近年、YoutubeやTikTokなど動画再生プラットフォームの利用者は増加の一途を辿っています。商品の販売や集客、知名度を高めるために、動画を活用したマーケティングを行う企業は少なくありません。その中でも実在の人やモノを登場させる「実写動画」は、視聴者へ感情移入を促し、SNSで拡散される「バスり」を発生させやすいという魅力を持っています。
しかし、
「実写動画はどのような種類があるの?」
「作るなら動画制作会社へ依頼した方がいいの?」
「注意点やメリット、失敗しないポイントは?」
という疑問が出てきてしまうのではないでしょうか。
そこで本記事では、実写動画のメリット・デメリット、制作時の注意点、参考事例などを解説していきます。実写動画の作成を検討している方や動画制作会社へ依頼すべきか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
1.そもそも実写動画とは?
実写動画とは、実在する人物やモノなどで構成される動画のことを意味します。脚本をもとにドラマのように出演者が演じるものや、ドキュメンタリー映画のようなもの、インタビュー動画やCMなども、実写動画に該当します。ちなみに実写動画はよくアニメーション動画とよく比較されますが、これらは一種の動画の種類で、以下の2つに大きく分けることができます。
- 実写動画
- アニメーション動画
アニメーション動画との違い
アニメーション動画との違いは、登場人物が実在するか否かです。アニメーション動画はイラストなどを動かし、ナレーション音声を加えていくような動画を指しています。アニメ風のキャラクターが登場するYouTube広告なども該当するため、一度でも目にしたことがある人は多いのではないでしょうか?
2.【目的別】実写動画の種類

実写動画は目的別に4種類に分けられます。
おおまかな種類としては、
- 商品・サービス・企業紹介動画
- 採用・インターンシップ求人動画
- 地方自治体・イベントPR動画
- ブランディング動画
となっています。
ではそれぞれ詳細に解説していきましょう。
商品・サービス・企業紹介動画
実写動画は実在するモノや人で構成されるため、商品や企業紹介に活用されることが多いです。企業の「商品イメージ」「サービス」「社風」などを反映しながら作成し、視聴者へ好印象を残す役割を果たすことができる、といえるでしょう。
【撮影例】
- 企業の社訓や記念式典の様子
- 商品やサービスの説明
- 商品開発にかけた社員の思いや考え
実際の社員をキャストへ起用することで、親近感を視聴者へ与えることができるのです。
採用・インターンシップ求人動画
インターンシップや新入社員の採用募集動画も実写動画として作成されることが多いです。現場の空気感や実際に働いている社員の声を交えることで、リアリティを追求し、視聴者を一気に引き込むことができる、といえるでしょう。
【撮影例】
- 先輩社員へのインタビュー
- 一日のスケジュール
- 仕事場の風景
- 会議の様子
地方自治体・イベントPR動画
商品や特産品の魅力を伝える、地方創生を目的とした動画にも実写動画は活用されます。実際に、地方自治体の名所や特産品、楽しみ方などを加えて、地域の魅力が伝わるような動画が多く作成されています。特に観光客を増やして地域活性化を図るような「観光業」と実写動画は相性がいい、といえるでしょう。イベントのPRなどとも相性が良く、過去のイベントの楽しさや盛り上がっている様子を伝えられるツールとして作成されます。
ブランディング動画
ブランディングとは、ある特定のブランドの価値を高めたり、広く認知されるようにしたりする戦略のことを指します。マーケティング戦略の一種で、商品の良さにフォーカスしたもの、知名度を狙ったものなど様々なブランディング動画が作成されています。ちなみに感動系CMなどはこちらの部類に含まれ、動画再生プラットフォームとの親和性も高く、再生数が多くなりやすいという特徴があります。「共感」「憧れ」をターゲット層に持ってもらうため、リアルでキャッチーなフレーズや音楽を使いながら、心に残る動画を作成できます。
3.実写動画のメリット
実写動画のメリットは大きく分けて以下の4つです。
- ダイレクトに伝わり、見てもらいやすい
- 親近感や共感を生み出す
- 表現の幅が広がる
- 一定の信頼性が担保される
それぞれ順番に解説していきます。
ダイレクトに伝わる・見てもらいやすい
音声と映像を組み合わせることで、アニメーション動画にはない「人間らしさ」を持たせることができます。人間の細かな「目線」「表情」「仕草」などで細かな心理描写を反映させることで、伝えたいことを視聴者へダイレクトに伝えられます。文字なども入れれば、視覚情報にも訴えやすく、音楽や作品テーマがキャッチーなものであれば、多くの視聴者の記憶に残りやすい、というメリットがあります。
親近感や共感を生み出す
実在する人物やサービスを活用するため、サービスを利用するシーンを撮影することができます。その結果、商品の使用によって、消費者が抱く悩みなどが解決できるイメージを持ってもらいやすいという役割を果たしているのです。動画に使われる音楽や脚本自体のセンスも評価され、YouTube上で企業の実写動画が注目されることもあるのです。ターゲット層の悩みをリアルに表現したことで、知名度やブランドイメージのロイヤリティー向上に成功した例もあるほどです。共感性の高さ故にSNSで拡散されやすく、SNS上で話題となる「バズり」を発生させやすい点も魅力の一つといえるでしょう。
表現の幅が広がる
撮影場所や撮影シーン、動画内の音声やナレーションなど様々な要素に工夫ができることもメリットといえるでしょう。工夫を凝らせば、オリジナル性の高い世界に一つだけの動画を作成できます。また、紹介したい商品の良さを最も伝えられる表現方法を見つけることも可能です。前述したアニメーション動画よりも、実在している場所などで撮影できるので、使っているイメージを想像しやすいというメリットがあります。
一定の信頼性が担保される
実写動画はその名の通り、実在する人物が出演します。そのためアニメーション動画にはない、一定の安心感が与えられることも実写動画のメリットといえます。プロの演者を頼むことも可能で、有名人の知名度を活用し商品の信頼性を上げていく戦略も取ることができます。また、社員や実際に商品を購入したお客様の声などをインタビューすることで、信頼性を重要視したい企業関連の動画に選ばれやすくなっているのです。社員のインタビューを掲載すれば、採用動画などでは自分の働く未来像をイメージすることができます。より求める人物像に近い人材を引き込む事ができるため、ターゲットを絞りつつ信頼性を担保できる点は、アニメーション動画では出せない強みといえるのではないでしょうか?
4.実写動画のデメリット
実写動画のデメリットは大きく3点に分けられます。今回は「手間」「コスト」「品質」の面からそれぞれ解説していきます。
手間がかかる
アニメーション動画はデジタルデータになりますので、撮影機材などを用意せずにすぐに動画作成に取り掛かれる特徴があります。しかし、実写動画は専用機材を揃え、作品イメージに合うキャストなどを探す手間がかかります。主な動画作成の流れは「企画」「撮影」「編集」と3段階で進めることが多いのですが、撮影前だけでも以下の用意が必要になります。
- 企画立案
- 撮影スケジュールの段取りや機材の準備
- 作品イメージに合うキャストの用意
- ナレーションや音声の用意
撮影日程も変更しづらく、シーンによっては天候状況などを加味してスケジュールを設定する必要があります。また野外や特殊な状況の撮影、昼夜両方の撮影など、状況によって必要な撮影機材の種類も大きく変わっていきます。
コストがかかる
またコストがかかってしまうことも実写動画のデメリットでしょう。実写動画を自社で作成できない際には、動画制作会社に依頼することになりますが、相場は安くても10〜20万円の外注費が必要になります。内製する場合でも、動画作成の部署やプロジェクトなどを立ち上げる必要があります。自社で作成するためコスト面は抑えられるものの、後述するクオリティなど問題が生じる可能性も考えられるでしょう。また実写動画の撮り直しは難しく、念入りな打ち合わせが必要となります。制作期間は月単位でかかるため、時間的なコストもかかってしまう、といえるでしょう。
品質に大きく左右される
ブランディング動画などにも使われる実写動画は品質に大きく左右されます。そのため、あまりにも低い品質であるとその企業やブランドイメージへ悪影響を与えてしまう可能性もあるのです。目標へ適切にアプローチを行い、効果的にメッセージを伝える必要がある難しさがあることもデメリットといえるでしょう。
5.実写動画で失敗しないポイント
では実写動画を作成する上で、失敗しないポイントを2つ抑えておきましょう。
作成意図やターゲットを設定
動画を作成する目的やターゲット層を予め設定しておきましょう。作成意図が明確でなければ、せっかく動画を作成しても結果が出にくく、非常に勿体ないため、必ず作成しておく必要があります。
【主な項目】
- 作成意図
- ターゲット
- 欲しい結果
- 完成イメージ
一つに絞れなくとも、ある程度はリストアップしておきましょう。
実写動画の作成が有効であるか判断
そもそも実写動画を作成することで、商品などに良い影響を及ぼすことができるのか、判断する必要があります。モノによってはアニメーション動画の方が適している可能性もあるため、注意が必要です。
実写動画が適しているケースは以下の通りです。
- 信頼性を重要視したい企業系の動画
- 商品の使用イメージなどを伝えたい
- リアリティや共感性を重視したい
- SNSでバズらせたい
最初に確認をしておきましょう。
掲載箇所との親和性を意識
他にも「制作後、どのような箇所で掲載していくのか」などを想定した動画作りを行わなければなりません。企業自体の風潮やサイト内の他コンテンツ(文章や写真)と親和性がないと、動画自体が悪目立ちしてしまう可能性もあります。ただ動画を作るだけではなく、ウェブ上でどのように戦略を用いて集客していくかなど、動画マーケティングの知識を用いながら作成しておくと良いでしょう。
また、「ユーモアあふれるもの」「世の中の悩みに寄り添えるもの」など、様々な角度から注目されるきっかけを作っていくことが大切です。1本の動画がSNS上で注目されることで、企業イメージや知名度も大きく変化してしまうほど、今やSNSなどの動画配信媒体は非常に大きな影響力を持っています。作成時にはSNSでの注目度も高まるよう意識しておきましょう。
6.実写動画は動画制作会社へ外注すべき?
では実写動画は動画制作会社へ外注すべきなのでしょうか?結論としては、外注した方が長期的に見るとメリットが多いといえるでしょう。その理由を2つに分けて紹介していきます。
手間を抑え、一定レベルの品質が期待できる
動画制作会社は、動画制作のプロです。そのため機材や動画制作に必要な準備などを行える体制が整えられ、一定レベルの品質が期待できます。また、作成したい分野に精通した制作会社に頼むこともでき、レベルの高い作品を納品してもらえることもあるでしょう。プロの作成した動画は長期的に見ると、様々なシーンで使い回しやすいというメリットもあるのです。また制作会社には、動画マーケティングなど作成後のノウハウを持つ企業もあり、依頼した企業のSNSとの親和性を確認しつつ作成してもらうことも可能です。ただ完成したから投稿するだけでは再生数が増えず、せっかくクオリティーの高い動画であっても「宝の持ち腐れ」状態に陥ってしまいます。そのためマーケティング戦略などを駆使し、知名度や露出の機会を増やしていくことで、期待する効果を得ることができるのではないでしょうか?
コストは事前準備で抑えられる
動画制作を頼む外注費は高額ですが、工夫をすればコストを抑えることも可能です。企画し、撮影後、編集するのが主な動画制作の流れですが、動画や音声は自社で用意し編集のみお願いすればコストを削減できます。また、天候に左右されない固定の場所で撮影することで、撮影日程の追加費用や移動費を削減することも可能です。社内で担当できる箇所があれば、積極的に取り入れることで、コスト削減しやすくなるのではないでしょうか?
7.動画制作会社へ実写動画を外注する際の注意点
そんな動画制作会社に外注する際の注意点を抑えておきましょう。
素材などを出来る範囲で準備
自社で素材などを用意しておけば、外注費を安く抑えることも可能です。
主なコストカット方法は以下の通りです。
- キャスト:社員を抜擢
- 音声:フリー素材や既に完成済みのもの
- 撮影シーン:固定、天候などに左右されにくい場所
なるべく自社で用意し、編集を任せられる状態にしておくことで、費用負担の軽減につながります。
予め社内で予算や納期、完成イメージなどを決めておく
予め社内で何のために動画を制作するのか、はっきりさせておく必要があります。
- 制作意図
- ターゲット
- 予算
- 納期
- 動画時間
- 制作後期待する効果
上記のポイントを決めておくことで、外注時に必要な箇所や不必要な箇所を浮き彫りにすることができます。もし決めていないと、制作会社側とのやり取りで、想定以上に時間を要してしまう可能性も考えられます。
制作物、料金などを必ず確認する
制作会社選びの際には、制作会社の「実績」「過去の制作物」「料金体系」を確認しておくことが重要です。過去の実績などを確認する理由としては、制作会社ごとに得意なジャンルは異なるからです。想定している完成イメージと似た動画例を作成している制作会社を選ぶことで、今までのノウハウなどを活かしてもらうことができます。
8.動画制作会社へ依頼する際に参考にしたい実写動画15選
では実際に外注時に、参考にしたい動画を15つ紹介していきます。どれも魅力的なものばかりですので、動画制作をお考えの方はきっと理想の動画が見つかるはずです。
トヨタ自動車九州株式会社
トヨタ自動車九州による新卒採用ムービーです。一切セリフなしのおしゃれなBGMから始まる動画は、後半に行くにつれてカットが短くなることで、これから成長していくワクワク感を膨らませる効果があります。実際の社員のやりがいやモチベーションを話す姿が働きやすい環境である印象を受けます。また最後に、多くの社員の姿を連続して撮影していくことで、チームワークの良さを印象付けることができる作品です。
動画の長さ:2分16秒
再生回数:7000回以上
HRクラウド株式会社
次に紹介するのは元オリエンタルラジオの藤森慎吾さんを起用した採用システムのサービス紹介動画です。採用に関するよくある悩みを藤森さんが解決していくという流れで動画は進んでいきます。アニメーションなどを交えつつ、実際の画面や活用例、出演者の感想を取り入れることで、共感を引き出すことにも成功しているといえるでしょう。知名度の高さゆえに、再生数もYouTubeでは10万回以上再生されており、コメント欄にも分かりやすさを評価している声が見受けられました。「他の選択肢、逆にあります?」というキャッチーなフレーズも印象に残るよう工夫されています。
動画の長さ:2分14秒
再生回数:10.3万回以上
東日本旅客鉄道株式会社
東日本旅客鉄道株式会社による鉄道の魅力を紹介するコンセプト動画です。こちらの動画はBGMが特徴的で、車内アナウンスをオシャレに組み込みつつ、和をイメージしたメロディーが耳に残ります。ナレーション音声がなく、実際に電車で旅をして名所を巡っているかのような感覚を与え、見る人のクリエイティビティを刺激する動画となっています。途中で登場する社員の登場シーンでは、細かなカット割を利かせながら、それぞれの仕事のかっこよさも強調できている印象的な動画です。ちなみにYouTubeでは53万回以上再生され、多くの人から視聴されています。
動画の長さ:3分11秒
再生回数:53.8万回以上
プロパティエージェント株式会社
こちらはプロパティーエージェント株式会社のオフィス紹介動画となっています。新しく完成したオフィスにどのようなシステムを投入しているか、実際の空気感や仕事をしている風景とともに紹介しています。画面の構成はオフィスの映像と左下紹介の2点のみのシンプルな構成となっており、魅力がダイレクトに伝わる工夫がなされています。
動画の長さ:1分30秒
再生回数:7000回以上
ジャパネットホールディングス
ジャパネットホールディングスの人事採用担当者の1日に密着したドキュメンタリー動画です。タイムスケジュールを知れるため、まるで自分が働いているような感覚を得ることができます。また社員同士の会話や、社長との会議の空気感なども味わうことができ、就活生が知りたい情報が盛り込まれている動画となっています。本動画以外にも他部署の紹介動画などもリリースしており、入社前と入社後のギャップを埋める役割を果たしている動画といえるでしょう。
動画の長さ:8分59秒
再生回数:1.2万回以上
ユニファ株式会社
ユニファ株式会社が手がけるインターネット上での写真の販売サービスを紹介する動画です。使っている様子を見ることができ、導入する前にイメージしやすいような構成となっています。実際に導入している方へのインタビューや感想も撮影されており、使ってみたいと後押しされるような作品に仕上がっています。
動画の長さ:3分37秒
再生回数:1.3万回以上
株式会社VSQ
映像制作会社の制作部門の紹介動画です。YouTubeのチャプター機能を使いながら、自分が見たいシーンを選んで効率的に視聴できる配慮もされています。ナレーションや案内役として実際の社員を起用していることで、信頼性もあるのが魅力といえるでしょう。動画内では2週間の実際のスケジュールも共有されており、数週間単位で仕事を想像しやすいように作成されています。実際の業務内容の解説が入るため、職場体験をしているようなリアリティさが魅力の作品といえます。
動画の長さ:3分00秒
再生回数:500回以上
UBE株式会社(旧:宇部興産株式会社)
UBE株式会社の採用動画で、こちらの企業はCMなどもリリースしています。エンジニアがどのような気持ちで働いているのか、入社2年目から8年目の社員まで幅広くインタビューしています。Zoomで説明を受けているかのような伝わりやすさがあり、どういった人が働いているのか、働く環境を知ることができるといえるでしょう。休憩時のシーンも入れることで、和気あいあいとした社内の雰囲気を感じることができます。
動画の長さ:4分04秒
再生回数:1000回以上
株式会社バンダイ
株式会社バンダイの新卒採用動画は、CGなどを用いてクリエイティブさを発揮している動画となっています。インタビュー中心に展開している動画内では、ユーモアのある方もいらっしゃり、周囲の笑い声なども入れることで楽しく働けていることが伝わってきます。インタビュー中の印象的な言葉などは、タイプライター音に乗せ、短文で画面に表示することで、企業の特徴が印象づけられる動画となっています。
動画の長さ:4分48秒
再生回数:8000回以上
神戸鈑金工業株式会社
神戸で鈑金加工業を行う企業のPR動画です。夜明けのような落ち着いた音楽とともに社内での仕事風景が流され、ものづくりのプライオリティーを高めている動画といえます。ナレーションがなくBGMとしても聴けるような、全体を通して没入感のある動画となっています。
動画の長さ:2分23秒
再生回数:9000回以上
森下仁丹株式会社
森下仁丹株式会社の創業120周年記念動画です。こちらの企業は関西にあり、YouTube上にファンもいるほど、ユーモアに溢れた作品を投稿している企業です。動画自体は2013年の動画ですが数ヶ月前や数年前にコメントされるなど、長く愛されていることがわかる動画となっています。ドミノを並べていきながら、面白い被り物や出し物をしている社員を見ることで、明るさや楽しさがダイレクトに伝わってくる作品です。作ったドミノを倒すタイミングで、実際の音声を流すことで、完成した喜びを一緒に感じることもできます。最後の終わり方で、ドミノを選んだ理由を暗喩することで「なるほど」と思わせられる動画となっています。面白いだけではなく、社風なども伝えたい企業にはぴったりといえるでしょう。
動画の長さ:5分15秒
再生回数:1万回以上
株式会社ロフト
株式会社ロフトの採用動画です。「台本のないチーフ座談会」とキャッチーな題名で始まる動画は、学生からの疑問についてランダムで答えていくという流れで動画が進んでいきます。YouTuberの動画のように効果音をつけたり、細かな文字がこまめに出てきたりすることで、10分近くある動画でもすぐに時間が過ぎてしまう作品となっています。ポップに進んでいく様子から、社内の風通しの良さを感じることができるのではないでしょうか?
動画の長さ:9分18秒
再生回数:7000回以上
株式会社アカツキ
株式会社アカツキの紹介ムービーです。実写動画ながらも、CGやアニメーションなどを使うことで、アニメやゲームの開発会社らしい自社の特徴をしっかりと伝えている動画です。実写動画であるのに、どこかアニメーションの良さも感じる表現が多く、アニメーション動画を取り入れる際の参考になる企業紹介といえるでしょう。
動画の長さ:1分14秒
再生回数:1000回以上
ユニ・チャーム株式会社
ユニチャーム株式会社が制作した、自社の商品は前面に出さず、共感を重要視したムービーです。実際にターゲットの就活女子の73%に共感を得ることができ、YouTubeでは237万回再生を突破し、「話題になった動画広告」として表彰されています。半数近くの人が2回以上視聴している実績があり、企業の知名度向上につながった、ブランディング動画の一例ともいえるでしょう。
動画の長さ:2分27秒
再生回数:1.1万回以上
株式会社エアーエンターテイメント
株式会社エアーエンターテイメントの企業説明会の動画です。美容師だけでなく、モデルやタレントのメイクを担当している方など様々な種類の美容に関する仕事への姿勢を聞ける貴重な動画となっています。おしゃれやメイクなど美容関係に興味のある方に向けて、仕事へのモチベーションが上がるような役割を担っているといえるでしょう。
動画の長さ:12分39秒
再生回数:3000回以上
9.最後に
今回は実写動画について解説してきました。
実写動画自体は、共感性やリアリティーを追求でき、SNSとも親和性が高い一方で、制作コストや手間がかかり、品質に大きく左右される特徴を持っています。
また様々な種類があり、有効なマーケティング手法として活用できるという魅力もあるのです。
そのため、予め社内で完成イメージなどを決めておくことで理想に近い動画を作成することができます。
長期的に見ると、クオリティの高い動画を作成していた方が様々なシーンで活用しやすいため、動画制作会社への外注の方がコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。
外注化の際には、素材を用意して費用を抑えつつ、制作会社の実績などを確認した上で依頼するようにしましょう。
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