ツールが発展したことによって、手軽にランディングページ（以下、LP）を制作できるようになってきました。

・自社商品の販売を今すぐに開始したい
・広告用のLPを作りたい

様々なビジネス的な要求から、LP制作を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自社でもLPは作りやすくなりましたが、マーケティング的な戦略設計やリサーチ、ページ公開後の運用などの専門的な領域も併せて考えると、LP制作を扱う制作会社に依頼した方が良いこともあります。

このページではおすすめのLP制作会社や費用相場についてご紹介します。新しいLP制作を検討中の方や、既存LPの改修を検討中の方は、ぜひ参考にして下さい。

ランディングページ（LP）とは？

LPは「ランディングページ」の略で、ウェブマーケティングで用いられる特定の目的を持つ専用ウェブページを指します。

広告やキャンペーンのリンク先として設計され、訪問者に購入、登録などといった特定のアクションを促す役割を果たします。

コンバージョン率の向上や一貫性の確保、魅力的なコンテンツの提供、効果測定・最適化が重要で、広告効果を最大化するためには欠かせません。

LP制作会社の選び方

LP制作を手掛けている会社には、各社ごとにセールスポイントや特徴があります。

うまく特徴と自社事業やLPの利用目的が合致していれば、大きな成果につながるはずです。
逆に、そこがうまく噛み合わないと、チグハグなページができてしまったり、成果が低くなったりしかねません。

ここでは、依頼するLP制作会社の候補を絞る際、考えておきたい項目を10種挙げています。

最初の候補リストアップから何社か見繕ったら、ここでお伝えする項目について比較してみるのも手です。

自社にとってどうしても譲れないポイントは高く評価するなどして重みづけを行い、実際に依頼する企業を選定してみましょう。

実績

どのような企業のLPを制作したか確認しましょう。
大手企業との取引実績があれば、安心材料になります。

また、自社と同じようなジャンルや規模の実績があるか聞いてみるのも良いでしょう。
類似企業の実績が多ければ、それだけノウハウが蓄積されているということになりますし、どのようなLPを制作してくれるのか、実例をもとに話を聞くことができます。

「このコンテンツはあったほうが良い」「このコンテンツにいくらかかる」など具体的な料金を知ることにも繋がります。

設立年数

国税庁の数字によると会社が10年続く確率は6.3%程度、20年続く確率は0.4%、 30年続く確率は0.021%となっています。

長く事業を継続している企業は、途切れることなく取引を続けているということになります。

それだけノウハウを蓄積してきたことや高い制作能力をもっていることの証明になるでしょう。

LP制作後のサポート

LP制作は分析し、改善し続けることで成果を上げることに繋がります。

コーポレートサイトやブランディングサイトのように、オープンすることがゴールになるような制作とは異なり、LPの場合は制作し、用意されることはスタートに過ぎません。

LPを制作して終わり、という会社もありますが、多くの企業が通常プランまたはオプションとしてサポート対応を行っています。

サポートの有無やどのようなサポートが有るのか、いつまで対応してくれるのか、なども確認してみましょう。

コンサルティングサービス

ページを開設するだけでは成果を生むことは難しく、綿密に計算された戦略設計が必要となります。

目的に応じて、どのようなKPIやKGIを置くのか、そしてそれをどのような手段で達成するのか……といった、コンサルティングサービスを提供している企業もあります。

SEO対策

申し込み獲得が目的であれ、ブランディングや認知向上が目的であれ、ページへの自然流入が多いに越したことはありません。

特に申し込み獲得が目的の場合、ページの申し込み率改善と併せることで飛躍的に成果をアップさせることもできます。

SEO対策を提供している、またはSEO対策を施したサイト構築をしてくれるかどうかも確認しておきましょう。

対応エリア

基本的には、LP制作は全国対応を行っています。さらに、拠点によって成果物が変わる、ということもありません。

ですが、例えば東京や大阪ではなく、地方都市を拠点した企業の場合、地域に密着した、独自のノウハウを備えている可能性があります。
また、万が一の際に対面で相談できると安心感があります。

自社が地方企業である、対面でプロジェクトを進めたいという方は対応エリアや拠点についてもチェックしてみましょう。

オプション

制作後のページ運用、顧客管理、集客支援、SEO対策や、あらかじめSEO対策を行ったページ制作など、様々なオプションが用意されています。

なかには、基本のLP制作料金は無料で、運用＋集客支援で月額いくらの料金を支払う、というサブスクリプション的な料金設定にしている制作会社も存在しています。

どのようなオプションがあるのかを確認しつつ、それを導入することは自社にとって利益になるか、また、費用対効果はどうかを確認しておきましょう。

得意業界

多くの制作会社は、業界は限定せず幅広く取引を行っています。

ですがなかには、特定の業界や領域に特化した企業も存在します。

そのような企業が扱う得意な業界が自社の事業内容と合致しているなら、優先度を高めて検討してみましょう。

対面打ち合わせ

対面で打ち合わせすることを重要だと考えている方もいるのではないでしょうか。

繊細なニュアンスや潜在的なニーズなど、メールや電話だけのコミュニケーションでは意思疎通をしきれない場合もあります。

対面打ち合わせであれば、いわゆる温度感などを伝えることもでき、スムーズに意思疎通が可能です。

そのため制作会社のなかにも、依頼があれば可能な限り対面打ち合わせをする、という企業も存在しています。
顔を合わせることを重視するなら、検討時に確認してみましょう。

料金

LPは、大規模なサイト構築に比べて費用を抑えられることも特徴です。

そのため、最低料金は30,000円から、というプランが用意されていることも珍しくありません。
一方で、成果につながる各種のサポートやオプションも豊富に用意されており、何も考えずにプランを付けていると、費用が膨れ上がってしまいます。

料金は一つの目安にしつつも、気になった制作会社のプラン詳細は確認してみてください。

ランディングページ（LP）制作の実績が豊富なホームページ会社

ここからは、おすすめのLP制作会社をピックアップし、ご紹介します。

各種の特徴も表で示したので、比較にご活用ください。

LP制作の費用相場

LP制作を依頼するにあたって、最低限知っておきたいことがLP制作にかかる費用相場です。

予算を決めるためにも必要ですし、「もっと安く作れた」「安かったが想像していたものができなかった」と後悔のないようしっかりと把握しておきましょう。

～10万円

とにかく費用を抑えて作ろうと思えば、10万円以下で制作することができます。

これくらいの価格で作ることができる理由は、個人の制作会社やフリーランスが多い為です。

LPの修正や運用は自社で対応でき、とにかく安くLPを作りたいという方はデザインとコーディングだけ外注しましょう。

ただしデザインとコーディング以外は基本的に自社で対応することになるので、ある程度の知識を持つ人がいることが条件になります。

また、テンプレートのデザインを使用することが多い為、「よくあるLPのデザインだな」となる可能性もあります。

10～30万円

10～30万円は中小企業の制作会社やフリーランスが対応していることが多いです。

こちらの価格帯になると、デザインとコーディングに加え、コンテンツの構成にも対応してくれるでしょう。

また、デザインも自社の目的に合わせて制作することができます。

LP制作として一番多い価格帯になります。

30～60万円

30～60万円になるとほとんど中小規模の制作会社になります。

これまでの価格帯と異なり、設計戦略にも対応してくれます。

設計戦略とは顧客調査や競合調査のことで、コンバージョン（目的達成）にこだわった、しっかりとしたLPという印象になります。

この価格帯だとオリジナルのデザインが多くなります。

制作後どれくらいのサポートをしてくれるかは各社に問い合わせてみましょう。

60万円～

60万円以上は大手の制作会社の料金設定になります。

実績豊富な会社に依頼したい、質の高いコンバージョンを生みたい、後悔後のサポートもお願いしたいという場合はこれくらいの費用感だと想定すると良いでしょう。

LPの制作において原稿や設計戦略など全てをお任せできます。

意外と出てくるこまごまとした修正にもご対応いただけることが多いので、発注するに当たり不安要素を残したくないという方はこの価格帯を参考にすると良いです。

LP制作のメリット

ここではLP制作のメリットについて解説します。

簡単にページを作成できる

LPの最大のメリットは、大規模なサイト構築を行うことなく、簡単にページを作成できることです。

例えば、「リアル店舗を補うような、ネットショップを立ち上げよう」と決定されたとき、大規模なサイト構築には短くとも1ヶ月以上、長ければ半年以上かかることがあります。

そのうえでようやく開設したにも関わらず、ネットショップビジネスが自社商材に向いていなかった、と判明してしまったら、失われた費用や機会損失は考えたくないほどに膨らんでいるでしょう。

一方でLPであれば、短ければ数日、簡単なページならば最短5日程度でオープンできるという制作会社も少なくありません。

制作費も大規模なサイト構築に比べると1桁も2桁も抑えられるため、テストマーケティングにおすすめです。

運用がしやすい

毎年更新するが常に運用するわけではない採用サイトや、今年だけ用意したいインターンシップ募集サイトなど、スポットで利用することにも優れています。

プログラムやコーディングに比べてWordPressをはじめとしたCMSは操作が容易なため、大規模サイトよりも社内更新や社内運用がやりやすいためです。
また、更新しやすいということは、ページの効果改善もやりやすいということを意味しています。

例えば、ECモールに出店した場合、顧客データを手元に残すことができないためデータ分析による改善がしにくくなってしまいます。
また、改善のために更新するには、制作会社を確保するなど大きなエンジニア工数を確保しなければならず、一大プロジェクトになりがちです。

しかしLPであれば、ページ運用で得られたデータを自社内で使うことができ、しかも更新にかかる工数も低めです。
素早く何度も効果改善したいなら、LPが向いています。

・素早くページオープンがしたい。
・テストマーケティング的にスモールスタートしたい。
・保守管理に大きな工数をかけたくない。
・何度もページ改善をしたい。
上記に当てはまる場合は、LP制作を検討してみてください。

LP制作会社に依頼する利点

・簡単にページを制作できる
・運用がしやすい
前述の通り、上記はLPを用いることの利点です。

今や、基本無料のツールやテンプレートを活用することで、LPを内製することは簡単にできるようになりました。

しかし、LP制作会社に制作を依頼することは検討すべきです。LP制作会社に依頼することの利点をまとめたので、自社の事業やビジネスと併せて考えてみましょう。

LP制作にはマーケティング的な視点が求められる

LPは簡単に設計できるうえ、更新も比較的容易です。
そのため、テストマーケティング的に「とりあえず制作する」という事業者もいるようです。

ですがそれでは、なかなか成果につながりにくいのです。

LPは、ほとんどページ遷移することなく、1ページ内で購入や契約まで導くことが求められます。
そのため、どのような導線からページへ訪れるか、ページ内のコンテンツ配置順をどうするか、カスタマージャーニーはどうするか、など、マーケティング的な設計や想定が必要となります。

「とりあえず制作」しただけでは、うまく導線設計ができず、申し込みにつながりにくいページになってしまうことが多いのです。
それではせっかく内製できてもページからの売上が伸びず、結局は工数のムダになってしまいます。

LP制作を行っている制作会社には、Webマーケティング的な手法を取り入れ、「AIDMAの法則」や「AISASの法則」などをページ構成に活用している会社もあります。
また、専門のマーケターを抱えている会社も多く、成果につながるLP制作のノウハウをもっています。

それらのマーケティング的な視点をもった制作を行ってくれる制作会社に依頼することで、結果的に成果が出るまでの費用を安く抑えることができるのです。

LPの効果改善にもノウハウが求められる

LPは、一度制作してもすぐに効果が出なかったり、長く運用することでユーザーに飽きられてしまい、成果が落ちてしまうことがあります。

そのため、PDCAサイクルやOODAサイクルなどによって素早くページを改善し、継続的に効果を上げていく、という運用方法が取られることがあります。

それを行うためにはまず、「どのような想定で、どのような成果・結果が出るか」といった予測をあらかじめ立てておく必要があるのです。

ユーザーとの各接点でのKPI設定、そして解析と振り返り、分析はセットで行わなければ、成果改善ができません。
そもそも「とりあえず制作する」というだけでは、ページ改善を行うための材料が足らず、闇雲に作業工数を取られてしまいます。

手探りで社内の工数をつぎ込むよりは、改善や運用に関するノウハウをもったLP制作会社と連携したほうが、結果的に費用を抑えることにもつながります。

LP制作会社と共有すべきこと

LP制作会社に制作依頼をする際には、以下の4つを共有する必要があります。

• LP制作の目的を共有する
• LPの完成形のイメージを共有する
• 自社の商品やサービスの情報整理をしてアピールポイントを共有する
• LP制作の納期や予算を共有する

順に解説します。

LP制作の目的を共有する

共有すべきことの1つ目は、LP制作の目的です。

LP制作の目的を明確にしておけば、最終的にどのようにユーザーを導くのかを制作会社と共有できます。商品を売りたい、サービスへの申し込みを促したいなど、目的を明確にしましょう。

LP制作会社は依頼主の目的達成に向けページ設計を考え、それに合わせたデザインを考えます。目的がしっかりしていれば、制作の進行もスムーズです。

逆に何も決まっていない状態で、丸投げしてしまうと満足のいかない結果になる可能性もあります。期待していたのと違うといった失敗に繋がりやすいです。

LPの完成形のイメージを共有する

共有すべきことの2つ目は、LPの完成形のイメージです。

大まかでいいので、どんな感じで作ってもらうのかイメージします。LPデザインを紹介するサイトなどを参考にするのがおすすめです。

また、LPを見てもらいたいターゲットも設定しておきましょう。人物像を細かくイメージできれば、作るべきデザインのテイストを決められます。

自社の商品やサービスの情報整理をしてアピールポイントを共有する

共有すべきことの3つ目は、自社の商品やサービスのアピールポイントです。

LPのメリットはページ数が少なく、短期間でできることです。限られたページ数で、いかに印象を与えられるかが勝負です。

ファーストビューのキャッチコピーで、LPに訪れた人の興味を惹きましょう。LPの第一印象でもあり、商品やサービスの第一印象と言っても過言ではありません。

その商品やサービスのアピールポイントも制作会社に伝えておきましょう。できれば数字で表現できるようなアピールポイントにします。

例えば「人気No.1」や「満足度98.1％」のように権威性のある表現であれば、より強く興味を惹けます。

LP制作の納期や予算を共有する

共有すべきことの4つ目は、LP制作の納期や予算を共有することです。

納期を決める時に注意したいのが、余裕を持った納期を設定するようにしてください。

納期までの期間が短ければ、制作会社側の人材や時間を最大限使うことになります。その分費用も高額になり、低予算で依頼する場合は余裕を持って設定しましょう。

目的や完成形のイメージ、納期が決まったら予算を調整します。

LP制作の費用相場の章で解説した通り、依頼できるのはフリーランスから大手制作会社まで様々です。

自社のニーズ、自社で用意できるクリエイティブ素材、要求するページのクオリティなどを考慮します。その上でどのLP制作会社に依頼すべきかを決めましょう。

LP制作会社に確認すること

ここでは、LP制作会社に確認することを紹介します。

確認することは、以下の3つです。

• レスポンシブデザインの可否
• 使用ドメイン・サーバー
• LP制作に使うクリエイティブ素材

PC・スマホ問わず柔軟に画面を遷移できるデザインを、レスポンシブデザインと言います。より多くの人に見てもらいたいのであれば、これに対応できるか確認しましょう。

今後制作したLPを自社で運用するのであれば、費用を抑えられます。

そのために、LPをどのサーバーに設置するのか確認しましょう。LPを公開するには、設置するサーバーが必要になります。

制作会社が用意する場合もあり、自社で用意する場合はホスティングサーバーがおすすめです。初期費用や月額料金が安いといったメリットがあり、サーバー管理の手間も省けます。セキュリティ対策もサーバー管理者が行っており、安全にLPを運用できます。

また、LP制作で使用した画像やテキストなどの、クリエイティブ素材も共有してもらえるか確認しましょう。

最後に

新型コロナウィルスの影響もあり、ネットショップを検討している事業者が増えています。

また、デジタルシフトの一環として集客のオンライン化を検討している、という方もいるでしょう。

そんなとき、いきなり大規模なサイトを作るのは難しかったり、資金的なハードルで無理だったりする場合、LPは特に重宝します。

もし、ビジネス上でLPを制作することになった場合、または既存LPを改善する必要が出てきた場合、このページを参考にしてみてください。

またその際、制作会社を使うことが利益につながるなら、ぜひこのページのピックアップ企業や選定項目の活用方法も参考にしてみてください。

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