アプリ開発の期間の目安は?制作工程やなるべく短縮するコツ

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「アプリ開発の期間は、どの程度で見積もれば良い?」「自社が想定したアプリ開発期間と、制作会社の出してきた期間に乖離がある。どうしたら良いのだろう」

アプリ開発を依頼する際に、開発にかかる期間は重要です。

開発期間が長いほど費用がかかり、またアプリのリリースも遅くなります。

そこで今回は、アプリ開発期間を左右する開発方法の種類や開発期間を短縮するコツをご紹介。

この記事を最後まで読めば、アプリ開発の期間の目安を決めて、スムーズに開発を依頼できるでしょう!

目次
目次

1.アプリ開発期間は開発方法によって上下する

アプリ開発期間は、開発方法によって上下します。

  1. フルスクラッチ型
  2. クラウド型

主な工程はこの2つです。それぞれ具体的に説明します。

(1)フルスクラッチ型

フルスクラッチ型とは、1からアプリを作り上げていく開発方法です。完全自由設計でアプリを作るため、要件定義から制作まで、時間がかかります。工程が増えるほど、エンジニアやデザイナーの数も増えるため、コストがかかりやすいのも特徴です。

しかし、機能の追加等の自由度が高く、理想のアプリを作れるのがメリットです。フルスクラッチ型のアプリの開発期間は、おおよそ半年〜1年間程度が目安ですが、プロジェクトの規模によっては数年かかることもあります。

フルスクラッチ型は、複雑なアプリを作るのに向いていますが、開発期間やコストが大きくなるため、アプリの種類に応じて開発方法を選ぶべきです。

(2)クラウド型

クラウド型とは、すでに開発済みのアプリの機能を組み合わせて、1つのアプリを作り上げる開発方法です。既存のプラットフォームを利用して、必要な機能のみを組み合わせる方式。短期間で開発できるのが魅力で、目安は1ヶ月程度、長くても3ヶ月程度で開発ができます。

ただし、既存の機能を利用するだけに、自由度やカスタマイズ制が低いのが欠点です。

専門知識がなくても開発できるので、自社内でアプリ開発をすることもできます。オリジナリティのあるアプリを作りたい場合には向きませんが、必要最低限の機能を持った社内用のアプリなら事足りるでしょう。

2.フルスクラッチ型とクラウド型それぞれのメリット

フルスクラッチ型とクラウド型それぞれのメリットを詳しく説明します。

  1. フルスクラッチ型のメリットとデメリット
  2. クラウド型のメリットとデメリット

開発期間だけでなく、それぞれのメリットやデメリットを把握しておきましょう。

(1)フルスクラッチ型のメリットとデメリット

フルスクラッチ型のメリットとデメリットを紹介します。

  1. メリット
  2. デメリット

双方を比較して、開発会社との打ち合わせの参考にしてください。

1:メリット

フルスクラッチ型のメリットは、以下の3つです。

  1. 1から作成するので完全オリジナルのものができる
  2. 細かい要望にも応えられる
  3. 今会社で使ってるシステムとの連携が可能になる

まっさらな状態からアプリ開発を始めるため、出来上がるのはオリジナルアプリです。つまり、細かい機能や要望、デザインなどを指定できます。また、既存のシステムとの連携ができるので、業務との親和性も高くなり、効率化にも役立つでしょう。

例えば、顧客管理アプリを基幹システムと連携すれば、データ移行なしに自動で顧客データの更新をすることができます。

自由度が高く、完全オリジナルのアプリを作れるのがフルスクラッチ型のメリットです。

2:デメリット

フルスクラッチ型のデメリットは、以下の4つです。

  1. 開発期間が長い
  2. 人件費が高くなる
  3. 開発難易度が高いため、制作会社選びを慎重にする必要がある
  4. メンテナンスが必要である

開発期間が長くなるため、その分の人件費コストが高額になります。基本的にアプリ開発の費用は、人件費がメインで、月割りでエンジニアやデザイナーの人件費を支払うためです。また、フルスクラッチ型は多岐にわたるアプリ機能の開発が必要であり、難易度は高いといえます。そのため、適当に制作会社を選ぶと、スキル不足でプロジェクト自体が失敗に終わることもあるでしょう。

フルスクラッチ型は、完全に1から開発する方式のため、万が一OSアップデートがあった際などは自社で対応をする必要があります。制作会社がメンテナンスまで請け負うケースもありますが、メンテナンスは別料金のこともあるでしょう。アプリリリース後のメンテナンスも必要なため、リリース後にかかる予算やリソースも確保する必要があります。

まとめると、フルスクラッチ型のアプリ開発は、自由度が高くオリジナルのアプリを作りたい企業にオススメです。特に、オープンでリリースをしたい場合などは、他社アプリと似通っていると”パクリ”と言われることがあります。その際は、フルスクラッチ型で独自のアプリを作るべきと言えるでしょう。

ただし、開発からメンテナンスまで費用がかかりますし、開発期間も長いです。長期計画でアプリ制作を企画し、まとまった外注費用を用意できる企業におすすめの開発方法と言えます。

(2)クラウド型のメリットとデメリット

クラウド型のメリットとデメリットを説明します。

開発期間を短期に抑えたい場合に有効な開発方法ですが、こちらもメリットとデメリット双方を比較してから、開発会社を選びましょう。

1:メリット

クラウド型のメリットは、以下の3つです。

  1. 開発が1〜3ヶ月程度でできるため早い
  2. 人件費・開発コストが抑えられる
  3. OSのバージョンアップ対応等も不要でメンテナンスが楽

クラウド型では、平均開発目安が1〜3ヶ月と短期間です。

既存のプラットフォームを利用するため、独自で開発する部分がありません。そのため、必要な費用がプラットフォームと機能のライセンス料、期間中のみのエンジニアに支払う費用のみです。アプリ開発費用の8割が人件費なので、開発期間の短縮はコスト削減につながります。

また、既存のアプリ機能を利用するため、OSバージョンアップの際もプラットフォームが自動で更新をしてくれるため、メンテナンスも楽になるでしょう。外注でメンテナンスを依頼したり、自社でチームを発足して管理をする必要がありません。

2:デメリット

クラウド型のデメリットは以下の3つです。

  1. 機能が限定される
  2. カスタマイズ性が低い
  3. サービス終了に伴いアプリ自体が利用できなくなる

基本的にプラットフォーム側で対応している機能しか使えないので、自社で利用したい機能がプラットフォームにない場合は連携ができません「顧客管理アプリに、メール送信の機能をつけたい」と思っても、プラットフォーム側が提供していないことがあります。フルオーダーできるフルスクラッチ型とは違い、カスタマイズもできないため、使用していくうちに不便と感じることが増えるでしょう。

また、プラットフォーム自体のサービスが終了すると、アプリも使えなくなります。自社で制作したアプリと違い、プラットフォーム側の都合に振り回される可能性があるのも、大きなデメリットです。

まとめると、クラウド型は開発からメンテナンスに至るまで、短期間で容易に作業ができるのが大きなメリットです。

ただし、複雑な機能やオリジナル性は出せないので、社内用のアプリなど、最低限の機能を持たせるだけの目的でのアプリ開発に向いています。

3.アプリ開発期間をなるべく短くする5つのコツ

アプリ開発期間をなるべく短くする5つのコツを紹介します。

  1. 自社内での企画・開発会社との話し合いに重点を置く
  2. アプリストアの審査も想定しておく
  3. アプリ制作を丸投げしない
  4. 開発期間の設定に余裕を持たせる
  5. 同ジャンルのアプリ開発の実績がある会社を選ぶ

アプリ開発期間が長引く原因と対策について触れますので、自社内で制作依頼を検討するときの参考にしてください。

1つずつ説明します。

(1)自社内での企画・開発会社との話し合いに重点を置く

アプリ開発期間をなるべく短くする1つ目のコツは、自社内での企画・開発会社との話し合いに重点を置くことです。アプリの開発期間が長引く原因の1つは、アプリの要件定義が曖昧だからです。

要件定義とは、アプリをどんな目的で、誰のために、どんなふうに作るのかを決める打ち合わせ段階のこと。この段階でしっかりと、アプリの利用目的が伝わっていないと、開発会社がクライアントの意図を汲み取れません。

結果的に、途中で修正や機能追加の要望を出すと、プロジェクト自体が組み直しになります。しっかり自社で「アプリの目的や必要な機能、デザインなど」を話し合っておきましょう。さらに、制作会社に意図を伝えるために、イラストや資料を用意しておくと良いです。

話し合いに時間をかけることで、お互いの認識のずれを解消して、結果的に開発期間自体は短くできます。

(2)アプリストアの審査も想定しておく

アプリ開発期間をなるべく短くする2つ目のコツは、アプリストアの審査も想定しておくことです。アプリストアとは、AppleのAppStore、GoogleのGoogle Playのこと。オープンでアプリをリリースしたい場合は、この2つのストアの審査を受ける必要があります。審査の基準は非公開ですが、それぞれのストアで規格に外れていると判断されるとリリースできません。

出会い系サイトなどは、規制が非常に厳しいです。Google Playではリリースできても、Appleでは落とされることは割とあります。例えばマッチングアプリの例では、パパ活を連想させるようなマッチングアプリは、AppStoreでは通らないケースがありました。該当のアプリには、デートにかける予算をプロフィール欄に設定できる機能があったのです。最終的に、デートにかける予算の設定機能を廃止し、最終的に審査に通過しました。

このように、アプリがリリースできるかどうかは、それぞれのストアの基準によります。事前に、審査を通過できるかどうかチェックしておきましょう。

(3)アプリ制作を丸投げしない

アプリ開発期間をなるべく短くする3つ目のコツは、アプリ制作を丸投げしないことです。アプリ制作会社に全てを任せていると、開発者側のイメージのみでアプリ制作が進んでしまいます。

制作会社と打ち合わせをしていたとしても、完璧にイメージが一致しているとは限りません。事前の話し合いをしてからも、一定のペースで進捗確認をしたり、成果物を途中でも見せてもらう機会を設けましょう。軽微な修正であれば、制作段階初期なら対応してもらえる可能性があります。アプリ制作の過程でも、なるべく確認や打ち合わせを行ってください。

(4)開発期間の設定に余裕を持たせる

アプリ開発期間をなるべく短くする4つ目のコツは、開発期間の設定に余裕を持たせることです。納期ギリギリになると、開発者側も焦ってしまい、バグを連発したり、アプリ自体の構造でミスが起こります結果的にミスがあると、修正時間がかかるので、納期が遅れてしまうでしょう。

無理のない納期を設定して、制作会社を探す時点で、お互いに納期についての確認を行ってください。

(5)同ジャンルのアプリ開発の実績がある会社を選ぶ

アプリ開発期間をなるべく短くする5つ目のコツは、同ジャンルのアプリ開発の実績がある会社を選ぶことです。自社が作って欲しいアプリのプロトタイプが頭にあれば、開発者側も要望を理解しやすくなります。制作会社を選ぶ際は、過去の実績等をサイトや、なければ担当者に提示してもらいましょう。

例えば顧客管理アプリを作る場合でも、自社の業種と似たクライアントを担当した会社に頼むのです。業務に対しての理解も一定度合いあれば、打ち合わせもスムーズですし、認識の相違も起こりづらいでしょう。

アプリ開発期間の短縮化のために、開発会社の選定段階に時間をかけるようにしてください。

最後に

今回は、アプリ開発の期間について説明しました。アプリ開発の長期化の原因は様々ありますが、まずクライアント側でも開発方式については把握しておきましょう。

フルスクラッチ型は柔軟にオリジナルアプリが作れるが、開発期間が長いです。クラウド型は開発期間は短縮化できるが、機能が限定されます。自社で制作したいアプリの種類に合わせて、適切な制作方法で開発会社と相談してください。また、自社で事前に打ち合わせを入念に行い、修正回数を減らすことで、開発期間を短縮化できます。

この記事の内容を参考にし、スムーズにアプリ開発の依頼を行ってください。

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