セミナー動画は、短時間で高インパクトを出すことができ、後から見直せる利点があります。セミナー動画を作成したいのに作り方がわからない方や、作成にあたってどのポイントを抑え、重視すれば良いのかわからない方に向けて解説していきます。セミナー動画作成のお力になれるよう細かく解説していくのでぜひ参考になれば幸いです。
1.セミナー動画とは何か
まずはセミナー動画について理解しておく必要があります。セミナー動画とは、自社製品を紹介したりサービスを紹介するのはもちろん、セミナーそのものを撮影した動画自体をセミナー動画と言ったりします。セミナー動画では企業が伝えたいことをより短い時間で伝えることが可能です。テロップやナレーション、BGMなどを用いて工夫すれば、より印象的でわかりやすい説明ができます。そんなセミナー動画の利点を細かく見ていきましょう。
2.セミナー動画を制作することで得られる効果とは?
集客効果がある
セミナー動画だとわざわざ会場まで足を運ぶ必要がなく、場所の縛りもないため、会場に行くよりも参加しやすいというメリットがあります。一方で、遠方からでも参加しやすいメリットはありますが、参加者のモチベーションが低く離脱しやすいというデメリットもあります。
二次利用など汎用性が高い
動画であれば、その日限りではなく、セミナー後もさまざまな形でうまく活用することが可能です。セミナーで使った動画をそのまま利用したり、少し手を加えて活用することも可能です。
- セミナーに不参加だった人への配信
- セミナーに参加した人へのフォロー
- 社員研修用に使用
- 企業紹介に使用
- SNSに使用
動画という形で残しておけば二次利用によるさまざまな効果が得られるようになります。
後から見返すことができる
セミナー動画の最大の特徴は、後から見返せるという点があります。一度聞いただけでは全ての内容を覚えることは難しいですが、後から見返せることで内容が記憶に定着していきます。
3.セミナー動画を作るときに大切なポイント
動画の目的や内容を明確にする
まずは動画を作成する目的と、作成した動画で何を伝えたいのか、内容をしっかり決めておく必要があります。動画の目的を明確にしましょう。
ゴールは動画を視聴してもらうことではなく、集客や購入につながることを目的に動画作成する必要があります。目的を達成するためには、顧客に合わせた動画作りが必要になってきます。自社製品やサービスへの認知がある顧客であれば、少し専門的で興味や理解を深めてもらう動画を作成し、あまり認知がない顧客に対しては、専門的になりすぎないように広く浅く内容のわかりやすい動画にする必要があります。対象となる視聴者に合わせてどのような内容の動画にするか考え、方向性を決めていきましょう。
目的に沿ったストーリーを立てることがポイントです。セミナー動画の目的は主に3つです。
- 有益な情報を発信して見込み客を獲得する。
- 自社のもつノウハウを見込み客へアピールする。
- 成果を獲得する。
記事・データ・イラスト・図版・動画などを活用し、ターゲットとなるユーザーとのコミュニケーションが大切になってきます。ユーザーにとって価値があるものが必要になります。興味・関心を持ってもらえるよう工夫しましょう。
伝えることを簡潔に分ける
長い動画を延々と視聴するほど辛いものはありません。動画の内容をいくつかに分けテンポ良く進めていきましょう。セミナー動画は伝えたい内容を多く詰め込んでいるため、尺が長くなってしまうことが多いです。しかし、あまりにも長くなってしまうと、視聴者は離脱してしまいます。これを防ぐために、動画内容をいくつかに分けましょう。また、そうすることで、内容がさらに明確になり視聴者にも伝わりやすくなります。
聞き取りやすい発音や言葉選びに気を付ける
動画では、音声・発音・言葉選びはとても重要になります。聞き取りにくい発音だったり、音声がクリアでないものだと、理解度も低下してしまい、視聴者の離脱が目立ってしまいます。後の編集でテロップや字幕を挿入し、工夫しても、やはり伝えたいことは音声・発音・言葉選び・聞き取りやすい言葉を意識しないと伝わりにくいです。なので編集に頼りすぎないように注意しましょう。
以下の事に注意するとより良い動画に仕上がります。
字幕やテロップにも力を入れる
字幕やテロップ挿入は、動画制作で必須となる編集作業です。視聴者が動画の音声を聞き取るフォローにもなり、動画内容への理解を手助ける工夫にもなります。字幕・テロップそれぞれの特徴について説明します。
編集を工夫
セミナー動画はどうしても長い尺になりがちです。そこを編集でカバーし視聴者が退屈にならないようにしましょう。
(1)カット編集でテンポのいい動画に
会場でのセミナーでは、あまり気にならなかった待ち時間や幕間などの講演内容に関わらない時間が動画になると、とても長く感じてしまい動画の流れを妨げてしまいます。なので極力無駄な「間」をカットし、テンポの良い動画作成を心がけましょう。
(2)テキスト画面などを利用
撮影した動画を順番に流すだけではなく、動画の要所にテキスト画面やタイトル画面を挿入することで、視聴者は動画のテーマや流れを理解することができます。話の冒頭に結論を持って来ると結論を意識しながら視聴するため理解度が高くなり頭の中に内容が入りやすくなります。
(3)映像はクリアに
会場でスライドを使用している動画を撮影し、編集する場合、会場は照明を暗くして動画を視聴することが多く、動画全体が暗く見づらくなってしまいがちです。なので編集時に明るさを調整し全体的に明るくトーンアップしてクリアな映像に編集しましょう。また、現場で撮影したスライド投影の映像は暗く鮮明さにかけてしまいます。なので、元データの画像に講演者が話している動画を組み合わせるワイプ編集も見やすくする一つの方法です。
クリアな音声を心がける
セミナー動画において、重要なのはわかりやすさです。内容がわかりやすいのはもちろんのことですが、音声が聞きづらいのは一番避けなければいけません。視聴者の立場になって編集をする必要があります。セミナー動画を録音する際、カメラのマイクを使用してしまうと雑音が入ってしまいはっきり聞こえない場合があるので、外部マイクを使用し、できるだけはっきりとした音声を録音できるように心がけましょう。クリアな音声を使用し、字幕を加える事により視聴者はセミナーの内容をより理解しやすくなります。最近ではスマートフォンでの視聴が増えてきていますので、スマートフォンでの視聴を前提に図や文字を大きくし見やすくする工夫をするのも一つのポイントです。
4.セミナー動画にも種類がある?
フルバージョン動画
フルバージョン動画とは、セミナー内容をフルで見せる動画のことを言います。セミナー講師の映像と、セミナーで使用した資料をまとめて動画を制作します。フル動画なので色々な情報を詰め込みすぎて視聴者を飽きさせてしまう可能性があるため、余分なところはカットし、パワーポイントのページごと切り替えるなどテンポ良く視聴できるように工夫することがポイントになっていきます。パワーポイントのページごと切り替えられるようにすると、見たい部分だけ視聴できるため、視聴者は効率的に視聴することができます。
また、最近では、ライブ配信のアーカイブ動画をフルバージョン動画として活用する事例も多く見られます。気を付けるポイントは、ライブ配信の質です。一発撮りになるため、配信技術面は専門の会社に委託する方法も一つの方法です。映像のクオリティも段違いになり、インパクトのある動画になるでしょう。
ダイジェスト動画
ダイジェスト動画とは、セミナー内容を約3分ほどにまとめた動画のことを言います。Webサイトに掲載したり、メールで顧客に案内したりするのに活用できます。作り方は、セミナーの中でも重要なポイントをピックアップして、その前後の部分を編集して要点だけを切り出すという作成方法です。あらすじをまとめるイメージです。3分ほどの長さであれば、忙しい方にも隙間時間で見てもらうことも可能ですし、要点だけをまとめていますので重要ポイントだけ確認することも可能です。短いという利点を活かし、SNSでの拡散や広告に活用するのにも適しているのがダイジェスト動画です。
セミナーブランディング動画
セミナーブランディング動画とは、セミナーの内容を1分ほどにまとめた動画のことを言います。セミナーの目的や講演者のメッセージ、会場などの雰囲気を短くまとめます。後日、顧客へのメールなどで動画を案内することで、セミナーの価値について理解してもらうことが可能です。
5.参考にしたくなる!わかりやすいセミナー動画の事例15選
株式会社トレードワークス
新卒採用WEBセミナー動画
こちらの動画は、撮影はクライアントの社内の大会議室で行っており、編集では話す内容に合わせてスライドにアニメーションがついています。寄りと引きの2カメラで撮影し、動画全体に動きがつくよう工夫されています。
動画時間:3分27秒
再生回数:900回以上
株式会社日本M&Aセンター
セミナー用 会社紹介動画
こちらの動画は、セミナーで活用する会社紹介動画です。アニメーションとインタビューを使い分けて会社の理解を深められる動画になっています。
動画時間:3分58秒
再生回数:600回以上
株式会社ヘリオス
セミナー動画
こちらの動画は、脳梗塞に対してのマルチステムの有用性を理解し、モチベーションをあげられる動画になっています。
動画時間:11分43秒
再生回数:200回以上
日産自動車株式会社
セミナー動画プレゼンテーション
こちらの動画は、グラフや図を使用し、工夫されたセミナー動画です。前半プレゼンテーションの動画から対談に変わって緩急のついたセミナー動画になっています。
動画時間:52分27秒
再生回数:1.2万回以上
ASUS JAPAN
オンラインセミナー動画
こちらの動画は、グラフを使用しており、内容がわかるようにパワーポイントで重要なところを指して視聴者の目がそこに注目されるように誘導する工夫がされています。
動画時間:48分37秒
再生回数:300回以上
PowerDirector Japan
オンラインセミナー動画
こちらの動画は、初心者でも分かりやすいプレゼンをしています。実際に編集をしながら商品の説明をし、解説している動画になっています。
動画時間:1時間3分20秒
再生回数:3.5万回以上
BASE
セミナー動画
こちらの動画は、BASEの紹介をした後BASE内の仕組みを細かく説明し機能などの説明をしている動画になっています。
動画時間:19分24秒
再生回数:2.9万回以上
bijou life
セミナー動画
こちらの動画は、音がクリアで非常に聴きとりやすく、カメラを2台使用していてアップと引きをうまく使っている緩急のある動画になっています。講演のポイントを箇条書きでまとめられているのもポイントです。
動画時間:10分3秒
再生回数:3.2万回以上
FOLIO ROBO PRO
無料セミナー動画
こちらの動画は、実際に顔を映して説明をしているのですが、オンラインだと画質の問題やラグもあり口の動きが分かりづらいので字幕でわかりやすく工夫しています。
動画時間:43分28秒
再生回数:4000回以上
大和財託株式会社
不動産投資セミナー
こちらの動画は、大和財託株式会社の不動産投資セミナーのオープニング動画になっています。セミナー参加者に信頼と安心をもってもらうために、実際に働く社員にスポットを当てていて、セミナー参加者に伝えたい声を紹介する動画になっています。
動画時間:2分5秒
再生回数:5000回以上
松井証券株式会社
株式特別動画セミナー
こちらの動画は、合成を使用していて背景をアレンジしているセミナー動画になっています。トーク内容も大事ですが視覚的な意味でいうと飽きづらい動画になっています。
動画時間:1時間47分36秒
再生回数:11.7万回以上
楽天証券
FXオンラインセミナー
こちらの動画は、前半、広告の動画でアニメーションなどが用いられていて、中盤から実際にセミナー動画が始まります。グラフが用いられているので見やすさがあります。
動画時間:2時間37分48秒
再生回数:4.3万回以上
全国銀行協会
セミナー動画
こちらの動画は、銀行の窓口に行くのが大変な方や入金の消込作業を無くしたいと考えている方に向けられた動画になっており、わかりやすい動画になっています。
動画時間:8分20秒
再生回数:400回以上
RESERVA
セミナー動画
こちらの動画は、サロン、カウンセリング、病院、フォトスタジオ、弁護士事務所、占い・相談、アロマテラピーなどのサービス業の方々向けの動画になっています。RESERVAを利用し始めたけど、使い方がいまいちわからない方や、RESERVAって他と比べてどんな特徴があるのか気になる方におすすめの動画になっています。字幕やハキハキとした発声で聞きやすいのが特徴になっています。
動画時間:38分54秒
再生回数:2000回以上
NEDO
セミナー動画
こちらの動画は、大きく内容が変わる時に人物を交代して視聴者を飽きさせない動画になっています。
動画時間:1時間53分20秒
再生回数:4000回以上
6.最後に
セミナー動画は、作成方法で大きく印象が変わっていきます。
実際に人と人が対面ではない分音声のクリアさや聞き取りやすいハキハキとした発声が重要になってきます。
また、動画配信後には動画を再利用することが可能なので、さまざまなシーンで活用することができます。
動画制作では、視聴者にどんなアクションをしてもらいたいのか、目的を明確にして動画制作を進めていきましょう。
セミナー動画を制作する際のポイントや注意点を意識しながら動画制作をしましょう。
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