「VR動画を撮影するにはどのくらいの費用がかかるのか?」
「VR動画制作の費用を抑えるにはどうしたらいいのか?」
VR動画の制作を検討している方の中には、動画制作を委託するとどのくらいの費用がかかるのか気になっている方もいますよね。
通常の動画に比べると手間がかかる分、費用は高くなりがちですが、VR撮影にかかる費用を抑えることは可能です。
本記事では、VR動画制作にかかる費用の内訳や撮影相場、VR動画制作の依頼先、業界ごとのVR動画活用事例についてご紹介します。
この記事を最後まで読めば、予算に見合ったVR動画制作ができるでしょう!
VR動画とは
VRとは、仮想現実を意味するVirtual Reality(バーチャルリアリティ)の略語で、仮想世界を疑似体験できる動画がVR動画です。
閲覧者は、VR用のゴーグルを装着し、ゴーグルを通して映像を見ることで、あたかも映像の中に入り込んだような感覚を楽しめます。
没入感があり、エンターテイメントとしても成立するので、閲覧者に楽しみを提供できる点も魅力の1つです。
閲覧者に動画を楽しんでもらいつつ、PR活動を行いたい企業はVR動画の制作を前向きに検討してみましょう。
VR動画制作の費用内訳
VR動画制作の費用の内訳についてご紹介します。
今回は以下の6つの項目に分けてみました。
- 企画・構成
- 撮影
- 編集
- BGM・ナレーション付与
- 3DCG制作
- その他
具体的な費用に触れながらご説明するので、各工程でどのくらいの費用がかかるのか把握しておきましょう。
企画・構成
まずはじめに、VR動画を制作する前の企画や構成に対して費用が発生します。
意味のある動画にするためには、閲覧者に対してどのようなメッセージを伝えたいのか明確にすることが重要です。
また、クオリティにも直結するため、ミーティングを何度か行い、動画のコンセプトやストーリーを緻密に考えなければなりません。
動画制作において大切な部分でもあるので、企画・構成に手間がかかることを押さえておきましょう。
なお、動画制作会社によって費用の幅は広く、5~50万円の範囲で設定されていることが多いです。
スケジュール管理やディレクション(現場の指揮)費用も含まれているのが一般的ですが、追加の費用が発生しないか確認しておくことをおすすめします。
撮影
撮影にかかる費用は、動画撮影に用いる機材によって大きく変動します。
VR動画は没入感を高めるために360°撮影が一般的です。
360°撮影の方法はさまざまで、1台のカメラで全方位撮影できる「GoPro」を使ったり、180°の範囲を撮影できるカメラを2台合わせたりして撮影します。
また、空から撮影したい場合はドローンを使わなければなりません。
通常の動画に比べると使う機材によってVR動画のクオリティに大きな差が生じるため、何の機材を使うかで撮影費が変わります。
ちなみに、撮影が大規模で必要なカメラの台数が増えるほど、その分人手も必要になるため、カメラの台数が多い場合も撮影費用が高くなることを押さえておきましょう。
一般的な撮影費も5~50万円と範囲が広いので、依頼先の撮影費を事前に確認しておく必要があります。
編集
撮影した映像をVR用に編集するための費用もかかります。
通常の動画の編集に加えてVR動画は、複数の動画を同じ視点にして繋ぎ合わせる(スティッチング)必要があるので、専門的な知識が必要です。
その分、費用は高い傾向があり、編集費も5~50万円あたりで想定しておきましょう。
なお、編集がシンプルで短時間で作業が完了する場合や、スティッチングだけを依頼する場合は安く抑えることが可能です。
動画のクオリティにこだわるほど編集費が高くなるため、予算と相談しながら編集を依頼しましょう。
BGM・ナレーション付与
BGM・ナレーションを付与するのにも費用が発生します。
既存音源を付与するだけであれば、1万円以下で依頼できる会社もありますが、オリジナル音源の制作を依頼する場合は、数万円から数十万円かかるでしょう。
また、ナレーションを付与する場合は、スタジオのレンタル費用やキャスティング費用も含まれます。
あくまで目安ですが、スタジオレンタル費は1日約10万円、ナレーターの人件費は1本約5万円かかることを想定しておきましょう。
動画のクオリティに大きく影響するので、予算以内に収まる範囲で依頼してみてください。
3DCG制作
3DCG制作を依頼する場合は、別途費用が発生します。
モーションキャプチャなど専門的な技術が使われるので、費用が高くなりがちです。
目安ですが、40万円以上は想定しておいた方がよいでしょう。
確かに費用は高くなりますが、その分クオリティが格段にアップするため、予算に余裕がある方は3DCG技術を導入してみてはいかがでしょうか。
その他
これまで紹介した費用以外にも、出演者のギャラや交通費、宿泊費などがかかります。
動画の内容次第では、多くの出演者を用意する必要があるので、予算と相談して決めましょう。
ちなみに、出演者がいない場合などは費用がほとんどかからないので、費用を調整できる部分でもあります。
VR動画の撮影費用相場はどれくらい?4つのパターンで解説
VR動画の撮影費用相場についてご紹介します。
今回は4パターンの動画についてまとめてみました。
- 会社紹介用のVR動画
- ショールーム用のVR動画
- バーチャルドライブのVR動画
- 工場見学用のVR動画
それぞれ具体的な相場を説明するので、VR動画の目的に合致するパターンの相場を確認しておきましょう。
会社紹介用のVR動画
会社紹介用のVR動画の費用は、20~50万円ほどです。
VR動画で会社設備を紹介すれば、社内にいるかのようなリアルな体験をすることができます。
動画の尺や素材の有無によって価格が変動するので、予算と相談して内容を決めましょう。
ショールーム用のVR動画
ショールーム用のVR動画は、80~90万円程度と想定しておきましょう。
実際に商品を目の当たりにしているかのような体験ができるのが特徴で、写真よりも立体的に見れるので、多くの情報を得られます。
商品説明のテロップを入れればより分かりやすい動画にすることが可能です。
会社紹介用の動画よりも工夫の幅が広いので、その分価格が高くなっています。
バーチャルドライブのVR動画
バーチャルドライブのVR動画は、120万円前後かかるのが一般的です。
実際に車で運転しながら動画を撮影するため、人件費や設備費などがかかります。
また、企画構成も練る必要があり、編集も手間がかかる分費用は高くなるでしょう。
BGMやナレーションを入れると少なくとも100万円は超えてきます。
約1ヶ月間の制作期間が必要なので、スケジュールに余裕を持って依頼しましょう。
工場見学用のVR動画
工場見学用のVR動画は、500万円前後とかなり高額になっています。
ただ撮影するだけでなく、3DCG技術が多用されることになるため、費用は高額になる傾向があるのです。
制作期間が2~3ヶ月と長く、動画制作に携わる人手も多くなることも費用が割高になる原因といえます。
費用はかさみますが、ブランディングに繫がるので、多額の予算を用意できる方は、制作を検討してみましょう。
VR動画制作はどこに依頼する?
VR動画制作の主な依頼先についてご紹介します。
大きく分けて以下の3パターンです。
- 広告代理店
- 動画制作会社
- フリーランス
順にご説明するので、誰にVR動画の制作を依頼するか検討するときの参考にしてみてください。
広告代理店
広告代理店に依頼することで、VR動画を制作してくれます。
大きな特徴は企画力に優れている点で、広告業界の知識を活かして、あっと驚くような構成を考えるのが得意です。
また、マーケティングまで行ってくれる会社も多く、VR動画をどのように活用して収益に結びつけるかまで踏まえて動画を制作してくれます。
ただし、その分コストがかかり、依頼先の中でも最も費用がかかるでしょう。
高いコストを払うことになりますが、その分高い宣伝効果が期待できるため、予算に余裕のある会社におすすめします。
動画制作会社
次に、動画制作会社に依頼するのも選択肢の1つです。
動画制作のエキスパートなので、高いクオリティが期待できます。
音響やエフェクト、3DCG技術など高い編集能力を備えているため、満足度の高い動画を制作してくれるでしょう。
また、広告代理店よりも低コストで動画制作を依頼できる点もメリットです。
ただし、マーケティングは独自に行う必要があるので、制作してもらったVR動画をどう活用するか検討しなければなりません。
低コストでハイクオリティな動画を制作したい企業は、動画制作の依頼を検討してみてください。
フリーランス
フリーランスも動画制作の依頼先として増えています。
広告代理店や動画制作会社とは異なり、フリーランスの場合は個人で作業を行うのが一般的なので、その分低コストで依頼が可能です。
ただし、制作者のスキルによって動画の出来が左右されるため、慎重にフリーランスを選ぶ必要があります。
依頼先選びで失敗すると低クオリティの動画を提出される可能性があるので、要注意です。
特殊技術を必要とせず、固定カメラで撮影できるシンプルなVR動画を制作したい企業は、フリーランスへの依頼を検討してみてもよいでしょう。
業界ごとのVR動画活用事例
各業界ごとにどのようなVR技術が活用されているかご紹介します。
今回は以下の業界で実際に行われているVR動画の活用事例についてまとめました。
- スポーツ業界
- 医療業界
- 建築業界
- 不動産業界
- ゲーム業界
それぞれ順に説明するので、どのようにVR動画が活用されているのかチェックして、動画マーケティングの参考にしてみてください。
スポーツ業界
スポーツ業界では、トレーニングにVRが活用されています。
たとえば、東北楽天ゴールデンイーグルスでは、VRで一流投手の投球を実際に体感できるシステムが導入されているのです。
このシステムを利用すれば、打者視点で投球を体感しながらバッティング練習をすることができます。
VRをトレーニングに活用することで、よりイメージが具体的になり、実践的な練習ができるようになるでしょう。
医療業界
医療業界では、言葉では説明が難しい症状を学ぶときにVR技術が使われています。
たとえば、スタンフォード大学が発明した「先天性心疾患に関する教育」を活用することで、リアルな心臓の確認が可能です。
簡単には見ることができない心臓の内部構造や鼓動をリアルに観察できる点は、特に大きな評価を集めています。
医療業界は、人間の内部構造の研究が必須なため、VR技術は今後も大いに活躍するでしょう。
建築業界
建築業界では、3DCG技術が用いられたVR動画で教育が行われています。
たとえば、施工管理者向けの教育システム「VRiel(ヴリエル)」では、実際の建築物を3Dで表示し、現場にいる感覚で必要な知識を学ぶことが可能です。
表面的な設計図では把握が難しい箇所も鮮明に確認できるため、工事のミスや事故の防止にも役立ちます。
正確性と安全性が求められる業界なので、VR技術が活用されるシーンが増えるでしょう。
不動産業界
不動産業界では、いつでもどこでも部屋の間取りを確認できるVR動画が広まっています。
本来であれば、実際に展示場などに足を運ぶ必要がありますが、VR技術を活用すれば自宅にいてもショールームを体験することが可能です。
実際にVRで内部見学ができるサービスは増えており、株式会社スタイルポートが提供している「ROOV」もその1つです。
完成前の物件の間取りも確認でき、便利なサービスなので、今後ますます普及することが想定されます。
ゲーム業界
ゲーム業界は、VR技術が盛んな業界の1つで、VRアクティビティを設置しているアミューズメントパークが増えています。
モニター画面上でキャラクターを操作するのではなく、自分がキャラクターとして参加するゲームが人気です。
たとえば、スクエアエニックスの看板タイトルである「ドラゴンクエスト」の世界を体感できるアクティビティは多くのファンを魅了しました。
ゲーム業界とVRは相性が良いので、高い集客効果が見込めるでしょう。
VR撮影費用を抑える6つのコツ
最後に、VR撮影費用を抑えるコツについてご紹介します。
主なコツは以下の6つです。
- 自ら企画や構成を行う
- 自社の社員に出演してもらう
- フリー素材を活用する
- 近場で撮影する
- 簡易的な動画にする
- 複数社に見積もりを取って比較する
順にご説明するので、予算に余裕がない方は参考にしてみてください。
自ら企画や構成を行う
動画の企画や構成を依頼すると費用が高くなるため、自ら企画や構成を行うことをおすすめします。
視聴者のターゲットを絞り、伝えたいメッセージを決めることで、ある程度コンセプトを絞り込めるはずです。
動画のコンセプトさえ明確になれば、あとはストーリーを決めるだけなので、可能であれば台本を作ってみましょう。
このときに、ナレーションの内容など細かい部分まで決めておくと撮影がスムーズになり、さらにコストを抑えることができます。
自社の社員に出演してもらう
登場人物がいる場合は、自社の社員に出演してもらいましょう。
他でキャストを用意する場合、出演料や交通費、宿泊費などかなりのコストがかかってしまいます。
一方、自社の社員をキャストとして採用すれば、安い出演料、もしくは無料で依頼することができ、交通費や宿泊料など他の費用もカット可能です。
自社の社員の中からキャストとして参加してもらえる人材を探してみましょう。
フリー素材を活用する
VR動画にフリー素材を活用することをおすすめします。
たとえば、BGMや効果音、自然動画などを使用する場合、オリジナルで制作すれば、かなりの費用と手間がかかるでしょう。
しかし、フリー素材を利用すれば、求める動画素材を無料で素早く見つけられるので、業務効率がアップします。
素材の制作費用のカットや作業スピードのアップなどメリットが多いため、オリジナルにこだわりがなければ、フリー素材に頼ってみましょう。
近場で撮影する
撮影場所は近場にすることもおすすめです。
遠い場所で撮影する場合、交通費や撮影場所の手配にかかる費用が発生してしまいます。
会社の近くで撮影すれば、移動にかかる費用や場所の手配にかかる費用をカットできるだけでなく、スケジュール管理も容易になるでしょう。
天候によって左右されるため、なるべくスケジュールの調整が簡単な近場で撮影を行いましょう。
簡易的な動画にする
動画に特殊技術を用いず、尺の短い簡易的な動画にするのも1つの方法です。
VR動画は通常の動画に比べて撮影にかかる手間がかかるため、動画の内容にこだわり過ぎると費用が青天井になってしまいます。
1台のカメラで撮影できる構成にしたり、CGなど特殊技術を使わない内容にするだけでも費用はかなり抑えることが可能です。
動画制作会社の担当者と相談しつつ、少しでもカットできる部分は抑えて、動画の内容を精査しましょう。
複数社に見積もりを取って比較する
複数社に見積もりを依頼して、費用を比較することがポイントです。
たった1社だけに見積もりをとっても、その結果が妥当なのか判断することはできません。
たとえば、同じ動画の構成であっても、会社によっては桁が1つ違うことも多々あります。
他にも見積もりを取ってもらっていることを伝えれば、他社を意識して費用を抑えてくれるかもしれません。
比較対象があってはじめて見積もり結果を評価できるため、少なくとも2~3社には見積もりを依頼しましょう。
最後に
VR撮影は特殊な撮影や編集を行うため、通常の動画制作に比べると費用が高いです。
動画の内容によっては低コストで制作できる場合もあれば、100万円を超えるほどの高額な場合もあります。
予算と相談しながら、今回紹介した依頼先を参考にVR動画制作の依頼を検討してみましょう。
PITTALAB(ピッタラボ)ではおすすめの動画制作会社をまとめて比較することができます。
激選してご紹介していますが、動画制作でお困りの際はお気軽にお問い合わせください。
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