをおすすめします。
例えば、市場にありふれている有形商品の紹介であれば、実写動画を使用して、リアリティを追求し、他社商材との違いをアピールするのが効果的かもしれません。
反対に複雑なSaaS商材であれば、導入後の効果などをグラフやイラストを用いたアニメーションで表現する方法が適していることが多いでしょう。
どちらにせよ、目的に応じた「使い分け」を行なうことで視聴者により価値を伝える動画に仕上がるでしょう。
動画制作の流れ【実写】

実写動画は、会社案内や求人動画・商品紹介動画などにおすすめです。
実写動画制作の流れは以下の通りです。
- 企画(プランニング)
- 撮影準備
- 撮影
- 動画編集
- MA・ナレーション収録
- 納品
実写動画制作にかかる時間は1.5ヶ月〜3ヶ月ほどです。それぞれの工程について詳しく解説します。
企画(プランニング)
企画にかかる時間は3週間〜1ヶ月ほどです。企画では、絵コンテおよび字コンテシナリオ作成などを行います。企画の流れを下記にまとめました。
- キックオフ
- 字コンテシナリオ作成
- 絵コンテ作成
キックオフでは、納期やスケジュール・予算の共有を行ない、動画の方向性や構成案などを話し合います。
字コンテシナリオとは、動画制作の骨子になるもので方向性や訴求ポイント・動画の流れを決める工程です。
絵コンテとは字コンテシナリオに基づいて、ラフ絵を使って動画の流れを具体的にしたものです。経過時間にあわせてどのようなカットや演出が入るかを細かく指定します。
関連記事:
撮影準備
次に撮影準備に移ります。撮影準備ではキャスティングやロケハン・機材準備・衣装決めなどを行ないます。
撮影準備にかかる期間は約1週間ほどです。
キャスティングでは、社内スタッフを起用するのかプロの役者に依頼するのかで制作費用やスケジュールが異なります。
ロケハンとは、撮影場所の下見のことです。撮影の許可や撮影方法、必要な機材の確認も行ないます。
ロケハンを行う場合は、派遣するスタッフの人件費や交通費も動画制作の費用に含まれます。
撮影
準備ができれば、絵コンテや字コンテシナリオをもとに撮影を行ないます。撮影にかかる期間は約1週間です。
再撮影をしなくて済むように撮影日当日は、依頼者が立ち会うことをおすすめします。
立ち会うことでイメージどおりの撮影ができているか確認しながら進められるためです。
なお、屋外で撮影する場合は天候によって撮影日が変更になる可能性があります。当日の天気についても事前によく確認して撮影日を設定しましょう。
動画編集
撮影が無事に終わると動画編集に入ります。動画編集にかかる期間は約1週間~3週間です。
絵コンテをもとに撮影した動画の他ほか、写真やロゴをつなぎ合わせていきます。
動画ができあがったあとは、依頼者がチェックして修正がある場合はフィードバックします。チェックでは、映像だけではなくテロップの位置や色などの細かい部分もしっかりと確認しましょう。
「編集→修正→再編集」の流れを何度か繰り返しながら、納得のいく動画に仕上げていきます。
なお、納品後に修正を依頼すると追加費用がかかる場合や、無料で修正できる回数が決まっていることもあるため、修正に関する追加費用については事前に確認しておくことが大切です。
MA・ナレーション収録
動画編集が終われば、MA(音入れ)やナレーション収録を行ないます。
MA・ナレーション収録にかかる時間は基本的に1日です。
録音スタジオを借りてMA・ナレーション収録を行なうこともありますが、費用が高いため、通常は動画制作費用が300万円以上かかるような動画の場合に利用されます。
MA・ナレーション収録の際にはできるだけ依頼者が立ち会って行なうことをおすすめします。
その場でイメージ通りに収録されているか確認し、録り直しの対応もできるためです。
納品
動画制作のすべての工程が完了すれば、完成した動画が納品されます。最終確認を行ない、修正がなくなったら検収完了となったことを伝えましょう。
実写動画制作で気を付けたい点は、撮影の撮り直しがないようにすることです。
万が一撮り直しがあると、スケジュールが変更になり納期に影響するのはもちろん、機材やキャストなど追加費用がかかってしまいます。
気になる点は撮影日当日にその場で指摘して撮影し直してもらいましょう。
動画制作の流れ【アニメーション】

アニメーション動画制作の流れは以下の通りです。
- 企画(プランニング)
- イラスト制作
- アニメーション制作
- MA
- 納品
アニメーション動画制作にかかる期間は2週間〜2ヶ月ほどです。それぞれの工程について詳しく解説します。
企画(プランニング)
まずは、実写動画制作と同じく企画を行ないます。
動画のゴールや長さ・スケジュール・納期・アニメの種類・キャラクターの有無などを話し合います。
また、この段階で字コンテや絵コンテを作成します。
関連記事:
イラスト制作
イラスト制作ではキャラクター・背景などを作成します。イラスト制作にかかる期間は1〜2週間ほどです。
オリジナルで作成する場合と素材を購入して利用する場合があり、オリジナルの場合は費用が高くなり時間もかかります。
イラストができたらイメージと合っているか確認し、もし違っている場合はこの段階で修正を依頼しましょう。
アニメーション制作
イラスト制作ができればアニメーション制作を行ないます。アニメーション制作にかかる期間は1〜2週間ほどです。イラストをつなぎ合わせることで、イラストに動きを与えます。
アニメーション制作は、アニメーション動画制作のなかでも最も時間がかかる工程で、完成する動画のクオリティを左右する工程でもあります。
MA・ナレーション収録
アニメーションができあがったら、MA(音入れ)やナレーション収録を行ないます。MAは1日で行なわれることがほとんどです。
また、プロのナレーターによるナレーションや、BGMなどもこの段階で入れます。MAはスタジオ収録なので、依頼者は立ち会ってその場で修正を依頼するとよいでしょう。
納品
完成した動画が初稿として納品されるため、入念にチェックしましょう。
もし修正してほしい箇所がある場合は、この時点で依頼が必要です。検収完了後に修正を依頼すると、追加費用がかかります。
最後に

動画制作の全体的なスケジュールについて、工程ごとに詳しく解説しました。
動画制作にかかる期間は1〜2ヶ月ほどです。動画制作は実写動画とアニメーション動画に分かれ、使用目的によってどちらが適切かは異なります。
動画制作を依頼する場合は、目的・予算・納期を明確に決めたうえで、依頼する会社を選びましょう。
納得のいく動画制作を行なうためには、完成イメージにあった動画制作会社を選ぶ必要があります。複数の動画制作会社に企画や見積もりの依頼をして、会社を選ぶとよいでしょう。
動画制作会社を探されている方へ
・採用動画に強い動画制作会社はこちら
・動画マーケティングに強いおすすめの動画制作会社はこちら
・会社紹介動画制作に強い動画制作会社はこちら
・CG制作に強い動画制作会社はこちら
・アニメーション制作会社はこちら
・ドローン撮影に強い動画制作会社はこちら
動画制作関連の便利知識をご紹介
・動画制作の見積もりで確認すべきポイントはこちら
・動画制作に利用できる補助金・助成金はこちら
・動画制作の費用相場はこちら
・映像制作依頼の流れはこちら
・映像制作会社選びのポイントはこちら
エリアから選びたい方におすすめ
・東京の動画制作会社をお探しの方はこちら
・大阪の動画制作会社をお探しの方はこちら
・名古屋の動画制作会社をお探しの方はこちら
・札幌の動画制作会社をお探しの方はこちら
・福岡の動画制作会社をお探しの方はこちら
・京都の動画制作会社をお探しの方はこちら
・神戸の動画制作会社をお探しの方はこちら