動画や映像制作の流れとは?かかる期間や外部に依頼する際のフローも紹介

931d0f69-847a-436b-a758-3423c71e882a-main.jpg
  • Facebookにシェア
  • Twitterにシェア
  • はてなブックマークにシェア

商品やサービスの内容をわかりやすく伝え、認知度アップや集客につなげる手段の一つに動画や映像があります。

しかし、動画や映像の制作経験がない場合、どのような手順で進めていくべきかわからないことが多いのではないでしょうか。

本記事では、初めて動画制作に取り組む方向けに、動画制作の流れやかかる期間を実写とアニメーションに分けて紹介します。また、動画制作を外部に依頼する際のフローについても解説します。

目次
目次

動画は大きく2つに分類できる

動画は、大きく分けて「実写動画」と「アニメーション動画」の2種類に分類できます。

実写動画とは、実在する人やモノ、景色などを撮影して作る動画。リアルな映像を使うため、動画を見た人が自分のこととしてとらえやすく、説得力を高めやすいのが特徴です。

ただし、抽象的な概念など、実写動画では表現しにくいものもあります。ロケ場所や撮影日を決める手間がかかる点もデメリットでしょう。

アニメーション動画とは、イラストやキャラクター素材などを使用して作成する動画です。実在しないものや、実写撮影が難しい風景や動きなどを再現できる点がメリットで、より自由な表現が可能です。

難しい内容をわかりやすく説明するのにも、アニメーションが役立ちます。

テンプレートや既存の素材を活用すれば費用を抑えられますが、テンプレートを多用すると、オリジナリティのない動画になってしまうので注意が必要です。

【実写】動画制作の流れ

ここからは、実写動画を制作する基本の流れを紹介していきます。下記の5ステップで進めていきます。

  • 企画
  • 撮影準備
  • 撮影
  • 編集
  • ナレーション収録(MA)

関連記事:実写動画の活用例15選!失敗しないポイントは?メリットデメリットも紹介

1.企画

企画は、動画制作において最も重要なステップです。企画をしっかりと決めておくことで、効果的な動画を作成することができます。

まず、動画を作る目的とターゲットを明確にすることが重要です。

なぜ動画を作りたいのか、その動画を誰に見てもらいたいのか、これらをなるべく具体的に決めておくことで、のちの制作がスムーズに進みます。

目的やターゲットに適した動画の掲載先も決めておきましょう。

続いて、動画の具体的な内容決めに移ります。「絵コンテ」と呼ばれる設計図・指示書に、文字とイラストで動画の内容や役者の動きなどを細かく記載し、スタッフ間で共有します。

絵コンテは動画の内容を決める根幹となるものですから、特に時間をかけて取り組むことが多いです。

関連記事:絵コンテとは?初心者でもわかる絵コンテの概要・書き方・注意ポイント

2.撮影準備

企画が決まったら、撮影準備を行ないます。具体的にやるべきことは、以下のとおりです。

  • ロケハン
  • 撮影機材の調達
  • 撮影場所の許可取り
  • 出演者、スタッフのスケジュール調整
  • 香盤表の作成 など

ロケハンとは、撮影場所の調査や下見のこと。どの角度から撮影するか、光を追加で用意したほうが良いか、許可取りにどれくらい時間がかかるかなど、さまざまなことをチェックします。

香盤表は、撮影当日の出演者やスタッフの動きを記載した、いわゆるスケジュール表のことです。

現場への入り時間やメイク時間、シーンごとの撮影時間や登場人物などが書かれており、これをもとに撮影を進めます。

撮影準備には相応の期間が必要なため、余裕を持って進めるようにしましょう。

3.撮影

企画や撮影準備ができたら、いよいよ撮影です。カメラや照明などの機材を設置し、出演者やスタッフが香盤表どおりに動けるように準備します。

先述のとおり、ロケ場所の許可取りや機材の調達、スケジュール調整など、実写動画の撮影準備には多くの時間と手間がかかります。イメージどおりの動画が撮れなかった場合、もう一度準備からやり直すのは非常に大変です。

そのため、撮影当日は必ず責任者が立ち会い、内容や撮影イメージに相違がないか確認するようにしてください。

4.編集

編集とは、撮影した映像やロゴ、イラストなどの素材を、公開できるものに組み立てていくことです。

例えば、撮影した映像素材から必要な部分のみを切り出し、つなげていく作業があります。

動画のイメージや目的によっては、会話中の間延びした部分などを細かくカットすることもあるでしょう。また、字幕やテロップなどの挿入も、編集のタイミングで行ないます。

修正の工数を減らすために、必要な映像をつなげた時点で方向性のチェックを行ない、チェックを終えてから字幕やテロップの挿入作業に進むのが一般的です。

5.音入れ・ナレーション収録(MA)

編集した映像にBGMや効果音を挿入し、完成形に近づけます。必要があれば、ナレーションを収録し、追加することもあります。

このような音入れやナレーション収録作業を、MA(Multi Audioの略)と呼びます。

音は、映像のイメージやクオリティを左右する重要な要素です。作りたい動画のイメージに合っているか、企画時に決めた目的に沿っているか確認しながら進めていきましょう。

なお、録音スタジオを借りて本格的に行なうMAは、数百万円以上のコストがかかることもあります。

【アニメーション】動画制作の流れ

続いて、アニメーション動画制作の流れを見ていきましょう。大まかに、下記の4ステップに分けて紹介していきます。

  • 企画
  • 素材・イラスト制作
  • 音入れ・ナレーション収録(MA)
  • 編集

関連記事:【2024年最新】アニメーション制作に強い動画・映像制作会社おすすめ22選!アニメーションを活用するメリット・デメリットや選び方のポイントも解説

1.企画

アニメーション動画も実写動画と同じく、企画が非常に重要です。

動画を作る目的やターゲットを決め、それをもとに世界観やストーリー構成を作成します。アニメーションの場合、出演者の代わりに、登場するキャラクターやアイテムなどを決める必要があります。

構成が決まったら、絵コンテを作成しましょう。絵コンテは実写動画でも作成しますが、アニメーション動画の場合は素材やイラスト制作のもとになるため、より詳しく作るのがポイントです。

2.素材・イラスト制作

企画ができたら、素材やイラストの作成を行ないます。まず、アニメーションの世界観に合わせて「キャラクター」「背景」「シーン」の素材を作成し、その時点でイメージに相違がないかしっかりチェックするようにしましょう。

アニメーション動画は、非常に多くのイラストを使用して作られます。

あとで「キャラクターの目がイメージと違う」「服装を変えたい」となると、膨大な量のイラストを修正しなければならず、非常に手間がかかります。

必ずチェックをしてから、本格的なグラフィック作成に移ることが大事です。

なお、アニメーション動画に利用できるキャラクターやロゴがすでにある場合、それを利用することで素材作成の手間と費用を抑えられます。

3.音入れ・ナレーション収録(MA)

アニメーション動画の場合、動画が完成してからではなく、イラストを作成している段階で先にナレーションやBGMを収録することが多くあります。

動画にナレーションを合わせるよりも、ナレーションに合わせてイラストを動かすほうが効率的だからといわれています。

4.編集

イラストが完成したら、編集に移ります。膨大なイラストをつなぎ合わせて動画にする作業(アニメーション制作)がメインで、これはアニメーション制作で最も時間がかかる工程です。

動きをなめらかにし、クオリティを追求するためには、より多くの時間や技術が必要となります。

もちろん実写動画と同様、シーンとシーンをつなぐ作業や、テロップや字幕を入れる作業も行ないます。

動画制作にかかる期間は?

動画制作の大まかな流れはわかりましたが、実際に作成するとなると、完成までにどれくらいかかるか気になるところでしょう。

ここからは、動画制作にどれくらいの時間がかかるのか、実写とアニメーションに分けて紹介します。

実写動画の場合

1本の動画を作成するのに、おおむね2~3ヵ月かかるとみておきましょう。

ただし、これはあくまで目安にすぎません。実写動画の場合、撮影の規模やすでに撮影された素材があるかないかで、制作期間が大きく変わります。

すでに素材があり、それをつなぎ合わせるだけであれば、数週間で完成させることも可能かもしれません。一方、準備から時間がかかる大がかりな撮影であれば、半年程度の期間を要することがあります。

アニメーション動画の場合

一口にアニメーション動画といってもさまざまなタイプがあり、タイプによって制作期間は大きく変わります。

例えば、素材をつなぎ合わせるだけのスライドショー動画であれば、1ヵ月もかからず作成できます。

一方で、本格的なアニメのようなクオリティでキャラクターがなめらかな動きをする動画「フレームバイフレーム」であれば、3ヵ月以上の時間を要します。

動画制作を外部に依頼する際の流れ

動画制作のノウハウがない場合や、動画制作に割くリソースが足りない場合、外部に依頼するとよいでしょう。動画制作を制作会社に依頼する際の流れについてまとめました。

関連記事:映像・動画制作依頼の流れとは?発注する制作会社の選び方や事前準備のコツも紹介

1.依頼準備をする

制作会社に依頼する前に、下記の内容を明確にしておきましょう。

  • 動画制作の目的・目標
  • 動画の内容
  • 予算
  • 納期
  • 公開予定日

何のために動画を作るのかをはっきりさせることで、動画のイメージや認識のズレが出にくくなり、制作会社との打ち合わせがスムーズに進みます。

また、使える予算を定めておくことで、選ぶ制作会社やプランを絞れるでしょう。

納期については、途中で修正が必要になることも想定したうえで、長めに見積もっておくことをおすすめします。

関連記事:【2024年最新!】動画制作費用の相場は?内訳やコストを抑える6つのポイントを解説!

2.ヒアリング・打ち合わせをする

複数の制作会社に問い合わせを行ない、上記の依頼準備で明確にした内容を伝えます。動画の方向性を決めつつ、どの制作会社に依頼すべきか検討しましょう。

作りたいイメージに近い参考動画を準備しておくと、双方の認識にズレが生じにくく、ヒアリングや打ち合わせがスムーズになります。

3.見積もり・提案を受ける

ヒアリング・打ち合わせの内容をもとに、制作会社が見積書や提案書を作成します。

それらを確認して、動画の目的が達成できる提案になっているか、スケジュールや予算は打ち合わせのとおりになっているか、見積りの金額に根拠はあるのかなどを細かくチェックしましょう。

動画制作では、状況に応じてあとから追加費用がかかることも珍しくありません。

追加費用に関する情報も記載されているか、必ず確認しておきましょう。

動画制作時の注意点

最後に、動画制作をするうえでの注意点を紹介します。

ターゲットやテーマがブレないようにする

動画制作において最も大切なのは企画です。企画段階で明確にしたターゲットやテーマを見失っていないか、逐一確認しながら制作を進めるようにしてください。

動画に情報を詰め込みすぎてしまうと、ターゲットや目的がブレやすくなります。動画を通して伝えたいメッセージは、30秒ほどの短い動画であれば1~2つ、1分以上の動画でも3つまでに絞ることをおすすめします。

各種権利を侵害していないかチェックする

動画制作で利用する素材について、著作権や肖像権などの権利を侵害していないか必ずチェックすることが重要です。著作権がある素材を使用したい場合は、適切な手順で許可手続きを取りましょう。

権利関係で問題があると動画の公開自体ができなくなるため、事前にしっかり確認するようにしてください。

関連記事:動画制作における著作権とは?動画制作・外注時のポイントも解説

撮影後の軌道修正は難しいと考えておく

実写動画制作においては、撮影が終わってから動画の方向性を変えることはほぼ不可能です。

撮影をやり直すためには、撮影場所のアポ取りや出演者・スタッフのスケジュール調整、機材の準備などをもう一度やることになり、制作費用が2倍かかってしまいます。

撮影は基本一発勝負であることを意識し、事前に企画をしっかり固めておくことが大切です。撮影当日は必ず最終責任者が立ち会い、イメージどおりの撮影が行なわれているか確認するようにしましょう。

まとめ

動画制作の流れやかかる期間、制作時の注意点などを解説しました。

ビジネスにおいて効果的な動画を制作するには、企画をしっかり定め、目的やターゲットを明確にすることが大切です。

外注する場合も、制作会社に動画の目的をしっかり伝え、双方の認識にブレがないようにしましょう。

お気軽にご相談ください

一括見積りも、ご相談のみもコンシェルジュへ。
すべて無料です!

【無料】コンシェルジュに相談

Page Top